射鵰英雄伝 第37集~第38集

『射英雄伝』も、いよいよ今月一杯。
と云うことで、ほんとうに「さくさく」と話が進んでおります。

さて。


偶然の成り行きとはいえ、自分を仇の娘と憎む柯鎮悪の面倒をみることとなった黄蓉、小悪魔、小悪魔と自分を罵る柯鎮悪を、些か手荒く扱いながら手当て。
宋兵を脅して柯鎮悪を運ばせます。
と云うあたりの黄蓉の気の強さ、すごく好き(笑)
でもって黄蓉、やっぱりカボチャ、料理してます。
柯鎮悪大師匠、惜しいコトしましたね~。阿蓉のカボチャなら、きっと絶品だったでしょうに(^m^)

と云う頃、欧陽鋒たちに捕らえられた郭靖は、危うく楊康に殺されそうになりますが、全真七士に救われます。
親の仇を未だに父と呼んでいるばかりか、義兄弟まで殺そうとする楊康の行為を怒ったQちゃん、その根性を叩き直すため、重陽宮に引きずって行こうとしますが、そこに欧陽鋒が現れたため、結局は楊康が欧陽鋒に従って立ち去るに任せます。
(運命の分かれ目ってのは、こういうところにあるんですな……)
そして、全真七士と別れた郭靖は、柯鎮悪を探しに  って、探すべきは別の相手でしょ!

で、その柯鎮悪大師匠と黄蓉は、2人だけで鉄槍廟  実は、あまり黄蓉がビシビシやるもので、柯鎮悪を運ばせるために捕まえてきた宋兵、隙を見て逃げちゃったんですな(笑)
が、それにしても鉄槍廟、意外に立派です。
『神鵰侠侶』のときは、こんなになってたのに。

tessoubyou

……ってことは、36年の間に付近の住民が、建物を少しずつ壊して持っていっちゃったかな、薪にでもするために。

ともあれ、そこで休んでいた柯鎮悪、湖へ放り込んだ鉄杖の代わりにと黄蓉に渡された鉄槍で、眠っている黄蓉を殺そうとしますが、そこで躊躇(ちゅうちょ)。
「殺さないの?」
「ね……眠っていたんじゃないのか!?」
命の恩人を殺すことは出来ないという柯鎮悪に、黄蓉、
「殺されたってかまわない。靖さんん捨てられて、もう、何の望みもないもの」
いつも元気な黄蓉に、こんな表情で、こんなことを言わせるなんて、郭靖のバカぁ。

と云うところへ、なぜか笑い声が響いて、それを先導にやってきたのは欧陽鋒と趙王家のご一行様。
と、どうしたわけか、桃花島にいるはずの曲ねえやがくっついています。

そこで楊康、欧陽鋒の寝床を整えたりと、まめまめしく世話を焼き、ついに、欧陽鋒の弟子に迎えられます。
大喜びの楊康と完顔洪烈。

と云うくだりを、神像の後ろに身を隠して聞いていた2人ですが、思わず黄蓉が顔を出したところを、曲ねえやに見られてしまいます。
が、頭がナニの曲ねえや、桃花島から幽霊が追いかけてきたと大騒ぎ。

その、婆ちゃんの幽霊が肉団子の幽霊を追い出したという曲ねえやの言葉で、自分の推理に確信を得た黄蓉、
「私を殺したのが誰か、お父様に伝えてね」
柯鎮悪に言い置いて、欧陽鋒たちの前へ。

そこで、黄薬師が『九陰真経』の梵語部分を“自力で”解読したことと、自分も、その一部を見覚えていること。
黄薬師は目下、全真七士と老玩童を相手に戦っていて、命が危ないこと。
そうして、助太刀をしてくれたら『九陰真経』を五千字、ら仇討ちをしてくれたら三千字を教えると  つまりは『九陰真経』に対する欧陽鋒の執着心を利用して、自分を殺せなくしておいて、曲ねえやに巧みに話しかけ、桃花島での惨劇の真相を語らせます。

それによると、まず江南七怪は、全真七士が老玩童の仇と黄薬師を狙っていることを知り、取り敢えずは全真七士との争いを避けて欲しいと頼みに桃花島へやってきたわけですが、
曲ねえやから江南七怪の名刺を受け取った黄薬師、直後に島に近づく船影を見、江南七怪を屋敷でもてなしておくように言いつけ、島から出て行ってしまいます。

