秋水長天

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雪山飛狐 第23話、24話

欧陽鋒とーちゃん、『雪山飛狐』23話にゲスト出演~
と思ってしまっても、今回はあながち、脳内武侠菌だけのせいではないでしょうね。
場面が場面ですから。
(霊素ちゃんが胡斐に盛られた毒薬について、アレコレ思い悩んでいるシーンでしたし)

それにしても、何しに出てきたんだ、あのヒトわっ !?



却説(さて)


胡斐の解毒剤と引き換えに、闖王の財宝のありかを示す鍵の一つである胡家刀法の秘伝書を手に入れようと目論む田帰農たちですが――だったら、早めにアポを取らなきゃ。
なにやら、取らぬ狸の皮算用をしているウチに、師匠の教え――幼い頃から各種の毒薬と解毒剤を口にしていた自分の血が、万能の解毒剤になる――を思い出した程霊素、牛の血管を使う輸血法で、胡斐の血液中から毒を追い出します。
(霊素ちゃんは、O型だったのか)

そうして、貧血で寝込んでしまった後も、様子を見に来た馬春花に、
「胡兄さんは義理堅い人だから、このことを知ったら、きっと負い目に思う」
決して、このことは云わないでくれと頼みます。
胡斐が幸せであることが自分の幸せ。愛されなくても、側に居られるだけでいいと思うことにしたと。
(原作の霊素ちゃん、こんな風な健気なタイプなんです)

一方、その後の状況を聞きたいと田帰農に呼び出された馬春花、胡斐が解毒されたこと、武芸の秘伝書など見当たらないこと、さらに、胡斐が肌身離さず持っているのは、玉の胡蝶だけだと告げます。
と、子供の命を盾に、その胡蝶を盗んでくるようにと命じる田帰農――って、ちょっと待て。アンタ、いつの間にそんな権限を与えられた?

そうして、胡斐と程霊素の体調が元に戻った(らしい?)ある日、道観に、袁紫衣からと称して、箱が一つ、届けられます。
袁紫衣がここを知っているのはおかしいと危ぶむ程霊素。危険だと警告する馬春花。二人の忠告を聞かずに、胡斐が箱を開けてみれば、中に入っていたのは、自分のそれと同じ玉の胡蝶。
で、本当に袁紫衣からのものなのか? と、視聴者もだまされかかった途端、危ないと声をあげて箱を取り上げた馬春花、胡斐の身代わりに箱の仕掛けにかかって両手を傷つけられます。

が、程霊素の鋭い洞察で、胡斐に薬引――つまり、先の毒薬の効き目を引き出す、第二の毒薬を飲ませたのが自分だと看破され、一切を――息子を人質にされての、福康安たちとの取引を告白することとなります。
で、玉の胡蝶は、春花が盗んだ胡斐の胡蝶を参考に、田帰農がそっくりなものを作らせた――って、いつの間に盗んだんだ、春花姐さん?
(というか、大切なものを盗まれて気付かない胡斐って……だんだん、脳が郭靖化してってません?)

未だ、少年の日に商家堡で馬春花にかばってもらった恩義を感じている胡斐――というか、なんとなく、馬春花が初恋の相手みたいな気がするんですが――これには宝の隠し場所など書いてないといいながら、あっさり、秘伝書を渡します。

が、それを手に、約束の場所へ赴いた馬春花、こと、こういう事態に関しては妙に悪知恵の働く田帰農のせいで、秘伝書を取り上げられた上、重傷を負わされてしまいます。
さらに、事態を予期して(?)駆けつけた胡斐も、子供を人質にとられて、両腕を落とせと要求される羽目に。

田帰農の前に、平然と右腕を差し出す胡斐。
下ろしていた田帰農の剣が、す――と、持ち上がりかけ――
と云うところへ、疾風のように割り込んだのは、なんと鉄花会の四番役、奔雷手こと文泰来。さらには、無塵道人、をはじめとする鉄花会の面々も現れ、子供と秘伝書を返すようにと要求します。
しかも、そちらと同様、こちらも人質を取ってあると、縄をかけて突き出したのは、なんと福康安――と云うところで、皆さん、お気づきだったことでしょうね。

