雪山飛狐 第9話、10話

今回、いよいよ青年胡斐(こ・ひ)の登場となりまして――
主要人物が元気が良いと、話もいいテンポで進みますね~

それにしても、ニエ・ユエン (聶遠)演じる青年胡斐、原作のこの段階ではまだ17歳のはずですが……
シャオミン楊過の16歳より、まだ苦しい感じが(^▽^;)
でも、まあ、いいか。それなりに男前だし(笑)

さて、


平阿四と別れ、趙半山(ちょう・はんざん)に鉄花会の本部に伴われた胡斐、
好漢揃いの鉄花会の幹部に可愛がられ、胡家刀法以外にも応用が利いたほうがいいだろうとの趙半山の考えもあって、それぞれの武芸を伝授され、どんどん腕を上げてゆきます。

鉄花会


というところで、何かと胡斐の面倒を見てくれている会の七番役で武諸葛こと除天宏(じょ・てんこう)が言い出したのが腕試し。
この近くを福康安(ふく・こうあん)が通るから、やっつけてやれ――ということなのですが……
「あの女たらし、やっつけてやる!」
勇んで立ち向かった胡斐、相手が思いがけず腕が立つのにビックリ。

……って、これ、原作を読んでる人間なら、ニヤリとするところなんですが……
実は、この腕だめしの相手のされた人物は福康安ではなく、鉄花会の総舵手で陳家洛(ちん・からくk)。
で、ある理由があって、福康安と瓜二つなのです。
(双子の兄弟というワケではありません。原作を読んでおられない方に、念のため)

年少ながらも、なかなかの腕前である胡斐に感心した陳家洛、胡斐を自分の師匠である天池怪侠こと袁士霄(えん・ししょう)に預けることに決めます。

そうして、それから数年が立ち――

他の用もありますが、胡斐の成長を楽しみに袁士霄の元を訪れた陳家洛と除天宏を待ち受けていたのは流血の跡。そして、胡斐とともに敵を外で迎え撃つ。用心せよ、という師匠の走り書き。
……だったのですが、これが師匠と胡斐の計略――というか、悪戯ですね、ほとんど。
しかも、武諸葛を数合の手合わせで押させこんだ御前衛士の格好をした男が胡斐……って、本人が名乗るまぜ、全然わかりませんでした。
よく育ったもんだ(^▽^;)
(しかも、少年時代よりやんちゃになってるし(~_~;)

それにしても、弟子2号と一緒になって弟子1号に悪戯を仕掛ける師匠。天池怪侠の“怪”の文字は伊達ではなさそうな……といいながら、困ったちゃんな人だ……

――という困ったちゃんな師匠を陳家洛たちが訪ねてきた用件の内のひとつは、天山に咲く薬草の鉄蓮花(この字でいいのかな?)
下界に疫病が流行ったので、民を助けるためにこの花が大量に必要、ということなのでした。

……というわけで、
もう、胡家刀法の要訣も極めたので、下山してもいいだろうとの袁士霄師匠の許しをもらった胡斐は、陳家洛の命令を受け、鉄蓮花を持って仏山の支部まで、初めてのお使い(笑)
で、その役目は無事に果たしたのですが(ヨカッタ、ヨカッタ)
(で、鉄花会の符牒っていうか、合言葉ってカッコ良いのね)
その後、訪ねるはずだった平阿四叔父が半年前から行方不明と聞いてガッカリ。

鉄花会で消息を調べているし、数日待っていれば情報も入るかもしれない。それまで、しばらくここで遊んでいらっしゃいとの支部の人のいうことを聞いて、仏山に留まることにした胡斐。
食事をしに入った店の二階から、何とも奇妙な――というか、痛ましい光景を目撃することとなります。
それは、大庖丁を手にした女が、土地の有力者らし人物を称えながら、子供を返して欲しいと懇願する図。

何事かと、事情通らしい2人の男を捕まえて、理由を訊く胡斐ですが……
事件の元凶と関わりがありそうな2人なので、脅さなきゃ正確な話は聞けないと判断したのかもしれないケド、あの脅し方はないでしょ、あの脅し方は(~_~;)
(1万両の大口取引が云々と2人に声をかけておいて、態度を一変、盗賊を装って、話の下手なほうから1万両を取るっていうんですよ~)