直後、島へついた欧陽鋒が、黄薬師の衣服と仮面をつけ、曲ねえやを利用して江南七怪を黄夫人の墓へ誘導。楊康と2人で次々と5人を惨殺。
柯鎮悪1人を残したのは、弁の立つ彼を利用し、このことを江湖に広め、黄薬師を孤立させるためでした。

神像の裏で真相を聞かされ、愕然とし、己を責める柯鎮悪。

一方、この全ての企みが楊康の頭から出たと聞いた黄蓉、
「足のない幽霊が追ってくるわよ」
曲ねえやを脅し、今度は、楊康の欧陽克殺しを暴き立てます。
それも、欧陽克が楊康の妻である穆念慈に手を出したからではなく、欧陽鋒の弟子となるため、邪魔な欧陽克を排除したのだと。

真相を暴かれて怒った楊康、咄嗟に黄蓉の口をふさごうと、掌打を繰り出しますが、逆に軟蝟甲(なんいこう)の棘に傷つけられ、
さらに、その棘には、欧陽鋒の毒に狂乱した南希人が、黄蓉を打ったときの血が、まだついており、
「いつかのサメと一緒ね。南希人が最初のサメ。楊康が2匹目のサメ」
冷静に呟く黄蓉の傍ら、完顔洪烈が、なんとか息子を助けてくれるようにと懇願しますが、無論、欧陽鋒が聞き入れるわけがありません。

毒に狂乱した楊康のせいで、3匹目、4匹目のサメが出そうになるにいたって、食客陣が、まだ楊康に心を残す完顔洪烈を引きずって出て行き、
黄蓉は欧陽鋒に連れ去られ、
柯鎮悪もまた、黄蓉の後を追って出て行き、
一人残された楊康は、夢とも現とも知れぬまま、廟を訪れた穆念慈をその腕にかき抱きます。
が、夢の穆念慈も、その腕をすり抜け、一人、思い出の靴だけを手に、息を引き取る楊康。

bokunenji

youkounosi

人の道を踏み外し、愛する人に去られてまでも手に入れようとしたのが何だったのか、明確にならないままの孤独な死でありました。

……という楊康の死は、結構同情を買ってるみたいですかね。
(私も、ちょっと可哀想だと思った)
コミック同様、こちらも穆姐さんが最期を看取りに登場します。
で、早々とお墓を作っちゃいまして、これでは、死体をカラスに食われててという『神鵰侠侶』の曲ねえやの証言がどこかへ飛んじゃうんですが、雰囲気を出すためだから、まあ、いいのか。
(原作では郭靖がお墓を作ってましたが、カラスの話は出てこなかったし)

ところで、その郭靖、漸く柯鎮悪師匠に巡り会いますが、
「儂もお前も、大馬鹿者だ!」
いきなり殴られてビックリ。
師匠たちが殺された真相を聞かされて、二度ビックリ。
申し訳がないから自害するという柯鎮悪を、バカなことを考えないで下さいと諌め、黄薬師への連絡を頼み、自分は黄蓉を探しに出かけます。

が、それにしても、郭靖にまで諌められてしまう柯鎮悪って……(~_~;)

ところが、郭靖の探し方が悪かったのか、怒った黄蓉が姿を隠しているのか、
(多分、9割の確立で後者でしょうが)
半年探しても黄蓉は見つからず、探し探して、ついにモンゴルまで戻ってしまった郭靖、
トゥルイと出会ったのをきっかけに、母さんにも逢いたいしと、大ハーンの元へ戻ってしまいます。
(おーい。黄蓉はどうするの!?ヾ(^o^;)

しかし、李萍(り・へい) 母さん、年取りましたなぁ。
でもって、郭靖の話を聞き、感慨しきり。
で、今度完顔洪烈に逢ったら、必ず殺してやるという郭靖に、
「ほんの数年で、簡単に物騒なことを口にするようになっちゃって。お前がそんな風だから、黄蓉に愛想をつかされたんじゃないのかい?」
………………シビアなお母様です(^_^;)

で、さらに、シビアついでに(笑)
「お前、コジン姫とのことはどうするの?」
言われた郭靖、父さんならどうしただろうと悩んだ挙げ句、
(いや、あのお父さんなら、ここまでコトをややこしくしないと思う)
「どんなコトをしても阿蓉を探す。で、阿蓉が生きていたら、約束通りコジンと結婚する。もし阿蓉が死んでいたら、誰とも結婚しない」
結局は、全員が不幸になる道を選ぶのね、キミは(-_-;)