23話


はい。
この人、実は、鉄花会の総舵手、陳家洛です。
しかも、なかなか芝居っ気もありますな。
(そのあたりは、やっぱり天山怪侠の弟子か~)
で、どのあたりで正体を現すかなと思っていたら、味方(?)の手に渡されて、縄を解かれた時点で、
「福公子に、陳家洛からよろしくとお伝え下さい」
田帰農の手など、鮮やかに躱して、さらりと退転。
『書剣~』の主人公だっただけあって、この人も腕が立つんですわ~
(それにしても、いつ、胡斐たちの居所を探し当てて、いつ、霊素ちゃんと接触して、いつ、この準備をしたんだ、この人たちは?)

と、鉄花会の面々にいいところをさらわれつつも、子供と秘伝書を取り戻した胡斐たちですが、子供を取り戻そうとの大立ち回りの最中に、馬春花は致命傷を負ってしまっており、子供の行く末を胡斐に託した後、陳家洛を福康安と思い込んで、その腕の中で息を引き取ります。

そうして~
袁紫衣も絡んだ、ややこしい三角関係について、先輩達のアドバイスを受ける胡斐と程霊素。
気長に待っていれば、いつか、胡斐もあなたを愛するようなるかもしれない。そう、程霊素を慰める駱冰。

そうして、胡斐は、
かつて、美しい姉と妹との間で心を揺らした陳家洛――っていうと格好良いんですが、
実は陳家洛を巡るホチントン、カスリー姉妹との三角関係、
最初は姉のホチントンと知り合って、心を引かれた陳家洛、ひょんなことから彼女には恋人が居ると思い込み(これがなんと、男装の若い女性で、のちに鉄花会――原作では紅花会――の一員の嫁になっているんだから、大笑い(^▽^;)
後から出会った妹のカスリーの方に心を移します。
が、陳家洛、乾隆帝の横恋慕やら、その他複雑な事情が重なって、心から愛するようになったカスリーを喪うこととなります。
(つまり、前の回で乾隆帝が云ってた香妃って、このカスリーのことです)

……と云う、結果からすると悲恋なんですケドねぇ。
途中の過程がコレなもんで、二十歳そこそこで、しかも八歳から成人までを崋山で人から隔絶されて育った袁承志ならいざしらず、二十五にもなってて、本当の男と男装の女の見極めもつかないのか、とか、バカですね、バカですね、とか、色々云われております。

――という、悲しい恋の思い出を抱き続ける陳家洛からの、胡斐へのアドバイスはただ一つ。
傍に居るものを大切にしろ。

これ、霊素ちゃんの運命が原作通りだったら、ものすご~く含みのある一言になるはずなんですが……

さて。

ここで話は移りまして、重い内傷を負った父、鳳天南の看病を続ける袁紫衣。
ある日、留守中に書置きを残して宿を去ってしまった父が、その場で福康安に捕らえられたことを知り、
「父を返しなさい!」
少年胡斐でもあるまいに、大胆にも福康安邸へ乗り込みます。
そうして、目下は内傷の治療中という鳳天南の病室へと通されるのですが、その鳳天南が噴出した薬を吸って昏倒。再び福康安に捕らえられてしまいます。
(やっぱり罠だったんだ。ものすご~く、偶然に頼った罠だったけど)

この薬、例によっての薛萼(せつ・がく)姐さん謹製。いつぞやの『桃花霧』に、さらに何やらを混ぜた媚薬。で、今度こそ袁紫衣は福康安の思いのまま――だったハズですが、
「本当に、私を愛してくれてる?」
嫣然と笑った袁紫衣、近付いた福康安に一撃。
迎えに来ていた師匠の百暁神尼と共に、あっさりと福康安邸から引き上げます。

