PRIDE-小魚兒與花無缺 第12巻(第34~第36集)

谷底に下りたものの無缺(むけつ)を探しあぐね、木の根元に座り込んで、いっそ俺の方が死にたいと悲嘆に暮れる小魚児。
が、ふと気がついて顔を上げると……




saikai
生きていたのかと、驚きと喜びの声を上げる小魚児に、無缺、
「兄弟がいるのに死ねるか」
嘘おっしゃい。自害しようとした――というか、死ぬなら心蘭と一緒の場所でと、飛び降りたくせに ヾ(^_^;)

さらには心蘭とお腹の子までが無事と知って大喜びの小魚児、どうしてすぐに知らせなかった、俺はお前が死んだと思って内臓が溶けるくらい泣いたのに、お前は女房さえ一緒なら他はどうでもいいのかと、延々、延々、延々、無缺の胸を小突き続け……
「……やりすぎたか?」
「…………大したことなかった」
やっぱ、やりすぎたんだ。
というか、相手が小魚児の場合、無缺の答えが妙にとぼけた感じになるのが楽しいというか、2人が出会った頃を思い出させて、ちょっと嬉しいです。

でもって、家へ戻って楽しく食事――ここの遣り取りがまた、ほほえましくも可笑しいんですが――しかけたところで、残してきた皆は、まだ無缺が死んだと思い込んでると気がつくわけで……小魚児も、無缺のこと言えませんってヾ(^^)
(んで、無缺が小魚児のことを『ゴォ』って呼ぶんだけど、この言い方が、なんか好き(笑)

無論、上で待っていた蘇桜(そ・おう)たちも、無事な3人の顔を見て大喜び。街へ繰り出して、盛大にお祝いをやろうと言い出した所へ――また心配事と不幸の種が転がり込むんだから、神様は、この兄弟にとことん意地悪です。

秘密の通路から移花宮を逃れてきた宮女から、宮主たちが劉督主に捕えられたと聞いた無缺、たとえ一日の師父でも師父は師父。まして2人には育てられた恩があると、救いに行こうとしますが、ここはまず慎重にという蘇桜、小魚児の意見を聞き入れ、情報収集のためにもと、一旦宮中へ戻ることにします。
実はこれ、燕妃にとっては、飛んで火にいる夏の虫――というか、鴨がネギ背負ってやってきて、自分で醤油かぶって、鍋の中へ寝転んだ(さだまさしさんの三国志落談寄席の中の比喩)ようなものなワケで。
しかも、この頃の燕妃ときたら、殆ど巣の中央で糸を紡いでいる女郎蜘蛛というか、見えない糸を使って周囲の人間を自在に操る傀儡師というか――こわい、こわい。
なんと言っても、小魚児と花無缺の2人が揃っていて、2人ともが何かの予感を感じていたのに、対処できなかったわけですから。

さて。その燕妃、まずは紅葉先生を使い、燕南天に江別鶴こそ彼が捜し求める義弟の仇、裏切り者の江琴であることを知らせます。
早速、すべてを差し置いて国境へ飛んで行く燕南天。
腕が立つ分直情的というか単純というか――この道を真っ直ぐといわれたら、カーブになってても直線で突っ切って、迷子になるタイプだろうな、この人 (--;)
しかも、出て行ったら帰って来ねぇし(^_^;)

さらには、紅葉先生から正体がバレぞと教えられ、宮中へ逃げてきた江別鶴から六面サイコロを取り上げ、移花接木の秘伝を自分の物にした上、江別鶴を騙して内功を捨てさせた上で殺害。
自害したとして、小魚児たちに遺骸を示し、自分はしおらしげに振舞って、更なる信頼を得ようとします。

何故とは無しに不吉な予感を覚える兄弟ですが、花無缺の方は、出産まではここに留まりたいという心蘭の願いに負け、小魚児に至っては、早く叔父さん(と、字幕では出てますが、伯父さんですよね)になりたくてソワソワして脈が乱れてるんだと蘇桜に言われる始末。
で、無缺に出るはずの症状が、なんで俺に~とかいってますが。
ともあれ現状、無缺と心蘭がかつてないほど――というか、一緒にいるときの楊過と小龍女並みに傍若無人に幸せで、しかも、女性2人が暢気に構えているので、さすがの2人も、小魚児は無缺と心蘭にアテられ、無缺はそんな小魚児をからかって遊ぶ、以外にできることはないようです。
(この頃の無缺くん、物凄く楽しそうな笑顔を見せるんですよ(^o^)

