2010/11/13 (Sat) 神侠侶 第37~第38集

先々週の終盤から思ってたんですが、原作(日本語訳版)では5巻に当るこのあたり、実質的には郭襄が主人公になって、楊過はやや影の存在になって、物語の背後に下がってる感じですな。
おかげで、楊過の出番が少ない、少ない(^▽^;)

さて、



幇主決定戦はさくさくと進みまして、対戦は武修文から敦儒へ――って、ほとんど郭家一門対外部の武芸者、みたいな立会いになってますが(笑)
その最中、あの人さえ来なければ耶律斉の幇主就任は間違いない、との郭芙の言葉を聞きとがめた黄蓉、子供たち3人を使いに出した先で郭襄が神侠の噂を聞いて夢中になり、逢いに行ったこと、そうして、その神侠が楊過であることを聞き出します。
郭芙は、郭襄は楊過とは会っていないはずだといいますが、そこは母親、郭襄の態度からあれこれ思い当たった上に、実は、バレれば楊過に恨まれること間違い無しの秘密を抱えた黄蓉、こっそり郭襄の様子を見に行きます。

と、そこでは、楊過の来訪を待ちかねた郭襄、三つの願い事を始めていました。
その一つ目は、お父様お母様と、英雄好漢のお仲間が、蒙古兵を打ち払って、襄陽の人たちが安心して暮らせるようになりますように。
二つ目は、お父様お母様が、元気で長生きして、どんなことも思い通りに上手くゆきますように。
そうして三つ目は、神大侠楊過が、奥様の小龍女と巡り会えますように。
……って、一つも自分のための願い事はしてないんだねぇ。
これは、本当に、正真正銘の良い子なのか、自分の願い事はしなくても良いほどに、恵まれた境遇で育ったのか――両方でしょうな。

その願い事の間に、こっそりと部屋を訪れたのが大頭鬼。
(原作では兄も一緒に来てますが、ドラマではCGが大変なので省略かな(笑)
神侠は三つの誕生祝いを用意しているので、来るのが少し遅れること。
三つ目は英雄大宴の会場で直接渡すので、会場で待っている用に、との伝言を伝えます。

お兄様は来てくれないんじゃないかと、心配になっていた郭襄は、それを聞いて大喜び。
郭芙への意地から、大会は見ないと云っていたのをさらりと撤回して、いそいそと会場へ。

こっそり(といいながら、姿が丸見えでしたが(笑)それを聞いていた黄蓉も、会場へ引き返します。

と、そこでは、すでに敦儒は敗退し、耶律斉が藍天和と激戦の真っ最中ですが、さすがは老玩童の弟子、武兄弟もなかなかやるようになってましたが、こちらは、武芸者としての格が違うって感じですねぇ。
しかも、高所から地面に激突しかけた相手を咄嗟に救うという余裕を見せての勝利。

こうして、耶律斉が丐幇の新幇主となり――というところへ駆けつけたのが、郭靖が蒙古軍の動きを探るために出していた――身なりからすると、襄陽の兵士でしょうか?
それが、新野、州に押し寄せていた蒙古の先鋒、合わせて二千が皆殺しになっていたことを知らせたものですから、会場は大盛り上がり。黄蓉の音頭で、一気に宴会モードへと突入します。

その最中、多くの獣の咆哮と共に演武場に現れたのは、万獣山荘・史兄弟。
神侠の第一の贈り物として、郭襄の誕生日を騒がせないため、蒙古兵二千の先方を皆殺しにしたとの口上をつけて、袋につめた二千人分の耳を差し出したものですから、会場はさらに、一層の盛り上がり。
で、ただ1人、あいつ(楊過)に場をさらわれたと、ふくれっつらなのは郭芙1人。
まだ私を恨んでるんだわとぶーすか言ってますが、楊過の気性からすれば、殺されても当然のことをしたという自覚は……全くありませんな(^_^;)

