グリーン・デスティニー

オリンピックイヤーだからなのか、本当に風が華流に向いてきたからなのか、
ここンところのCS(と云っても、大抵NECOさんとムービー・プラスですが)なんで? というくらい武侠とか中国系の映画を放映しています。
(ムービーでは来月、『女帝・エンペラー』をやるそうで、暁明の別の表情が見られる~と、かなりワクワク)

ということで……

グリーン・デスティニー コレクターズエディショングリーン・デスティニー コレクターズエディション
(2007/10/24)
チョウ・ユンファ; ミシェル・ヨー; チャン・ツィイー

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これ、先月だったかなぁ、『七剣下天山』の後書きを読んでて、
えっ!? こんな映画があるんだ。見てぇ~、と拳を握り締めたところだったので、
(なんせ、武侠初心者なので、江湖のご先輩方には常識になってることで、私の知らないことは山のようにございます(^^ゞ 
ケーブルテレビの番組案内を見て、当然のようにかぶりつきました。

で……
時代は清朝~~の、見た感じから云えば半ばでしょうかね、政情が安定してる感じですから。
江湖に知られた武当派の使い手、李慕白(リー・ムーバイ=チョウ・ユンファ)は、剣を置くことを決意。彼の愛剣であるグリーン・デスティニー(碧名剣)を、古いなじみである鏢局の女あるじ兪秀蓮(ユー・シューリン=ミシェル・ヨー)を通じて北京のティエ氏(この人、何か名士なのかな?)に献上します。

ティエ氏の屋敷を訪れたシューリンは、同じく屋敷に来合わせていた長官の娘、玉嬌龍(イェン=チャン・ツィイー)と義姉妹の契りを結びます。
親の言うままに結婚をするよりも、女侠として自由に江湖を渡りたいというイェンに、武芸者の暮らしは物語にあるような格好の良いものではないと諭すシューリン。
(でも、旅先じゃ、何日も体を洗えなくて、寝床はノミだらけ……って、中世ヨーロッパじゃありませんって(^▽^;)
(街から街への移動だったら、宿とかお風呂とか、かなり整ってたと思うんだケドなぁ中国)
(原野だって、体を洗える水場くらいあるだろうし)

その夜、ティエ氏宅に賊が押し入り、碧名剣が奪われます。
その賊が、イェンの父である長官の屋敷へ逃げ込んだこと、それがリー・ムーバイの師の仇である碧眼狐(ジェイド、フォックス=チェン・ペイペイ)と呼ばれる女賊であるらしいこと。
(実は、その賊はイェンだったんですが)
その碧眼狐がイェンの乳母で、さらに隠れた武芸の師であり、辺境から彼女を追ってきた警官を殺してしまったこと、
イェンの婚礼の前夜に、彼女のかつての恋人(と、簡単に書いちゃいますが、この二人の間柄がややこしい(^▽^;) 砂漠の盗賊団の頭である羅小虎(ロー=チャン・チェン。雷雲とかいう二つ名だったかな)が密かに訪れたことから、事態は思いがけない方向へと進展。

碧名剣の争奪に、互いに想い合いながらもさまざまの事情で結ばれない熟年カップルの悲恋や、若者達の奔放な恋(とは言い切れないかなぁ。ローはともかく、イェンは、ローを愛してるのかどうか、微妙な感じだし)師弟間の相克やらが絡まり、物語はついに、悲劇的な結末に……

……というような内容だったんですが、ストーリーはともかくも(爆)
アクションが、特に女性二人(ミシェル・ヨーとチャン・ツィイー)の立会いが、迫力がありました。

最初、イェンが碧名剣を奪って逃げて、シューリンがそれを追いかけて捕らえようとするところは、白打というのかな、素手での立会い。
(途中、イェンが壁のところでポーズを決めたときは、金庸ドラマでおなじみのあのポーズだったので、ちょっとニヤリとしちゃいましたが)

