カムイ外伝

カムイ


シルバーウィークを有意義に過ごそう作戦、第3弾(笑)
『カムイ外伝』見てまいりました。

これって、子供のころにアニメで見てて、
で、今回映画化された「スガルの島」の部分のストーリーは、特に思い入れのあるものだったので、かなり期待して見に行ったんですが……

う~ん (~_~;)

期待はずれとまではいいませんが、アニメに比べるとねぇ……

(どのくらい思い入れがあるかと云うと、以前に友達と鳥羽へ行った時に、月日貝を買っちゃったくらいでして。……まだ持ってます (^^ゞエヘ
 でねぇ、映画の途中から、これはアニメとは別物なのよ~と、アタマを切り替えようとしたんですが、どうにも無理でした~(~_~;)
(だって、大筋はアニメと一緒だったし……(^^ゞ

さて、




掟に縛られ、大頭の命令のままに人の命を奪う『忍び』という立場を厭って抜け忍となったカムイですが、今度は追忍(ついにん=追っ手のこと)から逃れるために、やはり、自分の手を血に染める日々。
(で、その中には、かつての幼馴染もいて……)

そんなある日、一人の男が領主の愛馬・一白(いちしろ=右の前足が一本だけ白い)の、その白い足を切り落とすのを目撃。
どういう気まぐれからか、その男・漁師の半兵衛を助けます。
(てのが、カムイのキャラクターからも、抜け忍と云う立場からしても、どうにもそぐわないんですが(^▽^;)

そうして、半兵衛と共に小船で逃れるのですが、途中、嵐に遭遇。
2人なら助からないものも、1人なら助かる可能性もあると、半兵衛に海に突き落とされます(ヾ(--;)ぉぃぉぃ)
ま、一応、つかまるための板は投げてくれましたケドね。

そして、意識を失ったまま流れ着いたのが、その半兵衛のすむ奇ヶ島。
結局は半兵衛に助けられ、しばらくは、その島に留まることとなったカムイですが、その半兵衛の妻・お鹿は、かつて、カムイと同様に抜け忍となり、やはり半兵衛に助けられた女。
(しかも、カムイと顔見知り)

カムイを追忍と思い込んだスガルは、ことあるごとにカムイを殺そうとし、自分も抜け忍であるというカムイの言葉を信じようとはしません。

と云うところで、冒頭でやった、このスガルが抜けるシーン(で、追忍の中に、まだ少年のカムイがいて、スガルに殺されかけるシーン)が効いてくるわけで、このあたりの構成は上手いな~と思って見てましたが、
半面、カムイのキャラがねぇ……。

原作者の白土先生は、初めて生身の、本物のカムイと会った気がする、とお気に入りだったそうなので、白土先生の中にあるカムイ像は、ああいう風なんでしょうね。

ただ、アニメの方のカムイが、もっとクールと云うか狷介な印象だったのが、ここのカムイは、もうちょっとソフトというか、割と、普通の若い衆みたいになってます。
(そういえば原作のカムイも、女子供、年寄りには優しかったような記憶も……)

というのは、まあ、いいんですけどね。
普通、忍者ってのは、ああいう、とにかく事故とかのあとで意識を取り戻した場合は、まず自分のおかれた状況と、自分の体の状態  体は動くか、戦闘能力はどの程度か、etc……を、それも、なるべく周囲に気取られないように、確認しようとするものじゃないかと思うんですが、

ここのカムイってば、意識を取り戻して、半兵衛の顔を見た途端、掴みかかるんだモノなぁ。しかもフラフラで、「父ちゃんに何をする!」って感じで、子供に後ろから竹竿で叩かれて、ひっくり返っちゃうような状態で。
(だから、忍者が子供に後ろを取られるなよってば (^▽^;)

あと、戦闘シーンとかで、緊迫感を出すためなんでしょうが、やたらとカムイが息を切らしてたのが気になりました。
(で、疾走や戦闘くらいで、忍者が呼吸を乱すなよ、つって、見ながら突っ込みを入れ倒したりして (^▽^;)

というのは、さておき、

この半兵衛さん、島ではかなり腕のいい漁師で、馬の足を取ったのは、その蹄を使って疑似餌を作るため。
(で、また、恐ろしいほど釣れるんですな、この疑似餌を使うと。あまりの大漁ぶりに、思わず笑っちゃいました)
(カムイが要領よく手伝ってたのは、忍者だからだな~と納得しましたが)

