浣花洗剣録 第11週

DVDのレンタルが始まっている模様です。
でも、17、18集が借りられるのは3月くらいかな。
で、発売のほうは、5月31日だそうで、ツタヤさんのほうは、もう予約を取ってるのね。
マクザムさんの予約受付が始まるのを待つかどうか、悩むところだな~(笑)

さて、今回の浣花洗剣録……
誰が、こんな展開を予測したでしょうか
11-1


開催の時刻が過ぎても姿を見せない宝玉に、ざわめく会場。

ところが、当の宝玉のほうは、ある意味では聖母の言葉通り、試合どころではない事態が生じておりました。
なんせ、花嫁となった奔月の寝台に入ったはずが、目覚めてみれば、隣に寝ているのは珠児――というか、あの部屋がそもそも珠児の部屋ですよねぇ。
(2人とも訳がわからない→おそらく未経験=何事もなかった――って、見てるほうには予測がついちゃうんですけどね)

しかも、そこへ、おそらくは一晩中まんじりともせずに待っていただろう奔月が、宝玉を探しにやってきてしまい――
訳がわからないまま、女性二人から叩かれた宝玉が、一番気の毒といえば気の毒なんですが、嘘吐きと宝玉をなじった奔月、今生では二度と顔も見たくないと言い放って部屋を飛び出してゆき、こちらも、宝玉が現れないことで苛立っている大臧に、狂気のごとく斬りかかります。
なんで大臧に? と思ったら、お嬢ちゃん、斬られて死ぬつもりだったのね(-_-;)

そこへ駆けつけた宝玉から、そうして珠児の言葉や様子から、昨夜おこったことを知った大臧、
「方宝玉。それは本当か」
怒りの声を上げるや、こちらも凄まじい勢いで斬りかかり――
宝玉が「話を聞け」って声を上げますが、そりゃぁ、聞く耳持ちませんって。最愛の――っていうか、現在この世界に生きている人間の中で、一番大切な女性を傷つけられたんだもの。
ついでに言うと、じゃあ、話を聞こうって云われても、まともに説明できないでしょうが。
というか、あの状況を説明したら、また斬りかかられるのが落ちだぞ ヾ(--;)

侯風に割って入られ、やめてと珠児に抱きとめられた大臧、
私の意志じゃない、という珠児の言葉に、
「わかっている。もう二度と放さない」
切なく珠児を抱きしめますが、次の瞬間――
11-2

王巓(おう・てん)の仕掛けた蠱毒が効果を現し、珠児の短剣が、深々と大臧のわき腹に突き刺されておりました。
何故とも、何がとも問うことも出来ず、その場にくずおれる大臧。
一流の剣客のはずが、どうしてあの反応?――と思ったら、短剣にも毒が塗ってあったんですね。王巓、どこまでも悪辣な。

いずれ思い知らせてやる。怒りの表情もあらわに、火魔人に命じて全員を引き上げさせる聖母。

そうして、思いもかけぬ一連の出来事に呆然とした人々が取り残された白雲観では、ともあれ蠱毒の件だけは、侯風の慧眼と金祖揚の博識と経験、さらには王巓の部屋に残されていた証拠の品のおかげで、判明しておりましたが、それにしても××オヤジ、武林のためなら私情も捨てられると、地獄に落ちたら閻魔様に舌を抜かれるだけじゃ済まないぞという、ぬけぬけとした言い訳を ヾ(▼ヘ▼;)オイコラ!

そこで、このままでは珠児の身が危ないと、はたと思い当たった宝玉、珠児を助け出しに行くことにしますが、そこへ奔月が気がついたという知らせが。
あのあと結局寝込んじゃったか気絶しちゃったかしたんですね、お嬢ちゃん。
(それとも、興奮してるんで侯風さんが昏睡穴を点穴したか?)

