PRIDE-小魚兒與花無缺 第7巻(第19~第21集)

やっと……DVD-BOX2の方に入り、
物語は喜劇から悲劇の様相へ……
7-1

さて。


そうとは知らずに、疫病の蔓延する村に入り込んでしまった小魚児と天女。
これ以上の病の拡散を防ぐために、生き残った村人を処分しに来た役人の手は逃れたものの、小魚児は病に感染してしまいます。
そうして、夜になって訪れた家でも、家人は死に絶えており、唯一その家で生きていたのは、これも疫病に感染した刺客の冲天。
2人を捕えれば一万両の報酬がもらえる。そうして念願の十万両がたまれば、刺客の足を洗い、立派な家を建て、妻を迎え、子供を持つ。
もうすぐ、望んだ生活が手に入るはずだったのに。
そんな冲天に小魚児は言います。
お前の望むものはを数えたら片手で足りる。お前は必死で戦ってきた。命を危険にさらしてまで。お前の望みは、指一本で足りる。金だ。その金が今手に入った。お前の欲しいものは金で買える。だが、お前に今必要なものは、金では買えない。
それは命だ。
お前は、人生で何をした。何もしてないだろう。死んでしまえば、金なんて何の意味もない。
ここで、2人ともが同じように死んでも、俺には悔いのない人生だったが、お前は違う。
俺は天国に行けるが、お前は地獄に落ちる。
……設定年齢とはいえ、到底18~19とは思えない、実に老成した見解ですな(^▽^;)
にしても、静止画像にしながら台詞を写してるんだけど(それも、ところどころ省略してるんだけど)台詞多い~(^▽^;)

というところへ、東廠(とうしょう)の番人が現れます。
彼らが薬を持っていると知った天女は、自分が一緒に行くことと引き換えに、小魚児に薬を飲ませますが、天女が連れ去られようとしたその瞬間、突然飛び出してきた冲天が剣を振るい、東廠番子の尽くを斬り捨て、自身もその場で、疫病のために絶命します。
最後にいいことをしたんだ。恩人である冲天に叩頭をして、その場を去る2人。

この冲天、ほんの少ししか登場しませんでしたが、『大旗英雄伝』の艾天蝠(がい・てんぷく)とか、このPRIDEの原作に登場してる黒蜘蛛に似通った、いかにも古龍キャラといった印象を受けました。

そうして、一旦の危機を逃れた小魚児、七星連珠の夜を無事に逃れるために、移花宮を利用することを考えます。

という頃、移花宮へ戻った花無缺は、小魚児と鉄心蘭と会ったときだけ、頭の中で大宮主の声がするという事実に疑問を感じ、自分の脳に何かをしたのではないかと、それを直接問いただしますが、邀月は大宮主の権威を盾に、それに答えようとはしません。
どころか、今度、そんな口を利いたら、お前を罰するという始末。
こ~れは、無缺くんは素直だし、服従が倣い性になってるから大人しく引き下がったけど、明らかに、何かしましたって告白してるようなものだよねぇ。
と、まあ、そこにまでは思い至らなかったようですが、無缺くん、少しだけ、何かを考え始めたようです。

かたや、天女をつれた小魚児は、劉督主の養子が役人をやっている村で、強欲な質屋の親父を懲らしめたことで、自分たちの行き先が移花宮であることが知られるようにしておいて、さらには、風力を利用して移動できる車を作り、それを使って東廠の待ち伏せを交わしながら移花宮へ。

しかも、宮女たちの動きの間隙をを利用し、番子たちに邀月を当たらせておいて、その隙に自分たちは移花宮を通り抜けようとします。
(これは、一国の軍師が勤まるかもね)
その目論見は見事に当たり、番子たちは邀月の内功の一撃で倒され、それを率いていた天談と地説は廃人に。
そうして、そのまま移花宮を通り抜けようとした所へ、侵入者は殺すと立ちはだかったのが花無缺。
7-2
小魚児としばしの睨み合いになるのですが、二宮主の憐星が間に入り、宮の外へ出て彼らの話を聞くようにと無缺を諭します。

劉督主が五陽一陰を手に入れたと聞き、助けなければという無缺ですが、その五陽一陰が宮城から移されたと知らせに来た鉄心蘭が、婚礼以後の数々の恨みをぶちまけたせいで、また頭の中に邀月宮主の声が響き、混乱した無缺は、その場から逃げるように去ってしまいます。
……というコトは、折角無缺を引っ張り出せそうになったのに、小魚児の目論見を失敗させたのは、心蘭ということかぁ……。

