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シルクロード英雄伝 第3集

暑いさなかに砂漠の話~~というのは、前回も書きましたが、あちらの方は乾燥してるからなのか、見た目、あまり暑そうじゃない。
というか、登場人物たちの来てる服がね、なんか、素材がさらっとして涼しそうだなと、ああいうのが欲しくなってしまいました。
こっちは、湿度が高いから、結局何着たって一緒なんですがね(^_^;)


さて。

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燕逍遥(イェン・シャオヤオ)玉門関を越えるの報は、ほぼ時を同じくして呪奴と飛駝隊商にもたらされ、飛駝の方は、刀爺殺害を依頼した人物を探るため、取り敢えずは静観。
呪奴の方は、西域の総護法である天琴(テンチン)から、燕逍遥を追い帰せと言う命令が下ります。
天琴

実は2人、天琴が暴漢に襲われたのを逍遥が助けたのが縁で知り合い、互いに想いあった仲。
――ですが、この出会いのシーンが、あっという間に暴漢を片付けて、ほんのわずか、口許だけにあるか無きかの笑みを見せて、大丈夫かとも言わずに背を向ける男って――こりゃ、黙っといても女の方から惚れるわ(^_^;)

という次第なので、砂漠に入って早々に、命が惜しければ駱駝を寄越せと、玉門八傑を名乗る3人――で、やっぱっり、3人しか見えんがとか、突っ込まれてましたが――に襲われたのも、呪奴の差し金か、とも考えられるんですが、これがまたねぇ。
ふっと右を見て、視線を戻したらもう片付いてる、くらいの早業で(^▽^;)

――と、まあ、このくらい強いところを見せておきませんと、後がね(^_^;)
葡萄城へついて、酒舗へ入った途端、今度は数名の呪奴に襲われた燕逍遥、すべてを斬り倒したものの、自分も、最初の一人が隠し持っていた毒針に倒れます。
その燕逍遥を救ったのは、同じ店に来ていた依頼者の老人。
密かに、燕逍遥の動きを見守っていたようで、老人、彼を救った理由は、自分の依頼を果たさせるため。刀爺殺害を依頼した理由は、15年前、老人の妻の美貌に理性を失った刀爺が、結果として老人の妻子を殺害したからだと告げます。
「金は返す」
言う、燕逍遥。
ならば、刺客を引き受けてはくれないのかという老人に、ただ一言。
「不(いや)」

この行動や、裏切りに対する彼の態度から、逍遥の父が死んだ理由、身近なものの裏切りによるのではないかと推測されるのですが、作中で語られることは無いようです。

が、それにしてもご老人、助けるのならついでに、馬ぐらい確保しておいてやっていただきたいですね。
まあ、別れた場所が、葡萄城近くの草原らしいからいいんですが、そこから徒歩で戻る羽目になったでしょ(^_^;)
つか、最初に見た時は、命に係わるんじゃないか? と、思わず突っ込んでましたよ ヾ(~O~;)

こうして、徒歩で葡萄城へ向かうこととなった燕逍遥、途中、偶然から魔剣南候、南天星(ナン・テンシン)の一行と出会い、酒に誘われます。
が、これが、出会った段階から、腹芸というか腹の探り合いというか(^_^;)

「魔剣南候のあなたと?」
言った燕逍遥、名前を問われ、自分は一介の無名の剣士と答えます。
(どうも、原語の方では、なので南候はご存じないとまで言っていたよ~な気が)

四海銭荘の主人が無名と言ってた割には、刺客としての“燕逍遥”の名前、かなり鳴り響いてる様子なので、ほいほい名乗れない――と云うか、名乗らないのはわかりますケドね。
対する南天星の方は、自分が誰か見抜くとは、只者ではなかろうと言いますが、あなた、『南』って書いた看板掲げて歩いてりゃ、大概わかるでしょう(^▽^;)

そうして酒席。
(――って、一夜の野営の場だと言うのに、あんな長期滞在的なゲルだかパオだか的な構築物を作らせちゃう南候の威勢って凄い(^_^;)
西域を訪れた理由を問われた燕逍遥は、取引で――携えた愛刀を示し、これを売りに来たと答えますが、これってつまり、自分の“腕”を売りに来たって意味ですよねぇ?

