秋水長天

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大唐游侠伝 第27集~28集

完結まで残すところあと(これを入れて)3週となりました『大唐游侠伝』。
と云うことで、話の展開ももはや疾風怒濤。
主人公である摩勒クンも、おちおち落ち込んだり悲しんだり、させておいて貰えないようで……

さて。



羊牧労に捕らえられた鉄摩勒(てつ・まろく)を救うため、燕の皇宮へ忍び込んだ王燕羽と韓芷芬(かん・しふん)、
並みの方法では摩勒を救い出せないからと、安慶緒(あん・けいちょ)を人質に取ることを計画しますが、寝所へ向かう途中を精精児に見つけられてしまいます。
そうして、あわや捕らえられようとしたところへ、割って入ったのが空空児。
(なんか、最近、やけに男前になってきたようで(笑)

摩勒は死んだんだと言い張る精精児を脅して、牢番のところから、摩勒を埋めたという城外の無縁墓地にまで案内させます。
(言うことを利かないと手加減しないからと云う空空児に、今までだって手加減したことなんか無いくせにとぼやく精精児が、ちょっと楽しい)

その墓地で、掘り返した跡があることからと、摩勒の生存を推測した3人、摩勒を探しに行くことにします。
(賢い若者達でよかった。これが郭靖だったりしたら、本当に死んだと思い込んで、そのまま帰っちゃったでしょうからね)

そうして、やって来ました分かれ道。
二手に分かれようと相談がまとまったところで、夏凌霜(か・りょうそう)の鉄球の音を聞きつけた(と主張する)空空児、空耳よと云う燕羽たちの言葉を余所に、音のするほうへ飛んでいってしまいます。

あの人ったら、凌霜姐さんのことしか頭に無いんだからと笑う娘さんたちですが……

空耳じゃなかったんですな、空空児の聞いた鉄球の音。
(この場合、愛の力と内功の、どちらが大きかったというべきか(^▽^;)
摩勒を探しに出向いた空空児の代わりに、霊武へ援軍を求めに出た夏凌霜、なんとか敵の包囲は抜けたものの、敵軍の追撃を受けて、危機に陥っていたのでありました。
そうして、追いつかれた上に、多勢に無勢で腕を負傷。
あわや! と云うところへ駆けつけ、瞬く間に敵を打ち倒したのは  
空空児にあらず、皇甫嵩(こうほ・すう)の姿になったダースベイダー=鉄崑崙(てつ・こんろん)。

思わぬ救いの手に喜び、上手く水を向けられたこともあって、自分は動けないからと睢陽(すいよう)への援軍を求める虎符(こふ)を渡してしまう夏凌霜。
(ちなみに虎符ってのは、あのように、本当に半割りの虎の形をしております。最近、写真で見たんですけどね)
と云うところへ、数歩遅れて駆けつけた空空児ですが、凌霜ともども、焦眉の急の問題は片付いているので、傷の手当をしながら、何やらいい雰囲気。
ま、一組ぐらいはね、幸福なカップルがいてくれなきゃ悲しすぎるから、このくらいはよろしいでしょう(^.^)

と云う頃、もしかして摩勒は大怪我をしているのでは、などと案じつつ、別の道を進む王燕羽と韓芷芬。
で、途中、休ませてもらいに入った民家が、そうじゃないかな~と思ったら案の定、摩勒が身を寄せている鍛冶屋だったのですが……
なぜか背を向けたままで、2人に会おうとしない摩勒。
そんな摩勒の様子に、これは訳ありと感じたのでしょう、刀を持った青年がこなかったかと云う燕羽たちの問いに、鍛冶屋夫婦はそ知らぬ振りを通します。
が、2人が立ち去った後で、摩勒に事情を質します。
それに対し、一緒に行きたい思いはあるが、そうなれば、彼女達と一緒に戦うことになる。が、彼女達の仇を、自分は殺すことが出来ないからと語る摩勒。
と云うところで、なんと、忘れ物を取りに戻ってきた燕羽と鉢合わせ。
(これ、金庸先生の原作だったら、こういう展開にはならないんじゃないかと(^▽^;)

自分達が心配して探しているのに、
「こんなところで、何を鉄なんか打ってるのよ!」
鋤や鍬で、民が守れるのかと、いきなりキレる燕羽(^▽^;)
それに対し、自分は平凡な人間で、民を守ることなどは出来ない。平和になった時に、自分が作った鋤や鍬が人々の役に立てば、それで満足だと答える摩勒。
(もう、すっかり戦意もやる気も無くしちゃってますな~)
芷芬も戻ってきて、ともに説得を試みますが、自分の気持ちをひるがえそうとしない摩勒に、一旦説得をあきらめ、引き上げます。
そうして、分岐点に戻って、空空児、夏凌霜と合流。4人で摩弥勒を説得する方法を考えることにします。