しかも、無缺の様子に心蘭は黙ってそっぽを向くんだよね。
小魚児のほうは、多分何か原因があると感じていもいるんでしょう、俺たちを殺そうと思えば殺せたのに、殺さなかったと、今に事態はいいほうに向くと、まだ無缺を信頼してる様子なのに。
これ――多分、心蘭も無缺を一途に愛してるんだろうけど、それが小魚児の無缺に対する友情に負けてるって、なんだかなぁ……。
……って、実は、ちょっとしたことで、私が范冰冰(ファン・ビンビン)を少し嫌いになっちゃったもので、心蘭に対する目線も、辛くなってるわけなんですが。

それにしても、花無缺に関することといい、劉督主が五陽一陰つれて江別鶴邸を訪れたことに対する見解といい、小魚児と心蘭の相違って――って、これは、比べるほうが間違ってますな。頭脳の出来が違うんですから。
ともあれ、劉督主については何かあるぞと思った小魚児、単身、江別鶴邸宅を訪れます。

そうしてそこで、江別鶴と玉燕との会話を盗み聞き。屠嬌嬌(と・きょうきょう)の家族を皆殺しにして六面サイコロを奪ったのが江別鶴であることを知ります。
が、それにしてもここでの江玉燕は――実は劉氏を殺したのは別鶴ではないかと脅しをかけにかかった劉督主に対して、ぬけぬけとした嘘をついて父を庇った上に、実は督主は、その事実に気付いているが、別鶴の利用価値が大きいから黙っているのだろうと、種明かしまでしてみせる。
さすがは悪女の卵というか、栴檀は双葉よりかんばしというか、小魚児が危険視するだけのことはあります。
――というのは置いておいて、

ここで思いついた小魚児、六面サイコロの偽者を作り、それと引き換えに五陽一陰を取り戻そうとしますが、ついでに劉督主も葬ろうとして、影武者を使われて失敗。
逆に、天女、心蘭、悪通天ともども捕らえられてしまいます。
(そうしないと、無缺の出番無しで話が終わっちゃうし(^▽^;)

その無缺は、悪通天が作った小小の墓を見つけたことで、心蘭の言ったことが事実だと知り、大宮主がなぜそんな酷いことをし、自分を欺いたのか、理由がわからず、苦しんでおりました。
そんな無缺の様子を「見るに忍びない」と、憐星宮主、
(刀身の方を握り締めたらしくて、無缺くん、手を血まみれにしてましたし)
双方の混元真気の効力をあわせて迷心大法の効力を消した上で、小魚児たちを助けに行かせます。
が――
半日――いや、10分、いや、1分遅かった!

儀式の場をしつらえた劉督主、次々と五陽の男たちの功力を吸い取り、淑皇后にも手をかけた上、ついに天女に手を伸ばします。
ただ叫び続ける小魚児の前で、淑皇后と同じく、天女の髪も真っ白に変わり――という所へ駆けつけた花無缺、一撃で劉督主を弾き飛ばし、小魚児と天女を閉じ込めた箱を打ち壊した上で、督主に向かい、七星連珠の儀式で隔空吸法が完成するというのは、ただの伝承に過ぎないと言い放ちます。
そうして、更なる混元真気の一撃に、遠くに吹き飛んだ劉督主に止めを刺すべく、後を追おうとしますが、
「天女を助けてくれ!」
小魚児の叫びに足を止めます。

さらに心蘭と悪通天を救い出し、江玉鳳の好意で江家に身を寄せた一同でしたが、ほとんど功力を吸い尽くされた天女は、混元真気でも手の施しようがなく、最後の頼み――と、小魚児と悪通天は、神医・蘇桜を探して、街を走り回ります。

そうしてようやく見つけた蘇桜――彼女、小魚児への片思いに苦しんでいて、雨の中の小魚児が彼女を探す姿を見ていながら、出てゆこうとしなかったんですが、云ってあげなさいというお母さんの言葉で、ようやく出てきたんです――ですが、彼女の医術を持ってしても、もはや天女を救うことは出来なくなっておりました。

しかも、体の衰弱のせいもあって、天女は一日に十年の割合で年を取ってゆく――。
それを悲しんだ天女、一日だけなら若返る方法がある。ただし、それを使えば翌朝には確実に死ぬという毒薬を蘇桜からもらい、元の美しい姿に戻り、そうして、小魚児と婚礼を行います。

それぞれが花嫁と花婿の衣装をまとい、拝礼を行い、思い出の場所で月を眺め、蛍を眺め、謎々遊びの記憶を辿り――母からもらったのと小さな巾着を取り出した天女は、自分を火葬にして、ずっともっていて欲しいといいます。
「ここに提げて、ずっと俺の鼓動を聞かせる」
自分の喉元を示す小魚児。

