浣花洗剣録 第19週

今日はお天気がいいなぁと思いつつ出かけたら、何やら時間限定場所限定で、矢鱈と風が強かったようで……
『いつきの里』の駐車場から建物への往復、吹き飛ばされるかと思った(^▽^;)

さて。今回の浣花洗剣録は……

norikomi



大臧の陽動のおかげで県城に忍び込んだ宝玉でしたが、祖父の白三空と遭遇してしまった上、残っていた兵に発見されてしまったため、作戦は失敗、撤退します。
追う白三空。

翌朝、戻りの襲い宝玉を案じる大臧と珠児のもとへ、しおれた様子で戻った宝玉、県城に奔月の姿はなかったことと、白三空との遭遇を告げます。

同じ頃、負傷して戻った白三空は、賊が宝玉であり、肉親の情から手加減してしまった所を不意打ちを受けたと木郎に告げ、木郎もそれを信じた口ぶりですが……どうも、最近のこの人の表情が、腹に一物も荷物も抱えてる雰囲気だからなぁ。どこまで信じていいものやら。

というのも白三空の怪我、敢えて宝玉を見逃したことを木郎に気取られないため、我とわが身でつけたものだったのですが、あくまでも朝廷への帰順を説く祖父に対し、お祖父さまがなくなったとき、私は一ヶ月も位牌の前で泣き暮らして――とこれまでの心情と自分を欺いていた祖父への恨みを述べ、朝廷の犬となったことを責める宝玉、立場は代わっても肉親の情は変わらない――ということを理解するには、まだ幼すぎるようです。
というか、以前に、ふく*たまさんが“あたまでっかち”と評しておられたんですが、そのせいなのか、単純だからなのか、宝玉、“情”という面には相当疎いようですな。

それにしてもねぇ……
もう、何度も書きますが、宝玉みたいなのが役人になっても、現在の朝廷じゃ絶対に生き残れないから~ ヾ(~O~;)

一方、木郎と脱塵のほうは、さらにすれ違いの度合いを深めており……
大臧が姿を見せたと聞いた脱塵は、木郎が大臧をどうしたのかと、まずそれを案じ、そうして木郎は――
これでも大臧に公明正大じゃない、卑劣漢と罵倒されたのか結構堪えてたんですねぇ。大臧のことは案じても、自分の心配はしてくれないのかと――いや、いや、木郎、ここまで脱塵に信用されなくなってたんだ(って、反応する所はそこじゃないだろう、私ヾ(^_^;)

さらに、脱塵への愛だけは真実だと繰り返す木郎に対し、自分がまだ木郎のもとに留まっているのは、一人でも多くの人を救いたいからだと、最後通告に等しい言葉を告げて背を向ける脱塵。
もう、自分を愛していないのか――と、その背を見送った木郎が、後で家具に思い切り八つ当たりする図が、これがあの冷静な木郎かと思うと……何といったらいいかなぁ……
というか、もう、何も言えません ヾ(--;)

そうしてこちら、仕掛けられた巨大な罠とも知らず、羅亜古城の財宝を求めて川南に結集した武林の使い手たちと、盟主として今だその頂点に立――てないか、足をやられてるから(^_^;)
車椅子生活になっても武功は衰えない王巓、自分の命に服しようとしない武芸者を、皆の前であっさり粛清してみせる等、むしろ冷酷さと凶暴性は増してきたようであります。
もうすぐ罠の口、閉ざされてしまうんですけどね~。