という頃、移花接木の秘儀を自分の物にした燕妃は、配下とした宦官から、邀月憐星の二宮主が捕えられている場所を聞き出し、移花接木の実験台として2人の内功と武芸を奪った上、迷心大法を使って、そのときの記憶を失わせます。
これ、邀月宮主の場合は自業自得というか、天に向かって吐いた唾が自分に戻ってきただけとも云えるでしょうが、姉の巻き添え食った憐星宮主が、なんとも気の毒です。

さらに、移花接木を使って本当に妊娠したように見せかけた燕妃、自分を敵対視する麗妃と劉督主をも追い詰め、ついには仲間割れの果てに督主は麗妃を殺害。
それでも、燕妃のために麗妃を殺害したとして恩を売ったつもりになっていた劉督主に、移花接木を習得したことを見せつけた燕妃、督主を完全に自分の支配化に置きます。
つまり……ラスボスは劉公公じゃなくて、燕妃だったわけですね(^▽^;)
それにしても、移花接木の秘密の解き方から劉公公への対処法まで、ここまで頭のいい女性だったとは――

そうして、心蘭の出産が数日後に迫ったある日、見計らったように(実際に見計らって(^_^;)無缺のもとへ届いたのは、2人の師父の居場所。
こんなときに置いては行けないという無缺を、自分は大丈夫だからと心蘭は説得。
駆けつけた無缺は、見張りの番子たちを文字通り一蹴して師父たちを救い出します。
(相変わらず、動き鮮やか!)

ところが、2人の師父はご承知の通りに内功を失ってしまっており――
しかも、そのときの記憶がないせいで、邀月宮主は無缺が自分たちの内功を奪ったのだと誤解。お前を育てた20年は無駄な歳月だったとまで言われた無缺、已む無く、安全と見極めた移花宮近くのその場所で、2人の師父に別れを告げます。
(大師父の理不尽さについては、今更……だしねぇ(-_-;)

そのころ、まさか無缺が2人を移花宮まで送ってゆくとは思ってはおらず、帰りが遅いのを案じる小魚児のもとへ入ったのは、無缺が師父たちを乗せた馬車ごと川へ落ちたという知らせ。
慌てて探しに向かいますが、現場と思われた一帯に、そんな痕跡は欠片もなく、まさかこれは――と気づいて宮中へ駆け戻った小魚児を待っていたのは、赤子を失って悲嘆のあまり精神を病んだ心蘭と、何者かに頭を殴られ、そのときの記憶を失ったうえ、脳の障害で6~7歳の子供へと退行してしまった蘇桜。さらには、燕妃が7ヶ月の早産で皇子を出産したという知らせでした。

実は燕妃、あらかじめ自分の息のかかった産婆を心蘭に紹介しておき、出産と同時に、その子を用意した赤子のしたいとすり替え、産まれた子供は自分の物にしてしまったわけなんですが、
見舞いに来た皇帝の前で、いかにも出産しましたな演技をして、私、三途の川の手前まで行きましたとか言っちゃって、もう、悪女ぶりも堂に入ったものです。
というか、これなら娼館から助け出されなくても、超一流の妓女になって、いい生活してただろうなぁ。
(でも、だれそれのお客を取ったとかって、朋輩の恨みを買いまくってた可能性は大きいなぁ)

確かに産声を聞いたはずなのに、赤ちゃんが死産だったなんて信じられない。混乱と悲嘆のあまり精神を病んでしまった心蘭でしたが、埋葬の直前に赤子の遺体を目にし、そこは生みの母の直感、それがすり替えられた、まったくの他人のものであることを悟ります。
が、それを口にするほど、しかも言い方がヒステリックなせいで、小魚児にも、帰還して、わが子の死を知らされた無缺にも、心を病んでいることを立証するばかり。