まあ、ともあれ、そんな具合で2人から聞きだした話というのは……
土地の有力者である鳳天南(ほう・てんなん)が、貧しい農民である鐘阿四(しょう・あし)の土地を欲しがったことから始まっておりました。
で、最初は普通に使用人が交渉に行ったんですが、なんとしても土地を手放さない鐘阿四。
(買値が法外に安かった、というわけでもないのかな?)
そこで一計を案じた鳳天南、鳳家のガチョウが2羽いなくなったのを鐘家のしわざにして、しかも、幼い次男の片言を、ガチョウを食べた証拠として、鐘阿四を牢につないでしまいます。

散々責めたてられながらも、頑として土地は手放さないという鐘阿四。
一家の無実を明かすには、この方法しかない(というより、追い詰められた貧しい民の、最後の意地と誇りなんでしょう)
子供たちを北帝廟へ連れて行った阿四の妻、次男の腹を包丁で裂き、腹中には子ども達が空腹のあまり拾って食べたタニシしか入っていないことを示します。

あまりの話に驚愕する胡斐の前に、続けて繰り広げられたのは、生き残った鐘家の長男を、鳳家の使用人たちが追い掛け回す図。
次男がガチョウを食べていなけれ長男。どうあっても筋を(というよりは理不尽を)通したいのだろうという2人の言葉を聞いて激しい怒りを感じた胡斐、
2回の窓から飛び降りて、鳳家の使用人たちと、指揮をしていた鳳家の弟を鎖で絡め取り、
「皆さん、俺のおごりです。ここの食堂で、なんでも好きなものを食べて下さい。口に会わなかったら、あとで火をかけてやりますから」
鳳家の経営である食堂にも、かなりの損害を与えておいて、
「猛犬10匹、質入したい」
同じく鳳家経営の質屋に引きずってゆきます。
しかも、生きものは質入できませんという番頭に、
「じゃあ、生きてなけりゃいいんだな」
……………………黙って見てると、本気で殺しちゃいますから、この子(^▽^;)
しかも、重石(おどし?)に、店先にあった石の獅子を乗っけようとするし。
(原作では、本当に乗っけてるし(^_^;)
(そういえば原作のほうでは、食堂の調理場に誰かを担ぎこんで、料理するのどうのというエピソードもあったような……水滸伝かい?)

さらには、質屋の番頭から、そこへ来合わせた鳳家の用心棒までを質草に、合計2万両を脅し取ります。
(それにしても、よく質札の決まり文句なんかを心得てたこと。ひょっとして、平阿四叔父が、よく通ってたかな?)

そして、さらには、その2万両を用心棒ズに担がせて、これも鳳家直営の賭場で大勝ち。
(しかも、さりげなくイカサマを見破ってるんだから大した耳――というか、内力です)
(柯鎮悪大師匠が博打好きなのに弱いのは、やっぱり内功が弱いからなのね)

と、事ここに至って、漸く当主の鳳南天の登場――かと思えば、やってきたのは天南の息子。
つまり、胡斐がこれまでに演じた大騒ぎは全部、鳳天南を呼び出すためのものだったんです。
が、息子がやってきたほうが、かえって胡斐には都合がよかったかもしれません。
「お前は俺の鳳凰の肉を食べた」
決め付けた胡斐、食べていないというのなら――と、北帝廟まで引きずっていって、腹を裂こうとします。
(つまりは、鳳天南の悪行をなぞっての大芝居なわけですね)

……というところで、漸くかけてつけて来た鳳天南、武芸では到底胡斐の相手ではないと知り、
「自分が死ぬから、息子を助けてくれ」「いいえ。私を殺して、父上は――」
息子と、麗しい庇い合い。
そこへ、牢から解き放たれた鐘阿四とその家族がやってきて、
「わたしの息子は、ガチョウを食べてはいませんね。こんなことをしたのは、私の土地を手に入れたいからですね」
鐘阿四の糾弾(きゅうだん)に一つひとつ頷きかける鳳天南ですが――

