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家守綺譚(いえもり きたん)

ウチの方の図書館、ヤング・アダルトと一般の書籍の区分が、かなり曖昧でして、
どのぐらい曖昧かと云うと、ブリーチやナルトの小説版が一般の棚に並んでいたり、はなはだしきは同じファンタジーのシリーズが、一般とヤング・アダルトのコーナーに別れておかれていたりします。

と云うことで、これ、ヤング・アダルトのコーナーで見つけました。

家守綺譚家守綺譚
(2004/01)
梨木 香歩

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各章のタイトルが花の名前になっている短編連作集です。

売れないもの書きである“私”は、亡くなった学生時代の親友の父から、嫁いだ娘の近くに隠居するからと、屋敷の管理を頼まれます。
といっても、家に住んで戸の開け閉めをするくらいの気楽な立場。
で、生活のためにやっていた、意に染まない英語塾の教師を辞めて、屋敷に移り住んだのですが、

ある風雨の強い夜、床の間の掛け軸を通路にして、死んだはずの親友が、舟を漕いで来訪、
庭のサルスベリの木が、“私”に懸想していると、とんでもないことを告げたのをきっかけに、
池に浮かんでいた奇妙な皿状のものを拾ったら、知り合いの和尚に、それは陸に引き上げられた河童だといわれるやら、
和尚に言われて、同居犬のゴローが、それを送ってゆくやら…………
しかも、ゴローを可愛がって、“私”込みで食料を差し入れてくれる隣家のおかみさんにそれを話したら、あっさり
「よくあることです」

と云うわけで、常識人に思えたおかみさんまで、3話目にして一気に不思議ワールドの住人に~(^▽^;)

それ以降も、狸と狐と竹の花の化かし合いに巻き込まれるやら、
河童の抜け殻を拾ったら、当の河童(十三歳くらいの可憐な少女)が、親友に付き添われて取り戻しに来るやら、
突然、鮎サイズの人魚が池に出現するやら(しかも、それは移動中の春の女神秋の女神・竜田姫の侍女で……って)
と、次々と起こる不思議なことが、妙に淡々とした筆致で書かれておりまして、
これが、ちょっとひねくれた凡人ながら善人で、よくよく考えると妙に肝の座った"私“のキャラクターとあいまって、どこか懐かしいような、実いい味わいになっております。

これ、古本か文庫で見つけたら、手許に置こうかなぁ。


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コメント

No title

わぁ、タイトルといい、ストーリーといい、私もこういうの好きです~♪
今度、探してみよう!

梨木 香歩さんのは『西の魔女が死んだ』と『裏庭』を読んだことがありますが、こちらも(特に『裏庭』は)独特の世界観で、浮遊感があるというのか、それでいて、つかむトコはつかんでて、心に響く部分もあったりして、よい話でした。

ふく*たま さんへ

あ、やっぱり(^_^)
読んでて、ふく*たま さん好みの本だな~と思ったんですよ。

すでに文庫落ちもしてますし、一度探してみて下さい。
(私も、『裏庭』を探してみましょ(^_^)

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