カムイを漁に連れて行って、他の誰にも言うなよと、この秘密を明かした半兵衛、さらに、カムイに島に留まって漁師になるように説得。
妻のお鹿が抜け忍であると知っていること、カムイを海に突き落としたのは、追っ手と思ってのことだったと明かし、島に留まって、お鹿の秘密を守って欲しいと頼みます。

半兵衛の思いを知り、密かに島を去ろうとするカムイ。
が、未だにカムイが抜け忍と信じられないスガルは、なおもカムイを殺そうとして後を追います。
そのスガルに、半兵衛は妻が抜け忍と承知で、庇い、守っていると告げるカムイ。
「ならば、なおのこと。わたしは半兵衛殿を守らねばならない」
長針を構えるスガルに、殺すなら殺せと、カムイは背を向けます。

そのカムイに向けて打たれた長針は、カムイの首を貫きますが、
「なぜ、急所を外した?」
「スガルなら、外しはしなかった」
「俺は、スガルなどと云う忍びは知らぬ」
……と云う、この2人の遣り取りは、実にいいんですが~

おーい、お二人さ~ん。海を隔てた向こう側に見えてるお家が家事なんですが~。
いい加減に気付いて下さいよ~。

っていうか、カムイとスガルが海の中で戦ってる時に、すでに、半兵衛を捕らえるための、城からの追っ手の船が、篝火をつけて、海上を通ってたんですけどね(^_^;)

で、なぜそういうことになったかと云うと、島には、吉人という、半兵衛の娘、サヤカに思いを寄せる若者がいたんですが、
意識を失っていたカムイを自分の肌で温めて蘇生させてから、サヤカの心はカムイに傾いてゆき、
さらに、半兵衛の“一白”の秘密を知ろうと覗き見をしていたところを、半兵衛に見つかった上、サヤカはやらないと言われてしまい、
その上のダメ押しで、街へ出た時に、半兵衛の人相書きを見てしまい  というわけで、半兵衛を訴人してしまったのですが、

燃え上がる半兵衛の小屋から“一白”を盗み出したところをサヤカに見られ、半兵衛を売ったことを知られてしまい、島人立ちの手で八つ裂き(多分)にされます。
(ここで、吉人を刺そうとするサヤカを、お前が穢れることはないと止めるカムイの優しさが凄くイイ(^_^)

そうして、スガルに協力して刑場から半兵衛を救い出したカムイ、半兵衛一家と海上へ逃れたところをサメの群れに襲われますが、
サメ殺しを生業とする渡り衆に救われ、奇ヶ島へ戻ります。
(船で、どこか遠くへ逃げるのかと思ってたら~。それにしても、いつの間に島の周辺にサメが発生したんだろう?)

その渡り衆から腕を試されたうえで(というか、重りをつけた檻ごと海に沈められるというむちゃなことをされて、海底の砂を掘ってなんとか上がってくるんですが(^_^;)
彼らもまた抜け人であることを明かされ、
サヤカには、幼い恋心を告げられ、
次第に、半兵衛一家に、そして渡り衆の豪放な長・不動に、心を開いてゆくのですが、
その直後、思いもかけぬ悲劇が半兵衛一家と島民を襲います。

その仕掛け人は、意外なことに  

というわけで、アニメではこのあとに犯人探しのエピソードが入ったんですが、映画ではそれは省略、
一気にカムイと追忍の戦い(ここが、いかにも忍びの戦いらしくて凄い)から、ラスボス対決に入ってゆきます。

が……

ラスボスが誰かは、知ってる人は知ってるんで、あえて書きませんが、
忍者ってのは、情報の収集も重要なお仕事なので、それを持って報告に帰るためには、何としても生き延びなければなりません。
なので、戦って勝てない相手となれば、状況次第で、命に関わりのない腕などを、わざと斬らせておいて、相手にスキを作らせて逃げたり、
場合によって、自分で腕一本、足一本、切り落として逃げることもあります。
(天井裏に隠れてて、串刺しってのも、よくありますしね)

なので、

ええい! その忍者が、両腕を切り落とされたくらいで、転げまわってギャァ、ギャァ喚くんじゃない!!!