そうして、奔月に会いに行く宝玉ですが、私がどうにも宝玉を好きになれない――というか、ぶっちゃけ一時期嫌いになってた理由がここで、
奔月、宝玉を許せないながらも愛していて、自分を愛しているなら、珠児も江湖も、他の何者もないところへ、2人で逃げようと言うのですが、宝玉のほうは、珠児を助けなければの一点張り。で、いつもこんな具合に、奔月の心を置き去りにするんですよね、この男。
珠児を助け出して解毒できれば、どうしてこうなったかも判明――しませんって。

11-3
それにしても、珠児を助けに行かなければいけないのはわかるけど、それが何故宝玉なの。お父様(侯風)でもいいじゃない、という奔月の言葉には、物凄く納得しました。
宝玉が絡んだというか、しゃしゃり出たおかげで、話がややこしく(長く)なってる。
まぁ、一応、主人公の一人なんで、動かなきゃいけないんでしょうが。

ともあれ、そういうことならと奔月から絶縁宣言された宝玉は、初心を貫徹して聖母の元へ。
でも、考えたらこの子も、何の計画もなしに出発してるんですよね。
脱塵郡主と木郎神君が助けてくれるだろうと、侯風がアドバイスしてくれて、実際に、運良く途中で出会った脱塵の、お互いに珠児と大臧を助けるために、情報交換しましょという提案で、珠児の居場所を知ることが出来たんですが。

奔月たちと白雲観を発った侯風は、途中で別れ、金祖揚と合流して調べ物。
その――ほんのわずかの隙に、奔月の姿が馬車から消えてしまっておりました。

という頃、こちら白水営でも、木郎の知識と慧眼のおかげで珠児が蠱毒に侵されていることが判明、白水聖母の処断は免れておりましたが、手当てはしたものの毒が回り始めて、大臧の様態はかなり危険な状態。
これを救える者――毒消しを持っているものは只一人、という事で、侯風に救いを求めることにした脱塵に、これを見せろと白水聖母は、因縁の硝子壜を渡します。
なんていうか……こういうあたりが、思い切り“女”なんだなって感じました。
相手の気持ちは受け入れない――どころか、正体も明かさないのに、頼れるところは思い切り頼っちゃうという。
まあ、我が子の命がかかってるとなれば、誰に何を言われようが何だってやるし、使える伝や物があれば、何だって使う。意地もこだわりも、プライドだって捨てちゃうというのは、子供は持ったことないけど、わかりますけどね。

その聖母に、火魔人が報復としての白雲観の攻撃を提案。
ですが、正派のほうは盟主が定まって一丸となり、大臧が重傷を負って大きく戦力を欠いたこちらでは、現状での攻撃は不利と、木郎は退却を提案。
木郎の意見が尤もと、聖母は退却案を取り上げますが、これを不服とした火魔人、蓬莱人は助からないのに、絶好の攻撃の機会を逃すのかと聖母を詰り、聖母の怒りを買って殺人神水を飲ませられてしまいます。
これは、母としての聖母の怒りは無論ですが、仮に立場が入れ替わった場合、自分が捨て駒として扱われたら、火魔人も嫌だろうから、こんなコトを言ったこのオッサンが悪いとして。それでも、なんか、木郎の離間策に引っかかったような気はします。

そうして、火魔人たちを白水宮に下がらせた聖母、大臧のほかには木郎と珠児だけを伴なって、待ち合わせ場所として脱塵に告げた柳城郊外の麒麟客桟へ。
枕元に付き添い、何くれとなく世話を焼く聖母ですが(やけに親切なんだなと、大臧が訝しむくらい)
大臧の心は、ひたすら珠児に向かっており――そうして聖母の様子から――実は、この宿にいる理由は、道中の振動が自分の傷に障るのを聖母が怖れたからだろう、みたいな台詞が省略されてますが、大臧、自分の傷が相当な深傷であることを悟ってしまいます。
大臧くんもちゃんと頭を使ってる――というか、筋道立ててものを考えてることを示してそうな台詞なんですけどね。
結構長い台詞になりそうだから、訳してもらっても読みきれないでしょうけど。

ん? でも、

「白水宮までの移動が
 傷を悪化させるからか?
 俺の傷はかなり深い。
 そうだな?」

意訳して4行か(笑)
(それにしても、おかーさんが差し出す薬を、全く飲もうとしないのは何故?)

