2008/01/15 (Tue) 笑傲江湖 第3話、第4話

儀琳ちゃんのお弟子の地位(と、原作では男子の尊厳)をかけて、
卓(テーブル)と、上の料理を横の川に叩き込んで、
冷狐冲と田兄ぃの勝負が、いよいよ始まりましたが……




座ったままの勝負とはいえ、実際はまだまだ田兄ぃに勝てるはずのない冷狐冲、やはり、ざくざく刻まれてしまいます。
(思わず声を上げる曲非烟(きょく ひえん)、振り向いてしまう曲長老、いつの間にか二人の席に来ている林平之……と、このあたりのギャラリーの行動が妙に可笑しい)
「尼っこがそばにいて、運気が上がるもんか!」
傷だらけになりながらの冷狐冲の言葉に、ついに、涙ながらに店を立ち去る儀林ちゃん。
ですが、やはり気になって、立ち去りかねて、
(なんたって、橋の上まで来ても剣戟の音が聞こえるんですからね~)
店に戻り、二人を止めるために自害しようとします。
が、その短剣を蹴り飛ばして、さらに激しい勝負を続ける二人。
(いや~。よく動きます、二人とも)
椅子までばらばらに刻まれて、ついに倒れる冷狐冲。
「座って戦えば、天下で二番目。這って戦えば何番目かな?」
立ち上がった田伯光に冷狐冲、
「ふふ……。田兄ぃ、あんたの負けだ」
冷狐冲のお尻には、切り刻まれて座面だけになった椅子の切れ端が、しっかり乗っかっておりました。
(上着と琴に隠れて、ちょっと見えないあたり、なかなか芸が細かいですが)

当然、儀琳ちゃんの弟子にはなりたくない田兄ぃ、今度俺の前に姿を見せたら殺すと宣言して退場。

やれやれ。一難去って~と思ったら、やってきた次の一難は、青城派は青城四獣~じゃない、青城四秀の一人、羅人傑。
林平之と辟邪剣譜のありかを訪ねる羅人傑を無視して冷狐冲、儀林ちゃんに
「なあ、青城派の最も得意とする技は何だと思う?」
「わかりません。青城派には、優れた技がたくさんあると聞いています」
「それはな、『鴈の尻吹っ飛び』だよ」
……満身創痍のクセに、この兄ちゃんは……(^▽^;)
しかも、胸に剣を突きつけられてもまだ、
「なあ、教えてくれないか? あの『鴈の尻吹っ飛び』って技を」
……って、最后の一息どころか、閻羅王の前に引き出されたって、減らず口を叩き続けるんでしょうなぁ、この男は。
まあ、こういうところが好きなんですケド、ワタクシ(^_-)-☆

で、当然のごとく怒り狂った羅人傑に剣を突き刺されてしまいますが、今度は儀林ちゃんに向かい、声をひそめて、
「林家の辟邪剣譜の在処は……」
で、見事引っかかって顔を近づけた羅人傑の胸を短剣でぐっさり。
(こういう辛辣な手も使えるのにな~。何だって、最初からやらないかな~。
 まあ、最初から上手く立ち回るタイプだったら、金庸作品随一の好漢なんて言われないか~(笑)

続いて気を失ってしまった冷狐冲を、死んだと思い込んだ儀林ちゃん、彼を背負って菜の花畑をさまよううちに、自分も気を失ってしまいます。
そうして、意識が戻れば、そこにいるのは自分ひとり。
冷狐冲への想いと仏に仕える身の守るべき戒律と、相反する思いに心を乱すも、最期には冷狐さんをお助けくださいと一心に仏に祈りを捧げる健気な儀林ちゃんでした。

さて、その冷狐さんですが、原作では曲長老に妓楼に担ぎ込まれてて、そこへ儀林ちゃんやら定逸師太やら余滄海やらが押しかけてのひと騒動。で、師父の偽君子な一面が早くも顔をのぞかせる、なかなか興味深い場面があるんですが~
(普通に情のある師匠なら、子供のころから手塩にかけた気に入りの一番弟子が瀕死の重症を負って担ぎ込まれてて、しかも余滄海にさらに傷を負わされたとわかれば、君子剣の体面がどうの身分柄がこうの、とか言っておらずに「大丈夫か!?」と走りこみますぜ。場所が女郎屋だろうが火葬場だろうが)
ここでは冲さん、あばら家に担ぎ込まれて、曲長老を追ってやってきた聖姑・任盈盈に手当てを受けるんですな。
それにしても、あの方法、肩こりにはもの凄~~く効くんだそうですが、
(ウチのジイちゃん(故人)が、心得があったそうです)
散々出血した人に施して大丈夫なのかな?

