碧血剣 第13話、14話

珍しく、最初から付き合って本日放送分を見ていた父が、オープニングを見て曰く、
「あれも丈夫い城だな」
……やっぱ、誰が見ても襄陽城に見えるんですな。
一応ここでは北京城……だと思うんですが。


さて。


『金蛇営』と名付けられた承志たちの軍の初陣は、清軍が相手。
ちょちょっと戦って逃げ出して、隘路に敵を誘い込み、それを山の両側で待ち構えた友軍が叩くという、『三国志』なんかを読んでる人なら「ああ!」と思う、古典的でスタンダードな戦法ですが、結構引っかかるんですな、敵さん。
これ、現代の戦術においても有効なのかしら?

で、敵を誘い込む役目は水鍳やら焦公礼と手練揃いですが、清軍の方も、なかなかの強さ。
そろそろ助けに出ないと危ないと、イライラする承志、青青、洪勝海たちを、
第二軍まで誘い出さないと、敵の大将を捕らえられませんと、必死に押しとどめる孫仲寿ですが、
味方の苦戦を見かねた沙天広(さ・てんこう)たちの隊が突出。
おまけに、家に帰ると陣営を去ったはずの阿九までが参戦。

阿九


危機に陥ったのを見かねて、
「助けなければ」
承志自ら、率先して乱戦の中に飛び込んでしまいます。
(総大将が軍律破ってどーすんの、と思うんですが(^▽^;)

それにしても……今度は馬上に仰向けになった阿九の上を承志が飛び越していったわけですが、毎度怖いアクションをやらせられてますなぁ(ふぅ……)

という次第で、孫仲寿の立てた作戦は盟主自らがブチ壊してくれたわけですが、一応の勝利を得た『金蛇営』。
ですが……気がつくと、肝心の盟主がいません。
どこへ消えちゃったんだ~と聞きまわってみれば、変わった剣を持った男が、若い娘と一緒に戦いの場を脱出するのを見たという者が
さては阿九と一緒かと、やきもきする青青。
(後が大変そうだ……(^▽^;)
(ていうか、総大将がこんな勝手な行動していいのか~?)

で、当の承志はというと案の定、阿九と一緒で、川まで来て返り血を洗い流して、
家に帰るという阿九を懸命に引きとめようとしますが、阿九の決意は固く、
結局は、一人で陣営に帰る羽目に。
しかも、今度はスネまくっている青青を懸命になだめる羽目に。
(でも、この場合は、承志を好きな青青の気持ちを別にしても、承志が悪いからな~)
(きっと、あとで山宗のオジさんたちに、こってりと叱られたことでしょう)

一方、一人で都へ帰すわけには行かないと追いかけてきた程青竹と合流した阿九、途中の町で安剣清と彼の率いる錦衣衛を見かけてしまいます。

阿九と程青竹


承志たちの『金蛇営』は、まだ泰山。
錦衣衛に承志たちを捕らえさせるわけには行かない。
一計を案じた阿九、程青竹を泰山へ知らせに走らせ、自分は安剣清たちの前に姿を見せ、自分を護衛させるという名目で、都へ戻らせることにします。

お前がここの町にいる理由を、どう説明するんだと案じる程青竹に、
「わたくしは皇帝の娘。説明など必要ありません」
言い切った阿九、安剣清たちの前で高慢で我が侭な姫君を演じ、彼らを命令に従わせます。

で、このもうちょっと後のシーンですが、
思い切りの我が侭を言って安剣清を振り回しておいて、チラリと片目を開けて様子をうかがうところや、してやったりと“にんまり”する辺りが、実に可愛い。
(楚々として見えるんだけど、意外とお茶目さんかも?)

