射英雄伝 第11集~第12集

昔の言い回しで行くと、『蛇が人を噛んでも記事にはなりませんが、人が蛇を噛んだら記事になります』ってトコでしょうね。
まして、その“人”が、蛇の生き血を吸って殺しちゃったとなると~(~_~;)

さて、

dokuhebi




穆念慈(ぼく・ねんじ)との結婚はどうするの~と、お母さんに訊かれた楊康、
「それよりも、これ! 手当てしてやって」
と、わざと足を折っておいたウサギを取り出し、お母さんの手前を誤魔化します。
で、物影からそれを見て、なんてヤツなんだ~と、憤慨するピーピング郭靖&黄蓉。
O処一、もとい、王処一(おう・しょいつ)さんの毒消しを手に入れなきゃと気付き、趙王府の使用人を捕まえます。
が、毒消しの在り処は知らないと言われ、黄蓉が内力をつかって、使用人の腕をポッキリ(@@!)
(思い切ったことをやるお嬢さんだ)
王子に毒消しをもらいなさいと命じます。
ところが、毒消しは全て梁子翁(りょうしおう)のところに。
と云うことで、楊康(よう・こう)に一筆書いてもらった使用人は、梁子翁のところへ向かいます。
と、こちらは趙王(ちょうおう)とともに他の食客陣やら欧陽克(おうよう・こく)やらと大事なお話中。
なので梁子翁、弟子を呼び出して、薬を渡すように命じますが、その弟子と云うのが、
馬光佐のアニキ!(爆)
  を演じた、例のコンパクトサイズの俳優さんでした)
しかも、
私「どこから出てきたの!?」
父「なんか、机の下から出てきたぞ」
……いくらコンパクトサイズだからってねぇ。
梁子翁ってば、常時机の下に弟子を待機させておくんだろうか(笑)

と云うことで、どうやら薬が手に入りそうになった時点で、例によって好奇心の凝固物かたまりの黄蓉、薬の方はヨロシクねと郭靖に押し付けておいて、自分は趙王たちの密談の立ち聞き。
すると、趙王たちが『武穆遺書ぶぼくいしょ』すなわち中国随一の名将であり、悲劇の英雄である岳飛の残した兵法書を手に入れようとしており、その兵法書が臨安(南宋)の都にあるらしいと云うことがわかります。
が、その時点で立ち聞きのバレた黄蓉、
「お食事に招かれたんだけど~。どうやら場所を間違えちゃったみたいね」
けろりとして云うと、軟蝟甲なんいこうで食客の1人に傷を負わせ、もうちょっとゆっくりしてゆきなさいと色目を使う欧陽克をサラリとかわして退散。
このあたりの鮮やかさも、さすが東邪の一人娘と云うべきか~(^m^)
(たしか、原作では食客陣やらコックン相手に、もうちょっと遊んでた記憶ですが)

一方の郭靖はと云うと、弟子と使用人の後を尾けていったものの、弟子に気付かれ、薬をしまった部屋に閉じ込められます。
しかもそこで、必要な薬草を探している最中に、郭靖目掛けてスルスルと降りてきたのは、大きな蛇。
で、襲われて、格闘になって、巻きつかれて、郭靖がやったのは、思い切り良く蛇の首に噛み付いて、血を吸い尽くしてしまうこと ヾ(--;)ぉぃぉぃ
いくら命が掛かってるからって、普通の人は、ちょっとやりませんよね~(^_^;)

ところがこの蛇、梁子翁が20年かけて、あらゆる薬草を食べさせて育てた毒蛇で、血を飲むと内力がドーンとアップするというマジックアイテムのようなもの。
(『神侠侶』を読み出したころから感じてたんですが、金庸先生の小説って、こういう点でもRPGっぽいですよね~)
その大事な蛇が死んでいるのを見た梁子翁、それはもう、怒髪天  って、髪の毛は無いか、この人。ヒゲは豊富だけど。
ともかく、怒り狂って郭靖を追い掛け回します。
(で、大事な蛇がぁ~って、仲間に泣きついて、それならヤツの血を吸ってやればって、確かコックンだったかにいわれ、それ以後、ずっと「血を吸ってやる~」と郭靖を追い回すことになります)