対して、同じく理由を問われた南天星は、まず、この西域にあると言われる孔雀刀の由来――天竺のある国の王子が出家をして、のちに仏となった。その王子に父王が送った刀が孔雀刀である――を語ります。
で、呪奴というのは、その仏を信仰する一派――と云うことは、孔雀刀は本来、呪奴の持ち物なわけですねぇ。

そうして、それに絡んで、斑勇(バン・ヨン)の投獄と、自分がその黒幕とみなされていることを語り、西域入りはその真相を調査し、疑いを晴らすためと言います。

その間、こちらは執事なんですかねぇ? の安順は、四方に護衛の兵を斥候に出し、周囲の安全と、燕逍遥が本当に単独で動いていたことを確認。
一人なのだから、ここで消しちゃいましょうと言う兵を、あれは南候が認めるただ2人の剣士のうちの一人だと止めます。
……燕逍遥って本当に有名――と云うか、刺客がそんなに有名だったら拙いんじゃないのかな?
(――って、日本の仕掛け人とか、そういう感じで考えたらいかんのか(^_^;)

更に、出発する燕逍遥に、防寒用にと衣服を送るなど、何かと好意的な南天星ですが、この人も、な~んか、曲者っぽい印象がぬぐえないわけなんですよねぇ。

という頃、次々と入る燕逍遥と南天星の情報にも、特に対策を命じようとしない天琴のやり方を、手ぬるいと感じている百花(バイホァ)。
自分なら燕逍遥も南候も、簡単に始末してしまえると、暗に天琴のやり方を非難し、対抗意識を燃やしているようですが――、
一日、密かに訪れた東天王の特使に、飛彪旗襲撃の功績を賞せられ、百花羅漢に任じられます。
(しかし、これって、2人だけの所で任命して、意味があるのか? と思ったら、ここではまだ極秘の事だったんですよねぇ。天琴と燕逍遥との間柄といい、情報をものすごく小出しにされるので、レビューがやりにくくって(~_~;)

で、この特使、実は天琴に対し、今回に件に関しては、東天王が西域入りして直接指揮を執ると伝えに来たんですが、そういう時に百花を格上げするって、呪度に内紛の種をまいてるようなものですがねぇ。東天王とやら、何を考えておるのか。

そうでなくても、燕逍遥には仲間を殺されたのに、まだ追い返すだけで済ますのかと、天琴に対する不満の声が上がっていたり、中原とのパイプを務めているらしい萬瑾公子につき、どうやら良からぬ話があるらしかったりと、波乱含み。

――と、そんな中、葡萄城に入った南天星の一行は、早速呪奴の一隊に取り囲まれ――と云うところで、第4集へ。


で――この集の最初の方は、燕逍遥の旅の行程を――駱駝二頭曳いて砂漠を進んでたり、途中で出会ったキャラバンに、葡萄城への道のりを尋ねたり、一人で夜営の日を眺めて、物思いに沈んでたり――が、丹念に描かれているので、話しの進捗はゆっくり目。
ですが、映ってるのが専ら主人公ですしね。絵になってて目に楽しいから、こういうのは歓迎(笑)

それと、アクションの方が、安定してるという言い方は変ですかね?
刀の振り方は、むしろ緩慢な感じなんですが、それがむしろ一流の使い手を感じさせて、それで、やっぱりこういう上手い人のアクションは、特殊効果とか下手な小細工をせずに、カメラも据えきりに近い感じで、じっくり見せてくれるのが嬉しいな、と感じたことでした。

あと、前回分で書き損ねたんですが、鬼火燕八との対決で、闇と灯籠の灯に紛れて、いわば幻惑技を使う相手に、自分の前に据えた松明の火の揺らぎと映る影、自身の感覚を頼りに――感じ取った気配によって、刀を抜きかけてはまた戻す、そのあたりの緊迫感と、まさしく一刀で勝負がつく、そのあたりの感覚。あとの方の刀使いと合わせて、何やら日本の時代物に近い印象を受けました。

ともあれ、呉奇隆さん目当てで買ってるので、これはもう期待通りというか、かなり嬉しい作品でした。
燕逍遥


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コメント

矢神由香 #-

きゃぁ~!またまた格好いい話ですね(*≧∀≦*)

簫十一朗とはまた違った雰囲気の呉奇隆さんが魅力的です。

レビュー、楽しみにしております。(^^)(けど、無理しないで下さいね)

DVD本日発送致しました。到着までしばらく、お待ちくださいね(^_^)

2013年08月05日(月) 11時27分 | URL | 編集

rei★azumi #-

由香さんへ

> きゃぁ~!またまた格好いい話ですね(*≧∀≦*)

はい。格好良かったですよ~。
というか、ほぼ、呉奇隆さんの魅力だけで十何話、引っ張って行ったような(^▽^;)
(第1集以外にも、登場していない集があるんですよ、これが(~_~;)

それにしても、明暗両極と言っていい役柄を、それぞれ違和感なく演じられるというのは、
本当に大したものだと思います。
……なので、じゃあ、こちらのドラマは、どんな感じの役柄なんだろうかと、
ずるるずはまっちゃうわけですね(^▽^;)

> レビュー、楽しみにしております。(^^)(けど、無理しないで下さいね)

はい。ありがとうございます

> DVD本日発送致しました。到着までしばらく、お待ちくださいね(^_^)

ありがとうございます×2(笑)
楽しみにしています。

2013年08月06日(火) 06時19分 | URL | 編集


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