秋水長天

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大唐游侠伝 第17集~18集

大唐のダースベイダーこと羊牧労、正体はいよいよ、私たちの予想した人物というコトが決定的になってましたが、はたして、何を目論んでおりますことやら。
大義親を滅するというくらいだから、ましてや友人なんぞ  とは、『神侠侶』の中の郭靖の台詞ですが、はたして羊牧労の場合は……

さて。



傷を負って逃れてきた竇線娘(とう・せんじょう)の前に現れた羊牧労、なぜ貴方がと問う竇線娘を、情け容赦もなく、一撃の下に葬り去ります。

義父ばかりか師母の仇ともなった羊牧労への怒りを、『開山刀法』の修練にぶつける鉄摩勒。
ホント、つくづく、しみじみ、大人になったものだわ~。

一方、段圭璋(だん・けいしょう)たちに兵糧を焼かれてしまい、いよいよ追い詰められた王龍客は、哥舒翰(かじょ・かん)追い落としの作戦として、潼関に送り込んでおいた間者に杜乾運(と・けんうん)を殺させます。

このことを自分に対する警告で、次は自分が殺されると思い込んだ楊国忠、なんとか哥舒翰を追い落とさねばと、玄宗に讒言。
さらに、敵の兵糧を焼いた上は、ここで出撃すれば簡単に勝利できると玄宗をたき付け、出撃命令を出させます。

で、また、直接哥舒将軍の口から戦略を聞かされてて、その上、自分と楊国忠の作戦が食い違った場合には~と、太い釘を刺されてたはずなのに、焚き付けられる玄宗も玄宗なんですが、すっかりその気になって、哥舒翰に出撃を命令。
(この皇帝も、三歩歩くと忘れるクチなんですな。でもって、神経はどうやら糠で出来ておるらしい)
(ので、どんな太い釘を打っても無駄なのです)

1日の内に6度も下った出撃命令に、一夜にして白髪になるほど悩んだ  って、最初から総白髪だった気もしますが  哥舒翰、謀反を疑われ、あるいは、指揮権を取り上げられて、無能者に取って代わられるよりはと出撃を決意。
摩勒に、潼関が落ちた場合は、長安に急行して、皇帝に漢中に逃れるようにと伝えて欲しいと言い置き、出陣します。

で、次のシーンになったら、いきなり潼関の城内に敵兵がなだれ込んで、住民に乱暴狼藉を働いてて、一体哥舒将軍はどうなったんだ? 摩勒たちが城を守ってたはずなのに、なんでこうなったんだ? と思ったら、
王龍客の仕掛けに、将軍自身は見破ってたんですが、配下の火抜帰仁(かばつ・きじん)とやらいう武将がまんまと引っかかって、突出した挙句大敗。
おまけにコイツが、突如将軍を裏切り、ふん縛った上で敵に投降したというとんでもない成り行き。
(その他大勢でもいいのに、特にこの火抜帰仁とやらと、もう1人が名前を呼ばれてたので、あれ? と思ったら、そういう役回りだったんですな)
潼関も、内通者が門を開いてしまって、内側から落城した  と云う次第だったのですが……

それを、城内で戦ってた摩勒が、一番最後まで知らなかった。で、合流し夏凌霜(か・りょうそう)の口から聞かされた、ってのが、一番凄い展開だと思いました。
まあ、将軍が敵に取られられたと知ったら、突っ走り型の摩勒としては、真っ先に助けに飛び出しそうだからと、皆が申し合わせて黙ってた、ってのはありそうですが。

しかし、それにしても……
ほ~んと、摩勒ってば、成長したって言うより、キャラが変わりましたよね~。
当初は、石橋がなくても渡るっつーか、走り出したら崖から落ちるまで止まらないようなタイプだったのが、味方の敗残兵が敵に襲われていても、自分の方に守るべき民間人がいるからと、まずは慎重に様子を見たりして。
(でも、あの感じでは、ひょっとして味方を見捨てるのか? と、一瞬疑っちゃった)

当人は全く自覚がなくて、夏凌霜を探しに来た空空児が、敵兵から子供を助けたのに、「お前、変わったな~」なんていってましたが。

でもって、なんか夏凌霜の方が気が短く~って言うか、性格が過激になってます。

ともあれ、夏凌霜と合流した摩勒、夏凌霜に促され、将軍の言葉を伝えるために急ぎ長安へ。

で、その長安では、潼関が落ちたと聞いた玄宗、四千と聞いていた反乱軍の数は、楊国忠が敵の情報操作に引っかかったせいだと聞いて怒りをぶちまけたり、皇帝である自分が長安を捨てることは出来ないと駄々をこねて、高力士に宥められたりのドタバタの末、結局は哥舒翰の助言に従い、漢中に逃れることに。

かくしてやってまいりました、運命の馬嵬駅(ばかいえき)。
で・す・が!

