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倚天屠龍記 第9集~第10集

つい先日始まったと思っていた『倚天屠龍記』も、はや五週目。
張無忌(ちょう・むき)は、なかなか大人になりませんが、今回、原作では一番のお気に入りキャラだった楊逍(よう・しょう)が登場いたしました。
期待してたほど美形じゃないし、どちらかと言えば、ややオッサンなんですが、NECOさんの人物相関図の写真よりはイケメンだったので、まあ、よしといたしましょう(笑)
(あとは、武芸の見せ所がどのくらいあるかですが……)


さて。




自分に治療法を教えながら、胡牛青(こ・ぎゅうせい)センセイ、どうして患者にこっそり、毒を盛ったりするだろうと訝しく思っていた張無忌でしたが、紀暁芙(き・ぎょうふ)と協力して捕らえてみれば、犯人は、胡牛青の妻の王難姑(おう・なんこ)。
毒使いの彼女、旦那と腕前を競うか何かして、仲違いをしていたらしいんですが、
金華婆婆が患者を送り込んだのを聞き、これを夫が治してしまっては、またまた金華婆婆の恨みを買うことになると案じて、夜中にこっそり、治りが遅くなる薬を盛っていた、ということでした。

心の底では深く愛し合ってるのに、意地の張り合いから仲違いを続けてる夫婦、金庸作品では多いですなぁ。

で、二人の腕の競い合いと云うのは、王難姑の盛った毒を、胡牛青が解毒できるかどうかと云うことだったらしく?
王難姑に無理矢理毒消しを飲ませた胡牛青センセイ、自分は妻の持っていた、三人は殺せるという毒薬を飲んで昇天。
まさにそのとき、胡蝶谷を訪れた金華婆婆は、胡牛青が死んだと思い、自業自得と嘯いて、その場を立ち去ります。

が、その直後、張無忌の打った鍼が効いてセンセイは蘇生。
金崋婆の勘違いを幸い、そのまま死を装うことにし、張無忌に対し、自分は玄冥神掌の傷を完治させてやることは出来なかったが、お前がこれを身につければ治療法を探すことも出来るだろうと医学書を与え、妻と共に谷を立ち去ります。
(ここでの王難姑のしおらしさが、なんか、可愛い)

ところが、
張無忌が偽の墓を作って、哭礼を捧げている(んでしょうね、あれは)ところへ、なぜか再度金華婆婆が来襲。

5-1

張無忌が金毛獅王の居所を知っているのを悟り、さらに侍女の阿離(あり)が島でひとりでは寂しかろうからと、張無忌に一緒に来るように命じます。
(また、この阿離って子供が、性格が悪い上に乱暴で……(-_-;)
とそこへ弟子2人を連れた滅絶師太(めつぜつしたい)が訪れ、金崋婆婆と鉢合わせ。
江湖の――というか、武侠ドラマのお約束通り、手合わせと云うことになるのですが、

5-2

ここで、やっとこさ郭襄(かく・じょう)が哦嵋派の開祖であることが明かされるのですが、
滅絶師太、郭襄の剣技の一割も受け継いでいれば、邪派のやからを倒すのには充分と嘯いて見せましたが、どうやら、一割も受け継げていないようですねぇ。
金華婆婆に、杖で剣を砕かれてるし、弟子達には、この先江湖で金華婆婆の咳が聞こえるようなことがあったら、とっとと逃げろって言ってるし。

で、倚天剣を持っての再戦となるんですが、
倚天剣は哦嵋派にあったかって、金崋婆婆、倚天剣は郭襄の佩剣だったんだから、あって当然なのでは?

その、鞘をつけたままの倚天剣で杖を両断する滅絶師太ですが、これは、剣が優れているんですな、あきらかに。
が、それにしても、剣を抜いて見せてくれと云う金華婆婆に対し、抜いたら血を見るまで納まらぬのよって……妖刀村正でもあるまいし(^▽^;)
てか、そんな妖刀を鍛えた覚えはないでしょ、あの人もあの人も(笑)

ところで、師太って尼さんなんじゃなかったかしらと思ったら、金崋婆婆の台詞でも「尼が遊び歩く中原云々」と云うのが会ったから、やはり尼さんらしいですねぇ。
演じておられるワン・ジンホァさんですか、この方ならマルガリータでも、少々きつめだけど美しい尼様になったでしょうに、何だって道姑の格好なんでしょ?