そんな郭芙の様子を見た黄蓉が、梁長老に耳打ち。
長老がここで改めて、耶律斉の新幇主就任を告げ、それを祝おうとしたところで、
不意に、待ったをかけたのは、何師我(かしが)という五袋の弟子。
(これが何者かは、先週すでに伏線が敷かれてるんですが、あるいは、皆さんお忘れであろうかと(笑)

亡父、亡兄、ともに蒙古の高官であった耶律斉が、はたして丐幇の新幇主として蒙古と戦えるものか。また、櫓幇主の仇討ちも、奪われた打狗棒を取り戻すことも出来ていないうちに、新幇主だけを定めるのはいかがなものかetc……とイチャモンをつけた上、
(くちばしを挟んだ郭芙をやり込めたのは、小気味良かったですが(笑)
腕の立つものが幇主になれるのなら、自分が耶律斉に勝ったら、自分が幇主かと、まんまと耶律斉への挑戦権を獲得します。
って、そんな回りくどいことをしなくても、普通に挑戦したってよかったのに。
でもって、クドゥが耶律斉に勝ったら、クドゥが幇主かって、
そんなもの、クドゥがクドゥの顔をしてのこのこ出てきたら、櫓幇主の仇と、皆でよってたかってブチ殺すに決まってますがな(笑)

ともあれ、こうして耶律斉と立ち会うこととなった何師我、ドラマでは激闘の末、暗器を使ったとはいえ、真っ当な手段で耶律斉を台の下に叩き落したように見えますが、原作では周囲の松明を吹き消して、闇の中で武器を使って、文字通りの闇討ちを仕掛けて勝っております。
(ここも、原作通りにやってくれないと、何師我の卑劣さが際立たない)

が、ともあれ、勝ちは勝ち――ということで、何師我が新幇主にと決しかけたところへ、やってきましたのが、神侠の第二の贈り物、ダルパくん。
(これ、もらって本気で喜ぶのは、現桃花島の三仙だけですって?)
で、これを運んでまいりましたのは、五台山仏光寺の方丈・曇華大師、宋朝のご連枝に当る趙老爵候、烏鴉山の聾唖頭陀、崑崙派の総帥・青霊子、等々、錚々たる武林の大御所たち。
(で、この人たちを名刺一枚で呼び寄せちゃった神侠の威勢はどれほどのものか、ってのが原作には書いてあるんですがね)

お坊さんをもらっても嬉しくないわと云う郭襄に青霊子、この坊主は手品をやるんだよと笑って見せると、ダルパ君に耳打ち。
ダルパ君が何師我に向かっていって、梁長老が大慌てしている間に、その何師我が突き立てた鉄杖に向かって、手刀を一閃。
すると中から、クドゥに奪われたはずの打狗棒が姿を現します。

それもそのはず、何師我とは、師父を裏切って逃げたクドゥが姿を隠すために選んだ仮の顔。で、この機会を狙って、鳴かず飛ばずを装って、じ~っと雌伏していたわけなんですね。
それを、戦っている最中に黄蓉に見抜かれ、ダルパ君の金剛杵を受けて絶命。
裏切り者を成敗したダルパ君は、二度と中原に足を踏み入れないことを約束して会場を去りますが、ここで収まらないのが何師我にやり込められた郭芙。
よせばいいのに、正体を暴いてやると剣を抜いて死体に近付き、死んだと思っていた何師我=クドゥが起き上がって襲い掛かってきて、きゃあ!
……………………あんた、この手の墓穴、何回掘ったら気が済む?(-_-;)

と云うところへ今回入った助けの手は、黄薬師お祖父様の弾指神通。
で、思いがけない人の登場に、郭一家は大喜び。
初めて目にする孫娘が、亡くなった愛妻にそっくりな上に、綽名が小東邪ときいて、お祖父様はご満悦ですが、ひねくれ者でも愚鈍な婿よりははるかにいいって、どこまで気に入らないんだ、愚鈍なムコ?
(てか、これは黄薬師おとーさま一流の照れかな(笑)

