秋水長天

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碧血剣 第23話、24話

偶然にも宮中で公主の想い人の姿を見かけてしまった露児。
(当然ですが)大急ぎで公主に報告したことから、事態は思いがけない方向へと展開してゆきます。


さて……

あの人(承志)が宮中へ来るはずがない。一旦は否定した阿九ですが、その承志が太監(宦官のことですね)の姿だったと聞き、これは崇禎帝(すうていてい)の命を狙ってきたのだと直感。
何とか父皇の命を守ろうとアレコレ画策するのですが……恨まれてる自覚はあるくせに、危機感に乏しくて気難しい父親相手に、苦労してますねぇ、阿九さん。
で、
「お邪魔はしませんから、おそばに居てはいけませんか? お祖父様の夢を見たせいもあって、気になって」
情に訴えて、一旦は崇禎帝のそばに居ることには成功しましたが、
(ここで、ちょっと話は前後するんですが)
気の回らない家臣のせいと、あと、いくら声をひそめても、目の前で警備の配置なんてやれば、モロバレですよね。
回れ右をしたところで、目の前にお父さんが居て「きゃぁ-☆」には、笑わせてもらいましたけど。
結局、警備なんて鬱陶しいから引き上げろ、から始まって、
「民を殺しつくすおつもりですか!?」
「家臣ばかりか、娘にまで叛かれようとは思わなかったわ!!」
(叛いてませんケド、娘さん(^_^;)
となって、部屋を追い出されてしまいます。
(で、部屋から連れ出そうとした太監に、「お前などに用は無いわ!」と八つ当たりして出てゆくあたりが、さすがに姫サマ)

一方、曹化淳(そう・かじゅん)の方も、承志――この時点ではまだ清国の密使、洪勝海と思い込んだままですが――が宮中に入ったことを阿九に気付かれた可能性に、ジタバタ。あちらこちらへと走り回ります。
で、承志たちも、皇帝の居場所を知ろうと、曹化淳の後を追ってウロウロ。
結果、とんでもない人間を見かけてしまいます。

それはなんと、清国の手下になっているはずの太白双英。
なんで、こいつらが? と思った承志と焦宛児。
早速、江湖のお約束の盗み聞き……ですが、お二人さん、窓に影が丸映りですよ~(笑)
(はっきりと顔まで見えるんだモンなぁ)
でもって、それに気付かずに密談に熱中してる3人ってのも……(^▽^;)

それにしても、悪役というのは2人以上集まると、自分達の悪事について話し合うといういうのが、洋の東西を問わず、お約束なんでしょうか。

……という次第で承志たち、宛児の父の焦公礼(しょう・こうれい)を殺し、その罪を閔子華(びん・しか)にかぶせたのは太白双英であること。曹化淳は一旦恵王を帝位につけておいて、闖王(ちんおう)軍を討つために軍を借りるという名目で国内に清軍を引き入れ、そのまま北京を落とさせる計画であること、などを聞いてしまいます。
(こういうことをやるのを、正真正銘の『売国奴』というんですね)

が、同時に承志の正体もバレてしまい――
(しかし、二十歳前後というのはいいとして、体格がガッチリとして色黒ですか、承志?
 確かに原作(日本語訳版)では、そうなってましたケド)
これは大変と、あたふたと外へ出てゆく曹化淳。

まずは焦公礼の仇討ちと、入れ替わりに部屋へ入る承志たち。
そうして、まずは宛児が、
「父が、お二人を食事にご招待したいといっております」

あはははははは……。
こ~れ~は、怖いですよぉ~。なんせ、あの世からのご招待ですから。

で、承志の手助けを受けて、見事仇討ち本懐ですが、それにしても承志ってば、凄い近い間合いで戦いますねぇ。
てか、あれだけ近い間合いに入られたら、敵じゃなくても「ひぇ~っ」です。
(その後の承志と宛児の遣り取りの、宛児が情感たっぷり、承志が妙に淡々、というのが印象的(笑)

そうして……
曹化淳の企みと、さらには、その計画の実行が早められたことを知った承志、
すぐにでも父の仇は討ちたいけれど、そうすれば、恵王の即位から、国内に清軍を呼び込むこととなり、民が今以上の辛苦を味わうこととなる。
それだけは、なんとしても避けたい。
やはり、取るべき道は私怨より大儀と、まずは曹化淳の企みを潰すことを決意します。
(が、この段階では方針は定まってなかったよーな? (^▽^;)