あ、そうそう。あの方法は、素人がうかつに真似ると、血が止まらなくなったりするそうなので、『良い子は真似をしないでね』だそうです。

その頃、茶店で他の兄弟子達と合流した岳霊珊、大師兄こと冷狐冲の姿だけが見えないのを案じておりますと~
そこへお弟子を引き連れ、物凄い勢いでやってきたのは恒山派の定逸師太。
冷狐冲が田伯光と一緒になって儀林ちゃんを誘拐したと聞いて、冷狐冲を引き渡せとやってこられたわけですな。
(それにしても、一直線にやってきたようですが、何故皆がここに居ることが~?)
で、冷狐冲がいないなら、代わりにこの娘をと岳霊珊を捕まえて、茶店の壁だか板戸だかをブチ壊し、引退式を行うはずの劉正風の屋敷へと向かいます。
(仏に仕える人が堅気さんのお店の器物損壊していいのか~と思いますが、この尼様も、気性が激しいから~(^▽^;)

その劉正風さんのお屋敷には、冷狐冲にやられたという羅人傑の死体やら泰山派の、え~と誰だっけ? やらが運び込まれ、さらには岳霊珊を引っ張った定逸師太が到着し~内心はおそらく頭の痛い、冷狐冲の師匠の岳不羣。(ドラマでは岳不群となってましたね)
そこへようやく到着した儀林ちゃん、皆の前でこれまでの事情を説明し始めますが~
定逸師太が、余計なことを言わずに、簡潔ににと命じたにもかかわらず、まあ、事細かに、
田兄ぃが定逸師太を『オバさん』呼ばわりしたことから、田兄ぃの儀林ちゃんへの口説き文句まで話してしまいます。
(こういう娘さんのコトを、今の用語でKY(空気読めない)って言うのかなぁ? 天然で可愛いからいいケド)

girinn


「そんなコトより、冷狐冲はどうした!?」
「はい。そこへ入ってきたのがこの人です」
と、羅人傑の死体を指さす儀林ちゃん。
(あれ? 話が飛んでません?)
と、そこへ「雁の尻吹っ飛び!」の声とともに、窓から飛び込んでくる青城派の弟子。
……って、コレ、冷狐冲がやったんですが、ここンところの意味がさっぱり判らない。
何しに来たんだ、冷狐兄い?

ともあれ、姿を見せないままで場をさんざん引っ掻き回し、余滄海を怒らせてさっさと退散。
で、怒り狂った余滄海が、その場へ引きずり出してきたのが、いつの間にやら会場へ紛れ込んでた林平之。ですが林ちゃんが背中にコブ状のものを背負って、顔を汚して変装してるので、
「木高峯はお前のなんだ!?」
ああだこうだといってるところへ、本物の木高峯が登場。
(この人も辟邪剣譜を狙っておるわけですな)
林ちゃん経由で、余滄海に内力の一撃を喰らわせておいて、これは儂の孫だと林ちゃんを引っ張って退散。
というところで「イーーーーヤァーーーーー」
一話分がえらく短かった気がいたしました(^▽^;)

って、なんでここで切ったかと言いますと、
第4話目、いきなり水車小屋で冷狐冲と余滄海が、ちゃんちゃんばらばらやってるんですもん。
いつ、どこで、どういう経緯で見つかっちゃったんだ、冲さん?
てか、コレもひょっとして、45話くらいで作られたのが、40話に大幅カットされたとか?(まさかねぇ……)

さすがに水車小屋そのものは破壊されませんでしたが、梁や柱はかなり落とされ、冷狐冲は摧心掌の掌風を受けて倒れてしまいます。
そこへ、
「余滄海。この強盗の人殺し!」(原作では「目下をいたぶるか、恥知らず!」)
声をかける林平之。今度は自分がいたぶられそうになったところで、木高峯が登場。
で、余滄海VS木高峯戦は、飛び回り草をなぎ倒す木高峯のブーメラン(というか、飛び鎌と表現したいですなぁ、ここでは)伸びる杖、さらに伸びる余滄海の袖etc……と、超派手で。やっぱ武侠ドラマの醍醐味はここ……というか、このくらいの戦いのシーンは欲しいですね、時々。
(この『笑傲江湖』に関しては、コレでもかってほど入ってますケド♪)

そうして余滄海を追い払っておいて、今度は、自分の弟子になれと林平之を痛めつける木高峯。
(そんなに殴ったり蹴ったり投げ飛ばしたりしたら、弟子にする前に死にますって)
両親を探してくれなきゃいやだと、頑として拒否する林平之。
その場に現れた岳不羣に救われ、弟子入りを志願しますが、これは両親が見つかるまでと保留にされてしまいます。
(それにしても、師父も他の崋山派の弟子たちも、ここへ何しに来てたのかな?)