と云う次第で梁子翁たちに追い掛け回されることになった郭靖、王妃の部屋  というか小屋に逃げ込んで、18年ぶりの夫婦の再会を目撃したり、どこかの穴に落ち込んだり。
しかも、その穴にはラスボス格のブルードラゴン  もとい、内功の修行をしくじって足が動かなくなった梅超風(ばい・ちょうふう)が棲みついており、そうとは知らずに後を追っていった梁子翁の弟子は、哀れ『九陰白骨爪』の餌食に (-ノ-)/Ωチーン
(今回は、『笑傲江湖』のとき以上に、短いご縁でございました)

一方、梅超風に捕まった郭靖は、全真教の内功の要訣を教えることと、足の動かない梅超風に肩を貸すことを条件に、穴の外へ飛び出し、趙王府の食客陣と渡り合います。
(と云っても、実際に戦ってるの、梅超風だけど(^▽^;)
というこのシーン、原作では、郭靖が梅超風を肩に乗せて  ってコトになってますが、張P作品は、ここのところも一工夫。
梅超風の足を持って振り回すやら、放り投げるやら  って、動きは奇麗だけど、普通は、一朝一夕じゃあんな風に息は合わないゾ(笑)
(こうしてみると、郭靖って、そんなに頭悪く無いじゃん、って気がしてきます。
だって、正真正銘のバカだったら、臨機応変が必要な武芸の実戦は出来ませんって(^▽^;)

と云う具合に戦っているところへ、突如、江南七怪登場。
で、ちなみに、この人たちが、何だって突然降って涌いたかといいますと、下半身に全く節操の無いコックンこと欧陽克が、道中、次々とカタギの娘さんに無体なことをして行ったと云うのを聞いて、こいつは一丁、懲らしめてやらねばいかんと、あとを追ってきた  と、原作に書いてありました。
(しかし、マトモにコックンと戦ってたら、勝てたんだろうか、江南七怪?)
幸い、趙王に呼ばれて、コックンと食客陣は退場しちゃいましたけど。
と云うわけで、あとに残された梅超風と江南七怪(と、郭靖)。
このうちの梅超風、柯鎮悪の声から、目の前にいるのが江南七怪であり、自分が捕らえたのが、夫の陳玄風(ちん・げんぷう)を殺した相手であることを悟り、手を下そうとします。
(また、郭靖がバカ正直に、江南七怪の弟子で云々と言うものだから~(~_~;)
と云うところへ、
「梅若華、お待ちなさい!」
昔の名前を読んで、現れたのは  
「誰!?」
「桃花の影落ちて神剣飛び、碧海に潮生じて玉簫を按ず」
「お……お嬢様!?」
行きがけの駄賃に『九陰真経』の下巻をかっぱらって、桃花島から駆け落ちしてきたものの、未だに深~く師匠の黄薬師を敬愛している梅超風、
(しかも、思い切り罪の意識はあるしね)
師匠もあとから来るといわれ、罰を受けるのは当然だけれど、せめては一思いに~と、畏まったところで、郭靖を回収した江南七怪は、とっとと退散。
それじゃ私も~と、立ち去りかけた黄蓉に、梅超風、
「あの……。師父は?」
「今すぐ来るとは、誰も言ってないわよ。私が、あなたがここにいるって話したら、そのうちには、やって来るんじゃない?」
この、小悪魔~と、私の方が思っちゃいましたが(笑)
相手が師匠の娘では「騙したな~」と怒るわけにもゆかず、その場に座り込んでいるだけの梅超風でありました。

しかし、この梅超風、陳玄風の夫婦といい、第1集に登場した曲霊風や、これから登場する陸乗風から、『神雕侠侶』に登場する馮黙風にまで、ここまで敬愛され、慕われる黄薬師おとーさまって、まぁ、コミックの方には弟子を偏愛する傾向にあるなんて書かれちゃってますが、よくよく良い師匠だったんでしょうねぇ。
(曲霊風たち、いわば八つ当たりで足を折られて桃花島をおっぽり出されたってのに、誰一人黄薬師を恨んでないもの)

