還珠姫

阿吉さんが貸してくださった本の第3弾。

還珠姫還珠姫
(2005/10/21)
瓊 瑤

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実はこの本、かなり前に図書館で借りたことがありまして、
そのときは、他に本を大量に借りすぎてたということもあり、
しかも、ハードな展開の本が多かったせいか、頭がそちら仕様になっていたらしく、
あまり、好きになれなかったのですが……

今度、改めて、じっくり読んでみたら、

面白いじゃないですか~


と云うことで、ブログとメールチェックをサボって、一気読みしてしまいました。
(という記事を、本当は昨日書く予定だったのです (^▽^;)


さて
悪徳役人の梁大人の息子の婚礼の関へ、花嫁に化けて盗みに入った、自称女義賊の小燕子、
屋敷からの脱出と逃亡を助けられたことから、乾隆帝のご落胤、夏紫薇(か・しび)と知り合い、義姉妹の契りを交わします。

そうして、母の遺言で父に会うために上京しながら、半年たっても伝手を得られずにいる彼女のため、一肌脱ぐことにしますが、
証拠の品を預かって入り込んだ狩場で、第五皇子の射た矢に当たり、重傷を負ってしまい、
朦朧として口にした幾つかの言葉から、ご落胤と間違えられ、還珠公主にされてしまいます。

自分のせいでは  ちょっとはあるけれど、今さら偽公主とばれれば首が飛ぶ。
でも、公主の座と、実の父親は、紫薇に返さなくては!

根っからの市井の娘で、学問は無論、宮中のお作法なんてとんでもないという小燕子、
宮中でドタバタを演じつつ、
単なる嫉妬と猜疑心から、彼女を偽公主と睨んだ皇后の悪意を躱しつつ、
偶然から、彼女と紫薇の秘密を知った第五皇子、永(えいき)と、友人である福家の兄弟、爾康、爾泰の協力を得て、紫薇を乾隆帝と逢わせるべく奮戦  するはずだったんですが……

「どんな逆境も、愛と勇気と才智で乗り越えるヒロインの小燕子は、私の宝物です」
とは、帯に書いてあるビッキー・チャオさんの言葉ですし、

最初の方で、小燕子が機転と口からでまかせで、皇后の猜疑を躱し、乾隆帝に公主と認めさせたあたりは、「おや! 韋小宝の女版だわ (^^)」と、感心したんですが……

その後ってば、この娘さん、行動力はあって、そこそこ武芸の心得もあるくせに、
結局は、実力がそれに伴ってないのかなぁ?
何かと騒ぎを起こし、時に乾隆帝の不興を買ったりして、
(と云いつつ、か~なり、甘い父親でもあったりするのです、乾隆帝)
後見を引き受けてくれた令妃(乾隆帝の愛妾で、爾康、爾泰兄弟の母の従姉妹)に庇われ、
永、爾康、爾泰の3人組から、果ては、自分のためではなく、宮中で苦労している小燕子のために、宮女になって宮中へ入ってきた紫薇に助けられ~

ということで、小燕子が自分の力で完遂させたことって、何も無いよなぁ。

終盤、偽公主であることがバレて  というか、やむをえない事情で、自分からバラして、命の危機に陥ったときも、一番の気概を示したの、深窓の令嬢然として、一番か弱そうな紫薇だったし。

最大の危機を救ってくれたのも、3人の公子の行動力だったし。

頭は悪くないし、キャラとしては、動きすぎるくらいによく動いてるんですけどね、この子。
(しまいにゃ、3人の公子たちから、あんたは動くなと言われたりして (笑)

にもかかわらず、しっかりヒロインとして魅力的に見えるのは、
小燕子が、ごく当たり前に泣いたり笑ったり怒ったりする、健全な価値観を持った普通の女の子で、
明朗快活(すぎるけど)脱線はするし、ハメも外すけれど、なにかと一生懸命なところかもしれません。
(でも、これだけ騒がしいのが身近にいたら、鬱陶しいかも?)
(けど、きっと、憎めないタイプなんだろうなぁ)

まぁ、いじめられて“よよ……”と泣いてるだけのタイプのヒロインの大嫌いな私としては、
こういうタイプのヒロインは好みですし、読んでる間、すごい楽しかったです。
(特に、叩かれたら蹴り返すというようなあたり (笑)

このヒロインのおかげで、才色兼備で出来すぎの性格の紫薇が、イヤミに見えないし、ですしね (^_-)-☆


ただ、その分、3人の公子たちがですねぇ……
キャラの書き分けができてたかと云うと  
再度、じっくり読み直してみないと……いや、読み直して見ても分らないかも~と言う感じではありました。

ま、もっとも、良いトコのぼんで、揃って頭も性格も良くて、行動力もあって  となると、書き分けは相当に難しいでしょうけどね。

それにしても、こういう小説やドラマに登場する、ヒロインをいじめる役回りの、夫に疎まれてる正妻って、何だってこう揃って、おバカに出来てるんでしょうね。
そんなコト、やればやるほど旦那に嫌われるだけだってことを、どんどこやってくれて……。
(まあ、賢い人だったら、旦那に疎まれもしないか (~_~;)