そのころ別の部屋で目覚めた珠児は、夢の中ですべてを思い出し、大臧にも済まなくてと深い絶望感にとらわれ、愛する大臧とすら別れて、誰も知るもののない遠くへ行くことを考えておりました。
なまじ、愛する人の胸にすがって、よよ……と泣いて、すべてを済ます弱い女性じゃない、大臧くんがため息つくくらい気丈に生まれついてる分、かえって痛ましいことになるんですね。

そうして――

どうやら珠児に関しては独特の感が働くらしい大臧くんが、寝床から抜け出して部屋を訪ねてみれば、そこはもぬけの殻。

聖母がちらっと言っていた崖へやってきた珠児、もう、生きるのに疲れてしまった。大臧、来世で会いましょうねと、崖から身を投げようと――

という所へ、大臧が駆けつけ――
初回見たときは、良かった、間に合ったと、心底ホッとしました。

しかし、急いで飛んできただろう割には、大臧くんがきちんと着物を着ているのは――
多分、私がある程度探しておいてやるから、着物着ろ、着物――とか、木郎に言われたんだろうね。

ずっとあなたを想っていたけれど、私たちにはもう将来はない。この身も汚れてしまったし。
今生では生きて添えないと、なおも身を投げようとする珠児に、
「ただ、一緒にいられれば、それだけでいい。何がどうだってかまわない」
言いながら、一歩一歩近づく大臧。
そうして、飛び降りる寸前で珠児の手を取り、
「馬鹿なことを。君が死んだら、俺はどうなる」
しっかりと珠児を抱きしめます。
11-4

しかし、次の瞬間、珠児はまた蠱毒の発作に襲われ、
「ごめんなさい。私たち、お別れしましょう」
大臧の肩口に一撃。
大臧の体は、意外なほどの呆気なさで崖から落ちてゆき――これも、一流の武芸者が何で? と思ったんですが、大臧くんは毒で衰弱してる上に、珠児のほうは武芸が出来たんですよね、そういえば。

で、これが奇数回で、一週に2話放送でよかった~と思ったのが、この瞬間。
(まあ、私はサイトのほうで見てますケド(^_^;)

後を追ってきていた白水聖母に救われますが、大臧はそのまま失神。
(どうこの子は、野生動物と一緒で、体力の限界まで動いちゃうらしいヾ(--;)
怒りに震えた聖母は、毒の作用で呆然としている珠児を殺そうとしますが、蠱毒のせいだと木郎に止められます。
それより、そんなことをしたら、大臧が一生許さないとか、一生恨まれると言った方が、効果はあると思うんですが。

というところで夜にになり、場面も変わって、こちらは白三空の隠れ家――は、多分、いつぞやのお寺でしょうね。
訪ねてきた王巓と、今日のざまは何事だ、儂の立てた計画を次々失敗してからに、この役立たずがetc……と、はや、作品中盤で仲間割れの気配。

そこへ密かにやってまいりましたのが侯風。
王巓が出て行った後の、中の様子を探ろうとして、気配を察して逃げ出した白三空を追って、数手の手合わせ。
さらに、そこに金祖揚も加わりますが、結局逃げられてしまいます。
侯風

あれがおそらく、大臧たちの白雲観襲撃を知らせた謎の使い手だろうが、誰だろうかという侯風に、只一人思い当たる人物がと金祖揚、白三空の名を上げます。
こういうところは鋭いんだよね。

という所へ、運よくやってきたのが脱塵郡主。
武林を騒がせ、赤鬆道長を殺した大臧を助けることは出来ないと言う侯風に、聖母から預かった壜を見せ、協力を仰ぐことが出来ました。

そうして、翌日――

大臧は、あのまま昏睡を続けてるんでしょうね。
そんな大臧に、そっと布団をかけなおしてやる木郎――というシーンがすごく好きなんですが、それはさておき、
動いたことで傷口が開き、症状が悪化したという木郎の報告に、折角治りかけてきたのに、内臓にも毒が回ってしまってと怒りの表情を見せた聖母、
今まで戻ってこない所から察するに、脱塵は侯風に断られたに違いない。これから白雲観へ行って毒消しを探す。邪魔するものは皆殺しだと、感情に走って行動したら失敗するという木郎の制止を振り切って、出て行ってしまいます。
おかーさん、大臧くんのことをあれこれ言ったけど、自分のほうがよほど過激ですがな。
てか、腕を頼りの行動様式、ほとんど息子と一緒とちゃいますか? ヾ(^o^;)