37-1

と云うところへ入ってまいりましたのが、何やら箱を手にした西山一窟鬼。
また、耳か鼻じゃないのかと、ちょっと怯える郭襄ですが、箱の中身は打ち上げ花火。
(って、そのまま打ち上げたら危険ですがな(^▽^;)
美しい花火と『多福多寿(ご多幸とご長寿を)』の文字に大喜びする一同でしたが、
その花火が消えると同時に、空の色が真っ赤に染まり、
「南陽が燃えてるわ」
驚愕する一同。

神侠第三の贈り物は、蒙古軍が南陽に蓄えた兵糧、武器、火薬を烏有に帰することでした。
そうして、その花火の余韻の残る上空から、神侠降臨。
……って、あんた、花火の中に隠れてたのか!? って、思わず突っ込みいれちゃうシーンでしたが(笑)

やっとお兄様が来てくれたと、大喜びの郭襄。
楊過が国のため、民のためにここまでしてくれたかと、感激しきりの郭靖。
その他、盛り上がる人々の中で、やっぱり、一人浮かない顔は郭芙(笑)

で、解放の長老たちまでが、丐幇の恩人である楊過を丐幇の幇主にと言い出しますが、
文武両道で、人格にも優れた耶律斉こそが幇主に相応しいという楊過の楊過の言葉で、やはり耶律斉が新幇主に決定。
(実は楊過、あの、唾を引っ掛ける儀式がイヤだったと云うことは……ちょっとアリかも?(笑)
 それに、気質が一匹狼だしね――って、そういえば狼って家族を大事にするんでしたね)
その幇主就任の儀式で黄蓉がちょっと目を離した間に、楊過と黄薬師おとーさまが連れ立って会場を去ってしまっていて、おとーさまに話があった黄蓉は慌てます。

一方郭襄は、漸く来てくれた楊過が、言葉一つ、笑顔一つ残したきりで、ろくに話もしないで立ち去ってしまって、ガッカリ。
部屋へ戻って、神侠の人形を見ながら、しょんぼり。
そんな郭襄に、黄蓉は、楊家と郭家の三代に渡る恩仇と、楊過が右腕を失い、十六年の長きにわたって小龍女と生き別れとなった理由を語ります。
(これは、全て郭芙が悪い、の一言ですが)
自分の憧れの人と、自分達一家の間には、そんなに深い因縁があったのかと、驚く郭襄。

で、どうして郭襄たちが楊過のことを知らなかったかと言いますと、あの事件以降、郭家では、楊過の名前が出ると、郭おじさんが怒れる大魔神モードに突入して、これでもかと云うくらい郭芙を叱りつけるので、いつの間にやら楊過の名前が禁句になった――って、郭靖も意外に粘着質だったんですな。
まあ、型の練習を言いつければ、百回でも千回でも同じ型を繰り返したという郭靖なら、むべなるかな、というところですが。
それに、郭靖の立場になってみると、誘拐されていた郭襄が帰ってくると同時に、案じていた楊過の消息も知れ――それも、半月か一月もすれば解毒も出来て襄陽へ帰ってくる、という阿蓉の話を聞いて、斬っちゃった腕は戻してやれないものの、自分としては出来るだけのことをしてやろうと、手ぐすね引いて――もとい、今日帰るか、明日帰るかと、首を長く~して待ってたんだろうと思います。
それが突然、楊兄様、書置き残して消えちゃいました、なんて程英、無双から連絡が入った日にゃ……
芙児! お前が悪い!! 過児は、お前と顔を合わせたくないばっかりに――てなことになったんじゃないかと云う想像は、容易に付こうというものです(笑)

と云う頃、お気に入りの楊過と同伴でご満悦の黄薬師おとーさまは、互いの軽功の腕前を競った後、楊過を酒楼に誘います。
と、そこへ後からやってきたのが、瀟湘子(しょうしょうし)その他一名。
楊過の姿を見かけて、こりゃヤバいと逃げ出しかける瀟湘子に対し、あいつが邪魔なら俺がつまみ出してやると(よせばいいのに)楊過に向かってゆく、その他一名ですが、
これを瀟湘子と一まとめに払いのける楊過が、文字通り眉一筋動かしてないのが流石というか、見ていて思わずニヤリ、ですが……
例によって、堅気のお店の器具備品を破壊するんじゃない! ヾ(--;)

