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書剣恩仇録 第1集~第2集

いよいよ始まりました『書剣恩仇録』。
初回を見た感触は悪くない――というか、なかなか良かったんですが、
ずっと、こんな感じで続いていってくれますかねぇ。

chinkaraku

さて。


ときは清朝前期。五代皇帝雍正帝の治世。
一夜、紫禁城の雍正帝の前にに一人の刺客が姿を現します。
彼、于万亭(う・ばんてい)は、かつて雍正帝に謀反を企てた罪で豚(サスヘ)と改名させられた弟の允禟(いんとう)。
ですが、その復讐の刃にかかる前に、病を得ていた雍正帝は絶命。
名誉回復のならなかった于万亭は、第六代皇帝・乾隆帝となった弘暦の出生の秘密を知る陳世倌(ちん・せいかん)のところから、その秘密を探り出そうとします。
(もともと、この陳家へ庭師としてもぐりこんでいたわけですが)
が、一足遅く、皇太后となった雍正帝の皇后の差し向けた刺客集団『血滴子(けってきし)』によって、陳世倌は絶命。
ですが、『血滴子』の落としていった書状から、乾隆帝の秘密をつかむことができ、さらに陳夫人の信頼を得て、杭州に居る陳家の跡取り、陳家洛(ちん・からく)を邸へ連れ戻すようにと頼まれます。
(で、家洛は将来利用できそうだからって引き受けるあたりが陰険)

その頃、杭州の祖父の邸に居た陳家洛は、役人に囲まれた侠客の夫婦、奔雷手(ほんらいしゅ)の文泰来(ぶん・たいらい)と鴛鴦刀(えんおうとう)の駱冰(らく・ひょう)を助けますが、二人を廃屋に匿ったところを役人に発見され、あわやと云うところを于万亭に救われます。

母の望みで于万亭の義子となった陳家洛は、西域に連れてゆかれて武芸の修行。
その、物覚えのよさを見込まれて、半ば無理矢理、天池怪侠(てんちかいきょう)袁士霄(えん・ししょう)の弟子にされ、その袁士霄とは複雑な関係にある天山双鷹、禿鷲(とくしゅう)陳正徳(ちん・せいとく)と雪(せっちょう)関明梅(かん・めいばい)の夫婦、関明梅の弟子でウィグルの族長の娘、翠羽黄衫(すいうこうさん)のホチントンらとの出会いを経て、大きく成長……してゆくんだろうなぁ(^▽^;)
(是非、していって欲しいものです)

一方、さっさと陳家洛を袁士霄にぶつけてしまった(笑)于万亭は、自身の復讐のために暗躍。
皇太后の望みで幽閉を説かれることとなった乾隆帝の兄・弘時を死に至らしめたり、腹心の衛春華(えい・しゅんか)常赫志(じょう・かくし)常伯志(じょう・はくし)らを使い、文泰来夫妻や鉄旗幇会の楊成協(よう・せいきょう)らを巻き込み、秘密結社を作ろうと動き始めておりました。

と、あらすじをざっくりまとめて見ますと、こんな感じですが、
ワタクシ的には珍しい、こういうまとめ方を、何だってしたかと云うとですね~、
あまりに事態がてんこ盛り過ぎて、到底記憶し切れん!(爆) 
というわけでして(^^ゞ
元々、金庸先生の作品自体が、これでもかってほどエピソードが盛り込んであるんですが、これはどうも、それ以上ですな。

で、初回放送ざっと見た感じでは、上にも書きましたが、非常にいい感触。
というか、まずは、丁寧に、スタンダードに作りこんである感じがいたしました。
武芸のシーンも、ワイヤーやらなにやら使いまくりなんでしょうが、結構体を使ってやってる感じで見応えがありますし。

『血滴子』の使う暗器は面白いし、駱冰姐さん、よく動いてますし、
文泰来夫妻が宿屋の前で役人に囲まれたシーンなんて、数名の役人が宿に飛び込んでゆくと、全ての扉がぴったりと閉ざされ、しばらく立つと、その全員が扉をぶち抜いて放り出されてきて、予想通りの展開に、思わずウケまくってしまった(^▽^;)