そうして、その夜。
鍛冶屋一家と和やかな食卓を囲む摩勒の耳に聞こえてきたのは、空空児の奏でる笛音。
摩勒の様子から、これも摩勒にかかわりのあることだと気付いた鍛冶屋の主人の、辛いことから逃げてはいけないという言葉に従い、摩勒、空空児たちに会いに出向きます。
が、搦め手からの説得も、正面切っての説得にも耳を貸さず、ここに骨を埋めるという摩勒に、お手上げの一同。
(しかし、摩勒も、羊牧労=皇甫嵩=鉄崑崙だって、言えばいいのに。なんだって、自分の胸一つに抱え込むかなぁ? (-_-;)

と云うところへ「あいつら、梃子摺らせやがって」などといいながら、ゾロゾロと通りかかる燕の兵士達。
不吉な予感に駆り立てられ、家に戻った摩勒たちが目にしたものは、無残に殺された鍛冶屋一家の亡骸でした。

親切にしてくれた夫婦も、実の兄のように慕ってくれた幼い子供たちも、守ってやることが出来なかった。
自分さえ、この場にいれば!
一人ひとりの名を呼び、亡骸を抱きしめて、激しく慟哭する摩勒。
兵士達を追いかけ、怒りと悲しみを叩きつけるように、全員を惨殺します。
(で、子供たちの墓に『荒らしたものは必ず殺す』って書くあたりが凄まじい(~_~;)

14-1

が、鍛冶屋一家の死も、摩勒を奮い立たせることにはならず、なおも、ここで一家の墓を守って暮らすと頑なな摩勒に、
「少しは気概を見せたらどうなの!? 皇甫嵩ご先輩だって、立ち上がったというのに!」
夏凌霜の言葉が、別の意味で喝を入れます。

摩勒クン、自分の苦しみばかりに囚われてて、鉄崑崙とーちゃんが、次に何をやらかすか、なんて考えることもできなかったんですねぇ。
(まあ、数えの二十歳くらいだしな~)

ここで漸く、羊牧労の正体が皇甫嵩だということだけを明かした摩勒、
(さすがに、それは自分の父親で~とはいえなかったんですねぇ)
羊牧労こと皇甫嵩の企みを阻止するために、一同と一緒に霊武へ戻りますが、一足遅く、援軍は皇甫嵩と一緒に出発した後。
しかも、韓湛(かん・たん)がそれに同行していると聞き、大急ぎで後を追います。
(しかし、段大侠は鉄崑崙と義兄弟だったのに、全く気付かなかったってことは、鉄崑崙は段大侠と顔を合わせないようにして出発したのか、はたまた、面代わりしすぎていて、会ってもわからなかったのか?)

が、それもまた一足遅く、援軍は敵の待ち伏せにあって壊滅した後。そうして、わずかに息のあった韓湛も、皇甫嵩の正体を告げようとして、途中で息絶えます。
と云うシーン、まさに屍山血河のもの凄さ。
瞬間、羊牧労(=鉄崑崙)が一人でやったのかと思っちゃいました。
で、なんか、空空児が一番、韓湛の死を悲しんでるようだったのと、摩勒が、みんなから一歩引いた位置にいたのが印象的でした。
(空空児、固すぎる実父よりも、ちょっとさばけたところのある韓湛との方が、気が逢ってたのかも)

目の前で次々と繰り広げられる惨状に、さらに打ちひしがれる摩勒。
「お前の許婚が悲しんでるんだぞ!」
空空児に非難されても、父を失って悲しむ芷芬を慰めるゆとりすらありません。

が、燕羽に理解を示され、段圭璋に励まされ、羊牧労が鉄崑崙であることを明かさないまま、民を守るために再び戦うことを決意。皆とともに睢陽へ向かいます。
(だ~から、せめて師父には羊牧労=鉄崑崙って、明かして相談すりゃぁいいのに)

しかし、その睢陽では、さらに食糧事情が悪化しており、
(そういえば、兵糧が後わずかしかないからって、その援助も求めにいったんだもんね。てことは、自分達だけ援護に駆けつけたって……(~_~;)
さらに、敵の大群が目前に迫っていることを知り、摩勒は霊武の新皇帝のもとまで援軍を頼みに行くことに。
燕羽の作戦で敵の指揮官に傷を負わせ、その混乱に乗じて敵軍の中央突破。霊武へと向かいます。

が、その霊武で、摩勒を快く迎えてくれた皇帝も、援軍の要請には渋い顔  と云うより、長安、洛陽へ兵を振り向けているため、睢陽の救援のために裂く兵力は無いという返事でした。
それでも、我が指を噛み切ってまで民の窮状を訴える摩勒に、二度目は無いという言葉とともに霊武の守備兵を裂いて与えますが、与えられた歩兵千人は老人と負傷兵ばかり。
これは、指を噛み切る前に恐喝まがいのことを言った、それに対する腹いせかな~と思ったら、この皇帝は玄宗とーちゃんと違って、そういうセコイ人ではなく、宦官の説明によると、本当に裂ける兵はこれきりと云うことでした。
この兵を率いていっても犬死と、霊武に留まるように勧める宦官の言葉を振りきり、睢陽の民と共に死ぬと出陣する摩勒。