そうして大臧を守れと残された木郎に、いっそ殺して欲しいと頼む珠児。
で、発作が起きるとわかっていたら殺していたという木郎の言い方が凄まじいんですが、
今殺しても意味はない。紫衣候が来て解毒をしてくれれば、すべては解決すると、この人も優しいんだか、冷たいんだか。

その頃奔月は、廃寺か無住寺と思しい場所で、観音様を前に、本当はやはり宝玉が好きなのだけれど、私たちは結ばれるのでしょうかと、自分の心を見詰めなおしておりました。
……ってコトは、ひょっとしてここで夜明かししたのかな、嬢ちゃん?
そりゃぁ、姐姐たちが心配するわけだ。
が、姐姐たちが探し当ててきて、あれこれ世話を焼こうとすると、意地になるんですよね。

ことに、近くに宿を取れば、宝玉が戻ってきたときに、すぐに再会できるという夏蝉の言葉が心を逆撫で。あいつのことなんて聞きたくないと、寺を飛び出したところへ来合わせた――それより前に、様子を見ていたのかな――が、白水聖母。
侯風を呼び出す格好の人質と、そして、奔月には、宝玉に仕返しする手助けをしてやろうと、奔月を連れ去ってしまいます。
おかーさん、我が子の為なら形振り構わないのもと肯定したら、その傍から~ ヾ(~O~;)
これじゃ、悪役ですって(邪派だけど (^_^;)

一方、麒麟客桟まで来た宝玉は、珠児を助けて連れ去ろうとし、これを見つけた木郎も、珠児のためにと見逃そうとしますが、珠児の様子から宝玉、大臧もここにいることに気付いてしまいます。
祖父の仇を討とうとする宝玉と、なんとしても止めようとする木郎と珠児。
そこへ、3人の声を聞きつけて、当の大臧が出てきてしまい、そうして、宝玉に向かい
11-5
「殺せばいい。やれよ」

自分の傷が助からないものと思ったのか、珠児に庇われるのを潔しとしなかったのか、他の理由があるのか――いずれにせよ、大臧の口から、こういう言葉が出ようとはヾ(--;)

結局、一緒に白雲観へ行くから大臧を殺さないでという珠児の言葉を、宝玉が聞き届けた形となり、去ってゆこうとする2人を、大臧は無言で見送りますが、そこへ、奔月を伴なった白水聖母が戻ってきてしまい、中睦まじいのねと宝玉との仲を皮肉った奔月の言葉に、珠児は父の王巓がどれほど卑劣で悪辣で、もはや更生も不能であることを打ち明けます。

王巓が自分の母を殺したと聞いて、驚く宝玉――って、武林大会で本人が言ってたでしょうが。まったく、この子の耳は……。
でもって、おかーさんも、王巓の本性がわかったかって、大臧くんの心配を、実の親子だからって否定したくせに。

ともあれ――自分が死んでも変わらないという珠児に、大臧、

「死ぬときは、俺も一緒に」

何がどうなっても、ただただ珠児しか見ていないのが、いっそ清々しいんだけど、
自分のために生きてくれとは云わないんだね、大臧くん。もう助かるまいと、自分の命を見切ってしまっているのかなあ。

ともかくも、今の珠児にはこの言葉――大臧の想いが何より嬉しいものだったようですが、その途端にまた蠱毒の発作が――なんか、情花みたいな毒だな。
発作の苦しみに耐える最愛の人を、いつものように抱きしめて慰めることも出来ない大臧の表情が、一瞬、途方にくれた子供みたいに見えました。

その夜――
奔月の部屋へ来た宝玉は、奔月を説得しようとし、珠児とのことを思って身を引いたのにと、奔月は宝玉を詰り――部屋へ入ってきた白水聖母は、優柔不断だと宝玉を非難します。
……いや、むしろ性格は果断なほうだと思いますよ? 世間知らずで視野狭窄で思い込みが激しくて自分勝手なだけで。
さらには、邪派というだけで実情も知らずに悪と決め付けて否定する宝玉の考え方も激しく非難、ついに2人は手を合わせることとなるのですが、そこは、やはり実の母、宝玉を傷つけそうになった掌を聖母は寸前でとどめ、逆に宝玉の不意打ちにあって傷を負います。