そうして、阿九のおかげで危機を逃れた承志たち、
『金蛇営』も、それなりに軍としての形が整ってきたのを見届け~
(って、なぜか海辺で武芸の訓練なんですが)
水鍳、孫仲寿、朱安国らに軍を預け、青々、洪勝海、程青竹、沙天広とともに泰山を下ります。

そうして向かったのが、故意か偶然かは存じませんが、例の盟主の地位争い(?)で因縁の出来てしまった孟伯飛(もう・はくひ)のいる保定府。

とりあえず――と入った酒楼で、大声で牛肉と酒を注文している豪快そうなお坊様、鉄羅漢を見かけます。
でもって、その後ろ側の席には、どこかで見たようなバアさま――もとい、おっさまの姿~。
はい。『神侠侶』で裘千尺を演じられたリー・ミンさん。今度は聖手神偸(せいしゅしんとう)の異名を持つ盗賊、胡桂南の役でご出演なんですね。

それにしても、原作(日本語訳版)を読んだときは、洪勝海くらいの若い人物を想像してたんだけど……つくづく、人の意表をつくキャスティングをする張P。

で、鉄羅漢の傍若無人ぶりに迷惑をこうむった胡桂南、つい――と席を立って、戻ってきたときにはすでに、鉄羅漢の卓の上のお酒は、尿瓶(しびん)と入れ替わっておりまして……
(しかも、気付いたのは鉄羅漢が一番後、というのが笑える。相当酔ってましたかな?)

こんなコトをされれば、喧嘩になるのは必定。
で、例によっての、卓の上のものをブチまけ、椅子を壊し、卓を壊しの、カタギの衆泣かせの器物損壊の末、双方(梁からぶら下がっとりましたかな、たしか? の)内力勝負となります。

これはいかん。あのままでは、双方ともに重傷を負うぞと云う程青竹たちに、それでは私がと出て行った承志、あっさりと二人を引き分けます。
(まったく、どれだけの内力だって、この子も? この若さで、ひょっとして楊過クラスまでいってるかなぁ)

で、お店の方へは自分の懐から出した銀で賠償をしてあげた程青竹、一席を設け――って、同じテーブルに着いただけですケド、この町に来た理由などを聞いてみれば、鉄羅漢、胡桂南の二人ともが、孟伯飛の還暦の祝いにやってきたとのこと。

別室に入って、その孟伯飛への祝いの品、朱睛氷蟾(しゅせいひょうせん)という、息さえあればどんな傷でも治せるし、どんな毒でも吸い取らせることが出来るという万能薬的な2匹の白い蛙を披露した胡桂南、
命の恩人に当る承志に、その朱睛氷蟾を送ります。
で、このカエルさん、原作では、かなりのお役立ちアイテムとなってるんですが、それはまた後の話……ということで。

新たな友人となったこの2人とともに、孟伯飛の還暦祝いに訪れた承志たちですが、取次ぎに名刺を渡したのに、忙しいからと主人は挨拶に出てこないわ、その場で待たされるわの、ないがしろな扱いに鼻白む思い。

七省の盟主になった承志のほかに、このあたりを縄張りとする青竹幇幇主の程青竹と、悪虎溝(あくここう)塞主の沙天広も一緒なんだから、これは相当に無礼な扱いですよね。

蓋孟嘗(がいもうしょう)なんて名前だけじゃないと、青青が怒っているところで、ようやく中へ通されますと……

出たな、この出たがりプロデューサー!!
今度は孟伯飛役かい。
しかも、今度はアクションまで披露しちゃって。

いや。出るなとは言わないけどさ、プロデューサーの本来のお仕事、役者さんたちがお芝居をしやすい環境を、きちんと整えてからにしなさいよね。
(てか、そうまで芝居がしたかったら、こういう偉いさんの役ばっかりじゃなくて、一回苛酷な状況下での汚れ役にでも挑戦してみれば~?)

……な孟伯飛、承志に盟主の座を取られ~の、息子が恥をかいて帰り~の、で、さすがに含むところアリとまでは行かないまでも、何やらヤな感じの態度。
(親世代の言い回しで”そそら、そそら“って言うんですが。標準語にすると、なんていうんだろう?)

