秋水長天

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大唐游侠伝 第11集~12集

鉄摩勒(てつ・まろく)只今急速成長中。
腕も上がったけど、精神的にも大人になってきているようです。
(大人になりすぎて、厄介ごとが片付いたら、山に入って隠居したいなんて言い出してますけど(笑)
が、味のあるニュー・キャラも登場しちゃってますからね。
食われないように、ガンバレー

さて、




急ぎ長安へ戻った秦襄将軍の報告を受け、安禄山謀反の証拠の品を見せられた玄宗皇帝、まずは挙兵を阻止するために、新しい温泉を作ったから、お前も入りにおいでと安禄山を招く詔勅を出します。
と同時に、人質として長安にいる安禄山の長男、安慶宗(あん・けいそう)の捕縛を命じます。

即刻安禄山の屋敷へ向かった秦襄、安慶宗の逃亡を予測しており、同行した摩勒に安慶宗の捕縛を依頼。

と云う頃、予想通りに長安城下を逃げ出していた安慶宗でしたが、救いにやってきたはずの羊牧労に逃亡を妨害され、あとから追ってきた摩勒に長安へ連れ戻されてしまいます。
(しかし、羊牧労も大した内力だわ。馬を横倒しって)

で、安慶宗の逃亡を妨害した羊牧労、范陽へ戻って、一足違いで若様を助けられませんでしたと、ぬけぬけと復命。
さらに、皇帝からの詔勅を持ってきた宦官を、その場で殺害。
安禄山が挙兵せざるを得ない立場に追い込みます。

となれば、かなり切れ者の安禄山。玄宗皇帝の命により君側の奸である楊国忠を討つとニセの勅令を発し、わずか二月で洛陽を占拠。
大燕国の皇帝を名乗ります。

てコトで、大唐のダースベイダーこと羊牧労、いよいよ本性をあらわしてきましたなぁ。
思いがけず皇太子になれて大喜びの安慶緒じなんぼう(あん・けいしょ)に、こっそり簒奪をそそのかすようなことを吹き込むし(~_~;)

で、安禄山が皇帝を僭称したことに怒った玄宗、一旦は親征 (皇帝が自分で軍勢を率いて戦争に行くことね) を決意しますが、陛下に万が一のことがあったら、私はどうなるのでしょうかと、楊貴妃に泣きつかれて、あっさりと取り止め。 d( ̄  ̄) ヾ(^o^;オイオイ・・・

代わりに、楊国忠の推薦により哥舒翰(か・じょかん)を副司令官(名目上の総司令官は皇太子)に任命します。

という、この哥舒翰という老将軍のキャラが、実に良いです。
最初に登場したときには、家人に両脇を支えられなきゃ歩けないくらいにヨボヨボだったのが、
(事前に阿吉さんの記事を読んでなかったら、大丈夫かよ、このジイさま~と、思ったことでしょうなぁ)
まず、皇帝からの呼び出しと聞いて、半分閉じてたような目が、カッ! と見開かれ~
以後、自体が進むに連れて、だんだんとしゃっきりした、お元気老人に。
で、しまいにゃ、確か甲冑つけたまま、普通に歩き回ってましたなー (^▽^;)
(もともと、体のほうは年で弱ってるって言ってたケド、頭脳は全く衰えてなかったわけだし)

でもって、皇帝の前でも、作戦行動について、横から口を出す楊国忠に対し、
「それは違う!」と、正論を滔滔とうとうと……。
(ここンとこ、つい「それは違う」の代わりに「黙らっしゃい!」と、アフレコを入れたくなりました(笑)
(いやぁ。于承恵さんのような美老人も好きだけど、こういう頑固で味のあるお元老人キャラも大好き♪)

さらには、この先、作戦行動について自分と楊国忠の意見が対立した時には、陛下が臨機応変に判断下さいますよう  実のところは、軍事には素人である楊国忠には、余計な口出しをさせないで下さい  と、玄宗に太い釘を一本刺しておくという周到さ。
(でも、釘を刺された相手が玄宗だからなぁ。いや。かなり英明な皇帝ではあったそうなんですよ。楊貴妃に骨抜きにされちゃう前は(^_^;)

で、これを見ていた摩勒クン、この場は、「あのジイさま、結構イケるんでないの♪」と思ったようなのですが、秦襄将軍に頼まれて、護衛のために一緒に潼関に行ってから、評価逆転。

というのも、潼関の城に入った途端、算盤そろばんを持った部下を集めて、いきなりなにやら計算を始めちゃって、郭子儀(かく・しぎ)の命を受けたと援軍を率いて駆けつけた夏凌霜(か・りょうそう)に対し、礼の言葉も云わず、忙しいからと実に素っ気無い態度を取ったせいなんですが、
これには、秦襄、夏凌霜、ともに、「いや。あれでいいんだよ」