で、曹化淳の後を追いかけて、結果として青青のところへ行き着くこととなるんですが……
もう、このあたりになると皆、出たり入ったり、あっちへ行ったりこっちへ来たりで、誰がどの順番で動いてるやら……(^^ゞ
で、一番人の出入りが激しかったのが、問題の青青。

まずは何紅薬(か・こうやく)がやってきて、
「お前に何かあったら、袁承志がさぞかし嘆き悲しむだろうねぇ」とか言って、
(この人も、怒った承志の怖さを知らないから……)

バトンタッチされて斉雲傲(せい・うんごう)が入ってきて
「オジさんとイイことしような。うっしっし……」と、
(ここ、あらまぁ青青ってば、テーソーの危機。珍しいシュチュエイションだわ。って、妙な感心の仕方をしてしまいました)

で、あわやという所へ何鉄手(か・てっしゅ)が入ってきて、人質に妙な真似をするんじゃありませんと助けてくれたのは良いんですが、
承志にはもう、新しい恋人が~とか、あることないこと吹き込むものだから、すっかりイジケて、スネまくってしまった青青ちゃん。

しかし、この娘ってば、承志のことを、そんな軽薄な浮気モノと思ってるわけなのかなぁ。
(阿九に対して焼き餅を焼くのなら、それは、物凄くわかるケド)

と、そんなところへ、入れ替わりに飛び込んでいったものだから、ワケの判らないままに青青に当られる承志と宛児。
何鉄手たちの戻ってくる気配に、ワケがわからないままの状態で、二人揃って寝台の下へもぐりこむ羽目になります。

……というところへ戻ってきた何鉄手と何紅薬も、当然、青青が何を怒っているのか、多分、ワケがわからない~
(でも、この娘はしょっちゅう怒ってるから、くらいに思ってるかも)
な状態で、これが最後と金蛇郎君の居場所を聞き出そうとする何紅薬ですが、相変わらず、頑として答えようとしない青青。

そんな青青に、自分もかつてはこんなに美しかったのだと、金蛇郎君が描いたという若き日の肖像画を見せた何紅薬、ようやく、自分と金蛇郎君の因縁を語り始めます。
それは二十数年前。教主の妹として毒蛇の洞窟の管理を任せられていた何紅薬が、逃げ出した毒蛇を追って行った先で、一人の青年と出会ってしまったことから始まりました。

「危ないわ。それは毒蛇よ」
注意した彼女に青年の見せた、冷たいような、寂しいような笑みに魅せられてしまったのでしょうね、何紅薬。
蛇の毒を盗もうとした青年をとがめたものの、その蛇に噛まれて倒れた青年を、こんなに若いのに死んでしまうのは可哀想と手当てをし、青年――夏雪宜の体が癒えた頃には、彼女の心は完全に彼のものになっておりました。

金蛇&紅薬


そうして、家族の仇を討つために五毒教の毒を取りに来たという彼に、2瓶の毒を与え、
さらには四川の峨嵋派に伝わる宝剣(倚天剣かな?)を奪いに行くという彼に、五毒教の宝剣、『金蛇剣』の存在を教えてしまいます。

自分がその剣を手に入れれば、恩人である貴女が罰を受けることになる。
(こんな殊勝なことも言ってたんですね、この時の金蛇郎君(^▽^;)
……という夏雪宜に、だったら剣は一時借りたことにして、目的を果たしたあとで、こっそりと返してくれれば大丈夫という何紅薬。

そうして……

皆様ご期待(?)のあのシーン(実は、私も密かに期待してたんですが)は、あっさりと語りでスルーされちゃいましたね~。
これが日本か、ひょっとして香港の作品だったら、画面に紗をかけてでもやったかもしれないのに(笑)

……という、問題のエピソードはといいますと、
金蛇剣を初めとする金蛇三宝は、毒龍洞という毒蛇に守られた洞窟の中にあり、そこに入るためには全裸になって、全身に蛇避けの薬を塗らなくてはいけません。
そこで、お互いに薬を塗りあっているうちに、まだ若い二人のこと、情熱と衝動の赴くままに体を重ねてしまいます。

が、その後毒龍洞へ入った夏雪宜は、三宝を目にして欲が出たのか――とは何紅薬の談ですが、止めようとする何紅薬を笑顔と抱擁で篭絡(ろうらく)し、金蛇三宝を持ち去ってしまいます。

