2009/01/24 (Sat) 雪山飛狐 第37話、38話

今回の『雪山飛狐』。いよいよ若蘭の復讐譚かと思いきや、田帰農と若蘭の話でした。

それにしても、主人公であるはずの胡斐の出番が、あんなに少なくて良いものでしょうか
                                                (^▽^;)


さて。


某日、乾隆帝の元を訪れた田帰農、
「私は、罪を犯しました」
などと、ワザとらしい言い方で、苗人鳳の殺害を報告。
さらに、苗人鳳と無塵道人の亡骸を晒すことによって、鉄花会を罠にかける計画を話します。

その、田帰農の態度に危険なものを感じ取った乾隆帝、密かに呼び寄せてあった福康安に田帰農を暗殺するよう命じます。

田帰農の武芸の腕が突然上がったことに不審を思う福康安たち、
アレは苗人鳳に毒でも盛ったんじゃないか。
いや、縛り上げておいてから、斬り殺したんだろう。
あれこれ憶測した挙句、実際の腕前を見てみようと、田帰農を妓楼に呼び出しておいて、雇った闇稼業の刺客に襲わせます。
が、一撃でこれを倒した田帰農は、もてなしに礼をいうと、皮肉たっぷりに述べて、妓楼を去ります。
(まあ、考えてみりゃぁ、バレバレの計略ですものね)

その頃、何とか自力で崖から這い上がった胡斐、李自成の宝が隠された洞窟で、劉元鶴と閻基の死体を見つけ、さらに、財宝を入れた箱の中にあった文書から、田帰農が「左右互縛術」を身に着け、どんな刃物も通さないフビライの鎧と、倚天屠龍の刀剣を持ち去ったことを悟るのですが、
二人の死体を見つけた段階で、すぐに、犯人は田帰農と気付いたってことは……
胡斐は、いつ、田帰農が生きてたことを知ったんでしょう?

というか、平阿四叔父さんの仇なんだから、生きてたってわかったら、普通、もっと悔しがりません?

一方、これは尋常の手段では田帰農は始末できないと考えた福康安、若蘭に、自分の指図に従って田帰農の屋敷に入り込み、合図があったら毒を盛るようにと命じます。
「興味を持たせて、セマられたらどうしましょう?」
(実際には、こんなあからさまなことは云ってませんが(^▽^;)
「毒を盛って、私のしわざだってバレないかしら」
適度に不安な様子も見せながら、福康安の言いつけに従う振りをする若蘭……わずかの間に、随分成長したものです。
対する福康安の最低男ぶりときたら……

そうして、田帰農を屋敷へ招き、琴を弾かせたり、囲碁の相手をさせたりと、若蘭を近づける福康安。
(一通り以上の教養は、身につけてたんだねぇ、若蘭)
その若蘭に、失った妻の南蘭の面影を見て心引かれ、云われるままに福康安邸に滞在する田帰農。
ですが……
福康安ってば、若蘭と田帰農がすでに面識があることも、若蘭の母親が田帰農の妻だったことも、知らなかったんですね。
コレは、ちょっと意外(^▽^;)

jakuran


その夜。田帰農の部屋へ、若蘭が助けを求めて飛び込んできます。
福康安の正妻に叩かれ、思わず釵で刺してしまった    って、これ、NECOさんのサイトのストーリー紹介で読んだときは、又、馬春花の時と同じエピソード使って、何なの~って思ったんですが、
これ、福康安が若蘭を田帰農の屋敷に送り込むために仕組んだ嘘だったんですな。
だとすると、いかにも福康安らしい・・・・・・仕掛けですが、

はたして、それを信じたのかはともかく、若蘭の求めに応じ、翌朝、礼服を持ってこさせた部下に紛らせ、若蘭を屋敷から連れ出します。

で、田帰農の屋敷へ入ってからの若蘭の演技が見事。
適度に虚実を織り交ぜながら、記憶を失って不安に慄える、寄る辺ない可憐な女性を演じて見せます。
しかも、唯一残っている記憶は、母のこと    と、田帰農の心をくすぐるテクもちゃんと心得ていて……
そういえば若蘭って、少女時代から芝居っ気はたっぷりだったんですけどね。
こういう女性がその気になると……ただただ凄いの一言です。

が、そんな若蘭を信じきれない田帰農。
一日、見せたいものがあると自屋敷の地価牢へ連れてゆき、そうして、布を取り払って見せたのは、苗人鳳と無塵道人の亡骸    なんですが……
二人とも、メイクをもうちょっとなんとかしないと死体に見えない、というか、今にもカッと目を開きそうですよ~(^_^;)