途中、幾人かの兵が脱走しかけますが、燕の兵士に惨殺された鍛冶屋一家の幼い子供たちの話や、睢陽の民の窮状を語って兵たちを説得した摩勒、その兵たちと一丸となって敵陣を突っ切り、睢陽に入城します。
が、摩勒とともに生きて城に入ったのは、ごくわずか。
(これでは、援軍を求めに行った甲斐が無いですな。むしろ、食い扶持を増やすことになっただけで(~_~;)
留守中に食糧事情はさらに悪化。軍馬を屠っての歓迎の席で、摩勒は、将軍の夫人が口減らしのためと自害したことを知ります。
(こんなコトなら、援軍の代わりに食料を借りてくるとか、借りた歩兵を遊撃隊にして、敵の食料をかっぱらうとか、それが出来なきゃ燃しちゃうとか、色々作戦はあると思うんですが……)

その席で、摩勒が指を失ったことを知った燕羽、これを28日間塗れば指が生えてくると云う秘薬を届けます。
……って、本当にそんなものがあるのかー(@@!)
さすがは中国武侠ドラマ! と思ったら、有名な呪術師に聞いた、ミミズとトカゲを焼いたものだって……小姐おじょーさん、そりゃ9割がたガセでんがな(^▽^;)
それでも、その薬は燕羽が材料を捕まえて作ったものだと聞き、塗ってみるよと云う摩勒。
(いい男になったねぇ(^_^)

ですが、父親を失った芷芬が、病に倒れたり、すっかり気弱になって、援軍の要請に行こうとする摩勒を止めに来たり、血をいたり、(当然のことですが)それを摩勒が気遣ったりで、3人の間柄も、さらに微妙なことになりそう。

一方、空空児と段圭璋の父子の間も、勝てない戦なら、一旦敵に降伏して自分と民の命を救うのも一手という空空児に、ことは睢陽だけでは収まらないからと段圭璋が反対したり、
空空児が敵軍から奪ってきた饅頭を当直兵に配ろうとして、軍律違反と段圭璋に叱られたり、
で、俺のやることは、何もかも気に入らないんだろう!? と空空児がキレたり、
と、義を重んじるといえば聞こえはいいけれど、硬い一方で融通の利かない父と、自由闊達、少々常識から逸脱している傾向のある息子の間で、徐々に溝が広がってゆく様子です。

14-2

と云う頃、燕の宮中では、絶えず刺客(羊牧労?)の影に怯え、寝所でも短剣を手放せない安慶緒。精精児から摩勒は生きている、羊牧労の処刑は見せ掛けだったとの報告を受け、摩勒と羊牧労の関係を調べるよう、精精児に命令を下しておりました。

以上、内容については、順不同でお送りいたしました~(^^ゞ

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Comment

 

いよいよ最終回に向けて~な展開ですね。

>段大侠は鉄崑崙と義兄弟だったのに、全く気付かなかったってことは、鉄崑崙は段大侠と顔を合わせないようにして出発したのか、はたまた、面代わりしすぎていて、会ってもわからなかったのか?
確かに~!変装してたのかもしれませんねぇ。
私は、郭子儀の暗殺もしようと思えばできたのにしなかったのねーと思いました(歴史上、それはないんでしょうけど)。

鍛冶屋一家の死は(こう言っちゃ何だけれど)お約束で、それが摩勒を奮起させることになるんだろうと思っていたので、「墓守する」って言った時には「え?!」と驚きました。
予想通りの展開と予想を裏切る展開が混在するのが、また面白いところです。
  • posted by ふく*たま 
  • URL 
  • 2010.01/25 16:55分 
  • [Edit]
  • [Res]

ふく*たま さんへ 

>いよいよ最終回に向けて~な展開ですね。

ですね。
まさに、波乱万丈、疾風怒濤(^▽^;)

>確かに~!変装してたのかもしれませんねぇ。

29話で漸く顔合わせ、でしたものね。

>私は、郭子儀の暗殺もしようと思えばできたのにしなかったのねーと思いました

あー! その手もありましたね。
なんで、考えなかったんでしょう?
(やっぱり、史実にそむくから?)

>鍛冶屋一家の死は(こう言っちゃ何だけれど)お約束で、それが摩勒を奮起させることになるんだろうと思っていたので、「墓守する」って言った時には「え?!」と驚きました。

そう、そう。私も、あれには驚きました。
摩勒、そこまで、戦うのがイヤになったのか! と。

>予想通りの展開と予想を裏切る展開が混在するのが、また面白いところです。

ですね。
しかも、その混在のさせ方が、なかなか上手くて、
このあたりも、目が話せない理由かも知れませんね。
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2010.01/25 19:18分 
  • [Edit]
  • [Res]

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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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