その小魚児に抱かれたまま、彼の声を聞きながら天女は息を引き取り、友人たちに見守られて、小魚児は愛する天女を荼毘に付します。

神鵰侠侶の古墓での二人に負けない、哀しくも美しいシーンでした。

そうして――

小魚児たちと分かれた花無缺と鉄心蘭、
(無缺が謝ってるのに、心蘭がなかなか許してくれなくて大変でした。全部大宮主と玉燕のせいで、無缺には罪はないのにねぇヾ(--;)
(でも、結局は『愛してる』という言葉には弱いわけですな、女性は)
心蘭が妊娠しているのに無缺は気付いていて、2人で、どこか静かな所で子供を育ててゆこうと語り合いますが、
隔空吸法が完成しなかったのは無缺のせいだと恨み骨髄の劉督主と、これに追随する江別鶴、さらには紅葉先生の悪巧みまでが加わって、無缺は心蘭を誘惑した上で、鉄如雲を殺した武林の大敵に仕立て上げられてしまっており、
(しかも移花宮自体が、相当武林の恨みを買っていたようですね)
心蘭と食堂に立ち寄った所で両眼に毒粉を浴びせられ、失明してしまいます。

襲い掛かる武林の各派の使い手たちを、双剣を振るい、ときに心蘭の声を頼りに退ける無缺。
風車のような剣使いや体さばき、毒を浴びせられた段階で、咄嗟に天幕の支えの柱を蹴り倒して自分たちの身を隠す頭脳の冴え、視力を失っていることを示す目配りや、地歩を探る足さばきなど、ここもまた見せ場の一つです。

そうして――その場に割って入った玉鳳の好意で窮地を逃れた2人でしたが、
混元真気で現在は目を守り、毒を押さえているが、それも長くはもたない。死を予感した無缺、このままずっと君を抱きしめていたいと、心蘭を抱きしめ、愛の言葉を囁きます。
そんな無缺を、何とか助けたいと思った心蘭は、邀月大宮主を頼る決意をします。
これ……このまま2人で死ぬのと、どっちがよりマシかという、究極の選択だよ~ ヾ(~O~;)

で、当然ながら無缺がOKするわけがないんで、知り合いの医者の所へとだまして連れてゆくんですが、移花宮近くになって、無缺に気づかれてしまいます。
が――来てしまうわけなんですね、大宮主が。

それで、移花宮へ2人を連れて行ったんだから、あっさり治してやればいいものを、自業自得だの、ああだこうだと言った末、
どうでも助けてくれないのなら、親子3人であの世で暮らしますと、心蘭が気を失っている無缺を抱き起こしかけた所で、ようやく……
心蘭の命と引き換えに、無缺を治してやるというんですよ、このオバハン。
そうして、心蘭を断腸崖(!)へ連れて行って、そこから飛び降りろと要求。

今生での縁は、来世で続けましょうと、傍らの石碑に血文字の絶筆を残し、心蘭は崖から身を投げます。
(王晶監督、そこまで神鵰侠侶が撮りたいのか(^▽^;)

意識を取り戻し、宮主たちからそのことを告げられた無缺は、断腸崖まで駆けつけ――
(また、ここでの大宮主の様子が、憎ったらしいんです)
絶望感が深すぎて、涙も出なくなると、ああいう、笑うとも怒るともなんともつかない表情になるものですかね。
そうして、石碑の傍の剣に残された心蘭の血を、自分の頬に擦り付け、そのままその場に突っ伏した無缺、2人の宮主の気配に起き上がり、狂気のように斬りかかります。
が、大恩ある二師父の喉元に向けた剣に、一瞬のためらいを見せた、その隙に、大宮主の功力を受け、弾き飛ばされてしまいます。

18年前、お前を拾ってきた。お前の命は我々が与えた。
勝手に死なせはしない。
我々に逆らえば、お前には何もなくなる。

心蘭の後を追うことも許されず、頭の中に響き渡る大宮主の声から逃れるように、
「移花宮をはなれる」
ただ、その一念だけで、よろめきながら歩き続ける無缺。

そうして、呆然と川のほとりに座り込んでいたところへ、こちらも天女の死の痛手から、酒におぼれてる小魚児が通りかかります。
――というところで、次巻に続きます。

あ~。それにつけても、大宮主の憎ったらしいこと。

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コメント

>……設定年齢とはいえ、到底18~19とは思えない、実に老成した見解ですな(^▽^;)

セリフを聞いているときは、いいコト言うな~!と感心してたんですが、言われてみれば、確かに、18,9歳の青年が言えるセリフじゃないですね(^_^;)
それだけ苦労してきたってことなのか。。。