というのは置いておいて。

杖を砕かれた金華婆婆が退散したあと、残った滅絶師太は紀暁芙を呼び出し、姿を消した理由と現在の仕儀について質します。
それについての紀暁芙の返答は――

数年前、倚天剣を預けられ、張翠山たちの探索の旅に出た紀暁芙は、倚天剣を狙う者たちに眠り香を嗅がせられ、危機に陥ります。
それを救い、眠り香で体が動かなくなった紀暁芙を看病し、途中まで警護してくれたのが楊逍。
武当派の六番弟子である殷梨亭(いん・りてい)と婚約している身でありながら、紀暁芙、楊逍の愛を受け入れ、身ごもった不悔を密かに産み落とします。

それを聞いた滅絶師太は大激怒。と云うのも楊逍は明教の光明左使で、師太の師兄のを殺害した男。つまり、哦嵋派にとっては不倶戴天の仇と云うわけなんですね。

楊逍を殺せば、これまでの一切を許した上、哦嵋派の掌門にするという滅絶師太ですが、紀暁芙は楊逍の愛に殉じる覚悟でこれを拒絶。師太に打ち殺されます。
これが、郭襄が掌門の時代だったらねぇ、たとえ敵でも、好きになっちゃったものは仕方がないと、せいぜいが破門くらいで許してくれたでしょうに。
滅絶師太、出家のクセに心が狭すぎ――と云うか、この人が出家と称するのって、詐欺というか、犯罪に近い気がする(~_~;)
(ちなみに、倚天キャラ中、私が一番嫌いなのがこの人ね)

師太たちが立ち去った後、紀暁芙は張無忌に対し、不悔を崑崙山に住むはずの楊逍の元へ届けてくれるよう頼んで、息を引き取ります。
言葉通り、不悔をつれて旅立った張無忌ですが、途中、胡牛青が治療のために患者を吊るす木に、胡夫婦の死骸がかけられているのを見つけたり、食べ物を探しに立ち寄った寺で、逆に恩知らずな簡捷、薛公遠たちに捕まって食われかけたり。

ちなみにこの頃は気候変動による飢饉に蝗害が重なって、おまけに、元の最後の皇帝であが政治に興味を失ってたとかで、国は荒れてたそうですが、
それにしても、罠を仕掛けておいて、かかった獲物が恩人だろうが難だろうが食っちまおうなんて、なるほど、金崋婆婆がひどいことをしても当然な程度には、この連中も人非人だったわけなんですな(-_-;)

その、危ないところを助けてくれたのが、後に中原から蒙古を追い払って明朝を建てる朱元璋(しゅ・げんしょう)と、その腹心の徐達(じょ・たつ)なんですが、
朱元璋が僧侶姿なのは、そういう伝承があるからいいとして、意外に好漢なのがねぇ、
その晩年に、建国の功臣とその一族2万人余を次々と粛清していったという姿と重ならなくて、何とも意外な感じで……(~_~;)
尤も、権力の座に上れば、人間、変わるものだし、好漢でなきゃ、人はついてきませんものね(笑)

その朱元璋たちと別れ、何とか無事に崑崙山にたどり着いた張無忌ですが、またまたトラブルに遭遇。
毒に当たった崑崙派の掌門・何太冲の五番目の妻のために、解毒の方法と薬草のありかを教えてやったせいで、正妻の嫉妬と夫婦喧嘩の火の粉をまともに浴び、あわや、殺されかける羽目に陥ります。

と、そこを救ってくれたのが(なんと、ご都合主義的にも)訪ねる相手である楊逍(よう・しょう)だったのですが、紀暁芙の死を知らされた楊逍、ショックで内力が乱れて失神  ヾ(^o^;オイオイ・・・
あわや、何太冲に腕を落とされそうなったところを、張無忌の点穴で蘇生。
何太冲夫婦をあっさり倒しますが、あえて命は取らず、またの手合わせをと逃してやります。
やっぱり、ここでも邪派と呼ばれる方に好漢が多いですなぁ。

さて。
張無忌に紀暁芙との間の娘を届けてもらい、さらに紀暁芙が自分との愛に殉じたことを知らせてもらい感激した楊逍、礼をしたいといいますが、
紀暁芙は自分を見込んで娘を託したのだから、なめてくれるなと張無忌はそれを拒絶。
ならば、武芸の伝授をと云う言葉も、武当派以外の武芸を身につける気はないからと謝絶します。
このあたりは、幼少ながら凛冽たる気概と云うか、小英雄といってもいい男に育ちかかってるのに、原作通りのキャラ設定だとすると、大人になってからがねぇ……(-_-;)

