2015/09/12 (Sat) 孫子<兵法>大伝 第5集~第8集

どうも、孫武たちの性格に魅力が感じられない(伍子胥(ごししょ)は好き。昔小説を読んだときのお気に入りだったから)というのは、武侠ドラマのキャラたちの大半が一途で一本気で爽やか、悪役ですら結構熱かったのに、時代が時代とはいえ、こちらは今ひとつ“もやぁ~っ”としてるように思えるのと、主人公である孫武が人間的に未熟なせいなんでしょうね。
キャラによっては、その未熟さと成長が魅力になってゆくんでしょうけど。


さて。

見事訓練を成し遂げれば大将軍との約束を受けて兵法の実験に臨んだ孫武ですが、大方の予想通り、宮女たちはすぐに命令を聞かなくなり座り込んでしまいます。
兵が命令に従わないのは隊長の責任と、軍法官に命じ、隊長役の2人の妃を処刑させようとする孫武。
慌てて止めようとする呉王の息子の夫差(ふさ)。さすがに、なんとか執り成そうとする伍子胥。孫武に全権を委任した以上、口出しをすることができず、その場を立ち去る呉王・闔閭(こうりょ)。
そうして、侍女の知らせで駆け付けた漪羅(いら)の目の前で、姉の眉妃ともう一人の妃である皿妃は処刑され、途中で引き返して来た闔閭が目にしたのは、打って変わってきびきびと孫武の命令に従う宮女たちの姿でした。

宮殿の自室で荒れる闔閭。
その闔閭に、孫武に嫁がせてほしいと願い出る漪羅。
想いを寄せていた(と書くと綺麗に思えますが、実態はそんなもんじゃない)眉妃を殺された恨みから、孫武を殺そうとする夫差。
闔閭の弟である夫慨(ふがい)に、孫武の助命について相談に行く伍子胥。

闔閭が孫武の扱いを保留にしたため、いったん釈放された孫武は、妻である帛女(はくじょ)の願いで、季札の隠居先である羅浮山へと向かいますが、夫差の一行に連れ戻されます。
そうして孫武に下された採決は、約束通り大将軍に任ずること。褒美として屋敷や侍女、下僕、銀などを下賜した闔閭は、さらに漪羅を若夫人として娶らせます。

元々眉妃への想いは漪羅への叶わない想いの代償だった夫差は、孫武に与えるくらいなら自分に漪羅を娶らせてほしいと願いますが、闔閭は、仇の多すぎる漪羅は、公主にはできても王子の妻にはできないと息子の願いを退けます。
さらに、孫武は馬に例えれば名馬だが、主君の妃を斬り捨てるような暴れ馬。漪羅を手綱にすれば丁度いいとも、漪羅に殺されるならその程度の男だとも。
ということで、前回後半、酔っぱらってお妃を両腕に抱えて――という醜態を見せて、こりゃぁ王位を手に入れて驕っちゃったか、この王さん、大丈夫かな、と思わせた闔閭ですが――愚王ではないのね。
つか、伍子胥が噛んでるとはいえ、王位簒奪にあれだけの作戦を立てた人物だし、叔父である季札に王位を譲る振りをするところなんぞ、なかなか頭も切れるし、粘りも堪え性もある、まあ、なかなかの人物ではありますわな。
主君としてはちょっと難しそう、というか、この人と孫武の間を見てると、皇帝に仕えるのは虎に仕えるのと同じという言葉を思い出します。
(なんかこういうの、胃に穴が開きそうでイヤなんだけど(--;)

そうして婚礼の夜、
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漪羅は孫武を殺そうとしますが当然敵うはずはなく、ドタンバタンやっているところに踏み込んできた帛女から、一旦嫁いだうえは夫を害そうとするなど許されることではないと叱り飛ばされて出奔。(帛女さんカッコよかった(笑)
眉妃の墓で待ち受けていた孫武を振り切った上、孫武を殺す剣を鍛えたいと、刀匠として有名な干将に弟子入りしてしまいます。
(いや。手に入れるなら剣じゃなくて武功だろと、大半の視聴者は思っただろうね(^▽^;)

楚との交戦中に父を殺されたと知った先王の息子慶忌は、率いていた兵ごと楚に寝返っておりましたが、闔閭はこれを討つため、弟の夫慨(ふがい)に3万の兵を与えて挑ませます。しかし勇猛をもって知られる慶忌には苦戦した夫慨は援軍を求めてきます。
自分が援軍に立つと、さらに3万の兵を求める夫差。
……ってことで、この夫差って、あまり賢くないなぁと思ってたんですが、ここで評価が一気に『莫迦』に下落しました(爆)
元々夫慨に付けてやった3万の兵ってのが、宮殿の衛兵までかき集めて訓練して出してやった兵ですからね。もう3万下さいって言って、簡単に集まるわけがない。
(で、こうなると、一般民衆から無理やり引っ張て来ることになるようですな)

ちなみのこの夫差が、西施に骨抜きにされ、あれこれと諫言する伍子胥を自害させたうえ、呉を滅ぼした王で――そう思って夫差と伍子胥とのやり取りを見てると、なかなか興味深いデス。