清廉を気取ってるくせに、なんてヤツだ――と思ったら、奔月からも、あなたのほうこそ邪派よと非難されてました。ざまを見ろ。
というか、何故手を止めたって、自分が手を下しちゃってから訊くんじゃない!
あれ、隙が出来たと思ってから、どうして? と考えるだけの時間は、十分にあったからね。

それにしても、おかーさん、宝玉に対しては、我が子と知らなかったときの大臧に対するよりきつい――と思ったら、私は一体何をやってるのと、川のほとりで自分を責めて、泣いておりました。息子の一方に否定された思いと、おそらくはもう一方の息子が命の瀬戸際にある焦燥感も加わって、感情が先走っちゃったんですね。

そこへ、聖母を案じてやってきた奔月、聖母の意外な素顔と、女として、人としての孤独と不幸を知り、聖母の方は、奔月の人を思いやれる心根の優しさと善良さを知り、2人は、わずかながら、心を通い合わせるのでした。

ここ、大臧が絡んでいないシーンの中では、一番好きなシーンで。それにしても、本当に奔月は、いい娘ですよねぇ。

……と、こうして聖母を慕うようになった奔月ですが、そのことがまた彼女と、養父である侯風の運命を大きく変えてゆくことになるのですが、それはまた後日のこと。

そうして翌日、
奔月に詰られたのが堪えたのか、自分でも何か思うところがあったのか、大臧の部屋を訪れた宝玉は、内功を使って治療。
何故――と訊く大臧に、珠児を治療に専念させるためだという答えは当然としても、大臧に向かって、義に篤いところには敬服しているが――って、たしか3日ほど前には、冷酷非情の殺人鬼って言ってたよね? どういう心境の変化なんだ?
(本当は、少しは大人になったのかと、誉めてやるべきなんでしょうが)

それにしても翻訳の方、普段は台詞を省略しまくりなのに、ここで勝手に台詞を増やさないよーに(^▽^;)

先の宝玉の言葉については、確かに決着をつけようと受けてますが、祖父を討たれた恨みは忘れられないという言葉に対しては、大臧くん「我明白」しか云ってません。
でもって、
「我希望你答应我的事情 你能做得到」
これって直訳すると、こちらの事情を了承して欲しい。お前には出来る、とでもなるのかなあ。
この、何やら思わせぶりな台詞が、「珠児を頼む」って、物凄い意訳(^▽^;)

と、何やらゴチャゴチャ云ってるのは、台詞ひとつの差で、場に漂う悲壮感が物凄く違うから。
で、この「珠児を頼む」のせいで、大臧と珠児がしっかり見詰め合ったように見えてしまって、翌日、台詞の確認兼ねて中文サイトのほうを見直したら、やっぱり視線を合わせてませんでした。

そうして、静養してね――原語では「保重」だったから「体を大事に」ですね――と、その手に触れて珠児が去っていっても、大臧は珠児に視線を向けようとしません。
そんな親友に、木郎が痛ましいものを見る視線を向けて、部屋を出て行っても、なおも凝然と座り続けます。
最初に見たときは、あれほど想っている珠児に、冷たくないかと思ったんですが……
大臧の傷、他の皆は、侯風が来てくれれば安心だと楽観しているんですが、実際にはかなり深刻なもののようで、珠児への言葉が、俺のために生きてくれではなくて、死ぬのなら一緒に、だったことからも、大臧自身は自分の死を予感しているのかもしれません。

だとすれば、あるいはこれが今生の別れ。
そうでなくとも、おそらくは半身とも思う女性との、いつ再会が叶うとも知れない別れとなれば、胸裂かれるどころか、五体から臓腑まで、千々に切り裂かれる想いがしていることでしょう。
そうして、わずかでも珠児の姿に目を向ければ、わずかでも表情を動かせば、胸のうちに堪えたものが堰を切って溢れ、抑えたものも脆くも崩れ去る――と思えばこそ、只そのまま虚空にかわいた視線を向けて、大臧は座り続けるのでしょう。