一方、奔月の居場所を探るべく木郎の動静を見張る大臧たちですが、木郎が動き出したと知って、即座に行動しようとする珠児に対し、なんと、男性二人が慎重論。
木郎は用心深いからこちらも注意が必要という大臧に宝玉が賛同し、羅亜古城までの道案内――って、これは後のほうを見ると、偵察に出た木郎の部下を捕まえて案内させるという計画だったようですが、とにかく、気配を悟られないように尾行も距離を置いて、密林に入る以上装備も必要で――って、協力体制に入ったら、意外に気が合うというか、息の合う2人です。
taizou&shuji
で、宝玉は変わったなと言う大臧ですが……
大臧くんの方も変わりましたよ。ちょっと必要があって昔の映像を確認したんですが、当時と比べると表情がかなり柔らかくなってるし、何より無計画無鉄砲の正面突破型で、誰かブレーキかけてやってくれや~と叫びたかったこの子が、慎重論を口にするようになったんですものね~。
でもって、珠児に水を向けられ、師父の遺命がなかったら友人になれたろうとまで。
さすがに、二人は似てると珠児に言われ、苦笑いをしてましたが。
(あれで宝玉が弟だと知ったらねぇ、どんな顔をするか(^m^)

同じ頃、剣閣を探して竹林をさまよっていた侯風たちは、都掌族と遭遇。無事に餌付けに成功して(をい!)彼らのいわゆる隠れ里である都掌塞に案内されます。
そうして、そのいわば中枢に当たる建物に案内された彼らを出迎えたのは、なんと酒池肉林の使用人だった喬。
彼は塞主ではなく、外部との連絡係だといいますが、その彼によると、この都掌塞と羅亜古城と剣閣、結構(説明するのが)面倒くさい関係にありますな。

まず、ことは三国時代まで遡って、蛮王孟獲に従うのを嫌ってこの密林に逃れたのが都掌族。で、元代になって、元が中原の宝を隠し、いずれ草原に持ち帰るべくこの地に作ったのが羅亜古城で、九大名剣の持ち主である剣士たちの、いわば隠居所である剣閣はその入り口なんだそうですが、三者は協力関係ではなかったわけなんですね。
で、都掌塞を発見した羅亜古城の兵たちは、都掌族を被征服民族として扱って食料を徴発していったり女性をさらっていったり。ついにたまりかねた都掌族は羅亜古城に戦いを挑み、その際に剣閣の剣士たちに協力を要請。うちの3剣士が協力を拒んで剣閣を離れ、羅亜古城の蒙古人を滅ぼした都掌塞と剣閣は、現在一応共存関係にある――というコトでいいのかな?

そうして今回、木郎神君率いる錦衣衛がこの都掌塞に向かっているという情報を得た塞主は、羅亜古城から剣閣からの一切を放棄して雲南への移住を決意。金租揚たちにも避難を促しますが、剣閣の所在を知りたいという願いについては拒絶。
喬は剣閣への手がかりを詩に読み込んだ紙片を渡します。
が、城塞の住民は誰一人その場所を知らず、一夜明けてみればマリーセレステ号さながらに塞は無人。
騙されたか、あるいは喬は木郎の手下で、自分たちをこの地に足止めするためにでたらめを描いた紙を渡したのかとまで疑った侯風たちですが、直後、白艶燭が詩の謎を解き、3人は剣閣へと辿り着きます。
kenkaku

そこにあったのは6本の名剣とそのあるじたちの遺骨――って、魚腸剣は魚の中に隠されてたんだから、短剣だと思ってたんだけどな~という突っ込みはさておき(笑)
最初にここの映像を見たときは、大臧くん、剣を蓬莱へ持ち帰らずに、逆に師匠の遺骨を持ってきてここへ納めたほうが手っ取り早いし、揉め事も起こらないんじゃないの? と思ったものでした。

……というのもさておき、
侯風と艶燭、2人のおかげで剣閣へ辿り着けたと喜ぶ金租揚に対し、感謝をしてくれるならと侯風、金租揚に奔月の救出への協力を依頼します。
が、剣閣に使える剣奴である金家には、外界の争いには関わってはいけないという家訓がある。さらに、今現在自分が外へ出れば、木郎たちにこの場所が知れる恐れがあると、金租揚は協力を拒絶。

その態度に憤りを感じた侯風ですが、人にはそれぞれ曲げられない信念があると艶燭に諭され、自分たちだけで奔月を救出すべく剣閣を後にします。
いずれ木郎はここを狙ってくるんだし、それなら協力して討って出たほうが正解だと思うんですけどねぇ。