そうして何ヶ月かが経過し、金蛇三宝を失ったことを知られた何紅薬は、毒龍洞全身を毒蛇に噛まれた後、江湖に出て三十年間物乞いをする(その間、武林の仲間からの援助は受けてはいけない)という罰を受け、現在の姿になった、という次第でした。

思いがけない父の所行に驚き、現在の何紅薬の醜さを罵ったことを詫びる青青ですが、
金蛇郎君を恨んでいるのは、それが原因ではないと何紅薬は言います。
毒蛇に噛まれたのも、物乞いになったのも、全て自分から招いたことで、覚悟の上のこと。後悔はしていない。

ただ恨めしいのは、夏雪宜が自分を裏切り、他の女性を愛したこと。

というところで曹化淳からのお呼びがかかり、部屋を出てゆく何鉄手と何紅薬。

大急ぎで寝台の下から這い出し、青青をつれて逃げようとする承志と宛児ですが、
怒りまくり、スネまくりの青青、「行かない」とベッドにひっくり返り、
「あたし、スネてるんだからね」
………………いいケド、お願いだからTPOを考えてスネて下さい、青青さん。
ここ、敵地のど真ん中なんだよ?

というところで場面は切り替わり~
崇禎帝が、みんな、みんな罰してしまえ~なんてヒス起こしてるシーンが入りまして、

で、話を承志のほうへ戻りますと、
「袁様の立会いで、ワタシは羅兄さんに嫁ぎます」
辛そうな顔で告げる宛児と、現金にもすっかり機嫌を直した青青。青青に言われ、複雑な表情で祝いをいう承志――やっぱり、羅立如が可哀想。

ですが、ともあれその場は収拾されたので、曹化淳に渡された牌を二人に渡し、さきに宮城から出るように言う承志。
(青青に「太監の格好で出るんだぞ」と言ったところからすると、そのへんウロついてる奴をブチのめして、服をかっぱらえってことかにゃ~? 意外と過激な承志(笑)
自分は窓を破って、おとり役を引き受け、何鉄手たちを引き付けます。

そうして、逃げ込んだのが、なんと阿九の部屋。
潜んでいたはずが、うっかり物音を立ててしまい、思いもかけない形での再会となります。

で、その間に曹化淳は、恵王のところへ承志は信用できないと告げ口に行ったり、クーデター(なんですね。実感ないケド)の実行を急がせたり、太白双英が殺されてるのを見て、ビックリしたり、恵王を宮中に入れたり、何鉄手となにやら話したり~と、忙しく動き回っておりました。
(おかげで、どのあたりで、どういう順番で動いていたやら、記憶が~(^▽^;)


さて。


その頃。崇禎帝に会わせろと言って宮中に入ってきた恵王と恩家四老たちの前に立ちふさがったのが、安剣清。
ですが、曹化淳のせいで、恵王と一部のものを皇帝のもとへ通すこととなってしまいます。

という曹化淳のところへ、曲者(承志のことですね)を追っているんですが、公主様がご機嫌斜めでお部屋を確かめさせてくれません、(と配下が言ってます)と何鉄手がご注進。
曹化淳、早速知らせをもたらした何鉄手と一緒に阿九の部屋へ出向きますが、
阿九はすでにベッドに入っていて、もう寝るから、さっさと下がるようにと言います。
(で、承志は同じベッドの中。でも、横で露児が控えてますからね~(^▽^;)

さすがに、姫様に向かって家捜しさせてくれとは言えないので、そこで引き下がる曹化淳。
と、床に落ちていた承志の肖像画から、何かを悟ったようだけれど、これも一応は引き下がってみせる何鉄手。

で、その後、恵王たちのクーデター計画と、実行が今夜であることを聞き、大急ぎで承志と一緒に父皇の元へ駆けつける阿九。
(ここの原作(日本語訳版)との変更の仕方は上手いな~と思いました)
公主の権威で兵たちを蹴散らし、さらに皇帝に退位を迫る恵王を糾弾するあたり、カッコいい~というか、彼女を怒らせたら、多分青青より怖いかもしれない(~_~;)
(崇禎帝も、毅然としてカッコ良かったです(^.^)
 退位を迫る恵王に、玉座は自分を殺して血で購えとかってね)

ここで阿九と承志との間柄を知らない恵王、父の仇は目の前と、承志に崇禎帝を殺すようにそそのかします。
が、一旦は崇禎帝に向けて剣を構えて見せた承志、今は民のために、恵王に簒奪を行わせないことが大事と、恵王のほうへ刃を向けます。