と、突っ込んでおいて(笑)

出演者は、スガル役の小雪さんが美しくて、半兵衛役の小林薫さんは(例によって)実にいい味が出ていて、
伊藤英明さんも、裏側に色々ありそうな(イヤ、あるんですけどね、実は)不動役を好演していて、良かったです。

サヤカ役の大後寿々花さん(というよりは、寿々花ちゃんと云う感じ)も可憐でしたし。
で、月日貝のシーン  カムイに日の方の貝を渡して、一つの貝を分けて持っていれば、いずれ貝は一つになろうとするからと、恋心を告白する  は、
アニメみたいに素っ裸になって海にもぐることはしなかったけど、やはり名場面だと思います。

月日貝
(これが月日貝ね)

と云う面々(特にベテラン)に囲まれて、主演の松山ケンイチさんは、やや食われ気味? と云う気がしないでもありませんでしたが、
時折、何かで和んだときなどにふっと見せる笑顔が、あ、カムイ笑ってる  って感じで実に良かったです。
(つまり、それだけカムイになってたんですな)
けど、と云うか、だからこそ、普段のカムイをもっとクールな感じにすると、この笑顔がより映えただろうなと、そこが惜しまれます。

あと、サヤカたちを殺した相手に見せるカムイの怒りがねぇ、
アニメの方が、もっと冷ややかだった記憶で、で、そのほうがより深い怒りが感じられる気がして、そのへんも、ちょっと惜しい気がします。
(しかも、アニメの方がカムイの復讐の仕方、さらに凄まじい)

で、肝心のアクションはと云うと……
なんせ、ワイヤーとか白打(素手の格闘技)とか、武侠で繰り返し見て、目が肥えちゃってますからね~。
それよりは、忍者らしい仕掛けとか作戦  最初の、追っ手が乗りそうな木の枝に、あらかじめ仕掛けをしておくとか、心理戦で相手を自分の思う場所に誘いこんで、罠にかけるとか、刑場では、銭を撒いて、それを拾いに出てきた群集を利用して、自分達が逃亡するとか  の方に目が行ったし、感心しました。

と、あとは……
全般的な画面の暗さが、何となく気になったんですが、その分、青すぎるほどに青い海の色が印象的で、その対照は良かったかな。

なので、ラストをもうちょっと余韻深く作ってくれれば(いっそ、ナレーションなしで、小船を漕いで島を去ってゆくカムイの孤影だけを映すとか)ワタシ的には、もっと評価が高かったのになぁ。

あ、そう、そう。
ここの領主と云うか、バカ殿役で佐藤浩市さんが(一目見た瞬間、あ、バカ殿? と思ったら、やはりバカ殿だったので  ってても、志村けん型バカ殿じゃありませんが  そのあたりの演じ方は見事ですが)
残忍なその側室役で土屋アンナさんが、登場してたんですが、
で、最期にこの連中もカムイに殺されるのかな~と思ってたら、ずっとバカ殿のままだったんですが、
そうすると、この2人の存在意義って何だったんだろう?
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コメント

No title

細かい描写をありがとう(^_-)-☆
マンガ世代にとっては、描写がどうも、実写のは慣れないかも・・・

No title

待ってましたぁ~♪・・と思ったら、何ともまぁ~、突っ込みどころの多い作品でしたのね(笑)
やはり、アニメの方で思い入れがあると、頭の中でそれが王道!って感じで出来上がってるので、実写でいかに、それを崩さないようにするか・・それとも、より面白くするかっていうのは、難しいところなのですねぇ~。 そして、私はきっと、これがDVD化されてから、見ることになると思いますが、reiさんの突っ込みを思い出しながら・・いや、DVD見る前に、ここの突っ込みをもう一度読み直してから、みると、2倍楽しめそうですわ(笑)
 

No title

実は漫画もアニメも見てないんですが、イーキン出るらしいし、見に行こう!とは思ってるんです。
(明日は動かないつもりなので、いつになるかは不明…)
reiさん的には思い入れのある分、ちょっと…だったんですね(^^;

なんか今、BALLADとか火天の城とTAJOMARUとか、時代モノ(?)映画が目白押しで、どうしちゃったの?と思っております。今作は、その中でも期待してたのですが・・・どうでしょうか??

tyoroさんへ

どういたしまして(笑)
(って、油断すると、全ストーリー書いちゃいそうでしたけど(^▽^;)