さて、

と云う次第で、結局は師匠たち(と黄蓉)に助けられ、趙王府の外へ出た郭靖でしたが、穆父娘のことが心配だと、また王府へ戻ってしまいます。
(実は、黄蓉のことが気になってたんじゃないか、という気もしますが(^m^)

というドタバタと並行して、趙王府の中では、悲しい一家の再会劇が……。

息子には甘いようでも、心の優しい包惜弱(ほう・せきじゃく)、楊康が旅の父娘を閉じ込めているのが気になって、家臣(という云い方で正しいのかな?)に命じて牢の鍵を開けさせ、さらには、いくばくかの路銀まで与えて牢から逃がそうとします。

が、漸く見つけ出した妻を置いて逃げる気にはなれない楊鉄心、念慈を先に行かせ、自分は王妃の房  というか、小屋へ。
で、最初は名乗る気はなかったのかもしれませんねぇ。
奥さん、全然気が付かないどころか「どうしたの? おじいさん」なんて云うし。
が、家のつくりも、中の家具も、牛家村の家そのままなのに気付き、
「鋤が壊れた。明日、治してもらいに行ってくるよ」
二人が別れ別れになった日に云った言葉を口にします。

しかし……二人共が、この言葉を忘れずにいたということは、お互いにこの18年の間、あの日のことを何度も思い返してきたということなんでしょうねえ。
(あるいは、夢に見て跳ね起きたなんてことも、何度もあったかもしれない)

そうして、漸く18年ぶりに再会できた夫婦でしたが、折悪しくも闖入者となってしまった楊康は、この、目の前の老人(に見えるくらい苦労したんですね)が、自分の実父だとは認めようとはしません。
というか、認められません。
って、当たり前ですよね。
完顔洪烈(わんやん・こうれつ)は、思い切り可愛がってくれるし、包惜弱は、これまで、そんなコトはおくびにも出さなかった  しかし、楊康くらい頭が良かったら、な~んとなく気付きそうな気もするんですが、王府の中で大事にされて育って、他の家族と比較することも無かったからなのか、それとも以外に“ぼんやりさん”だったのか。
(そういえば、楊鉄心のほうも、惜弱の息子で名前が“康”なのに、ここのシーンになるまで自分の息子って気付かなかったわけだから、まあ、そういうコトですか)
(だから、どういうコト?(^▽^;)

で、ここでゴタゴタとなって、一旦は王府から逃げ出した楊鉄心ですが、あとを追ってくるはずの惜弱が来ず、代わりに楊康が別れの手紙を持ってきたことから、再び王府へ引き返してしまいます。
そうして、今度は惜弱と手に手を取って逃亡。
穆念慈と三人で血路を開こうとしますが、負っての金兵は数限りなく~

と云うところへ、突如振って湧いたQちゃん!
(と、一緒にいた人って、ダレでしたっけ?)
なので、てっきり楊鉄心と知って  と思ったら、名乗られるまでわからなかったって~(~_~;)
ともあれ、
「生きておられたのか!」
再会を喜んだQちゃんでしたが、自分達だけではこの場は切り抜けられないと、救援を求める合図の狼煙を打上げさせます。
が、それに応じてやってきた王処一さんは重傷の身で、
「師弟、どうしたんだ?」
「あなたのバカ弟子のせいですよ! あなたの!」
あ、バカ弟子言ってないか(笑)

と云うところへバカ弟子  もとい、楊康と完顔洪烈もやってきまして、
楊康、それまで可愛がってくれた義理の父と、突然現れて、自分の生活から価値観までグチャグチャにしてくれた実父との選択を迫られますが、こ~れは、いくら師匠に罵られようが、実父に嘆かれようが、ねぇ。