しかも、やっと郭靖が帰ってきた、もうすぐ結婚できるわ♪ と、喜んで逢いにきたコジンに、その話をして泣かせちゃうし。

で、やっぱりコジン、結婚すれば郭靖の心は自分のもの、と思っていたようで、ここで漸く郭靖の本心を知って、
それでも好きになっちゃったものは仕方がないからと、何年でも何十年でも待つわと云うんですからね。
金庸作品の女性たちって、ほとんどが、つくづく一途で健気です。
対して、それに似合うだけの男性キャラって、どれだけ?

してみると、7人もヨメをもらっちゃった韋小宝、その嫁さんたちがそれなりに仲良くやってるってことは、それだけでもかなり大した男なのかも、ですな。

閑話休題。

こうして、郭靖がコジンを泣かせているところへ、大ハーンからの召集。
で、すわ、何事ならんと駆けつけてみれば、ホラズム王国へやった使者と護衛が、半分は殺され、半分は髭を焼かれて戻されてきたといいます。
(どうやら草原の民には、髭を焼かれるというのは、ものすごい屈辱のようです)

と云う次第で、戦争開始。
「逆らう気なら、即開戦」と云う、非常にわかりやすい手紙を送りつけた大ハーン、郭靖にも一方の将として、一万の兵を与えます。

誰でも最初は初心者だ。段々とできるようになる。なにより、大ハーンの娘婿が、戦も出来ないでどうする。
と、大ハーンには言われたケド、武芸は習ったけど、兵法は知らないしなー。
ひょっこり尋ねてきた丐幇の長老たちに、思わずグチった郭靖、
それなら、孫子の兵法でも持ってくるのでしたなという魯長老の言葉に、はた! と思い当たったのが『武穆遺書(岳飛の兵法書)』
って、思い出すのが遅いって(^▽^;)
(それよりは、ここまで大事に持ってきてたことを、褒めてあげるべきかな~(笑)

と云うことで、武穆遺書を片手に兵の訓練を始めた郭靖ですが、

kunrenchuu

分らない文字や分らない語句を尋ねるたびに、櫓長老がそれを自分のテントへ持っていって、考えてから回答するというのを不思議に感じます。
しかも長老たち、自分達の幇主が行方不明で、半年も消息が知れないのに、対して心配している風にもないし。
で、確かめようと郭靖が覗きに行くと、誰かいる気配はあるんですが、櫓長老、九天玄女の占いをしていたとか、九天玄女が降臨したに違いないとか言って誤魔化すし(^▽^;)

と、そうこうするうち、こちらは自分の老いを痛感した大ハーン、郭靖に向かい、
「中原には、修行で不老不死になる法があると聞いたが?」
「そういう法のことは知りませんが、修行によって寿命を延ばすことが出来るとは、聞いた事があります」
と云うわけで、祐筆になが~い手紙を書かせて、Qちゃんを招聘します。
(このQちゃん招聘の話、最近読んだ中国史関係の本には、みんな書いてありましたが、それが全部、2003年以降の発行で  ってことは、まさか?)

その一方、先のことを考えて、後継者を定めるのですが、その選択に当って、長男と次男がひと悶着。
と云うのも、この長男、大ハーンの奥さんが他所の部族に捕らえられていた時の子供で、大ハーンの子じゃないんじゃないか、ということで、一段低く見られてたんですな。
(しかも、次男坊が、それをちくちくと苛める、と)

で、その場はお母さんの仲裁で納まったように思えたのですが、夜になって、双方が兵を出しての大喧嘩  と云うより、戦争です。

「大ハーンは爆睡中で。なんとかして下さい(ToT)」
泣きつかれた郭靖ですが、はて、困ったなと云うところへ、九天玄女のお告げがありましたと、作戦を書いた紙を持った魯長老。
その通りに兵を運用して、双方を無傷で引き分けた郭靖、
これは、戦場で立てるより大きな手絡だと大ハーンの賞賛を受け、部下に分け与えてやれと、多額の褒賞を与えられます。
が、櫓長老の背後にいるに違いない人物に対し、さらなる疑問が深まります。
そうして、ある夜……