別離
表情をまったく表さないことが、何よりの感情表現に成り得ると知ったシーンでありました。





ちなみにこのあと大臧くんがどうしたかというと、多分そのまま座り続けていて、様子を見に来た木郎に「寝ろ」つって寝台に押し込まれたか、気力体力尽きてその場で倒れてて、やっぱり様子を見に来た木郎を慌てさせたか――かなりの割合で後者だと思ってたんですが……
ああ、別の可能性もありましたね。

珠児と宝玉を送って出て行った木郎、宿の外で、侯風と春影、夏蝉を連れてきた脱塵と出会っていたのでした。

そうして、部屋へ戻った脱塵と木郎。
江湖には争いが絶えない。いつになったら平安が訪れるのか。自分たちが望む静かな暮らしに入れるのはいつかと嘆く脱塵に、木郎、江湖に平安をもたらすのなら、武林の盟主も各幇の幇主も廃して、誰か一人が江湖を牛耳ればいいと、野心の影というか、隠した本来の顔をチラリ。
盟主になりたいのかという脱塵の問いには、そんな器じゃないと否定しましたが、本来は皇帝の秘密警察である錦衣衛なんだし、なんか、剣呑な感じですね。
……と思えば、侯風は諦めて、聖母を大宛の軍師に迎えたいという脱塵の考えを聞き出したあたりも、かなり気になります。
――という、いくつもの顔を持っている、ちょっと危険そうでミステリアスなところが、たまに見せる可愛らしい表情ともあいまって、この人の魅力になっているのかな。
大臧のストレートさと好対照だし。

……とすれば、こういうお兄さんたち2人を相手に主役の一方を張ってゆこうと云うの、あの宝玉のキャラでは、確かに荷が重いわ~。

というのは、さておきまして、
傷を負ったのを隠すためか、奔月だけを伴なって、別の隠れ家に籠もった聖母。
好意を素直に示して懐いてくる――嫌味なく人の心にするっと入り込んでくるのが上手いですよね、奔月。本当に大事に育てられたんですねぇ。
そんな奔月に、また少し好意を寄せたようですが――
こちらは聖母にそむく決意をして、解毒薬を奪い取ろうと決めた火魔人が、配下を率いて隠れ家に押し寄せて――

というところで、次週に続きます。

この2話も、かなり好きな回なんで、またまた長くなりました(~_~;)
あと(ワードで)1ページ増えてたら、前後編だったわ(^▽^;)


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遅まきながら、コメントを・・・(^^;ゞ

>それでも、なんか、木郎の離間策に引っかかったような気はします。

そうか、木郎はこの頃からすでに布石を打ってたのか!

>なおも身を投げようとする珠児に、
「ただ、一緒にいられれば、それだけでいい。何がどうだってかまわない」
言いながら、一歩一歩近づく大臧。

私、この時、大臧がちょっとよろけたり倒れるだけで、珠児は絶対飛んでくるんだから、大臧くん、倒れるんだ!とか念じちゃってました(^▽^;)

>それにしても、本当に奔月は、いい娘ですよねぇ。

同感です。何度も言ってますが、宝玉にはもったいない・・・(_ _;)

ふく*たま さんへ

>遅まきながら、コメントを・・・(^^;ゞ

いえ、いえ。
一挙に4つのコメント、ありがとう&お疲れ様でした。

>そうか、木郎はこの頃からすでに布石を打ってたのか!

なんですよね~。
さすが錦衣衛。しかも都督ですって。

>私、この時、大臧がちょっとよろけたり倒れるだけで、珠児は絶対飛んでくるんだから、大臧くん、倒れるんだ!とか念じちゃってました(^▽^;)

あはは……。
これ、木郎がこの立場だったら絶対、それもわざと、やってますよね。
大臧くんは、意地と根性とプライドで持ちこたえて、珠児を捕まえてから、安心して倒れるタイプだから(^▽^;)

>同感です。何度も言ってますが、宝玉にはもったいない・・・(_ _;)

本当に。
現実にも良くあることだそうですが、何だってこんないい女(若しくは男)が、あんなしょーもない相手と一緒になってるんだ~という、
このカップルの場合も、その口ですな(--;)

プロフィール

rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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