秋水長天

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PRIDE-小魚兒與花無缺 第8巻(第22~第24集)

『剣侠情縁』の方で、“黒家”というのは“ハッカー”のことだよと、八雲幇主に教えていただいたんですが、ひょっとして発音の方は、広東語から来てますか?
この回の『毒王群英会』という大会の参加者に、“黒家”という毒薬使いの家門が登場するんですが、音声が“ハッカ”と聞こえましたもの。
(普通話では“ヘイク”なんですね。……というのが、『幻想世界11ヶ国語 ネーミング辞典』というのに載っておりました。この本、どこでどの程度役に立つかな~(^▽^;)

さて。

keturetu

川の畔で出会った小魚児と花無缺(か・むけつ)。
無缺の口から、心蘭が邀月(ようげつ)宮主に無理に自殺させられたと聞かされた小魚児、後日の本人の述懐によると『驚きのあまり、無缺に当り散らし』ます。
(無缺いわく『本気で蹴られた』――って、アナタも以前にカカト落とし掛けてたでしょーがヾ(--;)

能無し、役立たずと罵られ、それまで魂の抜けていた無缺も、さすがに反撃。
双方、散々に顔を叩き合った挙句に、決裂。もう、お前なんか友達じゃないと言い捨てて、小魚児はその場を立ち去ってしまいます。
が――それにしてもニコさんは、いろんなドラマで叩かれるシーンが多いというか(^▽^;)
結構本気で叩き合ってたのか、手数が多かったからか、また、ニコさん頬っぺた真っ赤にしてました。あれは、あとで腫れたかも~~ですな。
(そういえば、叩き返すのを左手でやってたなぁ(^▽^;)

さて、そうしまして。

喧嘩の折りに、無缺に天女の敵を討とうとしないことを詰られたのが、さすがに堪えたのか、小魚児は劉督主を狙いますが、失敗。
良くて相打ちか、自分ひとりが死んでも天女の所へ行けると体に巻きつけた爆薬も、劉督主の内功で吹き飛ばされ、生きて、自分を狙い続けて、仇を討てない絶望を味わい続けるがいいと、その場に置き去りにされます。
調子こいてると後が恐いんだけど劉公公、花無缺を倒したつもりで、目下天狗になってるからなぁ……。

死なせてももらえず、絶望のあまり『毒王群英会』の会場に乗り込んだ小魚児、毒薬の実験台を引き受けますが、これが、施毒と解毒の効果を競う競技方式のため、苦しむだけでなかなか死なせてもらえません。
――というところを、母の病を治すための『彩虹七色瘴』という毒薬を手に入れるためにやってきた蘇桜(そ・おう)に救われます。

昏睡毒を入れた蝋燭で全員を動けなくした蘇桜、五毒老祖から『彩虹七色瘴』を手に入れようとしますが、解毒された五毒老祖は、卑怯にも蘇桜にむけて『彩虹七色瘴』を噴射。
それを庇って、小魚児が毒に中ってしまいます。
小魚児自身が死にたくてやったことですが、五毒老祖の考えを読み取る頭脳の冴えは、どこまでボロボロになっていても、やはり小魚児は小魚児――というところでしょうね。

なんとか小魚児を救おうと、あらゆる治療法を試みる蘇桜ですが、まったく効果はなく、ついに、母の蘇如是に救いを求めますが、もはや手遅れ。
唯一治せる可能性のあるのは、鬼医者・常百草だけといわれ、5日間だけ命を延ばせるという不思議の種をもらい、悪人谷を目指します。

不思議の種の現した効果から、小魚児の治療には蘇如是が関わっていると見て取った常百草は、十八年前の約定があるからと一旦は治療を拒みますが、治してから殺せばいいじゃないという蘇桜の言葉に治療を決意。
毒をもって毒を制す――植物人間となっていた燕南天と、双方の血を混ぜ合わせる――って、『流星剣侠伝』でやってた『換血大法』? (@@;)
ともあれ、おかげで小魚児は助かり、燕南天も目覚めることが出来ましたが、二十年近くも眠ったままだったせいか、一切の記憶を喪ってしまっておりました。
(しかも、何やら幼児化――というか、性格も変わってしまったような(^▽^;)

蘇桜は実は常百草の娘。
妻の蘇如是は毒医者として知られた医師で、このご夫婦、治療の方針で激しく対決――それが坊さんの頭に毛を生やすことだったあたりがお笑いで。まさに、ハゲしく対決――って、違うか(^▽^;)
以後、お互いの患者には関わらないことにしましょう。じゃあ、一緒にいる必要もないな。そうね。そういうコトなら別れましょう――という次第での18年間の別居生活。
しかも、常百草は悪人谷にこもって、世間とは没交渉。そのとき、奥さんが妊娠していたことも知らなかったし、奥さんのほうは、娘に父親の名前も知らせなかった、というコトなんですが、
如是の娘、しかも如是は再婚してない、というコトから、これは! と思った常百草、お互いの血を混ぜ合わせるという確認方法の末、めでたく父娘の対面となります。
そういえば、親子、兄弟の場合の血液は、反発せずに混ざり合うとか、骨に垂らしたら吸い込まれるとか、なんか昔の講談本に載ってたよなぁ。
で、これ、後のほうの重要な伏線にもなってますので、覚えて置くように(って、誰に言ってるんだ? (笑)