戦争をするには、まず武器、兵糧の量を把握しておくことが大切で、将軍は、まず手許に武器がどれだけあるかを知ってから作戦を決めるからとのこと。
(まして、哥舒翰将軍の作戦を聞いてると、これは援軍を待っての籠城戦のようですからねぇ)
そういわれれば、あの田中芳樹さんの『アルスラーン戦記』のなかで、かの天才軍師ナルサスは、少年期に、戦争をするために必要なものは何かと教師に問われ「武器と食料」と答えた記憶。
(で、成長してからも、兵糧の確保に熱心で、仲間の一人に「ナルサスってば、いい家の育ちのくせに、食べ物のことにこだわるんだものね」といわれております(^m^)

が、そのあたりのことには、まだ納得が行かないらしい摩勒クン、秦襄、夏凌霜の2人に、哥舒翰将軍に似てるといわれて、厭ぁ~な顔。
しまいにゃ、もううんざりしたし、約束は潼関までの護衛だったからと帰り支度を始める始末。
(かなり成長したな~と思ってたけど、やっぱり気は短いね(^.^)

しかし、実際に反乱軍が攻め寄せ、哥舒翰将軍がそれを撃退するのを目の当たりにして、評価を改めた模様。で、
「俺に似てるんでしょ。見殺しにはできませんよ」
と、護衛のために残ることを決意します。

……という戦の場面、攻め寄せる敵の大軍、敵が射程に入るまでは矢を放つなと命じ、矢玉に身をさらしながら悠然となにやら丸薬を作る哥舒翰将軍、矢に当たって倒れてゆく味方の兵(もうちょっと、身を隠す工夫をしなさいよ)
という緊迫のシーンのあとの、味方の一気の反撃と、非常に見ごたえがありました。
ただ一つ、潼関の城が、どこからどう見ても襄陽城にしか見えないという事実を除いては(爆)
(予算とかセットの都合ってモノもあるんでしょうが、もうちょっとこー、なんとかいう工夫を……)

6-1


ともあれ、そうして潼関に残ることにした摩勒でしたが、ふと、その視界を過ぎる妖しい影……。
最初は、侵入者の気配もないことから、秦襄、夏凌霜に見間違いじゃないのかといわれてしまいますが、あんな高いところから忍び込める軽功の達人といったら  というところで、夏凌霜ともども、はた! と思い当たったのが、
「空空児!!」「それ!」

で、これまた身代わり人形作戦で哥舒翰の命を守るとともに、空空児を誘い出します。
が、その場は、得意の軽功を使って空空児は逃亡。
(ここで追いかけたら、場合によっては陽動に引っかかるぞ~と思ったら、さすがに追いかけなかったのね。偉い、偉い(笑)

で、空空児の暗殺を避けるために、しばらく身を隠して下さいと提案し、司令官が前線を離れて戦の指揮が出来るかと断られた摩勒と夏凌霜、
それ以降の、将軍の命を守るためと、寝ても起きてもぴったりと哥舒翰に張り付き、メシぐらい落ち着いて食わせろ、夜くらいゆっくり寝かせてくれ、もう、この年寄りの命のことは考えんでいいからetc、etc……と、非常に鬱陶しがられます。
(ま、どこへ行っても2人が立ってるわ、寝付いたと思えば「将軍、大丈夫ですか!?」とテントに駆け込んでこられるわすりゃ、大概嫌がられもしますが)

が、それでも将軍を守らねばと、天幕の前で張り番を勤める2人  いや、せめて、表と裏の二手に分かれるか、陣の全体が見渡せる高いところへ登りゃいいのに  と思ってみていたら、その高いところにいましたわ、空空児。

その空空児を、再度、今度は哥舒翰将軍が別の刺客に襲われたか、という状況を作り出して釣り出した2人、逃げる空空児を追いかけ  
(って、天幕の前に立ってたときは夜だったのに、森だか林だかに入ったら昼って、何時間追いかけっこをしてたんでしょうね(爆)
(てか、私が王龍客だったら、その隙を狙って、別口の刺客を送り込むぞ)

ついには文句を言い出した空空児に、じゃあ、江湖の掟に従って勝負をしようと、一つの賭けを持ち出します。
それは、空空児が三日以内に軍旗を奪えたら、摩勒と夏凌霜は暗殺の邪魔をしない。奪えなかったら、空空児が暗殺をあきらめる、というものでした。

と云う次第で、あるときは旗の前に罠(と云うか、網?)を仕掛け、あるときは将軍の天幕の中にある箱に軍旗を隠そうとし  と、次々、空空児を退ける手段を講じる夏凌霜。
(で、また、将軍に「いい加減にせい!」といわれたりして(^▽^;)

ついには、軍旗を元の場所に戻さなければ  と、2人揃って軟禁  と見えて、実は将軍も協力してくれたんですな。
見張りの兵士を身代わりに立て、兵士の格好に化けて陣の外へ出た2人、軍旗の隠し場所を捜そうとします。
が、夏凌霜の考え出したその作戦は、空空児に見破られていて、その場で激しい戦いが繰り広げられます。
(ここは、旗を縦横に使って、かなり見ごたえがありました)

