大奥

男女逆転『大奥』、見てまいりました。

oooku

それにしても……
去年見に行った『パブリック・エネミーズ』といい、DVD借りた『ドラゴン・キングダム』といい、結構期待して見たものがイマイチで、
まったく期待せずに見に行ったものが、以外に面白いってのは、なんだかなぁ(笑)

と云う次第で、
意外に~と云うか、かなり面白かったです。
男女逆転の大奥と云う、一見無茶な設定を、無理なく~と云うより、そこをポイントに作り上げてしまうというのは、これは原作者の力量なんでしょうけど。

さて。


江戸の初期から流行し始めた、男性のみが罹患し、しかも若い男性の死亡率が非常に高い赤面疱瘡と云う疫病のため、気が付けば日本の男女の比率は一対四。力仕事のほかにも、重要は役職は全て女性が占め、男性はどこかへ婿入りして子作りに励むか、体を売るしか仕方がないという時代――って、この設定がなかなか凄いんですが(~_~;)

貧しい旗本の家に生まれた若者が、家を助けるため、そして身分違いの幼馴染への恋を忘れるため、大奥へ上がります。
剣技に優れ、あくまでも涼やかに、この時代に武士を貫こうとするこの若者の名は水野祐之進。
間もなく、幼い将軍・家継が世を去り、新将軍として江戸城に入った元紀州藩主、徳川吉宗の目に止まるのですが、そのお目見えには、思いがけない罠が仕掛けられており――

と云う話なんですが、まずは、この祐之進――大奥での呼び名は水野なんですが、この水野のキャラクターが実にいいです。
なにやら飄々として、実に優しくて、あくまでも武士で、そうしてとことん『男』。
これは、あの凛とした女将軍に愛されても当然だなと思わせる、そういうキャラを、あの、『男』というものが奇妙に歪んでしまった『大奥』と云う世界へ送り込むことによって、さらに『大奥』の異常性が際立つ。
(1人だけ、口調がべらんめぇなのも、さばけた感じがして、なかなか♪)

で、その『大奥』の歪みを具現化したような、これも非凡な剣の才を持ちながら、水野をライバル視し、自滅して行く鶴岡(美形だなぁと思ってたら、関ジャニの子なのね。最近の若手は、全然分らない(^^ゞ)と云うキャラも、なかなか良かったです。

あと、何かと水野の面倒を見る、古参の先輩、杉下役の安倍サダヲさんも、いい味を出してました。

それと、女暴れん坊将軍役の柴咲コウさん(つい「ちゃん」といいそうになりますが)、
大股で歩いて裾を踏んですっ転びそうになるという、ガサツな面も見せますが、
幕府の抜本改革に挑む果断な面と、情のある面を併せ持つ、実に“男前”な女性 ヾ(^o^;オイオイ・・・
で、話がアレだけで終わってしまうのも、なんだか惜しい気分が…… ヾ(--;)ぉぃぉぃ

yosimune


(いやァ。だって、見終った後、原作を読んでみたくなったくらいですもん(笑)
 
その女将軍が、水野を救うために取った奇策(と云うほどでもないんですが(笑)と、
この水野の事件から、大奥が魑魅魍魎の住処と化していることを知り、その改革のためにふるった大鉈の第一弾、五十人の美男追放、
そのあとの、さて、この国をどう動かすかと云う台詞が、爽やかな後味を与えています。

binanntuihou

あ、そう、そう。
作中で、一番気に入ったというか、笑わせてもらったエピソード。
水野にあこがれている呉服の間の垣添と云う若者が、水野のお目見えのための裃を仕立てることになって、センスと腕のよさを発揮するんですが、
仕上がった裃を見て、何か礼をしなきゃという水野に、
「礼は要りません。代わりに、思い出を下さい」
で、一瞬引いた水野、軽く口付けをして、
「これで勘弁してくんな」
そうして、一生の思い出にしますっ! と、垣添クンが部屋を出て行ったあと、
「まあ、減るもんじゃないしな」
やや憮然と呟く水野に、一、二拍置いて、次の間で花を活けていた杉下サンが吹き出すという。
(当然、ワタクシも吹いておりましたデス(^_^;)

それと、水野の父親役で竹脇無我さんが出ておられたんですが、母親や姉には、頼宣、志乃、とちゃんと名前があったのに、父親だけが『水野の父』。
これ、男性の社会的地位の低さを象徴するようで、興味深かったです。

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コメント

この映画、
何となく気にはなってたんですが、
あんまり凄い設定なんで、
(ちょっと恥ずかしい)
ま、映画館で見なくても良いか…
とか思っていたんですが。

面白そうですね!
DVDになったら見てみたいと思います!

阿吉さんへ

そうですね。
私の場合はまず、気分転換のために映画館へ行く、という目的があったので(笑)
スクリーンで見ましたが、
これは、DVDで見るのがいいかもしれないです。

ちなみに、ストーリーが好みでなかった場合でも、豪華なセットや小道具を楽しむ、という見方もあるそうです (ヾ(--;)ぉぃぉぃ)
(あと、男性陣の、おっそろしく派手な裃とか、ですね(笑)

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