ですが、祝いの品にと朱睛氷蟾の1匹を差し出され、態度がちょっと軟化。
(ここで豹変したら、正味ヤなヤツですけどね(笑)

というところへ押しかけてきたのが、例の二師兄ご一行様。
原作(日本語訳版)では、それでも一応、名刺にお祝いの金子を添えて取次ぎさんに渡す程度の礼儀はわきまえていましたが、ここではまさに“乱入”という感じ。
――なのは、赤ちゃんがついに「手の施しようがありません」と、お医者から引導を渡されてしまい、切羽詰った果て、
例の皇帝に献上される薬、茯苓首烏丸(ぶくりょうしゅうがん)を都へ運ぶ役目の董元締めが、この還暦祝いの席に来ていると聞いたからなのでした。
(……って、事情を聞けば気の毒なんだけど、齢を重ねて、江湖に名も知られた人なんだから、もうちょっと礼儀と言うものもわきまえねば)

そうして、例によっての無理押しの果ては、客でもある董元締めを引き渡すまいとする孟錚(もう・そう=ここンちの息子さんです)と争いになって、深傷を負わせ、続いて息子を助けようと飛び出した孟伯飛と手を交えることに。
しかも、最後は例によっての内力勝負。
(そろそろ、アイディアが尽きてきたってワケじゃないでしょうね?)
で、双方の内力を受けて、張Pが立った卓の足が折れるって展開は凄いけど、見てた父が、ボソッと一言。
「2撃目、よけりゃあいいのに」
私も同感でした(笑)

さて。
このままでは孟伯飛が深傷を負ってしまう。と云って、二師兄夫婦は自分の言うことなんて聞きゃあないし、和解の方策も見つからないし――と、やきもきしながら見ている承志に、打開策をもたらしたのは、何と胡桂南。それは、

「例の薬。祝いの桃饅頭の中に隠してありますぜ」

というもの。

早速二人の中に割って入り、帰辛樹に言って桃饅頭を割らせる承志。
(中の丸薬が、むやみやたらに大きかったのは、さらに何かに入れてあるって設定だからなんでしょうね)
大喜びで承志に礼を言い、周囲の皆にも礼を失した詫びを言って、大急ぎで立ち去る帰辛樹夫妻。
(ダンナの方が、ずっと手に桃饅をささげ持ったままってのが、ちょっと笑えました)
(しかも、承志に向かって、これからは本当の兄弟として云々って、気持ちはわかるけど、現金な人(^▽^;)

すっかり承志を見直し、しばらく客として留まって欲しいと頼む孟伯飛と、この際、江湖の英雄達とよしみを結ぶのも悪くは無いと、ありがたく申し出を受ける承志たち。
(ちなみに、深傷を負った息子さんは、茯苓首烏丸を分けてもらって、それで回復するそう。なので、蛙さんの出番はないわけですね)

というところで話は移って、どこぞの民家――かと思ったら、宿に到着したのは李岩たち一行。
で、この宿は闖王(ちんおう)李自成に協力する人物が経営する、いわば闖王軍のアジト――と思ったら宿の主人、お金をもらって錦衣衛に通じておりました。

とはつゆ知らず、訪ねてきた紅娘子(こうじょうし)と、久しぶりの夫婦の時間を持つ李岩。
で、ここの紅娘子、町で弱いものいじめの役人をこっそりやっつけるシーンで見せた武芸の腕は中々ですが、それ意外は、かなり女らしい人物に設定されてるみたいですね。
旦那さんのために服を縫ってきてたりして。
(でも、渡してた服が青なのに、着替えた服が茶系統なのは、納得行かない(笑)