……ということで、アクションスタート!
宮中ということなのか、モノはあまり壊れませんでしたが、見ごたえはありました~。
「公主をまもれ!」「父上を守って!」なんて、父娘の情愛シーンもあったりして。

という中で、金蛇の奥義を伝授しされることを条件に、何鉄手が承志側に寝返る一幕があったり~
(ここの遣り取りは気に入ったんですが、ご婦人を武器代わりに振り回すのはね~(笑)
温方悟が何鉄手の毒に目をやられたり~
で、五毒教と温家四老が、次々とリタイア。

ですが、いきなり玉真士が参戦。
(来る、とは言ってたんですけどね~)
「安剣清、手を貸せ!」との承志の一言で、意外なことに安剣清+袁承志vs玉真士のバトルが繰り広げられることとなります。
が、この二人を相手に互角に渡り合うって、玉真士ってのも、どれだけ強いんだろう……
もっとも、承志は金蛇剣を持ってないから、攻撃力はかなり減少……ゲームじゃないって(^▽^;)
という場面でようやく、第1話で承志が木桑道人から送られた武器を通さない胴着が効力を発揮することになりましたが、そういうものを持っていない安剣清は払子に首を絞められた上重傷。
が、玉真士も内傷を負ったらしく、その場から逃げ去ります。

というところで、企ては破れたと悟った曹化淳、さっさと兵を率いてやってくると、謀反人を捕まえろと、恵王を逮捕。
ついでに、朝廷の金蔵を破った黒幕は恵王だと~まあ、事実ですけどね。それにしても、伊達に宦官の親玉はやっておりませんな、曹化淳。機を見るのに敏な奴……

そうして、深傷を負いながら皇帝を守った安剣清は、褒章として闖王(ちんおう)に協力する、つまりは朝廷からすれば謀反人になる妻の安大娘の許しを勝ち取ります。

一方、同じく褒美を与えようと崇禎帝から名を問われた承志、静かな口調で名乗りを上げます。
姓は袁、名は承志。冤罪を受けて処刑された袁崇煥(えんすうかん)の遺児である、と。

……というところで、以下次週。


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Comment

楽しい回でした! 

宮廷内で、目まぐるしく話が進んだのですが、とっても良い回でした!これから一気にクライマックスへ突入する予感…!!

崇禎帝と阿九の庇いあい、前回の食事の場面と相まって、麗しい親子だな~とウンウン頷きながら見てました。本当に、皇族でなければ良かったのに・・・投げやりなのですが、皇帝としての責任は何とか果たそうと思っている風ではあります。しかし全て空回りしているという…報われない。

>「民を殺しつくすおつもりですか!?」
「家臣ばかりか、娘にまで叛かれようとは思わなかったわ!!」
論点がズレまくってますよね。冷静になって~!

>ご期待(?)のあのシーン
碧血剣、全体的にセクシーショット多めですよね!
という事で、ここは自粛なのでしょうか?

青青、こんだけ場面が緊迫している中、ある意味、彼女の駄々こねは微笑ましい…訳ないですね(^^;困ったちゃんだ!金庸作品上、クイーンof焼き餅焼キャラです!
  • posted by 阿吉 
  • URL 
  • 2008.08/12 23:17分 
  • [Edit]
  • [Res]

阿吉さんへ 

来週の分も、NECOさんサイトでチラッとカンニングしてきましたが、まさに怒涛の展開という感じですね。

>崇禎帝と阿九
いい親子ですものね。
崇禎帝自身も、非常にまじめな人ではあるわけで、
個人としての善良さと、公人としての有能さがイコールにならないあたりが辛いところ……って、
どんどん崇禎帝に感情移入していってるような(爆)

それにしても、やはりなんと言っても、皇帝になった時期が悪かったんでしょうね、崇禎帝。
何とも、不幸な人です。


>碧血剣、全体的にセクシーショット多めですよね!
>という事で、ここは自粛なのでしょうか?
やっぱり、社会主義国だから、そこまでは~ということなんでしょうか?
なにやら微妙そう……

>青青……クイーンof焼き餅焼キャラです!
本当に、原作よりはちょっとはマシですが、それでも、困ったちゃんなお嬢さんです。
温儀お母さん、子育てに手を抜いただろう……なんて思ってしまいます。
男性でも、子育て上手といわれた人が……おっと、これは話しが違いますね(9月からでした(^▽^;)

  • posted by rei☆azumi 
  • URL 
  • 2008.08/13 13:26分 
  • [Edit]
  • [Res]

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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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