と、そうこうするうち、ついに追い詰められ、自分さえいなければと思い切った楊鉄心は、手にした家伝の槍で自害。
その槍を手にした包惜弱、息子の前に進み出て、槍を渡すのか  と見ていたら、そこで槍を胸に突き立てますか! 息子の目の前で!
いくら(自分から見て)出来の悪い息子だからって、これはあんまりだ。
というか、楊康が楊鉄心を実の父と認められなかったのって、それまで事実を匂わせもしなかった自分のせいでしょうに。

そういえば、あんまり~というか、可哀想といえば完顔洪烈も可哀想でしたね~。
この時代の、しかも王族の男性なら、側室の何人かも持ってて、他に世継ぎの男子を作ってても不思議ではないのに、どうやら妻は王妃にした包惜弱一人だけで、血の繋がらない息子の楊康を世継ぎにして、2人とも大事に大事にして、
それが結局、18年たっても、前の旦那方がいいって言われて、目の前で自害されて。

惜弱を手に入れるためにやった行為は許されることではないですが、惜弱のために作った小屋に火を放たせて嘆いているシーンには、思わず同情してしまいました。

……って、つい、話が前後しちゃいましたが(^^ゞ

楊鉄心と包惜弱の自害を見て、完顔洪烈と楊康は嘆きながら王府へ引き上げ、
一足遅れて駆けつけた郭靖を江南七怪に、半年後に『煙雨楼』で決着をと言い残して、梁子翁たち食客陣も引き上げ、
(ここンとこ、原作のエピソードを大幅に端折ったな(~_~;)
先週  もとい、先日から自分達にかかわってきた、この朴訥そうで義侠心の強い若者が、義兄の郭嘯天(かく・しょうてん)の遺児だと知った楊鉄心は、郭靖と穆念慈の手を握り合わせて、息絶えます。

そうして  

自分が弟子にした楊康は、義侠心、人としての心栄えでは、はるかに郭靖には及ばないと、潔く負けを認めたQちゃん、改めて江南七怪と契りを結び、
包惜弱・楊康の母子を見つけ出した経緯と、楊康を弟子としながら超王府から連れ出さず、その出自を知らせなかった理由を語り始めます。

と云うところで次回、郭靖と黄蓉の人生を大きく変える“あの人”が登場します。


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コメント

no title

おぉ!テンプレ変わってますね!
可愛いイラストまで(^^)

使用人の腕を折って、何故毒消しがいるのか、
毎度疑問です(^^;
骨折だったら第一に添え木が必要でしょうけど、
せいぜい薬は痛み止め程度なのでは…
それが王処一さんの毒消しと一致するのかな?なんて。


>「鋤が壊れた。明日、治してもらいに行ってくるよ」
何故か、このセリフ私も印象的で、妙~に覚えているのです。

ここの再会から別れの下りは、
前半の一番の肝というかね…
ツッコミどころも満載ではありますが、
悲劇の始まり第2章、といった感じですよね。

阿吉さんへ

>おぉ!テンプレ変わってますね!

はい。春らしいステキなのを見つけたので、変えてみました。
このテンプレ、記事によって色が変わるんですが、
なぜか武侠ドラマに関しては、真っ白に……(^_^;)

イラストの方は、以前に別ブログで『射~』を紹介した時に描いたものの一枚。
そちらのブログがなくなってしまったので、これを機に、こちらに流用いたしました(^^ゞ

>使用人の腕を折って、何故毒消しがいるのか、
>毎度疑問です(^^;

本当ですね!
それに全く気がつかない梁子翁って……
(わたしも、人のことは言えませんが(^^ゞ)

>ここの再会から別れの下りは、
>前半の一番の肝というかね…
>ツッコミどころも満載ではありますが、
>悲劇の始まり第2章、といった感じですよね。

楊康と穆念慈の――特に、楊康の運命が大きく変わってゆくきっかけでもありますものね。
まさに一気呵成と云う進み方でしたが、
所々に「あれ?」と云う箇所も結構あって(^▽^;)
かなり夢中になって見ておりました。




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