さて。それならどうしようというところで孫武、自分ならただ一人の兵で充分と、『用間の計』を説きます。
慶忌一人を暗殺すれば、彼の率いる軍は元々呉の兵。そっくりこちらに取り込めるという策で、その実行者として孫武は、自分たちが世話になった要離(ようり)を推薦。闔閭に引き合わされた要離は、自分の右腕を切り落とした上、妻の楽女を殺してほしいと願い出ます。
慶忌に自分を信用させるための策でしたが、楽女に錦の反物を届けに行っていて、処刑を目撃することとなった帛女は、孫武たちが要離の酒房を訪ねていたことから、それに孫武が関係していたことを悟り、激しくなじります。
これは、帛女さんとしては当然だよね。一杯お世話になった人だし、仲が良かったし、やっといい生活がおくれるようになって、恩返しができると思った矢先だものね。
(ついでに言うと帛女さんは、今の生活は好きではないのよね)
対する孫武は、自軍と慶忌の軍の各々3万とその家族、ひいては呉の民を守るための作戦だと説きますが――自分自身に対する詭弁だな、これは。
というか孫武、要離が果たしてあそこまでやると気付いていたか、はなはだ疑問。
さらには、愛する妻を殺してまで暗殺者として敵陣に入り込んだ要離が、おそらくは生きて戻らないだろうということまで読めているかどうかも疑問。
で、多分奥さんが許してくれたのは、孫武のいうことに納得したからじゃなく、そう言って自分を納得させなければいけなかった孫武の辛さを了解してくれたからなんでしょうな。

が――これが孔明さんなら、敵陣に入ったらこのようにと指示を与えるか、錦の袋を渡すかするところなんでしょうが、作戦の実行については要離任せの孫武。
で、以前に慶忌が酒房に来たこともあり、信用はされたものの、その体では戦えまいと、補給部隊へ回されてしまった要離、なかなか機会をつかむことができません。
で、夫慨からは再度援軍の依頼。

そんな頃孫武は、刀鍛冶の干将を訪れ、漪羅と再会します。
そこで、炉の火力が弱まったため、莫耶の伝説(これ、どうにも熔けない鉄を溶かすために、干将の妻の莫耶が自分の髪と爪を炉に投じたというのが、わが身を炉に投じたと誤り伝えられたところがある、ということです)に従って炉に身を投じようとする漪羅を、仇を打ちたいのなら剣を求めるのではなく、ここで自分を殺せと、孫武は制すします。
剣を突き刺されても動じない孫武に止めを刺せなかった漪羅ですが、姑蘇に帰る途中で再び馬車から逃亡。
追いかけようとした孫武ですが、そこへ闔閭からの使者が来て断念します。
(て、毎度のことながら、よくここにいるってわかるよな~(^▽^;)

闔閭からの呼び出しは、不慨からの援軍妖精のこと。
そこで孫武、弟子一人を供に自分が夫慨の陣に赴きますが、そこで、ほんの今まで漪羅がここに保護されていたことを知り(孫武の姿を見て逃げ出したのね)彼女が残していった琴を手に追いかけます。
そうして、鐘離に帰るという彼女を、いつでも帰って来いと解放し、川を渡っていた小舟を呼んで乗せてやるのですが――この小船の船頭さんが、なんと、ちょっと人助けの旅をしてみようかと庶民の姿に身をやつして出て来た季札さん(って、黄門様かい(^▽^;)
で、呼び止められた漪羅、弟子ということでしばらく季札さんのお供をすることとなります。
(と言うかもう、ここまで来ると漪羅、孫武は殺せないよね)

一方、3万の軍を率いているおかげで一大勢力となっている慶忌、楚の昭王の姉である霊樾(れいえつ)姫との結婚を申し出ます。
霊樾姫を母のように慕って育った昭王はこの申し出を断固拒否。楚の宮廷も、慶忌の申し出を受けるべきと云うものと、慶忌を暗殺して3万の兵は埋めてしまえ(って、とんでもないことを言うやつだ💢)とに割れますが、霊樾姫が楚国の平和のために慶忌に嫁ぐと訴えるたため、、昭王は泣く泣くこれを承諾します。

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reiさんのレビューを、そうだった、そうだった、と思い出しながら拝読してます(笑)

伍子胥といえば、もう一つの方の中華ドラマ『孫子兵法』で、『射鵰英雄伝―新版』のQちゃんの中の人が演じていた伍子胥を思い出してしまって、こちらの伍子胥ってどんな人だったっけ?とnecoさんのサイトで確認してしまいました。こっちのドラマも見てたのに・・・!(;´∀`)

夫差、おバカな上に、性格悪いですよね。めっちゃ歪んでるし。呉が滅ぶのも当然、といいますか・・・(^^;)

2015/09/15 23:57 | ふく*たま [ 編集 ]


Re: ふく*たま さんへ 

> reiさんのレビューを、そうだった、そうだった、と思い出しながら拝読してます(笑)

あらら。これは責任重大、かも?(笑)

> 伍子胥といえば、もう一つの方の中華ドラマ『孫子兵法』で、『射鵰英雄伝―新版』のQちゃんの中の人が演じていた伍子胥を思い出してしまって、こちらの伍子胥ってどんな人だったっけ?とnecoさんのサイトで確認してしまいました。こっちのドラマも見てたのに・・・!(;´∀`)

いや、いや。多分人間の記憶ってそんなものです(というか、むしろQちゃんの伍子胥の方が印象的だったんでしょうね)。
私なんて、孫子を主人公にした小説を読んだのに、伍子胥ばかりが印象に残って、肝心の孫子に関する記憶がさっぱりですもの(^▽^;)

> 夫差、おバカな上に、性格悪いですよね。めっちゃ歪んでるし。呉が滅ぶのも当然、といいますか・・・(^^;)

ですよね~。
他のドラマで見た夫差は、もっと闔閭に似た性格だった記憶ですが、ここでは凄い小人物に設定されていて。
この人物造形は上手いかも、と思います。

2015/09/16 08:25 | rei★azumi [ 編集 ]


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ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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