あと、陳家洛がいいですなー。
原作の白面の貴公子風とは違って、いかにも育ちの良さそうな坊ちゃん風ですが、この顔立ち、メイクと表情次第で、かなり“きりり”と引き締まって見えるハズ。
で、意外にやんちゃ――と云うほどでもないか。
毒矢を受けて負傷した文泰来の手当てのために、医者を呼んでくるというのを、怖がってきてくれないわと難色を示す駱冰に、
「金さえ出せば来てくれますよ」
銀を取り出してみせると云う、意外に世慣れた――というか、スレたところを見せるかと思えば、案外お間抜けなところもあったりしますが、何をやっても、どこか育ちの良さが匂うって云うかな~。

1-1

で、最初から衛春華だか石双英(せき・そうえい)だったかあたりに『軽薄』と評されちゃってるせいか、ホチントン相手に、笑顔の方がいいとか軽口叩いてても、そんなに嫌な感じがしない。
(もっともコレね~張無忌が酷すぎたから、その後はナニを持ってきても悪く見えないってこともあるかもしえないケド(^_^;)
結構義侠心と勇気と、負けん気はありますしね。

ともあれ、原作の感じでは陳家洛、袁承志(えん・しょうし)とか張無忌系の大人しくて上には無条件で従うタイプだと思ってたら、意外にも楊過、胡斐(こ・ひ)、韋小宝系に変更されていて、嬉しい誤算というか、これがどう変化、成長してゆくか、ちょっと楽しみです。
(で、できうればドラマ版『雪山飛狐』のようにはならないで欲しい(-_-;)

と云う具合で、『倚天屠龍記』最終週の末尾でもチラッと書きましたが、かなり脚色というか、改訂がされていて、描かれるのは原作よりかなり前の『紅花会』結成以前から。
で、初代総舵手となる于万亭は、原作では陳家洛の母と幼なじみで、陳家に庭師となって入りこんでいたのも、『紅花会』を作ったのも確か、陳夫人との純愛ゆえでしたが、ドラマの方では自身の復讐のため。
で、目的のためには手段を選ばない男に描かれてます。

この週と、あと来週分あたりが、『紅花会』の結成と、構成員となる侠客の集結が描かれるんでしょうが、その構成員の集め方――特に二番役の無塵道人(むじんどうじん)となる易坤(えき・こん)のゲットの仕方、酷すぎ。
てか、無塵道人が隻腕になったの、恋をした令嬢に片腕を要求されたからなんですが、それって于万亭の差し金だったんだ……(-_-;)

鉄旗幇会と文泰来夫妻を傘下に入れるのも、陳夫人暗殺に失敗して自分のところに鞍替えして来た『血滴子』改め『追風七騎』を使ってナニやらやってたし。

と云う具合で、于万亭エピソードは、ちょっと重ったい感じなんですが、
これが、話が西域へやられた陳家洛の方に移ると、もう一転してコメディータッチ。

もっとも、『天山双鷹』夫妻を演じるのが、旦那の方が『少林サッカー』の大師兄で、奥方のほうが『カンフーハッスル』の大家の奥さんと来れば、これはもう、お二人がマジメに芝居をしてても、視聴者としては、カオを見てるだけで笑っちゃうでしょう。
原作を読んだ段階では、もっとこう、枯れた雰囲気の細身の爺サマ婆サマを想像してたんですけどね~。
結構意外。
(でもまあ、これはこれで悪くないかも)

しかも、袁士霄が陳家洛を弟子にしようと思い立ったのが、あの小僧に自分の武芸を仕込めばケンカが出来て、退屈しないというとんでもないものだったわけで――
老玩童か、あんたは(^▽^;)
雰囲気はなにやら、『射英雄伝』のときの洪七公なんですけどねー。

おかげで『雪山飛狐』の、成長した胡斐の初登場シーンの、この師匠にけしかけられた胡斐が武諸葛たちにイタズラを仕掛けるエピソード、さもありなんと納得してしまった。
原作に無い設定だし、製作者が違うのにー(^▽^;)

んで、この師匠、機会があれば、陳家洛に喧嘩をして来いとけしかけるし、お膳立てまでするし、師妹だった関明梅に未だに惚れていて、何かと云うとちょっかいを出しに行くし。
おかげで陳家洛の師父に対する尊敬心、薄い、うすい(^▽^;)

でも、取り敢えずは修行は真面目にやっているようで(?)
いずれは絶技は身につくんでしょうが、師父への尊敬心は――大丈夫ですかね?
(武芸の方も――多少格好はついてきたようですが、まだステン、ステンと、よくこける子なので(^▽^;) 

