PRIDE-小魚兒與花無缺 第11巻(第31~第33集)

夜の森を抜けて、男が朝までに家族に薬を届けたい。
空には月も星もなく、男は明かりを持っていない。けれど、男は朝までに薬を届けることが出来た。どうやったのか。
これが第3の難問なんですが……


答えは、蛍を集めて提灯にした――って、これ、小魚児と天女の思い出を引っ張り出すために、無理にでっち上げたような……(^_^;)

第3の難問も小魚児に解かれてしまった塔加(タプカ)姫は、国民への申し訳のために自害しようとしますが、花無缺(か・むけつ)と小魚児に止められます。

督主いじめだけにして、難問は解くべきじゃなかった。後悔した小魚児、燕妃・玉燕と相談の上、難問を解いた褒美として、崑崙国(こんろんこく)の年貢の免除を願い出ますが、劉督主の口出しで退けられた上、逆に皇帝の不興を買ってしまいます。
(結局は劉公公の言いなりの、本当に暗君なんだから!)

その話を聞き、ようやく仮面を取って正体を明かす花無缺。
もう友じゃないと言った言葉は取り消せないが――と、小魚児は無缺に言います。
「兄弟というのはどうだろう。俺たちは、よき兄弟だ」
「悪くない」

……というあたりの、2人が兄弟と分かるちょっと前の、この息が合って気心の知れあった友人関係の時期が、私的には一番好きです。
小魚児は勿論ですが、それに負けまいと、花無缺も相手に対して好き勝手を云ってますし。
で、特に、もうちょっと後の、2人が月を見ながら話してるシーンなんか、特に好き。
というのは、さておき、

崑崙に戻り、わけを話して国民に許しを乞う。許されなければ、そのまま旅に出るという無缺を、自分の元へとどめておきたい燕妃、蘇桜(そ・おう)の助けを借り、妊娠したように見せかける劇薬を飲み、皇帝から年貢の1年間の免除と、以後の半減を勝ち取ります。

さらに、劉督主と、彼と結託している麗妃(れいひ)の2人を招き、一緒に点心を食べた席で、2人に毒を盛られたという芝居をし、あえて督主の恨みを買った上、紅葉先生を使い、女性を妊娠しているように見せかける薬の情報を督主に流します。

燕妃を抹殺するチャンスと、まんま仕掛けた罠に嵌る劉督主。
皇帝の前に連れて行って燕妃の嘘を暴こうと部屋を訪れた所を、小魚児たちに取り囲まれますが、燕妃を人質に取り、罠を逃れ去ってしまいます。
どこまでも悪運が――と思ったら、自分の権力の強化のために燕妃、裏で劉公公との結託を図ってたわけなんですね。
で、小魚児のほうは、疑いを持ち始めてはいるのですが……

そうとは知らず、燕妃が崑崙国のために劉督主と不仲になってしまったと、深く恩義を感じた塔加姫は、燕妃の守護のためにと無缺を残して崑崙国へ帰ってゆきます。
実は姫さま、いつの間にか無缺を愛し始めていたようですが、だからこそ、辛い思い出はあっても、大切な友人たちもいる中原へ残して行くことにした……のかもしれませんね。
無缺の心には、消えない女性がいることも知っているし。

で、あんないい女に愛されて、花無缺は男冥利に尽きるとからかう小魚児と、それに苦笑する無缺、というのも、ちょっと好きなシーンです。

こうして望みの叶った燕妃、ですが、このあたりが堪え性がないというか、なんと言うか……心蘭に化けて無缺を誘惑。心蘭以外は愛せないと、振られてしまいます。
そりゃそうだって、1年も立ってないんだし ヾ(~O~;)
11

さすがに頭のいい玉燕も、そういう面ではその頭脳、十分に働かないわけなんですね~。
まだ傷口もふさがっていないくらいの悲恋を昇華させて、新しい愛に目を向けさせるには、ある程度の時間が必要なんだよ~。

