秋水長天

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倚天屠龍記 第5集~第6集

さて、3週目を迎えた倚天屠龍記ですが……

義兄となった金毛獅王こと謝遜(しゃ・そん)の計らいで、妻子とともに無人島を脱出した張翠山、無事に師兄、師弟とも再会でき、あれこれ波乱含みながらも武当派の本山へ戻れることとなったのですが、
途中、モンゴル兵を装った何者かに愛児、無忌(むき)を奪われたうえ、
師匠の張三豊の百歳の誕生日に、呼ばれもせんのに押しかけてきた、翠山が十年前に犯したと思われている殺人を糾弾する――実際は義兄の謝遜と彼の持っている屠龍刀の行方を聞き出そうとする、約束破りの正派の面々に追い詰められ、
何とか一家を守ろうとする師匠、兄弟弟子の努力もむなしく、自害に追い込まれます。

……って、ざっくり要約したら、これだけになっちゃった(^_^;)
なんか、NECOさんのストーリー紹介より短いような(^▽^;)

というのはともかくも、





自分が中原へ戻れば、自分がを仇と狙う多くの人、屠龍刀を狙う多くの者が襲い掛かってくるだろう。
盲目となった現在では、それを防ぎきることは難しいだろうし、そうなれば、義兄弟となった張翠山たちの一家も巻き込まれ、命を落とすことになるだろう。
それを避けるためにと、出発直前に乗船をドタキャンした謝遜。
義侠心と正義感が強くて気性が真っ直ぐな分、張翠山のことが一番心配だからと、中原に戻ったら、くれぐれも気をつけるようにと、張翠山を諄々と諭すのですが、
それにしても、ヨメの殷素素(いい・そそ)は賢い女だしと云うのは当ってるとして、
息子の張無忌は、ああ見えて度量が大きいってのには、すぉうかぁあああ~?? って、思わず、じと目で眺めちゃいました。
チビ無忌、どうひいき目に見ても、あまり賢そうに思えない――てか、ぶっちゃけ、ちょっとばかしアホく見えてしまう。
なんでかな~と考えたら、どうも、声がですね~
それに、数え年とはいえ十歳児ったら、もうちょっと滑舌いいですもんね。
ひょっとしてアフレコ、チビ楊過を吹き替えてたのと一緒の人?
それにしても、鹿鼎記の子役たちは、あんなに可愛くて賢そうだったのに~って、あれは字幕でしたっけ。

さて。
そのチビ無忌、大好きな義父が一緒に行かないと聞いて、だったら自分も行かないと大ゴネ。洞窟に閉じこもったところを、謝遜にひっ抱えられて、筏に放り込まれるんですが、
あそこまで果敢に反抗する子なら、筏の上で父上、父上云ってないで、また飛び降りちゃうでしょ、普通なら~と思うんですが。
その他色々ありまして、愁嘆場のはずの場面が、やけに空々しかったです。
(一生懸命、お名残り惜しんでるのに、肝心の筏は一向に進んでゆかないし(笑)
いやぁ。私の方の感性が鈍ってるのかなぁ。
(最近疲れてるし(^▽^;)

ともあれ、年に一度だけの一日吹き続ける北の風に乗って出航した一家、

3-1

あんな氷の海で、囲いも何もない筏で、食料の供えも無さそうだし、それ以前に、海に落っこちたら、それなりに内功のありそうな張翠山や殷素素はともかく、張無忌なんか一発で凍るぞ! と思ってしまうんですが、
こういう物語の登場人物ってのは、死ぬときゃ意外なほどあっさり死んじゃう割に、こういう局面ではしぶと――もとい、意外にタフなもので、
ましてや、主人公でもあるチビ無忌、案の定氷の海に落ちたりしてましたが、凍りもしなければ風も引かず、
しかも、運の良いことに、三人の捜索に出ていた天鷹教の船を発見。無事に救助されます。