一方、都掌塞へと入城したものの、塞は既にもぬけの殻で、羅亜古城への手がかりも途切れてしまい、苛立ちを隠そうとしない木郎神君。
こういうときに宝玉に関わりあうのは時間と労力と兵力の無駄。奔月を放してやれば、あれはもう関わってきませんからという白三空の言葉(きっぱり正解だと思うんですが)にも耳を貸そうとしません。
が、武林の覆滅に関してだけは、しっかり手を打っていたようでして……すっかり尾は打ち枯らした様子の王巓が、兵たちの手によって引きずってこられます。
……てことは、李子原や火魔神、その他大勢は殺されるところすらやってもらえなかったわけですな(~_~;)

この場に木郎がいることに、そうして彼がすべての黒幕だったことに、愕然とする王巓。
さらには、羅亜古城の噂が流れ出たこと事態が、中原武林を覆滅するために木郎が(って、基本大本は厳大人なんですが)が打った手だった。
扉の外からそれを聞いていた脱塵、思わず木郎をけだもの(中文では衣冠をつけた禽獣。なんか、こっちのほうが語感が凄まじいですよね)と罵り、憤然と背を向けます。
が、悪人だとわかったなら別れればという奔月には、自分がいることで、少しでも救える人がいるか、あるいは、木郎のための贖罪が出来るかもといいます。
たとえそれが悪人でも、女は愛する人に尽くしてしまう。脱塵の言う愛のかたちを理解するには、聡明なようでも奔月、まだ幼いようです。
(脱塵に「出てゆけ!」と怒鳴った後で木郎の見せた切なげな表情も、なかなかに胸キュンものでしたけど)

その木郎のもとへ、偵察に出たまま戻らない兵がいるとの報告がもたらされ、これはおそらく宝玉たちの仕業と読んだ木郎、兵に命じて罠を仕掛けます。
その罠にまんまと踏み込んだ3人、
wana
激闘の末近くの四合院――ってそれ、中国の家屋の一般的な建築様式の名称じゃなかったですか? 確かに四合院造りにはなってるようですが(^▽^;)
ともあれ、酒屋か、そんなところへ逃げ込みます。
その3人を、どうでもというなら自分を倒してから行けと、身をもって庇ったのはなんと白三空。

お祖父さまが自分を助けるなんてと、何やらショックを受けた様子の宝玉に、肉親の祖父なんだから当然という珠児。
でもって、やっと成長したかと思った宝玉の、またまた悪い癖が出ましたな~。
どうやら自分は不幸をもたらす。両親は赤ん坊のときに死んでしまったし、お祖父様にはずっと騙されていた。木郎には虐められる――とは言ってないか(笑)おまけに奔月から君たちまで巻き込んでしまった――って、君だけが悲劇の主人公じゃないっての ヾ(^o^;)
まあ、今回の事件に関してはね~。宝玉が妙な好奇心出して木郎の正体を知っちゃったのが原因だから、宝玉のせいといえば言えるんだけど、でも、それなかったら大臧と宝玉はまだ仇同士のままだしね~。その辺は、何がよくて何が悪かったとは、一概には言い切れませんわな。

そんな宝玉の前へ、お酒を持ってやってきたお兄ちゃん、奔月を助ける目途もつかない上に、家の周囲は敵に囲まれてる、こんなときにお酒なのと非難する珠児には答えず、
中原には宝剣と豪傑と戦うことを目的としてやってきた自分が、それを阻止しようとしていた宝玉と肩を並べて戦ったという事実を、
「痛快啊。乾杯」
という中文版の台詞と口調と、そのあとの「ん?」っていう仕草が、珍しい大臧くんの男っぽさと相まってすごく好きなので、ここの台詞が正確に訳されなかったのは非常に残念です。
DVD買ったら、ここのところは字幕消して見てやるんだから(笑)

……という大臧なりの気遣い(多分)に、宝玉がうっすらと笑ったところへ、明朝、都掌塞の門前で宝玉を処刑するという木郎からの投げ文が。
こちらも中文のほうは、黄砂を血に染めるという詩的な言い回しが使われておりましたが、詩的に言ったって、やることは一緒だい!