38-1

楊過の掌法を独自のものと見て取って、一通りの披露をと云う黄薬師おとーさまに対し、南海神尼の情報が欲しい楊過、おとーさまが神尼から伝授されたという掌法を引き出そうと、2人をおとーさまの方へ。
かくして、楊過とおとーさまの間で、人間お手玉のように遊ばれた2人は、もう、ガタガタのボロボロのよれよれ。

38-2

「そなたの掌法は、その内力の雄渾なこと、我が婿の『降龍十八掌』に勝るとも劣らぬ。儂の『落英神剣掌』も一歩を譲るわい」
と、さらにご満悦の黄薬師おとーさまに、南海神尼から授けられたという掌法を見せて欲しいと頼む楊過でしたが……
「南海神尼? 誰かな、それは?」

ここで楊過と郭襄、場所を隔て、時を同じくして、衝撃の事実を知ることとなります。
(というこの手法、ドラマならではですが、上手いですよねー)

実は南海神尼というのは、黄蓉の作り話。
小龍女に去られた後の楊過の姿があまりに痛ましく、せめて岸壁に刻まれた16年の間は、心安らかに過ごせるようにと、そうして、16年もの年月が過ぎれば、一句ら情の深い楊過でも小龍女への想いは薄れ、再会は適わなくても生き手行くことは出来るだろうと、咄嗟に話を作り上げたのだといいます。
ただ、もしそれがウソだと知れれば、16年間も騙して待ちぼうけをさせたと、楊過は深く恨むだろう。楊過のあの気性では、何をするか検討もつかないと黄蓉は心配。
楊兄様はお祖父と一緒だし、何も知らないお祖父さまが口を滑らせちゃったらと、郭襄は別の心配。
で、小妹妹おちびちゃんの心配の方が、当っちゃってたんですねー。

南海神尼は存在しない。あれは全部、郭おばさんの作り事だったんだと愕然とした楊過でしたが、壁面の文字は紛れもなく小龍女の刻んだもの。
だとすれば、龍児はどこへ消えてしまったのか。本当に、約束の日に再会できるのか。
考えれば、心は千々に乱れ、感情は臓腑を突き破って噴き上げんばかり。
と、こうなれば、思考停止のためには、叫ぶか、走り回るか、飲んだくれるしかございません。
と云うわけで楊過、全部実行したのね…… ヾ(^^ )ヨシヨシ

一方、お姉ちゃんがおかーさんのお腹の中に置き忘れてきた同情心と想像力を全部持って産まれてきた郭襄、もし万が一、楊兄様が龍お嫂様と再会できなかったら、お兄様は気が狂うか、自害してしまうかもしれない。
それだけは、何としても止めなくてはと、こっそり家出。
(まあ、堂々と家出する人ってのも……いたりして(~_~;)
「楊過を見ませんでしたか」と探し回りますが――まさか、楊過たちが軽功を使って数十里の彼方にかっ飛んでってようとは予測も付かない上に、あの探し方じゃ、十年どころか、二十四年探しても見つからんって(~_~;)
てか、賢いあなたが、小龍女と一緒のレベルで人探ししててどーするの ヾ(^o^;)

しかも、小妹妹おちびちゃん、不用意に楊過、楊過と連呼したせいで、とんでもない人物に目を付けられてしまいます。

金輪国師、チベットへ戻って再修業中かと思ったら、ダルパくんが傍にいるってことは、モンケたちに従って中原へ出てきてたんですねー。
でもって、そこで龍象般若功の第十段を完成。
(なんか、ドラゴンボールの元気球みたいな技に見えますケド(^▽^;)
16年前、楊過に負けたのがよほど悔しかったんでしょう。楊過を探すぞー! と息巻きますが、ご飯を持ってきたダルパくん、もう中原へは足を踏み入れないと楊過殿と約束しましたので、師匠お元気でと礼を取って、故郷へ帰ってしまいます。
(うん、うん。キミはそうして、ちゃんと天寿を全うするんだよ)