そのとき、屋根の上から胡斐を罵る御前衛仕の声が――
しかも、悔しかったら相手をしてやるから追いかけて来いと言われ、胡斐ってば、馬で彼らを追いかけていってしまいます。

が、しばらく行ってから投石で彼らを捉えてみれば、鳳天南に頼まれたという一般人(鳳家の使用人だったかな)
「しまった!」
慌てて駆け戻った胡斐を待っていたのは、北帝廟の前に残された鐘阿四一家の無残な死体。
しかも、食堂、質屋、賭場から本宅まで、鳳家関係の建物は皆、もぬけの殻。
つまりは、胡斐や町の人の前で息子をかばっての愁嘆場を演じている間にも、しっかり夜逃げの(白昼でも夜逃げ?)支度をしてたんですね、鳳天南。
まったく、悪辣というかセコいというか、田帰農の精神的双子というか……
(しかも、アレだけ大勢いたギャラリーは、どこかへ消えちゃってるし(~_~;)

こうなれば、地の果てまでも捜し求めて、必ず仇を討ってやると誓う胡斐。
途中、御前衛士たちが鳳天南の話をしているのを耳にし、彼が掌門人の大会には必ず姿を見せるはずだというのを聞き出します。
(それにしても、江湖の噂話の足の速いこと)

が、その最中に林の中を駆け抜けた白馬に、
「駱冰(らく・ひょう)嫂さんの馬だ」
鉄花会の十一番役、刀術の師匠でもある鴛鴦刀(えんおうとう)の駱冰の愛馬だと見て、あとを追います。
が、その馬がつないであった食堂に入って訊いてみれば、馬の主は紫の服を来た若い娘だとのこと。

駱冰だったら30歳過ぎのはずだが――と疑問に思いながら酒と牛肉を注文した胡斐、
店員に化けた件の若い娘に一服盛られ、荷物を盗まれた上、追いついて捕らえようとしたところで、薬が効いて倒れてしまいます。
(な~んか、彼に関しても、強いか弱いか判らないヤツって評価を受けそうだなぁ、この先(笑)

そうして気がついてみれば先ほどの食堂兼宿屋で、今度は婆やに化けたらしい先ほどの娘が、なにかと足止め策を弄していったようでしたが、それを振り切って外へ出てみれば、町は意外な賑わい。
で、通りすがりの人を呼び止めて聞いてみれば、韋陀門の掌門が亡くなって、その後継者を決めるための人よりだとか。
あんたも行ってみるといいよと言われ、覗きに行くと~

3人の後継者候補の前に、待ったをかけて登場したのは、なんと、荷物泥棒の娘(笑)
で、名前は袁紫衣(えん・しい)。
3人を軽く片付けた後、意義を申し出に登場した故・掌門の兄弟子、劉鶴真(りゅう・かくしん)とも手合わせをすることとなりますが、なんとそれは、梅の花の形に並べた茶碗(というより、どんぶりですな)の上に立って、より多くの茶碗を集めたほうが勝ち、というもの。
(「丈夫い“どんぶり”だな」と、父のコメントが入りましたが、二人の軽功が優れてるわけですな、この場合は)

対戦中、何度か危機に陥る袁紫衣ですが、その都度、胡斐の密かな助けを受け、勝を拾うことが出来ました。
(で~これまで見てて思ったんですが、なんか弾指神通、色んなかたちで武林に受け継がれてるような気がする……)
そうして、ふっと気がつくと、胡斐が白馬に乗って行ってしまおうとするところ。

慌てて後を追った袁紫衣、今度は馬上での彼女の鞭と胡斐の刀との奇妙な立会いというか、絡みあい問いいうか、意地の張り合いというか……のあと、ついに点穴されて捕まってしまいます。
で……
画像を見て、何をポーズとってるのかと思ってたら、

袁紫衣


こんな妙な形で縛り上げられてたのね(^▽^;)

ところが、奪われた荷物を調べていたら、なぜか鉄花会の令牌が出てきたので、今度は胡斐がビックリ。
この令牌は総舵手に等しい存在。つまり、鉄花会の者はだれでも、この令牌を持つものの命令には絶対服従しなければなりません。