しかも、それを捕らえようとして毒を放った薛萼は、鳳天南と共に百暁神尼の内力に返された毒を浴びる始末。
で、何かとドジを踏む(本人のせいではないんですけどね)鳳天南、とうとう、福康安にも見放され、どうやら悲惨な末路を辿ることとなりそうです。

福康安邸を逃れたあと、胡斐への恋の苦しみと事情を語る袁紫衣に、
「それは……。どちらかが身を引くしかないの」
穏やかに云う百暁神尼、どこぞのお寺の尼さまと違い、鉄花会と付き合いがあったり、掌門人大会のぶち壊しに一枚噛んだりするだけあって、なかなかにさばけたお人柄のようです。

さて、一方、そのころの胡斐と鉄花会の面々はといいますと――
掌門人大会ブチ壊し作戦の一環として、胡斐をどこかの流派の掌門として送り込もうか、なんて話が出まして、
華拳門の掌門が亡くなったところだから、新掌門の地位を奪ってくるようにと命じられます。

対する福康安側は、まるでその考えを読んでいたように、先手を打って、どこぞの流派に仕掛けをしようか、なんて話が出ていて~
しかも(このあたりに来ると、かなり記憶が曖昧になってきてるんですが)鑲黄旗驍騎営左領(じょうこうきぎょうきえいさりょう)なんて偉そうなお役目の、海蘭弼(かいらん・ひつ)なる満州人の使い手が訪れ、
薛萼の毒を浴びた鳳天南は、そのまま毒人に仕立て上げられようとし~~~~
(大旗英雄伝ですか (^_^;)

で、話は戻って、掌門が亡くなったため、新たに掌門を選ぶという華拳門の掌門の地位を奪いに行った胡斐、
勝負に勝ってもなお、相手に止めを刺そうとする悪辣な門人を制し、掌門候補だった姫暁峯(き・ぎょうほう、というのね。原作によると)から臨時に掌門の地位を譲られます。

が、これがなんと、田帰農たちの仕掛けた罠だったらしく……
一応は身なりを替え、これも男装した程霊素とともに掌門人大会に赴いた胡斐、
若すぎること、華拳門の門人として名を知られていないこと、
(『てい、れいこ』の偽名をつかったんですが、これも原作によると程霊胡なんですな。
ドラマで音だけ聞いたときには、丁令狐なんて字を思い浮かべてしまった(^^ゞ )
などを怪しむ長老たちに対し、胡斐が申し開きをしようとした途端、
自分では門派の名を上げられないからと、快く掌門の礼牌を譲ってくれたはずの姫暁峯が、
胡斐が掌門を決める対戦の場に乗り込んで、礼牌を強奪したと言い出します。

が、突然泣き出し、精神錯乱の様子を見せ、師父の看病疲れでこんな風になってしまってと言いつくろった程霊素に、外へ連れ出されます。
(霊素ちゃんが、こっそりと薬を使ったわけです)

という具合で始まった掌門人大会は、乾隆帝が作らせたという9個の玉龍杯を巡って、各門派が対戦することとなり、
その門派の借りの区分けとして持ち出された九大門派に付き、少林、武当、峨嵋は判るが、天龍門などは大したことはないし云々と文句を付け出した武術家が、いきなり海蘭弼に殺されるなど、波乱含み。

というところで、次週に続きと相成りました。
で、これで、ちっとは武侠ドラマらしい展開になるのかと思えば………

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Comment

 

>この人、実は、鉄花会の総舵手、陳家洛です。
見分け方のポイントは、白い服だと陳家洛、
黒い服だと福康安、ですね。

一緒に見ていた母が、「どうして陳家洛は鉄花会なのに辮髪なの?」とスルドイ質問を(^^;本当は全員辮髪が正解なのでしょうが、何故か清朝側の人のみ辮髪、というドラマルールですもんね。これは陳家洛と福康安の中の人が同じなので、やむを得ないのだ、と取りあえず説明しました。
  • posted by 阿吉 
  • URL 
  • 2008.11/30 18:24分 
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>田帰農の手など、鮮やかに躱して、さらりと退転。
このシーン、格好よかったですね!
セリフもカッコよくて、思わず「おぉ!」と(笑)