自分のせいで都落ちになったのに、全くその自覚のない楊国忠、お取り巻きを引き連れて、
「陛下にひもじい思いをさせられるか!?」
と、兵士の乏しい食料を徴発するなど、相変わらずの専横ぶり。
(で、食べ物を取り上げられた兵士の不満を宥めるのが、摩勒と云うあたりが、人は変われば変わるものと云いつつ……(^_^;)

と云うところへ、哥舒将軍の救出に失敗したと、満身創痍の夏凌霜が追いついてきます。

実は、哥舒将軍を捕らえた反乱軍指揮官のの崔将軍達、殺さば殺せと、あまりに堂々とした哥舒将軍の態度に、とりあえず将軍は生かしておいて、反乱軍に降って破潼将軍に任じられたとの噂を流したのでありました。
(ちなみに、哥舒将軍を手土産に反乱軍に投稿した火抜帰仁とやらは、見せしめに斬首(^^)

玄宗の前で事情を説明し、哥舒将軍の名誉回復を願う夏凌霜。
対して、哥舒将軍はすでに敵に降ったものとして、九族までの皆殺しを願い出る楊国忠。
(ったく、とんでもねー野郎だ!(▼皿▼メ)ノ )

その、あまりの言い方にブチ切れした夏凌霜、玄宗の面前で、楊国忠を張り倒し  いや、蹴っ倒したんだったかな。
ともあれ、利敵行為に走っても気がつかないバカだろーが、奸臣だろーが、虎の伊を借るサイテー男だろーが、仮にもウソにも冗談にも一国の宰相で、皇帝の寵姫の付属物  じゃない、おまけ  もとい、身内に手を掛けたということで取り押さえられた夏凌霜、楊国忠の命令で、兵士達の面前で鞭打たれます。
(ここがエンディングに出てくるシーンだったのか~と思ったんですが、それにしても、味方の手で打たれることになるとはね~)

一方、夏凌霜を助けようとして、秦襄に制された摩勒、哥舒翰将軍の名誉回復はともかくも、夏凌霜の命だけはなんとかお助けをと、懸命の命乞い。
さらに、摩勒を連れ出せと命じられた秦襄将軍までが、一緒に命乞いを始めるに至って、玄宗、
「哥舒翰には、1日に6度も出撃命令を出してしまった。天子が過ちを犯すわけには行かぬ以上、誰かに責任を負わせねばならぬ」
………………だったら、楊国忠に負わせりゃいいでしょうが!
最っ大の、責任者なんだから。

さらに、いずれ、この償いはするという玄宗に、死者に対して償ったって遅い!!!! と、ついにブチ切れた摩勒、皇帝を怒鳴りつけ、もう知るもんかと部屋を出て行ってしまいます。
で、その足で向かったのは  

と云う頃、いくら痛めつけても、虫の息になっても、この奸臣、売国奴と彼を罵ることを止めない夏凌霜に腹を立てた楊国忠、ついに自分の手で夏凌霜を殺そうとしますが、
横合いから、その刃を遮ったのは  
当然、皆さん、お分かりですね。
てか、ここで摩勒以外の人間が出てきたりしたら、大抵の視聴者は怒るでしょうな(笑)

と云うわけで、楊国忠の刃を遮り、夏凌霜の縄を切った摩勒、兵士達を相手に、楊国忠の姦計に掛かって無理な出撃をせざるを得なかった哥舒翰が、どれほど無念だったか、潼関が落ちたせいで、無辜の民がどれほど苦しめられたか、等々とアジテーション。
そうでなくても不満のたまっていた兵士達、ついに怒りを爆発させ、楊国忠を取り囲んで、槍でザクザクザク……。
(ここンとこの動きが冷静すぎて、怒り爆発って感じに見えなかったのが、イマイチ……(^_^;)
 実際は楊国忠、八つ裂きにされて、槍の穂先に引っ掛けられたとかいうハナシです)

しかし、ここは、摩勒が楊国忠をバッサリやっても良かったような気もするんですが。
ともあれ、ついに反乱を起こした兵士達、摩勒を代表に立てて、玄宗に、楊貴妃を殺すことを要求。

楊妃は後宮にいて、政治向きのことは何も知らないしetc……と、懸命に楊貴妃を庇おうとした玄宗でしたが、楊貴妃を殺せという兵士達の声は大きく、さらには、自分1人のことより、国のことを考えてという楊貴妃の言葉に、ついに兵士達の要求を呑むことを決意します。
  って、しかし、前回の皇帝の出陣をとめたときといい、つくづく、立ち聞きと唐突の出現の好きな人だな、楊貴妃って。

しかも、「あの七夕の夜のことを覚えておいでですか」って、

 天に在って願わくは比翼の鳥とらん
 地に在って願わくは連理の枝と作らんと、って

そりゃ、白居易の創作なんじゃねーの? と、思わず白けてしまったワタクシ(^▽^;)
(『長恨歌伝』とか、小説やら、色々な文学作品にもされているそうですが)

さらに、楊貴妃が死を賜わるシーンに至っては、急に決まったことのはずなのに、いつの間にやら、あんな、白のカーテンを掛けた殯屋らしきものまで用意されてて。
つい、こう、そんなものを持って来てるくらいなら、もっと食料とか肝心のものを持って逃げよーよ、とか思ってしまったりして(~_~;)
でもって、その中での楊貴妃の回想が、満月の前での玄宗とのダンスって……(^_^;)
(七夕の夜の回想らしいんですが、旧暦の7月7日にゃ満月は出ません!)