そうして1人、楊過を探しにやってきました金輪国師、街中の茶店で休んでいるところで、懸命に楊過を探し回る少女を発見。
一人になったところを見計らって、何も知らない善人を装って声をかけたところが、これがなんと郭靖の下の娘とわかり、しめた、この娘を人質に――って、16年の歳月は、この人の精神的、頭脳的成長には、な~んにも寄与しておらんのですな(^▽^;)

でもまあ、相変わらずのセコさですが、頭は悪くないっつーか、口は上手いっつーか……、
チョモランマという偽名を使い、楊過、郭靖の古い友人を装った上、郭靖の情報を得たら、楊過の居所を教えるのを忘れて、さっさと立ち去りかけるという芸コマなところまで見せて、すっかり郭襄を信用させます。
そうして、楊過のいるところまで案内してやると、郭襄を騙して同行させるのですが、
代え馬を奪おうとした相手が長髭鬼と大頭鬼だったことから、正体がバレてしまいます。
(長鬚鬼こと樊一翁、金輪国師のことを知ってますものね)

が、郭襄を逃がそうとした2人は、金輪の圧倒的な力の前にあっさり粉砕され、絶命。
やむなく金輪国師に従った郭襄は、隙を見て逃亡を図りますが、
行く先々で、岩の上で寝てたり、木にぶら下がったりして、遊んでてくれるんだものな、チョモランマをじさん(^▽^;)
でもって、強面の小父さんが、にっこりチャーミーな笑顔なんか作ってても、全っ然可愛くないですから(~_~;)

でもって、いい加減にして! と怒った郭襄に斬りかかられ、わざと隙を見せて点穴されたりもしますが、
動けなくなった自分を殺そうとしなかった上に、大頭鬼たちが殺されたときにも、十代の少女とは思えない気丈さと気概を見せた郭襄が、すっかり気に入った金輪国師、人質ではなく、弟子に迎えたいと思い、自分の技のすばらしさを誇示、郭襄を口説き始めます。
が……ちょっと、オッサン、よく考えてみ?
親兄弟から、散々敵だ敵だと聞かされてた上に、目の前で友人を殺してくれた相手、いくら技が素晴らしいからって、あっさり弟子になれますか?
(弟子になりますって言ったら、この場合は、腹の中で敵討ちを考えてる場合ですな)
しかも、
穴道を移動させる技なんぞ、楊過は二十歳前に会得してたわい(笑)

と云うわけで、
「そんなコトを言って、お父様やお母様には勝てたの? お祖父様や楊兄様には? 英雄大宴で皆が言ってたわよ。金輪国師が三人で来たって、神大侠楊過1人に適わないって」
「楊過なぞ、儂の『龍象般若功』で一ひねりじゃ」
「じゃあ、戦ってみれば? その『蛇豚般若功』とやらで」
「『龍象般若功』じゃ!」(ムキになるところがちょっと可愛い(笑)
郭襄、これを意図してやってたら大したものですが、金輪国師の楊龍2人に対する対抗心(コンプレックス?)を刺激し、2人と戦って勝ったら、弟子になってやるという条件で、約束の日、絶情谷へ連れて行ってもらうこととなります。

そうして、それまで間があるからと蒙古の陣営へつれて行かれた郭襄、多くの兵達が敬意を払う様子を見せて、見直したかと胸を張る金輪に、
「なによ。私の家来は虎と豹が千匹よ」
小妹妹おちびちゃんはともかく、その小妹妹と意地の張り合いをするいい年をした金輪と云うのが、ちょっと楽しい(^m^)

と云う頃、あの酒楼から一気にどーっと南下したんでしょうなぁ、長江添いの酒場らしきところで飲んだくれていた楊過、
(ここは、三木さんの力の抜けた台詞回しが秀逸です)
通りすがった2人連れが口にした嘉興と云う言葉を耳に入れ、思い立って2人の船に同乗、父の楊康が命を落としたという嘉興の鉄槍廟へと向かいます。

