女帝 エンペラー

女帝[エンペラー] コレクターズ・エディション(2枚組)女帝[エンペラー] コレクターズ・エディション(2枚組)
(2007/12/07)
リー・ビンビンチャン・ツィイー

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はい。前に暁明の顔だけ見たいって云ってた、あの映画です。

武侠迷には、原タイトルの『夜宴』の方が通りがいいでしょうし、
そちらのタイトルの方が内容にも相応しいと思いますが、

ともあれ、なんとか、眠らずに見ることが出来ました~(笑)


で、感想はといいますと…… 黄暁明が出てなかったら、多分見なかっただろうな、これ。
と云っても、映画のジャンルが私の好みのものじゃなかったというだけで、内容が同好ということではありませんよ。
衣装とかセットとか演出とかアクション(例によってのワイヤー使いまくり)は素晴らしかったし、
原典になってる『ハムレット』は好きなんですけどねぇ……

というか、こちらは『ハムレット』だと思ってるから、無意識に皇太子が主人公だと思って、そちらの言動に注目するじゃないですか。
しかも冒頭が、他国に逃れて歌舞にふける皇太子に、新皇帝からの刺客が差し向けられるという、なかなかに凄絶なアクションシーンだし。
(しかし、皇太子が水中に逃れてたのには、ちょっと笑いました。ずっと水の中に潜ってたのかな、この人?)

ところが、主人公はチャン・ツィイーが演じる皇后で、しかも、かなり最後の部分まで彼女の腹(求めるものが復讐なのか権力なのか愛なのか)が読めないので、相当に戸惑ってしまいました。

さて。



まず、これの元となった『ハムレット』はというと、
父王に急死され、母には新王となった叔父に嫁がれてしまい、憶悩する王子が、ある夜、父王の亡霊から、自分は弟(ハムレットの叔父である新王)によって毒殺されたと告げられ、仇討ちを決意。
佯狂――つまり、偽の狂人を装って機会をうかがううち、誤って許婚の父である大臣を殺害したことなども重なり、心を痛めた許婚が狂死。
それが原因で、国王の前での許婚の兄であるレアティーズとの決闘となり、母王妃は、叔父がハムレットに飲ませようとした毒杯を誤って飲んで死亡。
ハムレットとレアティーズは、共にレアティーズの剣に塗られていた毒に傷つき、
叔父王は、そのハムレットの刃に貫かれ――

つまりは、主要登場人物が皆死んでしまうという、実は、結構とんでもない話なんですが……
(なんせ、シェイクスピアの4大悲劇のひとつだし(^▽^;)

映画『夜宴』の方は、チャン・ツィイー演じる婉(ワン)皇后が、皇太子の義母で、昔の恋人。
つまり、父である皇帝によって相愛の仲を引き裂かれたことになっているので、話は非常にややこしくなっております。

ただ、皇太子にしてみれば、叔父である皇帝に命を狙われているわけだから、父の仇を討って即位するか、昔の恋人ひっ攫って、どこかの国へ亡命するかしか、生き延びる手段はないわけなんですけどね。
時代設定が五代十国の頃だから、兄嫁との結婚は可でも、義母との結婚は、いくら皇帝でも許されないでしょうしねぇ。
(でも、殆ど終盤になるまで、それに気付かなかった気がする。この皇太子(^▽^;)

という映画で暁明が演じたのは宰相の息子。殷隼(イン・シュン)という若い将軍で、皇太子の許婚の兄。
つまり、ハムレットで云えばオフィーリアの兄のレアティーズに当る役どころです。

殷隼1


で……相変わらず、いい仕事――もとい、いい演技してますw
出番は少ないし、『神侠侶』や『新・上海グランド』とは、相当印象が違う役どころだし、
残念ながら、『ハムレット』の見せ場のひとつである、終盤の派手な剣試合はなかったけど、
(でも、雪の中から飛び出して、刺客を倒すシーンはカッコ良かった♪)
髯も似合ってたし、
(でも、楊過役のときの髯とか、『新・上海グランド』の許文強の無精ひげのほうが、より、好みではあります(笑)
ファンとしての贔屓目は、多分にあると思いますけど、出てると、そちらの方へ目が向いちゃいますもん。