後半、シューリンの屋敷をイェンが訪ねてきて、決裂後の二人の立会いは、イェンが碧名剣。対するシューリンがまずは双刀(一つの鞘の中に、同型の刀を二振りいれたアレね)。続いて槍から鉤(こう)、名前が判らないんですが西遊記の沙悟浄が持ってるような上に三日月を横に、下に斧を縦につけたような武器、金属製の棍棒状のもの、
(え~ん。手許に『図説・中国武器集成』が欲しいよぉ)
最後には、両手持ちの剣と、かなり達者なところを見せます。
しかも鉤は、一方でもう一方を引っ掛けて振り回したり、鉤(かぎ)の部分をあわせて剣をからめ取ろうとしたりと、本に書いてあった通りの使い方を見せてくれて(最後にゃ、相手に投げつけてましたケド)ちょっと感激(笑)

んで、これだけの芸達者~~もとい、武芸の達人が、なんだって次から次へと武器をとっかえひっかえする羽目になったかというと、碧名剣の切れ味が並みじゃなくて、次々と武器を両断してゆくから――どんだけの利剣なんだ、一体っ!?
その前の酒楼のシーンでは、確か飛んでくる飛刀(ひとう)を、横真っ二つに断ち切ってましたしね。

それにしても、酒楼での大暴れと大量の器物損壊ってのは、武侠映画の伝統なんでしょうか。
一旦は嫁入りした(?)ものの、その夜のうちに婚家から姿を消したイェンお嬢さん、男装して入った酒楼で武芸者達に因縁を吹っかけられて、派手に暴れるんですが、
最初に手すりを巻き添えに階下に落ちた男が、下敷きになった卓やら椅子をブチ壊すのは、まあ当然として、
悠々、自作の詩など吟じながら暴れまわったイェンがポーズを決めた途端、手すりの半分が“どしゃっ”と崩落していったシーンには、思わず「おお!」 (@@)))))

それにしても、このお嬢さん。10歳で碧眼狐と知り合って弟子になって、
(この辺、梅超風と楊康の関係を連想してしまいました)
碧眼狐がリー・ムーバイの師匠を殺して奪ってきた武当派の秘伝書を密かに読み解いて、師匠以上の腕前になっているって設定なんですが、
砂漠でのローとの追いかけっこで(櫛を奪われて、取り返しに追っていったんです。貴族の姫さんのやるこっちゃない) 馬は乗りこなすわ、騎射はやるわ、槍は使うわ……親に隠れて、どれだけの武芸を身につけたんだ~(^▽^;)
と、思わず突っ込みを入れちゃいました。

対して、武当派の達人のはずのリー・ムーバイ。
竹林での軽功を使ってのアクションは優雅でしたが、いまひとつ派手さと云うか、精彩に欠けるかなぁ、と思ったら、
こちらの『映画の森てんこ森』によりますと、
チョウ・ユンファは、アクションはあまり得意ではないらしく(?)、
本来、最初はこの役、ジェット・リーで決定していたんだそうです。

ううむ……。
チョウ・ユンファも渋い男前で良いんですが、アクションはジェット・リーで見たかったなぁ。

あ。結局アクション(というか、武器の)感想だけになってしまった。
ま、良いか。ワタシの関心は、もっぱらそこだったんだし(笑)
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コメント

グリーンデスティニー、かなり前に見たので、
すっかり忘れてました(^^;

>上に三日月を横に、下に斧を縦につけたような武器

月牙铲(げつがさん)ですか?

阿吉さんへ

やはり、有名な映画だったわけですね(^^ゞ

そういえば、以前にもTVで放映されて、途中から見たなぁ……という記憶は、今回の放映を見てる途中でよみがえったんですが(言い回しが変(^▽^;)

確かにコレって、ある程度の期間がたつと、忘れそうな映画かも~

>月牙铲(げつがさん)ですか?
はい! それでした。
ありがとうございました。

ちなみに、画像で確認しようとしたら、面白そうなサイトに行き当たったので、ちょっとご紹介(笑)

http://cyberfair.tnc.edu.tw/2007/19-sh1jh/style.html

サイト、拝見しました!
面白いですね~♪
何故かトルコ行進曲で二人が戦うのですね!

阿吉さんへ

>面白いですね~♪
……でしょ(*^_^*)

>何故かトルコ行進曲で二人が戦うのですね!
これが、動きと妙に合ってるあたりが、また面白いです。
首頁なんて、なぜかベートーベンの『運命』ですし。

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