そんなところを燕妃に招かれ、小魚児と無缺は、産婆と医師から、赤子が死んだときの状況を聞かせられます。

というコトで、次がいよいよ最終巻ですが、本当についこの間まで、まだ喜劇、まだ喜劇と言っていたのが、いつの間にかシリアス(?)通り越して悲劇に~~。
で、このあたりまで見てくると、なんか初期の頃の小魚児と花無缺が懐かしくなってきてしまいました。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

>でもって、家へ戻って楽しく食事――ここの遣り取りがまた、ほほえましくも可笑しいんですが――しかけたところで、残してきた皆は、まだ無缺が死んだと思い込んでると気がつくわけで

ここのシーンでは私も小魚儿と一緒になって「あっ、そうだった!」と。
何だか久しぶりに笑えました。

>しかも、この頃の燕妃ときたら、殆ど巣の中央で糸を紡いでいる女郎蜘蛛というか、見えない糸を使って周囲の人間を自在に操る傀儡師というか――こわい、こわい。

そうそう、まさにそんな感じ。私も、玉燕の用意周到さに蜘蛛の巣を連想していました。

>しかも、出て行ったら帰って来ねぇし(^_^;)

ホント、鉄砲玉ですねぇ。
燕南天のが年長者ですが、小魚儿の方がよほど頼りになりますねぇ。

>それにしても、移花接木の秘密の解き方から劉公公への対処法まで、ここまで頭のいい女性だったとは――

後半は玉燕の独壇場ですね。
玉燕が劉督主を超えてラスボスになるのも意外でしたが、玉燕の頭の良さなら~と、納得出来るのもすごいところです。

>(大師父の理不尽さについては、今更……だしねぇ(-_-;)

最後の最後まで~って感じですね(_ _;)
まぁ、今さら変わりようもないでしょうけれど(^^;)

>が、それを口にするほど、しかも言い方がヒステリックなせいで、小魚児にも、帰還して、わが子の死を知らされた無缺にも、心を病んでいることを立証するばかり。

典型的な、感情で行動する女性って感じですよね。
でもって、無缺に頼むんじゃなくて、自分で何とかしようって考えられないのか!?とか思ってしまいます。

ふく*たま さんへ

>ここのシーンでは私も小魚儿と一緒になって「あっ、そうだった!」と。

あはは。
でも、わかります。3人が、あんまり楽しそうだし。

>何だか久しぶりに笑えました。

本当に久々の――と云う感じの、明るいエピソードでしたものね。

>そうそう、まさにそんな感じ。私も、玉燕の用意周到さに蜘蛛の巣を連想していました。

やっぱり。そうですよね。

>ホント、鉄砲玉ですねぇ。
>燕南天のが年長者ですが、小魚儿の方がよほど頼りになりますねぇ。

全くです。
せめて、一旦戻るとか、連絡くらい寄越せよと(^_^;)
腕が立つ分、ほとんど頭を使っておりませんな、この人は。
(ああ、そうか。対照的に小魚児の方は、腕がさほどじゃない分、頭を使って勝負してるから、年齢より老成して、頼りになるんだ~)

>玉燕が劉督主を超えてラスボスになるのも意外でしたが、玉燕の頭の良さなら~と、納得出来るのもすごいところです。

全くです。
しかし、ここまで頭の良い娘なのに、江別鶴の妻は籠絡できなかったのが、なんか不思議なきがしますが。
あのころはまだ、父親に頼る気持ちがあったんですかねぇ。
それが、頼れるものはわが身ひとつ。父親すら、いずれは排除すべき敵――と思い定めたところで、一皮も二皮もむけた、と。

>まぁ、今さら変わりようもないでしょうけれど(^^;)

ところが、これが~~
いや、その先は言いますまい(^m^)

>典型的な、感情で行動する女性って感じですよね。
>でもって、無缺に頼むんじゃなくて、自分で何とかしようって考えられないのか!?とか思ってしまいます。

全く同感です。
ちゃんと冷静になって、自分の頭で考えて、それで動くのなら、無缺も小魚児も、協力の仕様もあるのに。と、思ってしまいます。
それにしても、武功をなくしてからの心蘭と云うのは、本当に魅力に乏しくなりましたよね。
プロフィール

rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
リンク
FC2カウンター
最近のトラックバック
月別アーカイブ
あし@

Pika_Mouse
powered by
3ET
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索