あと、乾隆帝・愛新覚羅弘暦を演じているアダム・チェンさん、
この人、ジェット・リーの『レジェンド・オブ、フラッシュ・ファイター 格闘飛龍、電光飛龍』で陳家洛を演じておられたんですが、
調べ物のついでにチラチラッとウィキベディアを見てみたら、過去の『書剣恩仇録』で陳家洛、乾隆帝、福康安の三役を演じておられたり、楚留香を何度か演じられたり、なかなか凄い方みたいなんですな。

てなことで、色々な面で楽しみです。
でも、頼むから、この調子で続いていってくれよ~ (^_^;)


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Comment

 

いよいよ始まりましたね(^_^)
初回から色々展開が有りましたが、ワイヤーアクションも良かったし、イイ感じで始まってgood!でした。(b^ー°)

陳家洛も印象は悪くないです、御曹司なのに気取ってないところがイイですね
しかし、于万亭の仲間のゲット方法は凄いというか、酷いというか…復讐の為に手段を選ばないやり方は恐い((゜Д゜ll))

文泰来と駱冰夫妻。かなりイイですね~
文泰来は男気を感じるし、駱冰は美人で強くて良く動くし、一目でこの夫妻を気にいりました(^O^)

袁士霄。いたずら好きの爺さんって感じで、何だか老頑童みたいですよね。こういう爺様は好きです

天山双鷹の御夫婦を演じている方々はカンフーハッスルと少林サッカーに出てる方々なので真面目な演技をしててもコメディーを見てるみたいでした。(でも面白いからイイです)

ホチントン。可愛いです(≧∇≦)武芸の腕前も確かだし、頭も良さそうだしこんな感じの女性は好きですね。

でも、弘暦を演じているアダム・チャンさんの年齢にはビックリしたぁ~だって還暦を超えてるんだもん(^▽^;)
有名なベテラン俳優の方なんでしょうけど、還暦を超えた人を青年役にするなんて思い切った事をするよなぁって思ってしまいました。

これからどう展開して行くのか楽しみですね。(願わくば、このままイイ感じて展開して終わって欲しいデス…)


  • posted by 由香 
  • URL 
  • 2011.05/01 23:40分 
  • [Edit]
  • [Res]

由香さんへ 

はい。
原作の大胆なアレンジと、見せ場を心得た演出、意外な配役も含む達者な脇役陣、随所に挿入される見所のあるアクションと、現在のところ、かなりの期待株です。

それにしても天池怪侠と天山双鷹のジイさま、バア様たちは、原作ではもっと渋い印象だったんですケドねぇ。
まあ、面白から、いいですけど(笑)

>于万亭の仲間のゲット方法は凄いというか、酷いというか…復讐の為に手段を選ばないやり方は恐い((゜Д゜ll))

この悪辣さ、ますます拍車がかかって行きます。
これが、どのあたりで破綻するか~と期待させるあたりも、作り方の上手いところかも。

ホチントン、美人で気丈で、いいですよね。
彼女と陳家洛との恋模様も、かなりアレンジがされているので、気になるところです。

>還暦を超えた人を青年役にするなんて

中年です。
陳家洛と瓜二つの隠し子(後ほど登場)がいますし(^_^;)
(見てる人のおそらく八割超は知ってるから、バラしても大丈夫(笑)

第2週で紅花会のメンバーも揃ったし、陳家洛は、またまたとんでもない出会いをしてるし(^▽^;)
とりあえず、当分は楽しめそうです。
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2011.05/02 10:00分 
  • [Edit]
  • [Res]

No title 

まだ1話&2話しか見れてないんですが、大胆アレンジされてても、いい感じですよね!

>あと、陳家洛がいいですなー。

同感です。
原作のイメージとずいぶん違いますが、原作通りじゃない方が却ってよいですよね(笑)
どう成長していくのか、楽しみです。

>もっともコレね~張無忌が酷すぎたから、その後はナニを持ってきても悪く見えないってこともあるかもしえないケド(^_^;)

あ、それ、私も思いました~!(爆)
どんだけ酷かったんだ、無忌・・・(^▽^;)

>その構成員の集め方――特に二番役の無塵道人(むじんどうじん)となる易坤(えき・こん)のゲットの仕方、酷すぎ。

易坤なんて人いたっけ?と思っていたら、腕を切り落としたところで、あ~無塵道人だったのか!と合点がいきました。
にしても、ホント、酷いですよねぇ(_ _;)
干万亭にとって、自分以外の人間は全てコマなのか、と恐ろしいです。