>丁令狐なんて字を思い浮かべてしまった(^^ゞ
私もです~(^^;ゞ 
程霊胡だったとは。程霊素と胡斐をシャッフルした名前だったのですね。。。
袁紫衣でなく程霊素だったのは、一緒にいた霊素ちゃんに配慮したのでしょうか。

伏線(だと思ったコト)が伏線として生かしきれていない部分がちらほらある気がしますが、これから終盤に向けて―どうなっていくんでしょうね?
原作とかけ離れているということですが、少しでも原作に近づけるんでしょうか(^_^;)
  • posted by ふく*たま 
  • URL 
  • 2008.12/01 16:58分 
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阿吉さんへ 

>白い服だと陳家洛、黒い服だと福康安
わかりやすくて良いですよね~(笑)
あと、よく見ると表情などが違っていて、さすが、演じている方、上手いな~と。

>どうして陳家洛は鉄花会なのに辮髪なの?
お母様、本当に鋭い質問を(^▽^;)
確かに、陳家洛は辮髪にしていないと、福康安に化けられませんし、
胡斐が福康安と間違えて陳家洛に打ちかかるという、原作のほうのエピソードも生かせませんものね。



  • posted by rei☆azumi 
  • URL 
  • 2008.12/01 18:36分 
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ふく*たま さんへ 

>このシーン、格好よかったですね!
ですよね!
思わず、拍手喝采~でした。

>程霊胡だったとは。程霊素と胡斐をシャッフルした名前だったのですね。。。
原作のほうでは、兄妹を名乗っていたので、こういう名前にしたようです。
こんな風に実の兄妹だったら、苦しい思いはしなくてすむのにと、霊素ちゃんが呟くシーンがあったような気が……
(後で、確認しましょ)

>伏線(だと思ったコト)が伏線として生かしきれていない部分がちらほらある気がしますが
というか、香港映画について聞いた噂みたいに、脚本を定めずに、その場の勢いでストーリーを変化させて行ってるような気がしてくるぐらい、色々齟齬(そご)も出てきてますよね。
25、26話の展開だと、どうも原作のほうへ戻れない気がしますし、
この先、どういう風に収拾がつくのかなと、これはもう、期待じゃなくて、むしろ心配しながら見ております。

(と云うより、心はもう、次回放送の『鹿鼎記』に向いてたりして(^▽^;)
  • posted by rei☆azumi 
  • URL 
  • 2008.12/01 18:48分 
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  • [Res]

 

今晩は、いつも有難うね。
京都のおっちゃんは、風邪引き後、体調崩してしまい
今後、ご訪問者様に対して返礼の訪問はさせて頂きますが
こちらから進んで訪問できないかと思います。

沢山のブログ仲間を失うのは寂しいですが、
今月いっぱい安静にしたいとおもいます。
ただし更新は毎日行いますので気が向けばお立ち寄り
ください。  ありがとう。
  • posted by 京都のおっちゃん 
  • URL 
  • 2008.12/02 18:53分 
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  • [Res]

京都のおっちゃんさんへ 

訪問&ご丁寧なコメント、ありがとうございました。

健康が第一。
無理をしないで、ゆっくり休養をとって、元気なおっちゃんに戻って下さい。
おっちゃんの流木作品は大好きですし、京都の色々な写真も素敵ですので、変わらずちょくちょく訪問させていただきます。

でも、無理は禁物。
体がきつかったら、ちゃんと休んで下さいね。
  • posted by rei☆azumi 
  • URL 
  • 2008.12/03 19:06分 
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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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