一方、可愛い小魚児が戻ってきて大喜びの義父たち、彼がもう、谷を出て行ってしまわないようにと画策。
蘇桜が口には出さないが小魚児を想っていることを確認した上、常百草に悪通天までを巻き込んで、小魚児と蘇桜を結婚させようとします。

……というコトで、妙にさらっとまとまってしまいましたが(^▽^;)
物語は悲劇。演出は喜劇。でも、受ける印象は、やっぱり悲劇。でもって、小魚児の落ち込み方が酷かったし、立ち直ってからも、毒に中って死に掛けてたりするんで、元気はないし――で、喜劇的なシーンが出てきても笑えない、
特に22集の劉督主の襲撃失敗から、『毒王群英会』まで、
特に、紅葉先生ごときに小魚児がいたぶられるシーンなんて、見てるのが辛いくらいでした。

唯一素直に笑えたのが、小魚児のための下剤と、妹のダイエット用の薬の処方箋を渡された悪通天が、間違えないように「師父の」「妹の」と呟きながら薬屋めがけて歩いてると、聞きつけた街の子供たちが、同じように「師父の、妹の」って歌いながらぐるりと彼を取り囲んじゃう。
で、つられた悪通天も、一緒になって歌いだして、そのうち、処方箋をどこかへ飛ばしちゃう――というところくらいでした。

あとはもう、小魚児の顔色が、一日ごとに赤橙黄緑青藍――と変わろうが、不思議の種の作用で頭に向日葵が咲こうが(^▽^;)
その向日葵を守りながら、悪人谷へ向かうわけですが、雨の中、悪通天、蘇桜、小魚児(しゃがんでる)向日葵という順で、差している傘が小さくなってゆこうが、なんか笑えない。
小魚児の顔色なんて、あんまり綺麗にべったりと塗ってあるもんで、赤だろうが青だろうが、かえって自然な感じがしましたもんね~(笑)

それにつけてもというか、それにしても、この回で際立ったのが、天女と蘇桜の“いい女”ぶり。
天女は、死にたいんだと蘇桜の治療から逃げ出した小魚児の夢に出てきて、自分を見捨てないで、もう一度あなたらしく生きなおしてと諭しますし、
蘇桜の方は――
絶望に打ちひしがれて、とにかく死にたがっている小魚児を叱咤激励、
最初は、とにかく治療して、天女の仇を討ち終わったら、毒殺して天女の所へ行かせてあげるとまで言って、治療を開始、
途中、悪通天のドジのせいで2人の間に誤解が生じて、小魚児と蘇桜、仲たがいをしてしまうんですが、旅の途中で一夜の宿にした洞窟で、寒さに震える小魚児を、一晩中抱きしめて、温めて過ごすんですね。

それで、それはもう一途に小魚児を想っているんですが、小魚児の心にはまだ天女がいて、自分はただの友人だとしか思われていない。それを承知しているから、とことん尽くすんだけれど、自分からは、友人の位置からは一歩も踏み出そうとしない。
むしろ、傷つくのが恐いというのもあるんでしょうが、引こう、引こうとしているあたりが、小魚児の気持ちの変化を見てると、ちょっと歯がゆい感じもするんですが、
ああいうタイプの男性には、むしろ賢い接し方かも、と。
(というか、『女おんな』してない、こういうタイプの女性が、私的に好みなだけなのかも(^^ゞ)

10巻では、こちらは花無缺との絡みで崑崙国のお姫様が出てくるんですが、この姫様も合わせて、辛い死に別れも味わったりするんですが、こう、次々と“いい女”が登場して深く人生に関わってくる。この兄弟、女運が良いんだか悪いんだか、ちょっと悩むところです(笑)

レビューも、毎度これくらいで終わると、楽でいいんですが(^▽^;)
(てか、『浣花洗剣録』もそうですが、ニコさん出ねぇと、やけに短くなりますな)


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  • posted by  
  •  
  • 2012.12/19 20:16分 
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ハッカー-黒客は、広東語からです。しかし「黒」も「客」もほとんど発音が一緒で「ハッハッ」みたいになります(^^;
広東語のピンイン表示だと「haak7」「haak8」というトーンの高低しかかわりません。なので「黒」の音と「客」の意味(悪い侵入者みたいな)での造語のように思います。

なぜ広東語かというと、一昔前までは西洋からのものはほぼ香港経由で大陸に入っていたからでしょう。とくに映画とか娯楽はそうです。「黒客」が最初に使われたのは「マトリックス(黒客帝国)」だと思います。

