北方謙三の三国志 一の巻 天狼の星

三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫)
(2001/06)
北方 謙三

商品詳細を見る


多分、2巻以降のレビューはありません。
って、毎度のことですか (^^ゞ(笑)

そもそも、これを読んでみようと思った理由と云うのが、あの『水滸伝』も『楊家将』も、まったく別物にしてしまった北方センセイが、『三国志』をどんなふうに料理しておられるか、興味を持った、というものなんですが、


やっぱりというか、案の定というか、やって下さいましたよ、北方センセイ。
もう、のっけから『桃園の契り』は出てこない、董卓を暗殺しそこなった曹操が逃げる途中、親切にもてなしてくれた一家を、自分を役人に売り渡そうと勘違いして皆殺しにするエピソードも無し。
しかも、読んでるこちらが、危うく“さらっ”とスルーしちゃうところだったんですから、まあ、それだけ話には勢いがあるということなんでしょうねぇ。
ですが、なにやら、貂蝉(ちょうせん)が登場するかどうかもアヤシイもんですな~っな感じになってきたり、関羽にしろ、張飛にしろ、おとなしすぎるというか、考え深すぎるというか……
(脱線しない張飛って、ちょっとツマンナイ(^_^;)
それと、この3人の間柄が、表向きは主従でも心の中は義兄弟と云うのならわかるんですが、その逆ってのは、どうよ? って感じで(^▽^;)



と云う具合なので、『三国志』ファンが『三国志』を読むつもりで読むと、何だかな~ってことになると思います。
(てか、北方センセイ、ここまで話を変えるなら、いっそ曹操か孫権を主人公にすれば? って思ってしまったり(^▽^;)

でも、話は面白い  って、『三国志』をまったく面白くなく書けたら、それはそれで凄い才能かも(笑)
で、登場人物の心情も丹念に書き込んであって、誰が誰だが、割とわかりやすいし、
特に呂布のキャラクターが、う~ん、なんていうのかなぁ。義侠心がなくて頭の悪い楊過――いや、ちょっと違うな。とにかく善悪の概念がなくて、豪胆な自分主義者だけど、こっそりマザコンの名残も持ってる純情男、みたいな?
で、義父の丁原を裏切って、首を手土産にあっさり董卓の養子になっちゃうあたりの心理もわかりやすくて、なかなか面白いです。
てか、今のところ十一歳年上の奥サン第一主義なんですが、これに貂蝉を絡めての『連環の計』ってのは、北方作品の場合、アリなのかなぁ?
(無さそうな気が、凄く、します)

ところで北方作品、そんなに数を読んでるわけじゃないんですが、悪女にせよ善女にせよ、女性である私の目から見て「ああ、これはいい女だなぁ」と、思える女性にお目にかかったことがないんですよね、まだ。
うわぁ、こんなの大嫌いだぁ、というほどヒドイ女性も登場してませんけど。
これって、どういうものなんでしょうね(^▽^;)
(いい男と云うか、可愛らしい男ってのは、チラホラと出てくるんですが(笑)


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)