>マンガ世代にとっては、描写がどうも、実写のは慣れないかも・・・
ですよねぇ。

氷無月さんへ

>何ともまぁ~、突っ込みどころの多い作品でしたのね(笑)
そうなんですぅ(~_~;)
しかも、一時期、故あって忍者モノにハマっていたせいで、妙な部分で詳しくなってるから、余計に(^^ゞ

仰るように、アニメだけでなく、リメイク作品というのは、特に、過去のそれが名作であるほど、作るのが難しいですよね。
いっそのこと、『どろろ』の実写版くらい思い切った改変がしてあればよかったのかもしれません。

>DVD見る前に、ここの突っ込みをもう一度読み直してから、みると、2倍楽しめそうですわ(笑)
そ……それは(^^ゞ
ともあれ、より楽しんでいただく助けになれば、こういう記事も、書いた甲斐がある……のかな (^▽^;)

阿吉さんへ

>reiさん的には思い入れのある分、ちょっと…だったんですね(^^;
そうですね。
原作もアニメも見てなくて、妙な具合に忍者に詳しくなければ、それなりに楽しめた作品かなと、自分でも思いましたから。

>イーキン出るらしいし
はい。伊賀の大頭の役です。
カムイとの直接対決はないんですが、忍を抜けようとするスガルと死闘を演じます。
(このあたりも、ちょっと勿体無い使い方な気が)

見に行かれるのなら、そこでのアクションと、カムイの変異抜刀霞斬り、飯綱落し、十文字霞くづし、阿吉さんの目にはどんなふうに映ったか、ぜひ聞かせていただきたいです(^^)

No title

思い入れがあると、自然、見る目が厳しくなりますよね。
私はアニメのカムイを見てましたが(歌も歌えます・笑)、内容はあまりよく覚えてなくて……(^^;ゞ
ただ、カムイのカッコよさと優しさに憧れてました。
本当はもっと深い物語だったんでしょうけど。
そうか~、突っ込みどころ満載なのですね。まぁ、それはそれで楽しい映画の見方ではありますが。
夫は「DVDでいいじゃん」って言いそうだなぁ(_ _;)

ふく*たま さんへ

>思い入れがあると、自然、見る目が厳しくなりますよね。
そうですね~。
アニメとは別物と思わなきゃ~と思いつつ、ついつい……(^^ゞ

私の場合、なぜか白土作品は全般的に苦手なんですが、このカムイ外伝のアニメになっている部分だけは例外。
理由はやはり、カムイの優しさだったんだろうなと思います。
で、アニメでもドラマでも小説でも、まず作品を好きになる理由は、そのあたりからでもいいんじゃないでしょうか(^_^)

>夫は「DVDでいいじゃん」って言いそうだなぁ(_ _;)
え~っ!?
それは、やっぱり、映画館の大画面で見ないと、迫力が~
と、見てきた友人が言っていた、と言って見て下さい。

No title

(笑)再び、此処に戻ってコメントを入れに来たのには実は理由がありまして。。♪ 本日、運動会の代休の娘とデートする事になり、見てまいりました『カムイ外伝』 ニャハハ (*^▽^*)
 こちらの感想がまだ鮮明に残っていての鑑賞だったので、本当に楽しく見させていただきました(別の意味で・・)笑 私的に、松山君は、『デスノート』の『L』の印象が強かったので・・あの、姿勢を低くして疾走する姿が・・・あ・・『L』が俊敏になってる・・って感じでしたけどニャハハ (*^▽^*)
 そして・・やはり、忍者者は、アニメ&漫画に限るなとつくづく実感いたしました(笑) やはり実写だとどんなに細工しても、あの俊敏さとかって表現するの難しいのだろうなぁ・・って((uдu*)ゥンゥン
 という、大雑把な感想でしたが♪では・・これにて
‥…━━ε= ヘ( `Д´)ノ (ゼェゼェ・・)

氷無月さんへ

見てこられましたか!
別の意味であれ、楽しく見ていただけて、何よりです(笑)
(しかし、「ああ、ここが突っ込みポイントね」と思いながら見られる映画って……(^▽^;)

>やはり、忍者者は、アニメ&漫画に限るなとつくづく実感いたしました(笑)
スピード感とか、アクロバティックな動きとか、どうしても叶いませんものね。
もっとも、それをなんとかして見せるのも、監督の腕と云うものでしょうが。

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