最初に「黒客」と色が使われたため、今では「紅客」(中国共産党側)、「藍客」(リベラル側)、「白客」(黒客から守る側)といった単語もできているようです。

ニュースで、PCを乗っ取られて成りすまし…というようなのを聞かれたことがあると思いますが、乗っ取られたPCとかネットワークのことを「ボットネット」というのですが、中国語では「殭屍網絡」といいます。キョンシーなら中国人はすぐ意味が思い浮かびそうですねw
  • posted by 八雲慶次郎 
  • URL 
  • 2012.12/21 20:11分 
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八雲幇主へ 

いつもいつもありがとうございます。
へぇ~。なるほど~。という感じで、読ませていただいております。

>一昔前までは西洋からのものはほぼ香港経由で大陸に入っていたからでしょう。
なんか……長崎の出島を連想してしまいました――って、私はいつの時代の人間だ(笑)
でも、仰られると、なるほど~です。

>中国語では「殭屍網絡」といいます。
す……すごいネーミングですね(^▽^;)
でも、なんか納得で、
同時に、ネーミングセンスと、漢字の持つインパクトに、改めて感心です。

  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2012.12/22 13:31分 
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>結構本気で叩き合ってたのか、手数が多かったからか、また、ニコさん頬っぺた真っ赤にしてました。

ホント、真っ赤でしたね~(^^;)
私も本気で叩き合ってたのかな~と思いました。

>調子こいてると後が恐いんだけど劉公公、花無缺を倒したつもりで、目下天狗になってるからなぁ……。

劉督主ったら、まったく憎たらしいですよねぇ。だからこそ、倒したときの爽快感もあるわけですが(^^;)

>(しかも、何やら幼児化――というか、性格も変わってしまったような(^▽^;)

おまけに武芸は忘れてないから、余計に始末が悪いですよね(^^;)

>お互いの血を混ぜ合わせるという確認方法の末、めでたく父娘の対面となります。

あれって、お互いの血を混ぜ合わせてたんですね。何やってんのかな~?親子関係がわかる試薬でも入ってるのかなぁ、と思ってました。

>で、これ、後のほうの重要な伏線にもなってますので、覚えて置くように(って、誰に言ってるんだ? (笑)

了解ですっ!(笑)

>特に、紅葉先生ごときに小魚児がいたぶられるシーンなんて、見てるのが辛いくらいでした。

同感です。本来の小魚儿なら、紅葉先生ごときに負けてなんかいないのに(_ _;)

>この回で際立ったのが、天女と蘇桜の“いい女”ぶり。

蘇桜の心情が丁寧に描かれてましたね。
小魚儿が自分のコトをどう思っているのか、少なくとも嫌いじゃないはずだ、と心を乱す辺りは、やはり恋する乙女で可愛らしかったです。
蘇桜も本当に一途ですよねぇ。

>(てか、『浣花洗剣録』もそうですが、ニコさん出ねぇと、やけに短くなりますな)

あっはっは。
ニコさん、次の巻にも出てきませんでしたねぇ。無缺はどこに行っちゃったんだ。
というか、もしかして、主役はニコさんじゃなくてディッキーさんだったのでしょうか?
  • posted by ふく*たま 
  • URL 
  • 2013.07/19 15:25分 
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ふく*たま さんへ 

> 劉督主ったら、まったく憎たらしいですよねぇ。だからこそ、倒したときの爽快感もあるわけですが(^^;)

ですね~。
見ている方のストレスかフラストレーション解消の意味からも、こういう憎たらしい、悪役らしい悪役、必要ですね!

> おまけに武芸は忘れてないから、余計に始末が悪いですよね(^^;)

全くです。しかも、幼児化してるから、手加減なしだし^^;

> あれって、お互いの血を混ぜ合わせてたんですね。

昔の講談本とか読んでないと、わかりにくいかも、ですね。

> 了解ですっ!(笑)

“試験によく出る英単語”ですから(笑)

> 同感です。本来の小魚儿なら、紅葉先生ごときに負けてなんかいないのに(_ _;)

またまたここで、調子こいてる紅葉先生が憎ったらしいし。小悪党のくせに。

> 小魚儿が自分のコトをどう思っているのか、少なくとも嫌いじゃないはずだ、と心を乱す辺りは、やはり恋する乙女で可愛らしかったです。
> 蘇桜も本当に一途ですよねぇ。

“神医”も、やはり本質は若い女性、なんですよね。で、賢すぎて一歩引いてしまう、その健気さが、応援したくなるところですよね。
それにしても古龍キャラ、男女ともに一途なタイプが多いようですね。

> ニコさん、次の巻にも出てきませんでしたねぇ。無缺はどこに行っちゃったんだ。

流れ流れて……西か南か、方向的にはそちらだったようですが^^;

> というか、もしかして、主役はニコさんじゃなくてディッキーさんだったのでしょうか?

そのようです。
というか、このころから『浣花洗剣録』のころにかけて、Wikipediaを見てみると、映画やら、やたら仕事が入ってた様子なんですね。
で、スケジュールの関係か? とも思うんですが……誰だ、そんな無茶な仕事の取り方した奴は!? とも思います。
『詠春』でも、ニコさんが主役なはずなのに、全然出てない回がありましたし^^;

  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2013.07/20 21:39分 
  • [Edit]
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Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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