一方、燕南天の治療法を模索する蘇桜は、父の医学書の中にヒントを発見。
宝石を通して屈折させた光を使って、鼻の中の血管を刺激、失われた記憶を取り戻させます。
が、目覚めた途端に燕南天、一気に沸点に達し、義弟の仇を討つのだと、止める李大嘴を振り切って移花宮へ。
急を知らされた小魚児と花無缺も、途中、秘密の通路に通じる古い廟に李大嘴と蘇桜を残し、2人だけで移花宮へ。

その移花宮では邀月――って、この人の顔を見るたびに、黄蓉って思って仕様がないのは、髪型のせいか、黄蓉を演じたときのインパクトが強いせいか、何なんでしょうかね?
他の役者さんたちについては、確かに記事にするときは、向門天のアニキとか、馬光佐のアニキとか役名で書いたりしてますけど、ドラマを見てる範囲では、そんなコトはないのに(^▽^;)

ともあれ――
移花宮へ斬り込んだ燕南天ですが、邀月、憐星の二宮主に幻惑され、重傷を負います。
そこへ駆けつけ、逃げるなら3人一緒と、邀月と激しく手を交える小魚児と花無缺。
しかし、大宮主に敵うはずはなく――傷ついた2人に2輪の葬花を示した邀月、一輪毒入りで一輪は無毒。一人は助けてやるからといい、先に小魚児に選ばせようとします。

が、それを妨げ、2輪ともを奪い取った無缺、とげのある花の茎を手首に巻きつけ、
「2本とも毒入りだ」
このオバハンも、王巓と同類かよ~~ヾ(--;)

このときに流れた無缺の血と小魚児の血が交じり合うのを見た燕南天、2人がともに江楓の息子であることを知るとともに、2人を別々に育てて殺し合わせようとした邀月の企みをも悟ります。

18年をかけて用意してきた復讐の目論見を崩され、狂気に陥る邀月。
それを尻目に、逃げ出す3人。
ですが、葬花の毒を受けた無缺の死は目前に迫っており――
「死ぬ前に兄弟がいると分かって嬉しい」
小魚児としっかり抱き合った花無缺、隙を見て穴道をふさいで動けなくしておいて、断腸崖へ行き、心蘭の後を追って身を投げます。

が――
こちら、下には水はなかったんですが(爆)
多分、途中で木か何かに引っかかった上に、内功が強かったからなんでしょう、命を拾った花無缺、谷底へ下り、よろめく足を踏みしめて歩いてゆくと、その先には人家があり――
もう、ここから先は、書く必要はありませんよね。
というより、無缺が飛び降りるところの思い入れの入れ方からもう、丸々、神鵰侠侶で。
それにつけても王晶監督、そこまで神鵰侠侶が撮りたかったのか? と(^▽^;)
(でも、この人が撮ったら恐ろしいことになりそうだから、ヤだ)

実は心蘭も二師父(憐星宮主ね)に助けられており、そうして二師父がこっそりと、気を休めたいときの隠れ家に使っていたこの家に、匿われていたのでした。
通りで、調度やら何やら、整ってたわけだ。
しかも、二年前に憐星宮主が見つけたときは、既に空き家で――って、そこまで突っ込みを警戒しなくてもいいのに(笑)

さらには、無缺が取ったはずの葬花までもが偽者で、改めて二師父の恩と優しさを噛み締める2人。

同じ18年でも、自分勝手な恨みに凝り固まって、復讐の準備だけをしてきたのと、引き取った赤ん坊に愛情を注いで、一人前の青年に育て上げるのとでは――そりゃぁ、そこから得る充実感だけでも、格段に違いますわな。

目論見が敗れた大宮主、誰も自分を愛さないと嘆いて怒って大暴れしてますケド、小魚児がいってたみたいに、まず自分から愛さないと、愛は返ってこないよ。
(返ってきても、それが自分の欲しいかたちの愛とは限らないけど、でも、多分、一生懸命愛したら、愛しただけの何かは得られると思うし)