ところで、この『還珠姫』(原題は『還珠格格』)ドラマ化もされていまして、
(第一部をTUTAYAで見たよーな気がする……)

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第3部には、黄暁明も出演していて、
You Tubeで偶然拾った映像によると、前世で悲恋に終った恋人達が、この時代に転生して、巡り会って……と云う話みたい。

これ、そのうち、どこか私の見られる局で放映してくれないかなぁ (笑) 


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コメント

No title

一度読んだ事があった、ってのはこの本だったのですね!

>小燕子が自分の力で完遂させたことって、何も無いよなぁ。
そうそう!私もそう思いました!
乾隆帝にストライキとかそういう作戦も多かったような…
本当は紫薇の方が芯が強いですよね!
女の友情モノって、なかなか難しいテーマのような気がしますが、義侠心に富んだ小燕子だからこそ、有り得る展開かな、と。
こういう生き生きした女の子はやっぱり可愛いです!少女マンガとかコバルト文庫っぽいですね~(^^)

>3人の公子たちがですねぇ……
キャラの書き分けができてたかと云うと  
出来てないですよねぇ(^^;
瓊瑤さんは、女の子目線の方なのかな~という印象です。

ドラマ版は見てないんですが、評判良いみたいですねw

阿吉さんへ

> 一度読んだ事があった、ってのはこの本だったのですね!
そうなんです。
もし、今回貸していただかなかったら、ずっと「好みの話じゃないなぁ」と、思い込んだままだったことでしょう。
貸してくださって、ありがとうございました。

> そうそう!私もそう思いました!
ここしばらく、行動力以上の実力を兼ね備えたヒロインの物語ばかり読んできたので、そのせいかなとも思ってたんですが、阿吉さんも、そう思われてたんですね。
ちょっと安心 (笑)

> 本当は紫薇の方が芯が強いですよね!
ですね!
最初の頃は、小燕子との取り違えがなく、あっさり公主になっていたら、
あの皇后に殺されちゃったかも~と思ってたんですが、
案外、紫薇が公主になってた方が、皇后と互角に渡り合えてたかも、
なんて思うようになってきました。

> 女の友情モノって、なかなか難しいテーマのような気がしますが、義侠心に富んだ小燕子だからこそ、有り得る展開かな、と。
あと、“少女”だから、と云うのもありそうな気がします。
まだまだ純粋ですし、利害とかしがらみとか、少なそうですもの。


> こういう生き生きした女の子はやっぱり可愛いです!少女マンガとかコバルト文庫っぽいですね~(^^)
ですね~ (^^)
読んでる途中で、コバルト文庫『なんて素敵にジャパネスク』の瑠璃さんを連想しましたから。
(ただ、瑠璃さんのほうが数十倍も、実行力と完遂力はあったような……(^▽^;)

> キャラの書き分けができてたかと云うと  
> 出来てないですよねぇ(^^;
強いて言えば、福家の弟の方が、多少闊達で積極的かな~くらいですよね。

> 瓊瑤さんは、女の子目線の方なのかな~という印象です。
なるほど。
そのあたりが、一部で“少女小説”と呼ばれる由縁なのかもしれませんね。
(少女小説でも、佐藤紅緑あたりは、もっとハードですケド (^_^;)

> ドラマ版は見てないんですが、評判良いみたいですねw
じゃあ、“気が向いたら見る”DVDの候補に入れておきましょうか(笑)

No title

>小燕子が、ごく当たり前に泣いたり笑ったり怒ったりする、健全な価値観を持った普通の女の子~なにかと一生懸命なところ・・
・・夏休みに昔放映されてた、某お昼番組の主人公を思い出してしまいました(笑)
((uдu*)ゥンゥン 確かに、これだけ事件を起こして動き回る子が近くにいたら、鬱陶しいかもしれませんが( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ 空回りしようが、一生懸命な分、憎めないでしょうねぇ~。 そして、必ずそういう子ほど、敵も見方も多いんですよね(笑)

氷無月さんへ

> ・・夏休みに昔放映されてた、某お昼番組の主人公を思い出してしまいました(笑)
多分、そんな感じです。
ということは、この小燕子型も、永遠のヒロイン像の一つなんでしょうね(笑)

> 空回りしようが、一生懸命な分、憎めないでしょうねぇ~。そして、必ずそういう子ほど、敵も見方も多いんですよね(笑)
そう、そう。
天性のトラブルメーカーな分、お堅いお局タイプには憎まれそうですが、
つい、つい、放って置けなくて、助けたり、面倒をみたりする人も、一杯出てきそうです。
(で、その中で、特に運の悪い男性が、恋人になったり、旦那になったりするんですな (笑)

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