これは、あなたを襲って記憶をなくさせた憎い逆賊だ。
(福康安の話によると、そういうことになるんですな)
この短剣で突き刺してやれ。田帰農に命じられ、手まで添えられ、死体に怯える振りで泣きながら、何度も父の遺骸に短剣を突き立てる若蘭。
(「父さま、許して!」って、何度も心の中で叫んでただろうなぁ)
部屋に戻って、声を殺して泣きながら、福康安の言葉を反芻(はんすう)。
復讐の決意を新たにしたようです。

……という頃、鉄花会の本部では、なんで田帰農の腕があんなに上がったのかと、総舵手も含めてミーティング。
と云うところへ、
「左右互縛を身につけたからですよ」
胡斐が訪れます。
そうして、自分がいつか世のために役立てようと、発見したままにしておいた李自成の財宝が田帰農に見つけられてしまい、そこに隠されていた『左右互縛』の秘伝書、フビライの鎧(鎖帷子に見えるんだけどなぁ(笑)倚天剣と屠龍刀が田帰農の手に渡ってしまったことを報告します。
(それにしても倚天剣、『倚天屠龍記』終了時には、折られたままだったはずですが、誰が鍛えなおしたんだろう……)

さらに、『胡家刀法』の秘伝書も田帰農の手に渡り、さらに、何らかの方法で『苗家剣法』も身につけていると知り、慄然とする一同。
(でも、張重召の名前が出てるってことは、『書剣恩仇録』の設定をそのまま踏襲してるってことで、そうすると、陳家洛も特殊な武芸を身につけてて、無茶苦茶に強いはずで、
少なくとも、老玩童VS楊過、くらいのセンまで持ってゆけるはずですが~)
(あ! そうすると、胡斐の出番がなくなっちゃうか(^▽^;)

ともあれ、苗人鳳と無塵道人の遺骸は取り戻さなくてはと、手配りを始める陳家洛たち。

ここで初めて、二人が死んだことを知り、自分が苗人鳳と戦ったせいだと嘆く胡斐。

と云うところで、話は田帰農に戻りますと……
苗人鳳、無塵道人の亡骸を晒しものにした門のところで、3日間の張り番(と云うのかな?)
なのですが、晒しもののやり方がいかにも安っぽいというか、遺骸の顔に黒い袋をかぶせてあるのがアヤシゲというか    と思っていたら、案の定。
遺骸は贋物だったんですね~。
(当人、本物ですよと福康安たちにまで嘘ついてますケド)

と云うところへ陣中見舞い(?)に出向いた福康安たち、
このままでは鉄花会が思惑通りに罠にかかってくれるとは限らない。ダメ押しのために『苦肉の策』を  と田帰農に提案。
仲間割れを装って、王剣傑を鉄花会に近づけ、門に晒されているのは贋物で、本当の苗人鳳たちの遺骸は田帰農の屋敷にあると告げさせます。
(つまりは、田帰農を落としいれようとしているわけなんだけど……本当は、田帰農と鉄花会が噛み合ってくれなきゃ拙いんじゃないのかにゃ~)

そうして、問題の    つまり、晒しの3日目で、鉄花会の作戦決行の日。
屋敷の外で打ち上げられた花火に、これが合図だと悟り、田帰農の朝食に渡されていた毒薬を入れる若蘭ですが、
わかりやすい合図って、わかりやすすぎて、田帰農にも何かの合図だってバレちゃってるじゃないですか。福康安のおバカ。
そのせいで、何かを予感した田帰農、食事を取らずに出かけちゃったじゃないか。
あそこで、若蘭がお茶にまで毒を入れてなかったら、どうするつもりだったんだ?
(ちなみに……、あのシーンで「飲め。飲むんだ!」と、茶碗を見つめた人、手を上げて(^m^)

しかも、ああいう時は、妙に勘の働く田帰農。
門のほうへは身代わりを赴かせて、自分は密かに屋敷へ戻っています。

そうとは知らず、例によって、予測しながらも罠に飛び込む鉄花会。
居合わせた田帰農との戦いは、フビライの鎧のせいもあって、陳家洛と胡斐の二人がかりでも歯が立ちません。
(だったら、首を狙えばいいんじゃないか。口の中とか、手足の筋を切ってゆくって手もあるのにと、TVを見ながら、茶々を入れまくる父とワタクシ(笑)

それにしても、会の恩人と二番差配の遺骸を取り戻すんだから、役付きが総がかりの上で(たしか、14番役くらいまでいるのよ)質より量でもいいから、もっと大量に人材を投入して(声をかければ、何百人単位で集まるらしい)、陽動作戦なんかも使って、派手な作戦を展開してもいいのになぁ。