というのはともあれ、恩を返せないことを残念がる楊逍と、張無忌から離れたがらない不悔に、再会を約して別れを告げた張無忌でしたが、
このまま武当山に帰っても、胡牛青に告げられた余命はあと1年。
(いつの間に、そんなコトを言われてたんだ!?)
太師父や師匠伯、匠叔を悲しませるよりは、いっそ誰も知らない山の中で死のうかと考えた張無忌、
(まるっきり、一人前以上の大人の発想ですが)
山の中をさまよううち、獲物をとるために仕掛けてあった落とし穴に嵌り、気を失います。

ところが、何と、その罠、あの朱子柳さんの子孫の朱長齢(しゅ・ちょうれい)の娘、九真(きゅうしん)の仕掛けたもの。
罠から助け出された張無忌、朱家へ引き取られ、使用人としてこき使われることとなります。

まあ、それはそれ。当座の居所も出来たし、お嬢様は優しそうだから良いか――って、チビ無忌、こんな頃から美人にゃ弱いというか、甘いというか……。
先が思いやられます(~_~;)

と、そうこうするうちに新年になり、武家の娘の青嬰(せいえい)と弟子で九真の従兄の衛璧が訪ねて来ます。
が、この三人、ご先祖の義侠心を全く受け継いでない――というか、力一杯ご先祖の名を辱める不肖の子孫達。
まだ子供の張忌を狩の的にして遊んだ上に、衛璧に至っては、思わず抵抗した無忌に痛い目にあわせられた腹いせに、タコ殴り。

ところが、それを目にした朱家の当主の朱長齢、張無忌の使った技が武当派のものであることから、武当派の弟子ならば謝遜(しゃ・そん)と屠龍刀の所在を知っているだろうから、それを聞きだすため、張無忌を大切に扱うようにと、娘に命令。

そうとは夢にも思わず、美しいお嬢様に優しくされて、張無忌は有頂天 ヾ(--;)ぉぃぉぃ
美人に弱いという張無忌の欠点、早くもモロに露呈です。

一方、なんとか張無忌を篭絡して謝遜の居場所を聞き出したい朱長齢、わざとらしく喪服を着て張翠山の位牌を祀り、
張翠山は命の恩人だが、ここは山奥で情報が遅いから、非業の死を遂げたことは今聞いたと大嘘を(^_^;)

しかも、その情報をもたらしたのは、中原へ戻った金毛獅王・謝遜で、張翠山の仇を討とうとしたのだが、多勢に無勢で逆に傷を負い、ここへ逃げ込んできた。
ここにも敵が迫っているから、早く逃げるようにと張無忌に云います。

そうと聞いて、逃げるわけには行かないと云う張無忌に、ならば生きるも死ぬも一緒と、高価な家財を壊し始める朱長齢。

義侠心に篤い人と、つい、朱長齢を信用してしまう張無忌でしたが……
と云うところで、以下次週です。

それにしても、まあ、武家の子孫は、要するに“あの”兄弟の血が入ってるから仕方ないとして(^▽^;)
朱家の子孫がねぇ……
ご先祖の朱子柳さんは、義侠心の篤い清廉な人だったのに……


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コメント

武家の子孫は、確かにあの、兄弟の血が入っているから 納得しますが

朱家の子孫は何であーなったのでしょうね
先祖の朱子柳さんは
義侠心の篤い立派な人だったのに…
月日が流れると子孫達もあんなになっちゃうんですかね…
まさか、朱家に迎えたお嫁さん達の中に、原因があるとか!?それとも、ただ単に
性格の問題かな?

ところで…
私、張 無忌が大人になったらどんな人になるのかちょっと検索して見たんですか、無忌クンって優柔不断のフラフラ君になっちゃうんですね。
reiさんの12月のアクセス解析にあった
『張 フラフラ』の意味が何となく分かる様な気がしました
(^_^;)

一本気で熱い男
『楊過』を見た後に 優柔不断なフラフラ君、『張無忌』を見たら感動する前にイライラ、モヤモヤしそうな予感…(-.-;)

でも、見た感じ
一生懸命になる努力家でもありそうなので、そこは認めてあげようかな(^。^;)