そんなコトも分からない姉の動きを封じ、もう裏切らない、傍を離れないという憐星宮主でしたが、漁夫の利を狙って小魚児たちを尾けていた劉督主に点穴され、呆気なく捕らえられてしまいます。

一方、ようやく出生の秘密が分かったのに、弟だったと分かったばかりの親友を喪ってしまった――と思い込んだ小魚児、せめて骨の一本でも見つけて葬ってやらなくてはと、谷底へ降りて行く決意をしますが――というところで、次巻に続きます。


スポンサーサイト

コメント

>(結局は劉公公の言いなりの、本当に暗君なんだから!)

同感です。
自分の考えはないのか!?同じ聞くなら、正論の方を聞けよ!と言ってやりたい(-“- )

>で、特に、もうちょっと後の、2人が月を見ながら話してるシーンなんか、特に好き。

私もです~!!
いかにも~ですが、男の友情が映えるいいシーンですよねぇ(〃∇〃)

>さすがに頭のいい玉燕も、そういう面ではその頭脳、十分に働かないわけなんですね~。

玉燕は自分のことしか考えてないですもんねぇ。
“相手を思いやる”という視点が欠落しているように思います。

>無缺が飛び降りるところの思い入れの入れ方からもう、丸々、神鵰侠侶で。

ホント、既視感ありましたねー(笑)
感動の再会どころか「やっぱりね」でしたし。

>まず自分から愛さないと、愛は返ってこないよ。
(返ってきても、それが自分の欲しいかたちの愛とは限らないけど、でも、多分、一生懸命愛したら、愛しただけの何かは得られると思うし)

私は、このとき初めて邀月を哀れだと思いました。
愛した江楓に受け入れられず、その一事を以って万事だと思い込んで、自ら世界を狭めてしまって。
武術の鍛錬ばかりじゃなく、精神修行も必要だったかも(^^;)

ふく*たま さんへ

>自分の考えはないのか!?同じ聞くなら、正論の方を聞けよ!と言ってやりたい(-“- )

ですよね。
これまで一体、何を思って玉座に座っていたのか。
淑皇后みたいな賢いお后だっていたのに!

>私もです~!!
>いかにも~ですが、男の友情が映えるいいシーンですよねぇ(〃∇〃)

でしょ! いいでしょう、このシーン。
確かに「いかにも」なんですが、その「いかにも」な部分が、余計にツボ刺激しまくりで(笑)

>玉燕は自分のことしか考えてないですもんねぇ。
“相手を思いやる”という視点が欠落しているように思います。

まったくですね。
で、そうならそうで、皇帝や劉公公に対して、あれだけ頭のいいところを見せたんだし、少なくとも無缺の信頼と友情は得られたんだから、もう少し我慢して、時機を見ろ、と言ってやりたいんですが、そこまでやられたら、まったく可愛げが無くなってしまいますか(^_^;)

しかし、誰かのために何かをして、相手が喜ぶのを見て自分も喜ぶ、というのを知らないのは、不幸ですよね。

>感動の再会どころか「やっぱりね」でしたし。

そう、そう。
しかも、あそこまで“そのまま”って(^▽^;)
ひょっとして、こういうのを本当の“パロディ”というのでしょうか(笑)

>私は、このとき初めて邀月を哀れだと思いました。
>愛した江楓に受け入れられず、その一事を以って万事だと思い込んで、自ら世界を狭めてしまって。

そういう面では、この人も不幸ですよね。
玉燕と一緒で求めるばかりで、与えることによって得られる豊かさというのを知らないで、ここまで来てしまった。

>武術の鍛錬ばかりじゃなく、精神修行も必要だったかも(^^;)

同感です。
というか、普通は武芸って、精神修養も一緒にするものなハズですけど^_^;

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)