かくして、ようやく劉正風の引退式の当日。
またまた会場に忍び込むも、未だに琴を渡せていない冷狐冲。
(それにしても、よく壊れないよな~。琴って、中は空洞なんでしょ?)
そうして、あんたたち戦でも始めるのか!? の大人数を会場に送り込み、引退式の妨害を図る五岳剣派総帥の左令禅。
最初は左冷禅のやり方を苦々しく思い、劉正風に味方しようとする掌門たち(特に定逸師太)でしたが、劉正風が魔教の長老と友誼を結んでいると聞いて、静観の方向に。
(皆さん、『魔教は悪』の概念で凝り固まってるんですね)
(見てると、魔教のほうに好漢というか、まともな人間が多くて、正派のほうがよほど悪辣じゃんと思えてくるあたり、非常に面白いんですが)
妨害の手段として次々と家族まで殺され、ついに自害にまで追い込まれかけた劉正風。
と、そこへ、
「劉殿。死んではいけません!」
飛び込んできたのは令狐冲。曲長老と一緒に『笑傲江湖』の曲を完成させるつとめがあるだろうと、劉正風を逃そうとします。
(この辺が、フェア用の本の帯に『熱血漢』と書かれた所以なのかな?)
さらに、そこへ曲長老までが飛び込んで、散々に嵩山派の雑魚キャラを打ち倒し、劉正風をさらうようにして退散。
先に格好良く飛び込んだ令狐冲は、実は余滄海の摧心掌の掌風を受けて負傷しており、小姉妹に無理矢理止められた後、どうやら気絶。
儀琳ちゃんの~というか、恒山派のお薬で意識を取り戻しますが、劉正風を助けようとしたことが問題になったんだったかな? で、陸柏たちに捕まって、連れてゆかれてしまいます。
父に向かって、助けないのかと抗議の声を上げる岳霊珊に、岳不羣、正と邪の区別もつけられないものが云々……って、わぁ、この辺の台詞、すでに忘れてる(^▽^;)
やっぱ、門松をひとつ潜るごとに記憶力が~じゃなくて!

師父が区別をつけなきゃ江湖で生きてゆけないって云ってるの、建前は『正邪』だけど、実際は『正派』と『邪派』でしょうが。
てか、この段階では自分の保身と対面を保つことしか考えとらんのだから、このオッサンは。
つーことで、一見至極まともで“いい人”そうな君子剣の岳不羣、そう思ってみれば、すでにこの段階で、かざした扇の影から“偽君子”の素顔が透けて見えております。

それにしても、令狐冲も怪我が多い男ですな。
ものの壊れた数のほかに、令狐冲が怪我をした回数というのもカウントしてみると面白いかもしれないと、ふと思ってしまいました(笑)

さて、その令狐冲ですが、監禁されているあそこは、嵩山派のお宿なんですかな?
で、助けに来たものは全部捕まえようと、嵩山派の雑兵たちがてぐすねを引いているのも知らず、やってきた第一号は儀琳ちゃん。
まず令狐冲の縄を解き、郭公の声がしたのが気になるから、早く逃げろという令狐冲の言うことも聞かず~までは普通なんですが……
お~い。ちょっとー。こらー。
「ここにいたいのです。ここは、心が落ち着きます」
って、こんなトコで落ち着いてどーするの?
てか、あんたは令狐冲の傍なら、どこでもいいんだろうケドね、
ご飯まで持ち込んで、どうぞって広げて、あーた、ピクニックに来てるんじゃないんだから(^▽^;)
……てゆーか、令狐冲を助け出しに来たんじゃないんだな、この尼さま(^▽^;)
で、令狐冲も、持ってきてもらったからって、いきなり酒を飲んで「美味い!」って、
あんたたちの辞書に『緊張感』という文字は~載ってませんな、おそらく。
と、そこへ、ご丁寧に小姉妹までやってきて、
嵩山派の、その他大勢キャラが部屋になだれ込んできて、
三人まとめてつかまってしまったところで、次回に続く。

それにしても……
儀琳ちゃんの言動、見てる段階では結構“いらっ”とさせられるんですが、
こうやって反芻してみると、面白すぎ。
なんか、いいキャラですねぇ(笑)

あと、金庸作品は全体的に、ジイさまキャラ、おっさんキャラに強くて格好良くて、(かなりヘンな人もいますが)面白い人が多いようです。
てか、中高年層に比較して、主人公以外の若い衆に精彩がないと言うべきなのかな~。
金庸センセイ、いっそのことジイさまか、おっさんを主人公にして、一本書いてくれといたら嬉しかったのに(笑)
(主人公が齢六十でアクションをやってる小説もありますよ、本邦には)

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Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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