由香さんへ

武兄弟の場合も、当人たちの性格はアレですが、お父さんはいたって気のいい人だったし、お母さんはなかなかの烈女だったし、なので、やっぱり、育った環境の問題でしょうか。
朱子柳さんの場合は、一灯大師というご主人がいたし、周囲にも真の大侠と云うべき人も多くいたし、自分を律するべき基準も環境もあった。
でも、朱長齢の場合、おそらく時代も人心も荒れてるし、あの近辺に名家といえば朱家くらいといわれていましたから、つい、増長して、あんな性格になってしまったとか。
(それにしても、少々セコすぎですが(^▽^;)

張無忌クンの性格については、こちら↓
http://reiazumi.blog112.fc2.com/blog-entry-18.html
で一度考察をやってますので、お暇があって、ネタバレがいやじゃなかったら、読んでみて下さい。

あと、女性に対する優柔不断の原因、多分、まだこの時点じゃ、本当の意味で『恋』をしていないじゃないかな、と思います。
そのかわり、努力家で、真面目で、目上を立てる、と云うところが、長所になってゆくかな、と思いますので、
まあ、長い目で見てやって下さい。
(でも、時々踏んずけたくなるかも知れませんが(^▽^;)

今回くらいで無忌は大人になるかな~と思っていたら、まだでしたね。この子役ちゃん、気に入られてるのでしょうか(笑)

>心の底では深く愛し合ってるのに、意地の張り合いから仲違いを続けてる夫婦、金庸作品では多いですなぁ。

本当に。どの作品にも(って全部読んだわけじゃないんですが)必ず出てくる気がしますね。
で、私は、そんな二人が和解するシーン、結構好きなんですよね、ベタなんですが(^^;ゞ

>また、この阿離って子供が、性格が悪い上に乱暴で……(-_-;)

全くですねぇ(_ _;)
金花婆婆に育てられて、あぁなっちゃったのか…。
最初登場したときから、大人相手にエラそうな口利いてましたもんね。

>やっとこさ郭襄(かく・じょう)が哦嵋派の開祖であることが明かされるのですが

郭襄が開祖だというのに、峨嵋派の弟子があんな陰険な人ばかりっていうのは、何とも情けないですねぇ。
てか、滅絶師太が掌門なのが問題なのか。

屠龍刀を巡ってはあんなに大騒ぎになるのに、倚天剣を巡る争いは起きないんですね。
倚天剣は、所有者がはっきりしているからでしょうか。

>師太って尼さんなんじゃなかったかしら

ですよね。『笑傲江湖』では峨嵋派は尼さんだったので、みんな尼さんじゃないの?と思ってたんですが。
でも、紀暁芙には婚約者がいるし、尼さんじゃないのかしら?

>その晩年に、建国の功臣とその一族2万人余を次々と粛清していったという姿と重ならなくて、

そんな歴史があったのですか。
でも、建国の王も、その後・・・ってのはありがちですよね。
権力を握ると、やはり人は変わってしまうのか(^^;)

>美人に弱いという張無忌の欠点、早くもモロに露呈です。

ここ、ホント、わかりやすかったですね~(笑)
あんな子どもでも、鼻の下伸ばすんだー、と思ってしまいました。

武家も朱家も、ご先祖様は立派だというのにねぇ(_ _;)
人となりというものは、環境で決まるものですかね。

ふく*たま さんへ

>この子役ちゃん、気に入られてるのでしょうか(笑)

かも知れませんね。
私も、これの前の週辺りで大人になるかと思ってたんですが。

> 金花婆婆に育てられて、あぁなっちゃったのか…。

と、私もそう思ってたら、生まれ育った家庭の環境も悪かったようです。
もっとも、金花婆婆の影響も、かなり大きそうですが。

>でも、紀暁芙には婚約者がいるし、尼さんじゃないのかしら?

こちらは在家の弟子、ということですね。
『笑傲江湖』の亘山派だけじゃなく、少林寺にも在家の弟子は居ますから。
あと、哦嵋派については、掌門は主家じゃなければいけない、という原則はないようですね。

>そんな歴史があったのですか。

はい。こちらは田中芳樹さんの『運命ー二人の皇帝』に詳しいです。

>でも、建国の王も、その後・・・ってのはありがちですよね。
>権力を握ると、やはり人は変わってしまうのか(^^;)

そのようですね。
なので、建国の功臣をひとりも粛清していない後漢の光武帝とか、宋の超匡胤あたりが称えられるわけです。

>人となりというものは、環境で決まるものですかね。

そうなんでしょうかね。
また、特にあの時代はヒドかったってこともあるんでしょうが。


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