ここで天鷹教の合言葉を叫ぶ殷素素が、格好良かったです。
が、しかし、その船には、張翠山の行方を捜す師兄の兪蓮舟(ゆ・れんしゅう)と謝遜の行方を追う崆峒派掌門の華西子たちが乗り合わせていたわけなんですが、
謝遜の所在を知ろうとする華西子たちに、悪党の謝遜は死にました、サラッと嘘をついた殷素素、
この嘘は、ことわけの分らない張無忌が、父上は死んでないなんていうもので、あっさりとバレちゃいましたが、
華西子たちが船室を引き上げたあと、張無忌に向かって、あの連中を騙してやったのと云うところが、妙に妖艶だったりして、
こういう色々な顔――特に女性としての顔が前面に出てくるキャラって、金庸作品――と云うか、張P作品としては珍しいんじゃないですかね。

というのはともあれ、身うちをなんとしても守ろうとする兪蓮舟と李某のおかげで、詳細の報告は三ヵ月後に正式に席を設けるということで西華子たちを追い払ってもらった張翠山たち、一度家族揃って武当山へ戻ることにするんですが――
アナタたち、いつまで白熊の毛皮を着てるの? 
途中で、いくらでも機会はあったハズなんだから、いい加減に着替えなさいって(^▽^;)
それじゃ、怪しすぎる上に、暑いでしょう(^_^;)
(でも、結局武当山まで、その格好で通しちゃうのね)

おまけに、その性格を謝遜に案じられていた張翠山、街中で略奪暴行を働く蒙古兵を見るや、いきなり持ち前の義侠心を発揮――というか、息子に格好いいところを見せたかっただけかもしれませんが、いきなり蒙古兵を退治に飛び出して行き――までは、まだ良いんとして、
師兄の兪二侠はともかくも、子供を置いて、おかーさんまで助太刀に行ってどーするの(~_~;)
おかげで、その隙に、息子が攫われたじゃないかぁ。

で、ここで張無忌を攫って、愈二侠に手傷を負わせた相手、真っ白な髪だったので、つい、何足道? と思っちゃったんですが、第1集冒頭の少林寺の事件から、ほぼ90年がたってるわけだから、いくらなんでも何足道が行きてるわきゃありませんわな。
そうすると、何足道と見間違えそうなキャラを出した理由って、なんだろう?

ともあれ、懸命に誘拐犯を追いかけたものの、結局追いつけなかった張翠山たち。
あの男に勝てるのは、おそらくは師父の張三宝くらいだろうという愈二侠客の言葉もあり、一度武当山へ戻って対策を練ることとします。
その間、子供を案じて取り乱す殷素素を、誘拐犯の狙いはおそらく謝遜の行方と屠龍刀だから、無忌は無事でいるはずだし、遠からず犯人の方から接触してくるはずと、慰める張翠山ですが、
いくら奥さんを安心させるためとはいえ、多少の苦難は子供を鍛えるからって意見は、ちょっと……(^_^;)
てか、金庸キャラの苦難は、多少ですんだことがないからなぁ(^_^;)
(事実、張無忌も、エラい目に遭ってるし)

と、そういう次第で武当山へ戻った張翠山と殷素素に、兄弟弟子と師父は、大喜びの熱烈歓迎。
(寝たきりだった兪岱巌(ゆ・たいがん)まで、弟子だか師弟だかに椅子を担がせて、会いに飛んで来るんだものなぁ(笑)

特に師父の張三宝。
勝手に妻を娶ったことを詫びる張翠山に、
「十年待って、許しを得るつもりだったのか?」
そんな野暮な弟子を持った覚えはないと、さばけたお言葉。
邪派の人間と結婚したことに関しても、名門正派でも心が正しくなければ悪人。邪派でも心が正しければ君子――って、後世のどこぞの掌門に聞かせてやりたい台詞で(笑)
つくづく、よく出来た良い人だ(^_^)