>この冲天、ほんの少ししか登場しませんでしたが、『大旗英雄伝』の艾天蝠(がい・てんぷく)とか、このPRIDEの原作に登場してる黒蜘蛛に似通った、いかにも古龍キャラといった印象を受けました。

結構印象的なキャラだったので、あっさり退場してしまったのにはびっくり。
もったいない気もします(^▽^;)

>……というコトは、折角無缺を引っ張り出せそうになったのに、小魚児の目論見を失敗させたのは、心蘭ということかぁ……。

あぁ、そういうことになりますね。
ここで、無缺が小魚儿たちに協力することになれば、後の展開も変わってきたはずで、後の展開のためにはこうでなきゃならなかったんでしょうが…。
てことは、逆に言えば、仙ちゃんも小魚儿もあんな目に遭わなくてすんだかもしれない…ってことですが(_ _;)

>さすがは悪女の卵というか、栴檀は双葉よりかんばしというか、小魚児が危険視するだけのことはあります。

このシーン、徐々に玉燕が本性を現してきているようで、末恐ろしい気がしました。
お前は賢い、などと江別鶴は喜んでますが、そんな単純に喜んでて大丈夫か?とも思ってしまいました(^_^;)

>半日――いや、10分、いや、1分遅かった!

ホントにホントに!
せめて劉督主の魔の手が仙ちゃんにかかる前には来るだろうと思ってたのに、来ないんだもの!!!

>涙なくしては見られないシーンでしたね。

はい、ディッキーさんの演技にやられて、泣きまくりでした(ノ_<。)

>無缺が謝ってるのに、心蘭がなかなか許してくれなくて大変でした。全部大宮主と玉燕
のせいで、無缺には罪はないのにねぇヾ(--;)

これ、意外でしたねぇ(^_^;)
何ていうか、姑にいじめられたのに助けてくれなかった!と夫に怒っている嫁、みたいな印象でした。
こんなときだけ、初めの頃の勝気な性格が顔を出しているような。

>ここもまた見せ場の一つです。

はい、ここもさすがでした!

>あ~。それにつけても、大宮主の憎ったらしいこと。

育てた恩というのは生殺与奪の権も握るということなんでしょうかねぇ。
そんな性格だから江楓もアンタのコトを好きにならなかったんだよっ!と言いたくなってしまう(^▽^;)

ふく*たま さんへ

>18,9歳の青年が言えるセリフじゃないですね(^_^;)
>それだけ苦労してきたってことなのか。。。

古龍キャラというのは、若くても老成しているケースが多そうですが、それにしても、ですよね。
本当に、悪人谷を出てから、一気に相当な体験をしたのか、
それとも、賢いと、養不をを見ていただけで、こんなことが言えるようになるのか(^▽^;)

>てことは、逆に言えば、仙ちゃんも小魚儿もあんな目に遭わなくてすんだかもしれない…ってことですが(_ _;)

そうなんですよ。
少なくとも大宮主は、劉督主の野望を阻止することに関しては、反対はしていませんでしたからね。
こういうあたりも含め、心蘭って、良くも悪くも一番“女性”なキャラなのかなと。

>このシーン、徐々に玉燕が本性を現してきているようで、末恐ろしい気がしました。
お前は賢い、などと江別鶴は喜んでますが、そんな単純に喜んでて大丈夫か?とも思ってしまいました(^_^;)

はい。おっしゃる通り。
というか、どうも古龍もののドラマって、意外な人物が大化けするケースが多いようで?

>せめて劉督主の魔の手が仙ちゃんにかかる前には来るだろうと思ってたのに、来ないんだもの!!!

ねーっ!!!
しかも、混元真気なら、督主に内功を吸われた人も助けられるはずだったのに (/_;)グスン

>はい、ディッキーさんの演技にやられて、泣きまくりでした(ノ_<。)

そう。脚本演出もうまいけど、何よりディッキーさんの演技でしたね。

>何ていうか、姑にいじめられたのに助けてくれなかった!と夫に怒っている嫁、みたいな印象でした。

あはは。でも、ナイスな喩えかたです。

>こんなときだけ、初めの頃の勝気な性格が顔を出しているような。

というか、結局これも、無缺に対する甘え?
(だとしたら、結構ヤな女だな~(^_^;)

>育てた恩というのは生殺与奪の権も握るということなんでしょうかねぇ。

少なくとも、大宮主本人は、そう思っているようですね。
全く、しょーも無いオバさんで。

>そんな性格だから江楓もアンタのコトを好きにならなかったんだよっ!と言いたくなってしまう(^▽^;)

同感です。

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