片や、安小慧、崔希敏は例によってドタバタ。というか、崔希敏が一方的に安小慧にやり込められてる感じ。
将来、おシリに敷かれるのは誰の目にも確実ですな。
……と言う二人を横目で見ながら、安大娘は、合流する予定の闖王軍の仲間を迎える準備に大わらわ。

一方、宿の主人は、このことを安剣清に知らせたいけれど、機会をつかみ損ねてイライラ。

で、偶々このことを知った阿九は、何とか安剣清を妨害しようと、わがまま姫を装ってあれやこれや。
(でも、イマイチ安剣清に押し負けてる部分があるような気も……)

という色々がありましたが、結局は、李岩が宿の主人の挙動不審に気付いてた――ということで、李岩、紅娘子夫妻組と、安大娘、安小慧母娘にオマケの崔希敏組に分かれて、その場を逃れます。

が、よりにもよって安剣清の張っていた網に引っかかってしまったのが安大娘組。

ここで安剣清の見せる夫の顔、父親の顔が実に良いんですが、対照的に冷たい安大娘。
この人が父さん? と、不審の顔を向ける小慧に、
「あんたの父親は、とっくに死んだわ!!」
なんか、安剣清が可哀そうになってきました(T_T)

ともあれ、3人を捕らえようとする錦衣衛。
妻と娘は傷つけるなと言う安剣清ですが、戦闘の場ではそうも行かず、錦衣衛の一人の刃が小慧に迫ります。

というところで、以下次週。
スポンサーサイト

コメント

青青って

青青は、賛否両論あるけどドラマでは、良いスパイスになってるように思えます。
今回の
「・・・私は不死身なの」と言う台詞には笑ってしまいましたよ。

新龍さんへ

ドラマの青青、原作(日本語訳版)より可愛くなってますね。
オリジナルな台詞も、原作通りの台詞もイヤミがないし。
(相変わらず、やるときゃやるようですし(笑)
いいキャラだと思います。

こんばんわ・・・
>誰が見ても襄陽城
 私も本編でみるまでずーーと襄陽(か、あの辺の田舎の城)だと思ってました。 随分オリジナルストーリが膨らんだな・・・などと感心してたら、北京でがっくり。
>総大将がこんな勝手な行動していいのか~?
 そうだ!二人とも打ち首だ!即刻凌遅刑だ! と青青が騒げば面白いのに(笑)
>朱睛氷蟾
 原作を読んだ時は「蟾」を辞書を引いて、「カエル」のことか、何かの例えかな?・・・と。 そして、ドラマででてきたのが本物のカエル!(爆)
>3人を捕らえようとする錦衣衛
 錦衣衛ってどんなドラマでもドジで弱くて小物ばかり・・・。 日本時代劇の悪徳商人の用心棒みたいですな。

Marioさんへ

>随分オリジナルストーリが膨らんだ
あ、なるほど。そういう視点もあったんだ~。
で、襄陽城をオリジナルストーリーとして組み込むと……と、目下妄想中(笑)
(SSにはしませんからぁ(笑)

>そうだ!二人とも打ち首だ!即刻凌遅刑だ! と青青が騒げば面白いのに(笑)
阿九だけが相手だったら、言ったかもしれませんね~。
ただ、目下の青青は、承志にベタ惚れみたいだから……。

半面、この、総大将である承志が率先して飛び出してしまったおかげで、
沙天広たちの軍律違反が不問になってしまったかな~と、
ドラマを見ながらニヤリとしておりました。

>「蟾」
この字を入力するために、IMEパッドで拾ったら、『ひきがえる』の意味なんですね。
原作の方に、目が赤くて体が白いカエルと書いてあったような記憶があります。
しかし、中国の物語は、何が出てくるかわかりませんね。
(数百年も生きてる神といい……(^▽^;)

>日本時代劇の悪徳商人の用心棒みたいですな。
本当に!
そうすると、これを日本でやるときは、安剣清は福本清三さん(日本一の斬られ役のあの方)あたりで、とか(笑)

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)