が、旗を奪われまいとした夏凌霜が、空空児の掌打を受けてしまい、負傷。
「見損なったぞ!」
摩勒に言われた空空児は、
(攻撃を避けなかった私が悪いのよと、夏凌霜に庇われてましたが)
勝負は続けるが、夏凌霜の怪我が完治するまでは勝負を預けると、引き下がります。

このあたり、聶隠娘の物語にも暗殺者として登場しながら、『一撃必殺。仕留められなかった場合は、恥じて引き下がるという、偏狭なスパイナーのような』と岡崎先生に評された原典の性格、踏襲してるみたいですね。

それにしても、倒れた夏凌霜を助け起こそうとした空空児と、手を取られた夏凌霜の見交わした視線って……(^m^)
割って入った摩勒が野暮に見えました~。

が、夏凌霜の怪我は、思いもかけぬ重症。
心臓にかなりの負担が掛かっており、秘薬でも飲まない限り、元の体に戻るかどうかも分らないと、医者に宣告されてしまいます。

が、それを知らない空空児は~
と云うところで、以下次週。


だんだんと目が離せなくなってまいります。

kukuji2


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Comment

 

>鉄摩勒(てつ・まろく)只今急速成長中
メキメキ成長してますよね!
武芸の方はまぁ解りませんが、
(毒蛇にでも咬まれないとダメでしょうか?)
精神的に大人になってきており、
見てるこっちもホッとしてます!
やっぱりこうでなくっちゃ!

>哥舒翰という老将軍のキャラが、実に良いです。
良いですよね!
武侠につきもののお元気老人!
ちょっといかりや長介さん似w

>悠然となにやら丸薬を作る哥舒翰将軍、矢に当たって倒れてゆく味方の兵
ここは極端過ぎて、笑ってしまいました!



  • posted by 阿吉 
  • URL 
  • 2009.11/22 01:09分 
  • [Edit]
  • [Res]

阿吉さんへ 

>メキメキ成長してますよね!
本当に。レベル一桁ずつアップと云う感じで~
(だから、ゲームじゃないって(笑)

>武芸の方はまぁ解りませんが、
うん、うん。
でも、まあ、相手が王龍客とか空空児ですからねぇ。
でも、時々、おや! と思うような動きも出てきてますよね。

>精神的に大人になってきており、
>見てるこっちもホッとしてます!
>やっぱりこうでなくっちゃ!
そう! 
少年なキャラは、どんどん成長していってくれなくては、ですよね!
しかし、本当に大人になってきましたよね(しみじみ……)

>良いですよね!
>武侠につきもののお元気老人!
もう、お気に入り登録モノです(笑)
いい味出てますものね。

>ちょっといかりや長介さん似w
あ! なにやら既視感を感じると思ったら(笑)

>ここは極端過ぎて、笑ってしまいました!
そう、そう。将軍にだけ、当らないんですもん、矢が。
それにしても、もうちょっと防御とか、ギリギリまで身を隠すとか、何とかやりようが~(^▽^;)

と云うか、下から打ち上げる反乱軍の矢のほうが射程が長いって、どうよ?
って、今気付きました(笑)
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2009.11/22 09:39分 
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え?
于承恵は美老人と思う?
  • posted by ぴょ 
  • URL 
  • 2009.11/24 15:32分 
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ぴょ さんへ 

はい。
私の基準では、美老人です。
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2009.11/24 18:40分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

本当に見違えるほど成長して、やっと落ち着きが出てきましたねー、摩勒。

哥舒翰将軍も、いい味出してますね。玄宗皇帝に太い釘を刺したシーンは、さすが!と経験豊かな将軍ならではの知恵を感じましたです。

潼関での合戦シーンは、迫力もあって、視聴者をハラハラさせる演出なんだろうなーと思いましたが、それにしても…味方の損失は最小限にしないとねぇ(^^;)
  • posted by ふく*たま 
  • URL 
  • 2009.11/27 15:31分 
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  • [Res]

ふく*たま さんへ 

>本当に見違えるほど成長して、やっと落ち着きが出てきましたねー、摩勒。
本当に。しかも、ごく短期間に。
やはり人間、死にかけたりすると、世界観が変わったりするというコトでしょうか。

>哥舒翰将軍も、いい味出してますね。玄宗皇帝に太い釘を刺したシーンは、さすが!と経験豊かな将軍ならではの知恵を感じましたです。
むむ……。おぬし、出来るな。と云う感じでしたね。
で、こういう人が前面に立って国を守ってて、玄宗の四川落ちというのは……と思ったら (^▽^;)

>味方の損失は最小限にしないとねぇ(^^;)
ですよね~。
あれじゃ兵隊さんたち無駄死にだし。
あれは、ハラハラと云うよりは、そんなバカな、というか、
ありえね~と云う演出でした(~_~;)
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2009.11/29 12:47分 
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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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