>原作を読んだ段階では、もっとこう、枯れた雰囲気の細身の爺サマ婆サマを想像してたんですけどね~。

そうそう~。お気に入りだったので、イメージが違ってちょっと残念だったんですけど・・・(^^;)
でも、見慣れたら、これはこれでいいんじゃない?と思えるようになるかな(笑)

>老玩童か、あんたは(^▽^;)

あはは、そんな雰囲気でしたね~。
あの役者さん、『七剣下天山』にも出てたんです。何だか懐かしかったです(結局『七剣下天山』の鑑賞は途中で止まっちゃってるんですけど(^^;ゞ)。

>いずれは絶技は身につくんでしょうが、師父への尊敬心は――大丈夫ですかね?

どこかで、師父への尊敬が芽生える場面があったりするかもですね。
それもちょっと楽しみだったり。

>調べ物のついでにチラチラッとウィキベディアを見てみたら、過去の『書剣恩仇録』で陳家洛、乾隆帝、福康安の三役を演じておられたり、楚留香を何度か演じられたり、なかなか凄い方みたいなんですな。

私も調べてしまいました(笑)すごいですよね、いろんな役をされていて・・・。
過去の『書剣恩仇録』を知っている人には、ニヤリとするシーンなんかあったりするんでしょうかね?

>でも、頼むから、この調子で続いていってくれよ~ (^_^;)

私も念じてます~。
  • posted by ふく*たま 
  • URL 
  • 2011.05/03 23:55分 
  • [Edit]
  • [Res]

ふく*たま さんへ 

>まだ1話&2話しか見れてないんですが、大胆アレンジされてても、いい感じですよね!

ですね!
え? こんな風に変えて大丈夫? と思える部分もありますが、そこのところもまた楽しみだったりして(笑)

>原作のイメージとずいぶん違いますが、原作通りじゃない方が却ってよいですよね(笑)

はい。
優等生過ぎた原作に比べて、ドラマの方が可愛いですものね。
(某キャラクターいわく、良い男は大概可愛らしいものだそうです(笑)
これが、『雪山飛狐』のときの家洛くらい、いい雰囲気に成長していってくれるのか、
私も楽しみです。

>どんだけ酷かったんだ、無忌・・・(^▽^;)

あっはっは……。
でも、言えてますよ~。場当たり主義だし、本人は誠実なつもりだけど、結果的に不実だし、なんでもすぐ忘れるし、主人公なのに決め所も決められないし。

>にしても、ホント、酷いですよねぇ(_ _;)
>干万亭にとって、自分以外の人間は全てコマなのか、と恐ろしいです。

ねぇ。
第2集分でも、さらに酷いエピソードが出てきて(-_-;)
こうなると、どのあたりで真相が露見して、どう破滅してゆくのか、
(ここまでひどいことをしてるんですから、破滅してくれなきゃウソです)
そのあたりも見る楽しみに加わってきました。

>でも、見慣れたら、これはこれでいいんじゃない?と思えるようになるかな(笑)

名優さんたちですし、演出もなかなか楽しいですしね。
私は既に、あれはあれで別物よと開き直り(笑)楽しんで(馴染んで?)鑑賞しつつあります(^^ゞ

>あの役者さん、『七剣下天山』にも出てたんです。何だか懐かしかったです(結局『七剣下天山』の鑑賞は途中で止まっちゃってるんですけど(^^;ゞ)。

多分何か、大作に重要な役どころで出てる人なんだろうな~と思っていたら、やはりですか。
(『~天山』の方は、また気が向いた、ということでやって下さいませ(^_^)

>どこかで、師父への尊敬が芽生える場面があったりするかもですね。

なるべくなら、そうあってほしいですね。
ま、ず~っと「じいさん」呼ばわりでも、悪くはないんですが(笑)

>私も調べてしまいました(笑)すごいですよね、いろんな役をされていて・・・。

ですよね。
多分、向こうでは、配役を見て「おお!」と納得されるような名優さんだったんだ~。

>過去の『書剣恩仇録』を知っている人には、ニヤリとするシーンなんかあったりするんでしょうかね?

わからないですが、そのくらいの余裕のある作り方をして欲しいですよね(^_^)
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2011.05/04 11:17分 
  • [Edit]
  • [Res]

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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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