夜宴4


妹に対する愛情の向け方が、ちょ~っと兄妹の範囲を逸脱していそうで、アブないかな~という部分もありましたが、そこが又、良いといえば良い。
(その分妹が○○で、か~なり深い墓穴を3つばかり掘って、結果として父ちゃんから兄ちゃんまで引きずりこんでくれた感じなんで、大概に腹立ちましたけど)

死に方が、ちょっと呆気なかったとんですが、これは、主役じゃありませんしね。
愁嘆場は、主演のチャン・ツィイーと相手役のダニエル・ウーのものだから、まあ、こんなもんでしょう。

あとは、宰相一家って結構重要な役割を果たしてるので、そこの家族のあり様――特に兄と妹の間柄を、もう少し深く描いてくれると良かったかなと思ったんですが、これは、暁明に対するファンの贔屓目なのでしょう。

ともあれ、見たかった暁明の映画、見られて良かったです。
(ただ、もう一回見るかと訊かれるとなぁ……。 シャオミンの顔だけなら、百回くらい見てもいいケド(笑)

殷隼2



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コメント

そうですね。

チャン・ツゥーイ迷の方はともかくなんかぁ。
映像は綺麗だったけど。
それより、reiさん新・上海グランドの感想をお聞せ頂きたいなぁ。
暁明迷でいらっしゃるkaimamaさんのblogは覗かせて頂いいておりますが、良いですよ。
私は、特に丁力が好きです。
レビューとなると大変でしょうから、感想などの報告を検討して頂ければ。

『女帝』は、以前観たことがあったのですが、暁明さんが出ていたとは全く気づかず…(ごめんなさい、私“迷”というほどではないので(^^;ゞ)
こちらで知って、一回観たらもういいやと思っていたのに、確認したいが故に、ムービープラスで再度観てしまいました。
『神侠侶』の時とずいぶん雰囲気が違いますねー。でも、この役はこの役でハマってたと思います。髯も似合ってました(笑)

チャン・ツィイー演じる皇后が何を求めていたのか、私には最後までよくわかりませんでした。。。全てを手に入れようとしていたのでしょうか?

新龍さんへ

『新・上海グランド』
あれ、ラストがどうなるか知ってるんで、見ててちょっと辛いんですケド、
一度感想はやりたいなぁ、という気持ちはあるんですけどね。
(10話まで見終ったところだし、突っ込みを入れたい部分もあるし ヾ(~∇~;) コレコレ
時間と体力の及ぶ範囲で、なんとかがんばってみます。

>私は、特に丁力が好きです。
ちょっと考えの浅いところはあるけれど、純で、いいキャラですよね。
文強との対照の妙も効いてるし。
暁明迷以外の人だったら、丁力ファン、多いかもしれませんね。

ふく*たま さんへ

>ごめんなさい、私“迷”というほどではないので(^^;ゞ
いえ、いえ。そんなコト。
それより、確認のために見直してくださったのですね。
ありがとうございます。
(って、つい、お礼を (^^ゞ

>『神侠侶』の時とずいぶん雰囲気が違いますねー。でも、この役はこの役でハマってたと思います。髯も似合ってました(笑)
演じる役によって、その都度雰囲気の変わる人ですよね、暁明。
それだけ、役になりきっているのか……ともかく、物凄く頑張り屋さんだと云うこと事実だそうです。

>チャン・ツィイー演じる皇后が何を求めていたのか
本当に、何を求めていたんでしょうね。
本心では皇太子を愛していて、彼を守って帝位に就けるのが目的だったけれど、皇太子が彼女をかばって死んでしまったので、あとは権力を――と、ワタシは一応解釈しましたけれど。

小説の解釈などは、幅があってなんぼ、といった方もありますから、
この映画も、自分の好きに解釈すればいいのではないでしょうか(笑)

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