ということで、縄と点穴を解かされた上、武林の30の流派の掌門の地位を手に入れるための協力を命令された胡斐、
嫌がったせいで、縛り上げられて、引きずってゆかれる羽目になります。

それにしても、趙半山を“おじさま”と呼び、鉄花会の令牌を持つ、この少女。はたして何者なのか。
そうして、どうやら胡斐に反感めいたものを持っている様子なのは、なぜなのか。
は、後日明かされるはずですので、おいておいて。

同じ頃、福康安の来訪を受けた田帰農、掌門人大会で彼が果たすべき役割について、命令を受けておりました。
……ということは、まだ登場するんだったのね、この人。
(大概忘れてるなぁ、原作の話(^▽^;)

というところで、以下次週。

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コメント

青年胡斐登場しましたね。あまりのやんちゃぶりにビックリしてしまいました(笑)

>それにしても、弟子2号と一緒になって弟子1号に悪戯を仕掛ける師匠。
師匠もグルだったんですね!気づきませんでした。“天池怪侠”なんて通り名があったとは(^_^;)
袁士霄は、胡斐のやんちゃに手を焼いたようなことを言ってた気がしたんですが、案外気が合ってたんですね。

賭場での勝負、すごくいい耳なんだと思ってましたが、そうか、内力も手伝ってたんですね。納得!

劉鶴真と袁紫衣の手合わせでのお父上のコメント、ナイスです(笑)
この時、私は軽功が優れているとも全然思わず、ただそういう勝負だと思って見ていたのですが、武侠ドラマをずっと見ていて、多少のことでは違和感を感じなくなってしまった自分に改めて気づかされました(笑)

胡斐、成長しましたね!

彼の性格とか行動の裏付けは、
原作の設定に頼っている感じでしょうか。
子供のころ、商家堡で酷い目に会ったので、
以後、江湖を渡る為には慎重になった、
とかいうくだりが
原作にあったような気がします。

どんぶり対決も、確か原作だと、
どんぶりから落ちたら負け、だったような。
ドラマでは多く取った方が勝ち、になってましたね!
足でひっかけて取る方が大変そうです(^^;

ふく*たま さんへ

>あまりのやんちゃぶりにビックリしてしまいました(笑)
本当に(^m^)
普通は、成長するとおとなしくなるものなんですけどね。
(きっと、あの師匠が助長したに違いない(笑)

>師匠もグルだったんですね!
アレは絶対にグルですよ。
だって、あとから笑いながら登場するし、いくら胡斐だって、勝手にあんなコトやったらしかられますもん。
ちなみに、天地怪侠の異名、陳家洛が主人公になっている『書剣恩仇録』の方に出ています。
実は、本を借りた段階で感想文を書こうと思って、人名をメモっておいたら、直後にぎっくり腰をやっちゃって(~_~;)
なので、感想文は断念いたしました。

あと、内力が強くなると五感が鋭くなるとか、軽功の腕前が上がると身が軽くなるというのは、原作のほうの用語解説に載ってます。
(なので、受け売りなのです(^▽^;)

>武侠ドラマをずっと見ていて、多少のことでは違和感を感じなくなってしまった自分に改めて気づかされました(笑)
あ! それは、私も言えてます。
この前『女帝 エンペラー』を見たときも、登場人物が軽功を使いまくってたのを、まったく違和感を感じずに見てましたから。

阿吉さんへ

>彼の性格とか行動の裏付けは、
>原作の設定に頼っている感じでしょうか。
仏山でのエピソードが、ほとんど原作通りですものね。
そうなんじゃないでしょうか。
ただ、アレをもって慎重になったと言われると……(^▽^;)
(むしろ、より大胆になっている気が……)

どんぶり対決は、視覚的に派手になるように演出してあるんじゃないでしょうか。
自作の舞台演出も手がけられた作家さんが、
小説と舞台とテレビドラマは、同じシーンを現すのに、それぞれ作法が違うと、
自著で書いておられたことですし。

でも、確かに足で引っ掛けて沢山取るほうが、難易度は高そうですね。

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