それにしても于爺は、やっぱりこういう役のほうが似合いますなぁ

と云うことで、師匠の大きな翼の下に入って、ちょっと一息つけたはずの張翠山たちでしたが、その張三宝の百歳の誕生日を口実に、呼ばれもせんのに押しかけた武芸者達に、窮地に追い込まれます。
しかも、全てを敵に回しても、張翠山夫婦を守るつもりの兄弟弟子たちや、少林寺の僧侶達に、龍門鏢局殺しの犯人として糾弾されながら、懸命に自分を庇おうとする夫を見かねた殷素素が、鏢局と少林僧殺しは自分のしわざと話してしまったころから、さらなる窮地に追い込まれてまいます。

しかも、覚悟を決めて兪岱巌に詫びに行った殷素素、
兪岱巌が師弟を思い、一切は過去のことと、何も口にせず殷素素を許してくれたのに、
兪岱巌に毒針を打って、こうなる原因を作ったことを告白してしまうのでした。
(こういうのを、女賢しゅうして牛売りそこなうっていうのかな~と思わず(-_-;)

十年を共に暮らしながら、今日まっ黙っていたことを責める張翠山とに、あなたの手で師兄の仇をと云う殷素素。
ですが、妻を殺そうとする張翠山を止めたのは、最も殷素素を恨んで良い兪岱巌でした。

……師匠が師匠だからか、この人まで、なんて良く出来た人なんだ(^_^;)
いっそ、表でワーワー言ってる武林の連中に、この人の爪のアカ煎じて振舞えよ。効き過ぎて、皆死ぬから、武林が平和になって良いから。
(それにしてもあの連中、一体、自分達が何をしたいのか、本当にわかってるんですかね?)

さて。
覚悟を決め、剣を携え会場へった張翠山。
師父に向かい、大きな過ちを犯したと詫び、不肖の弟子の最後の望みとして、息子の張無忌の救出と養育を頼みます。
そうして、自分が一切の責めを負うと、皆の前で首を切り裂いて自害。

そこへ突然現れた張無忌は――

3-2

と云うところで、付き合って一緒に見ていた父が一言、「首を切ったら、もっと血が出るだろ」。
……ご尤も。
ああいう時は、普通は頚動脈を切るはずですから、井沢元彦氏あたりの小説によると、そこで一気に心拍数が上がって、血が物凄い勢いで吹き上げて――とか、書いてあった記憶です。

で、一方のワタシはと云うと、
階段落ちってば、鎌田行進曲で有名になったように大変なコトなので、日本の場合は多分、数台のカメラを置いて、一発で決めるんですよね、多分?
それをまた張P、襄陽大戦の時の馬の転倒シーンみたく、何回も何回も撮影したんじゃないかな、あの張翠山の足の位置のズレ方からすると。
あんなんして、また怪我人が出たらどうするんだ?
(てか、そういう方面で無駄をするから、多分時間が足りなくなってゆくんだ(~_~;)

などと、衝撃のシーンを冷静に観照してしまった、妙な父娘なのでありました。

あ。そういえば、武当派と哦嵋派の友誼――哦嵋派の創始者が郭襄で、張三宝と知り合いだったことから、武当派と哦嵋派は仲が良い――ってことを省略しちゃったのに、
(原作では随所で語られてる上に、殷素素が兪蓮舟から説明を受けるシーンがありました)
紀暁芙(き・ぎょうふ)が楊逍(よう・しょう)の子供を産んだことは早々にバラしちゃって(^▽^;)
これ、ストーリー展開以上、必要なのかなぁ?

と云うところで、以下次週です。

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Comment

 

天鷹教の合言葉を叫ぶ段 素素はかっこよかったですね、
武侠の世界の女性は男性に劣らず、たくましく賢い方が多いような気が致します。時代背景も関係するんですかね


無忌を攫ったのは、
白髪だったので、何足道かと思ってたんですが、違ったんですね。それじゃぁ誰が攫ったんですか?