その同じ頃、その嘉興の賭場では、郭靖の娘が捕らえられて蒙古の陣営へ連れてこられたという噂話を耳に挟んだ柯鎮悪、勝敗も金も振り捨てて、急ぎ襄陽へ向かおうとしますが、その途中――

一休みしていた茶店の近くを通りかかったのは、奇妙な4人連れ。
目の不自由な柯鎮悪にはわかりませんでしたが、肩甲骨に通された鎖で人つながりにされた上、全員が片足を折られていて、先頭の1人以外は目を潰されているという、この団体さん、侯通海(こうつうかい)達、かつての趙王家の食客陣。
三十数年前の崋山論剣の折り、ひとまとめにQちゃんに引き渡され、重陽宮に幽閉されていたのですが、度々脱出を図り、その時に見張りの弟子を殺してしまい、お仕置きに足を折られ、目を潰され――していたんですが、16年前の蒙古による重陽宮の焼き討ちのときに逃げ出し、密かに、この辺りに身を潜めていた、ということだそうです。
で、身を潜めてたんなら、大人しく振舞ってればいいものを、気質は相変わらずのようで、何気に自分達を嘲った茶店の若い者に、腹を立てて目を潰そうとします。

と、義侠心からそれを止めに入った柯鎮悪ですが……
趙王家の食客陣ってば、Qちゃん一人では、かなり手こずってた相手でしたよね。
でもって、江南七怪ってば、7人揃ってる時代に、Qちゃん1人にボロボロにされたんですよね。
と云うことで、力関係は歴然。4人の鎖に絡め取られた柯鎮悪は、命は惜しまないが、急ぎ果たさねばならない大切な用がある、知人にそれを引き継ぐためにと、桃花島の九花玉露岩を渡すことを条件に、一日の猶予を求めます。
そうして、それと、自分の命を引き渡す場所を、鉄槍廟と指定。
かくして、
奇しくも同じ日、楊康の昔を知るものと、その楊康の忘れ形見とが、因縁の場所で一堂に会することとなります。

一方、蒙古の陣営に捕らえられた郭襄は、弟子になれという金輪国師の口説きには無論耳を貸さず、ひたすら楊過に想いを馳せておりますが――

と云うところで、以下次号。
ワタクシの想いも、すでに断腸崖へと飛んでおります(笑)


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reiさんへ 

今回も軽快なレビュー、楽しませていただきました(^^)

>それに、郭靖の立場になってみると、・・・
reiさん、やっぱり想像力逞しい(^^)。私はテレビを見てDVDを見て原作本も読みましたが、この時期の郭靖なんて頭の隅にもありませんでした(^^;
郭靖が芙児を怒鳴りつけている姿が目に浮かびます。


>南海神尼というのは、黄蓉の作り話
もうすぐ約束の日なのに、まだあるの?っていう設定ですよね。
でも、このあたりの一連の演出、私は原作より好きです。
黄蓉は原作では楊過を警戒するようなこと言っているのですが、ドラマでは楊過のことを思って静かに涙して終わっています。
それから、この後ボロボロに酔っ払った楊過(私も日本語吹き替えは素晴らしいと思います)の「俺も運んでくれ」というセリフ、「乗せて」ではないところに楊過の心情が表れていて胸が痛みます(中国語がわからないので原語では違ったニュアンスかもしれませんが)。
全編通じてちょっとやり過ぎと評論されることもあったようですが、いい演出もたくさんあると私は思います(^^)


>……あんた、この手の墓穴、何回掘ったら気が済む?(-_-;)
ザッツライト!!(笑)

2010/11/17 21:45 | meimei [ 編集 ]


meimeiさんへ 

ありがとうございます。

この時期の郭靖、実は、この記事を書くにあたって、ぽっかり頭に浮かんだんです。
これは郭靖の自己主張なのか……(笑)
ともあれ、たまにこういうことがあるので、文章を書くのが面白くて(^^ゞ