ちなみに、実際の玄宗は、若い頃は、則天武后以後のあれこれでグチャグチャになった唐の王朝を立て直したり、政治改革をしたり、宮中の生活を質素なものにしたり、(でも、子供は一杯作った(^_^;) 芸術の庇護者であり、自身もかなりの芸術家だったりと、かなり優れた人物で、中華帝国の歴代皇帝の中では、最も粋で瀟洒で、晩年の政治的失敗  つまり、政治に飽きてきた上に、楊貴妃に骨抜きになって唐朝の衰退を招いた  にもかかわらず、中国では一番人気のある皇帝なんだそうですが……
ここで描かれている玄宗を見ていますとねぇ……。
(ま、これ以上のコメントは避けとこう)

で、史実によると、これからまもなく退位することになるんですね。
ドラマのほうでは蜀まで逃げようとして皇太子にいさめられ、とりあえずは、皇太子が漢中に残って政治を見たり、全体の指揮を取ったり、と云うことになりましたけど。

ともあれ、やっと、楊国忠を片付けた摩勒、ここで、あとを追ってきた空空児と再会。
夏凌霜の怪我を伝えます。

で、当然のごとく怒ったけれど、怒りをぶつけるべき相手は、とっくに死んじゃってるので、空気を抜かれた(?)感じの空空児、夏凌霜のための薬が足りないと聞いて、急ぎ、反乱軍に占領されている長安まで。
(凌霜姐さんのためなら、火の中水の中、なんですな)

で、また、急いで戻った空空児、薬を飲ませたり、汗を拭いたりと甲斐甲斐しく夏凌霜の世話。
と云うのを、苦笑しながら見守る摩勒を、秦襄将軍が、話があるんだと呼び出します。
実は、馬嵬駅での事件が片付いた後も、移動中にも、何やら話したいことがありそうな将軍だったのですが……
と云うところで、以下、次週。
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Comment

 

玄宗のアホー!楊国忠のバカー!
…という回でした(^^;
晩年の一部分だけを見て判断しちゃダメなんでしょうけどね。

夏凌霜と鉄摩勒の性格、確かに入れ替わっちゃったみたいですね。二人合わせてバランスが取れてる感じです。
そして男女二人でお国の為に戦っているんですが、二人の結びつきは単に”戦友”、って所がなんか良いです。(今までにないパターンな感じというか)
  • posted by 阿吉 
  • URL 
  • 2009.12/13 23:19分 
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玄宗皇帝にはあまりいいイメージを持ってなかったのですが、へぇ~、中国では一番人気があるんですか!新鮮な驚きです(笑)

>ほ~んと、摩勒ってば、成長したって言うより、キャラが変わりましたよね~。
ですよね~。
あの様子見のシーンは、私もそのまま見殺しにしちゃうのかとハラハラしました(^^;)
その分、夏凌霜が、突っ走っちゃってましたが。

空空児の甲斐甲斐しさが、可愛かったですね。
  • posted by ふく*たま 
  • URL 
  • 2009.12/14 15:23分 
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阿吉さんへ 

>玄宗のアホー!楊国忠のバカー!
>…という回でした(^^;
まさに!
ことに玄宗。
『麒麟も老いては駑馬に劣る』といいますが、それにしてもねぇ……。

>男女二人でお国の為に戦っているんですが、二人の結びつきは単に”戦友”、って所がなんか良いです。(今までにないパターンな感じというか)
あの2人、絶対にお互いが異性だって意識してませんよね。
で、確かに、そこのところが爽やかで、新鮮です(^_^)
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2009.12/14 19:49分 
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ふく*たま さんへ 

>へぇ~、中国では一番人気があるんですか!新鮮な驚きです(笑)
でしょ(笑)
皇帝としての功績の色々のほか、お忍びで街へ遊びに出たりと、若い頃は、かなり粋な皇帝だったようです。

>あの様子見のシーンは、私もそのまま見殺しにしちゃうのかとハラハラしました(^^;)
>その分、夏凌霜が、突っ走っちゃってましたが。
でしょ(その2)(笑)
どちらの行動も、かなり意外でした(^▽^;)

>空空児の甲斐甲斐しさが、可愛かったですね。
本当に。
で、翌週は、さらに甲斐甲斐しくなってたりして(笑)
(いきなりゴハン作ってますか、普通~(笑)
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2009.12/14 19:57分 
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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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