無忌を、誰が何の為に攫って手傷を負わせたのか後々の話して真相が明かされる
でしょうか。
真相を明かしてもらはないと、謎のシーンになる気がするんですが…

原作を知らない私なんで、ちんぷんかんぷんな(?_?)所が幾つもあって最後までついて行けるかちょっと不安です…(-.-;)

(コレは、原作を読まないといけないのかな。(^▽^;)

  • posted by 由香 
  • URL 
  • 2010.12/19 20:04分 
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  • [Res]

由香さんへ 

>天鷹教の合言葉を叫ぶ段 素素はかっこよかったですね、

さすがは紫薇堂の堂主――というか、まさしく女侠って感じでしたね~。

>武侠の世界の女性は男性に劣らず、たくましく賢い方が多いような気が致します。

というか、金庸作品は相対的に女性の方が賢くて積極的、男性は振舞わされるか言いなりになるかのパターンが多いようです。
だから、楊過あたりは、数少ない例外なわけなんですね(笑)
で、見てて御覧なさい。そのうちに張無忌も……(^m^)

>時代背景も関係するんですかね

いや。男尊女卑&女性は奥に引っ込んでろ、の時代でしたし、
纏足(てんそく)なんて習慣もありましたしね~。
なので、これは、小説、ドラマならではの世界、と思っておいたほうが良いかと思います。
(水滸伝の豪傑百八人中、女頭領は3人だけと云う比率を考えても、わかるかと思います)

>それじゃぁ誰が攫ったんですか?

目下のところは謎ですね。
この人物は、張無忌の成長後にまた出てきてたと思うんですが、私も原作を読んでから久しいもので、ちょっと記憶がありません。
まあ、当面、この程度の謎はあってもよろしいでしょう。
(登場人物たちにとっても、謎なわけですから)

>ちんぷんかんぷんな(?_?)所

聞いていただければ、記憶にある範囲内なら解説しますよ (^_^)
でも、原作は原作で面白いので、機会があったら読んでみて下さい。
(解くに、原作5巻で登場するある人物とか、少林寺で行われる『とーちゃん(謝遜)争奪武闘会』とか(笑)


  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2010.12/21 18:58分 
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  • [Res]

 

>アナタたち、いつまで白熊の毛皮を着てるの?

やっぱり、ここはみんなそう思いますよね(^▽^;)
船の中とか陸に上がってからとか、いくらでも機会はあったのにねぇ。
教主の娘なんだから、「お召替えを…」とか天鷹教の人が言ってもよさそうなもんだけど。

>真っ白な髪だったので、つい、何足道? と思っちゃったんですが

私も思っちゃいました。で、いやいや、あれから何年もたってるんだから、違う違う、と思い直しました。
いかに何足道のインパクトが強かったか…(^^;)
まさか、何足道が張三豊師匠みたく100歳まで生きるとは思えないですもんねぇ(笑)

>父が一言、「首を切ったら、もっと血が出るだろ」

私も思いましたー(笑)
でもって、階段落ちのシーンも、何回も見せるので、それなりに見せ場なんだろうな、とは思ったものの、殷素素マジでこけてるよ、とか、あの緋毛氈は、転げ落ちる人の怪我防止にはなるかもしれんが、駆け下りる人にとっちゃ却って危ないよな、とか苦笑しながら見てしまいました(^^;ゞ
何処も同じ、ですね(笑)
  • posted by ふく*たま 
  • URL 
  • 2011.01/16 01:40分 
  • [Edit]
  • [Res]

ふく*たま さんへ 

>教主の娘なんだから、「お召替えを…」とか天鷹教の人が言ってもよさそうなもんだけど。

そう、そう。長旅なんだから、着替えも積んでるでしょうし、殷素素は男装もしてましたしね。
ちなみに、大人用でダブダブの服を着せられてるチビ無忌と云うのも、可愛かったかもしれないのに(笑)

>私も思っちゃいました。
あ、やっぱり。
瞬間、そう思いますよねー。
しかし、それはありえないんだけど、だとしたら、あの白髪の意味は何だったんでしょうね。

>階段落ちのシーン
そう、そう。
悲劇だし、ドラマチックなシーンのはずなんだけど、なぜか笑い(しかも苦笑)が取れちゃうんですよね。
アレは困ったものというか……

>何処も同じ、ですね(笑)
本当ですね(笑)
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2011.01/22 16:58分 
  • [Edit]
  • [Res]

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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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