>黄蓉は原作では楊過を警戒するようなこと言っているのですが、ドラマでは楊過のことを思って静かに涙して終わっています。

ドラマでは郭靖も黄蓉も、原作より情があるように描かれていますものね。
原作の方が現実的なのかも知れませんが、私もやはり、ドラマの方が好みです。

>私も日本語吹き替えは素晴らしいと思います

上手いですよね。
酔っ払って、ちょっと朦朧としたところと、投げやりな感じとが良く現れていて。

>「乗せて」ではないところに楊過の心情が表れていて

meimeiさん、まなざしが深い。v-218
私は、次のシーンで楊過のアルコールが抜けていたのに安心して、
そこまで深く読み取りませんでした(^^ゞ

>ザッツライト!!(笑)

あぁ~りがとぉ~う!(笑)e-463

2010/11/19 18:57 | rei★azumi [ 編集 ]


 

>ほとんど郭家一門対外部の武芸者、みたいな立会いになってますが(笑)

あっはっは、ホントですね!
これって、何だかちっとも公平じゃないような…(^^;)

>これは、本当に、正真正銘の良い子なのか、自分の願い事はしなくても良いほどに、恵まれた境遇で育ったのか――両方でしょうな。

本当にいい娘ですよね。同じ環境で育ったはずのおねーちゃんがあの性格であることを考えると・・・
同じ遺伝子なのに、なぜこうも違うのか。郭芙が反面教師になって、郭靖に厳しく育てられたって違いはあるかもしれませんが。

>まだ私を恨んでるんだわとぶーすか言ってますが、

何でも自分中心に考えて・・・これは自意識過剰と言うものですよねぇ(_ _;)

>って、そんな回りくどいことをしなくても、普通に挑戦したってよかったのに。

そうそう、普通に挑戦して普通に勝てばよかったのにねぇ。
妙なイチャモンつけて、逆に足元すくわれたらどうするんつもりだったんでしょう。
さすがのお蓉も今回は何もいえなかったようですが…

>師匠お元気でと礼を取って、故郷へ帰ってしまいます。

そうかそうか、ダルパくんは、無事に故郷へ帰ったのですね、よかった。
怒った金輪国師に何かされたかと思ってしまいました。
ああ見えて金輪国師は、意外と弟子思いなのね。

>弟子になりますって言ったら、この場合は、腹の中で敵討ちを考えてる場合ですな

ごもっとも!
その辺がすっぽり頭から抜けている金輪国師って頭いいんだか悪いんだか…(^▽^;)

2010/12/14 23:06 | ふく*たま [ 編集 ]


ふく*たま さんへ 

>これって、何だかちっとも公平じゃないような…(^^;)

ねー。
これならいっそ、最初から耶律斉を新幇主に立ててもよかったようなものですが、
丐幇以外から幇主が立ったのって、黄蓉が例外中の例外――いや、天龍八部のときの游担之の例があるか。どちらにしても、その数少ない例外である黄蓉が、自分の身内を幇主に推薦するのは身内贔屓っぽくて好ましくない、ということと、外部に実力を示すために勝ち抜き戦にしたんでしょうね。

>同じ遺伝子なのに、なぜこうも違うのか。郭芙が反面教師になって、郭靖に厳しく育てられたって違いはあるかもしれませんが。

それはありそう。
でも、郭襄の破虜の性格の違いと云うのもね~。
ホント、遺伝子のミステリーですね(ん、違う?(^▽^;)

>これは自意識過剰と言うものですよねぇ(_ _;)

ですよね!
楊過が聞いたら、俺はそんなにヒマ人じゃない、って云いそうです。

>妙なイチャモンつけて、逆に足元すくわれたらどうするんつもりだったんでしょう。

そこまで考えてないあたりが、いかにも金輪国師の弟子、ということでしょうね。
(チョモランマをじさんも、妙なところが抜けてるし(~_~;)

>ああ見えて金輪国師は、意外と弟子思いなのね。

そう。意外と、身内には優しい金輪国師なようです。

>その辺がすっぽり頭から抜けている金輪国師って頭いいんだか悪いんだか…(^▽^;)

ねー。
まあ、だから悪役でも憎みきれないわけですが。
(てか、評判だけなら郭芙のほうが余程悪いですよね(笑)

2010/12/15 16:07 | rei★azumi [ 編集 ]


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Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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