スポンサーサイト

コメント

NoTitle

>阿蓉のカボチャなら、きっと絶品だったでしょうに(^m^)

ホントだ、またかぼちゃ・・・(笑)
七公だったら、大喜びで食べたでしょうにねぇ。

>いつも元気な黄蓉に、こんな表情で、こんなことを言わせるなんて、郭靖のバカぁ。

お蓉も一途ですよね。郭靖に愛想尽かしたって、誰も文句言わないよ・・・

>人の道を踏み外し、愛する人に去られてまでも手に入れようとしたのが何だったのか、明確にならないままの孤独な死でありました。

ホントに、悲惨な最期でしたね。
あそこで穆姐さんが登場してくれて、ちょっと救われた、というか、「一寸の虫にも五分の魂」じゃないけど、楊康にも真心があったのね、と思えました。

>(おーい。黄蓉はどうするの!?ヾ(^o^;)

これねー、私もびっくりしました!!
てか、普通に見ている人は驚きますよね(^▽^;)
そんなにあっさりトゥルイについて行っちゃうなんて…

>(いや、あのお父さんなら、ここまでコトをややこしくしないと思う)

同感です。
父さんならどうしただろう?と考えて出した答がアレだなんて、どーも納得できません。

>金庸作品の女性たちって、ほとんどが、つくづく一途で健気です。

ですねぇ!
金庸先生の理想の女性像なんでしょうか。ふにゃけた男にも尽くしてくれる一途な女性って…金庸先生というより、世の殿方の理想像なのか。

>(それよりは、ここまで大事に持ってきてたことを、褒めてあげるべきかな~(笑)

あはは、確かに。
私は、「孫子の兵法」で「武穆遺書」を思い出した郭靖に驚きました(笑)
(というか、私が「武穆遺書」のことを忘れてました(^^;ゞ)

ふく*たま さんへ

>七公だったら、大喜びで食べたでしょうにねぇ。

白菜とか、ありふれた材料でありふれた料理を美味しく作れるのが、本当の料理上手だって言ってましたものね、七公。
話を聞いたら、さぞかし勿体無がることでしょう(笑)

>お蓉も一途ですよね。郭靖に愛想尽かしたって、誰も文句言わないよ・・・

ホント、ホント!
それでも郭靖を見捨てないって、結局は惚れてるってことですよねぇ。
阿蓉、つくづく(いろんな意味で)とんでもない相手に惚れたなぁ……(^_^;)

>ホントに、悲惨な最期でしたね。

しかも、可哀想だと思ってくれるの、穆姐さんくらいですものねぇ……。

>あそこで穆姐さんが登場してくれて、ちょっと救われた、というか、「一寸の虫にも五分の魂」じゃないけど、楊康にも真心があったのね、と思えました。

そう、そう。
あのまま、何もなしじゃ、あまりに悲惨すぎますものね。
穆姐さんに「一緒に牛家村に帰ろう」といったところは、ちょっとグッときました。

>これねー、私もびっくりしました!!
>てか、普通に見ている人は驚きますよね(^▽^;)
>そんなにあっさりトゥルイについて行っちゃうなんて…

でしょー!
普通なら、ありえないですよねぇ。
ただ姿を消しただけならともかく、“あの”欧陽鋒に捕まってるわけですから。
ったく、何考えてるんだ、郭靖は!
(あ。もしかして、何も考えてないんだっけ(爆)

>父さんならどうしただろう?と考えて出した答がアレだなんて、どーも納得できません。

ねー!
そもそも、あのお父さんなら、許婚がいる状態でほかの女性に求婚するって事がありえないですしね。
多分、義理の方を優先するでしょうけど、もっと毅然として、あちらを泣かせ、こちらも泣かせってことはないと思います。

>ふにゃけた男にも尽くしてくれる一途な女性って…金庸先生というより、世の殿方の理想像なのか。

……なのかもしれませんねぇ。
男性―ーというか、人間って、結構勝手な生き物ですから(^▽^;)

>私は、「孫子の兵法」で「武穆遺書」を思い出した郭靖に驚きました(笑)
(というか、私が「武穆遺書」のことを忘れてました(^^;ゞ)

散々、「武穆遺書」「武穆遺書」で伏線が敷かれていたので、このあたりで出さなきゃ使いようがなかったわけですが(笑)
それにしても、本当に、ここまで間が空くと忘れますよね。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)