と、ここで毒薬が効き目を現し、力が失せてきたのに気付いて、さっさと逃げ出した田帰農。
隠し部屋に入ると、そこから若蘭の様子をうかがいます。

一方、苗人鳳たちの遺骸を取り戻した胡斐、何としても若蘭を取り戻さねばと彼女の部屋へ。
しかし、胡斐を逆賊と呼び、自分にはもう近づくな、無理に連れ出すなら死んでやると、釵を喉に押し当てます。

「嫌がるものを無理に連れ出しても」
と、実際的な駱冰に引っ張られて、屋敷を後にする胡斐。
「ごめんなさい、胡兄さん。でも、一緒に行ったら、父さまの仇が討てない」
心の中で詫びる若蘭。
(いやぁ。あの我が侭お嬢がねぇ。大した女になったものです)

が、隠し部屋から、その様子を見ていた田帰農。すっかり若蘭を信用したらしく、洞窟から持ち出した高価な首飾りを贈った上、自分の野望を打ち明けます。
いずれ、お前を皇后にしてやろうと。


と云うところで、いよいよ次回、最終回です!




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いやぁ~、私、一人で見たとき全然各種矛盾に気づいてなかったのね~、とreiさんのレビューを見てつくづく思う日々…(^^;

>倚天剣と屠龍刀
あれはそうなのですね!『左右互縛』にばかり気をとられてましたが。最強の剣と刀じゃないですか~。

>死体に怯える振りで泣きながら、何度も父の遺骸に短剣を
辛いシーンです。武芸もできない女性が復讐するとなると、ここまでせねばならんのか…と妙なリアルを感じたものですが、やっぱりなかなか出来るこっちゃないですよね!田帰農、用心深さ、中華一!世渡りのうまさも伊達じゃないなぁ…悪辣ですよね!

2009/01/25 23:52 | 阿吉 [ 編集 ]


 

>福康安ってば、若蘭と田帰農がすでに面識があることも、若蘭の母親が田帰農の妻だったことも、知らなかったんですね。
そういえば、そうでした、若蘭と田帰農は初対面じゃなかったんだ!
じゃ、あの誘惑作戦、成功したのは、かなりの僥倖だったわけですね。
そういう策略ばっかりだけど(笑)

田帰農の勘の鋭いこと、大したもんですね。だからこそ憎たらしい!
若蘭の健気さと気丈さに、ただただ感服するばかりでした。

2009/01/26 17:29 | ふく*たま [ 編集 ]


阿吉さんへ 

いえ、いえ。
私の場合、ドラマに突っ込みを入れるのが、半ば趣味のようなものですので(^^ゞ

> あれはそうなのですね!『左右互縛』にばかり気をとられてましたが。最強の剣と刀じゃないですか~。
胡斐の見つけた目録に、玄鉄から鍛えた剣、と書いてあり、あとの方の胡斐の台詞でも、楊過の巨大な剣が云々と云うのがありましたから。
しかし、最初に(刀と剣が)登場したシーンで、「似てる」とは思ったんですが、本当にそうだったんで、ひっくり返りました。
それにしても、倚天剣も屠龍刀も、田帰農なんぞに使われるって、不本意でしょうねぇ(苦笑)

> 武芸もできない女性が復讐するとなると、ここまでせねばならんのか…と妙なリアルを感じたものですが、やっぱりなかなか出来るこっちゃないですよね!
気丈ですよね、若蘭。
なんだか、福康安あたりが妙なつつき方をしたり、胡斐が出てきたりしなかったら、案外、彼女一人で復讐を成し遂げちゃったんじゃないかと思われます。


>田帰農、用心深さ、中華一!世渡りのうまさも伊達じゃないなぁ…悪辣ですよね!
にもかかわらず、報われないし大成もしない。
運の悪さも中華一かも~(爆)

2009/01/26 18:54 | rei★azumi [ 編集 ]


ふく*たま さんへ 

> そういえば、そうでした、若蘭と田帰農は初対面じゃなかったんだ!
幼時の頃に何度かと、少女の頃に一度。あと、玉筆山荘でも顔を合わせてますよね。

> じゃ、あの誘惑作戦、成功したのは、かなりの僥倖だったわけですね。
> そういう策略ばっかりだけど(笑)
いかにも、福康安的作戦ですよね~(笑)
見てる方は、田帰農の南蘭への思いを知ってるので、逆に、当然のこととして見てしまったかもしれませんけど。

> 田帰農の勘の鋭いこと、大したもんですね。だからこそ憎たらしい!
いえてます。
やはり、悪役は、あのくらい憎たらしくなくては。
(でも、な~んか、大悪人と云う感じじゃないのが、ちょっと物足りないですが)

> 若蘭の健気さと気丈さに、ただただ感服するばかりでした。
さすがは大侠の娘、というか、よくあそこまで成長したというか……ですよね。

2009/01/26 19:03 | rei★azumi [ 編集 ]


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ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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