直後、脱塵の笛に呼び出された大臧、珠児や宝玉には見せない愁いを帯びた表情で、やはり木石ならぬ身の、義兄弟の変貌と、彼を敵に回した心の痛みを口にします。
(こういうところが漢だし大人だよねぇ。逆に宝玉だったら、2人の前だろうがなんだろうが、もう、目一杯に落ち込まくってるだろうし)
その大臧に向かい、今の彼は冷酷な殺人鬼になってしまってと、やはり木郎の悪行を嘆く脱塵。
この件に関しては、お互いに胸のうちが明かせて、そうしてそれが分かり合えるのは、お互いだけですものねぇ。
と、それはすべて民のため。中原武林の人間は正義とは言えず、自分の行為はむしろ、民のために害悪を除いたのだと――言いながら木郎がやってきます。
そうして、大臧への義兄弟としての情はまだある。六本の宝剣は大臧にやるから珠児と一緒に去れと――言ってる表情が、もう、以前の木郎じゃないんですよね、これが。
そうでなくても、そんな条件を提示されて、はいそうですかと宝玉を見捨てるようじゃ、大臧はもう大臧じゃない。
(大臧を動かすなら情か義だって)
それでも言葉の端々に感情の揺れが見えるのは、切り捨てることになったこの友情を、大臧がどれだけ大切に思っていたかということなんですね。
そうして、大臧に悪と断じられた木郎の一瞬見せた表情が、彼もまた本心ではこの友情を、この義弟を、大切に思っていた証拠なのでしょう。

結局木郎、脱塵も大臧も、本当に大切に思っていたのに、二人のことを全く理解していなかった。自分の価値観だけがすべてで、人にはそれぞれの価値観があって、時にそれは、全く動かすことも変えることも出来ないものだということすら、わかっていなかった、ということなのでしょうね。

明朝門前でと、決別の言葉を残して去って行く木郎。
促され、心を残しながら従う脱塵。
ひとり残され、契りを交わした時を思い――おそらくはその思い出、その感情に別れを告げただろう大臧。
切ない光景でした。

という頃、宝玉のほうは白三空の訪れを受けていて――
紫衣侯と白水聖母の首は自分が代わりに取ってやる。一月後には奔月を連れてゆくから、青萍山荘で待てと言う白三空ですが、対する宝玉、そんなコトをしては奔月に顔向けできないし、今を仮にその手で凌いだとしても、木郎神君はまた奔月を人質に、善人を害するように要求してくるだろう――って、なんか、急に大人になったね~。
これで、最終回のエンドマークが出るまで、この調子で行ってくれればいいんだけど……(^_^;)
宝玉の様子に、それ以上の説得を諦めた白三空、王巓が木郎に捕らえられて酷い目にあっていると珠児に伝えるようにとつげで四合院を去り、その足で、酒瓶を提げて、牢の王巓のもとへ。

欲を出し過ぎなければよかったと、己の行動を悔いる王巓、それでも、あんたのおかげで武林の盟主になれたと、白三空を恨む様子も見せず、むしろ、自分たちは所詮は朝廷の操り人形。狡兎死すれば走狗煮られるの喩えもあるから身の処し方に気をつけろと忠告を送ります。
そうして、もはや望むことはただひとつ、ひと目だけ珠児に逢いたいと……。
という、悪人が急に改心しちゃったというのは……アレでございます。

そうして翌朝、奔月を磔台に架け、茶を喫しながら木郎が待ち受ける所へ、真正面から乗り込んでくる宝玉と大臧。
こういうあたりの緊迫感の出し方は、実に見事です。
で、さらに凄いなと思ったのは、それぞれ戦ってる宝玉と大臧に、木郎と白三空が向かってゆくんですが、こっちで木郎と宝玉が戦ってる、その遠景で、ちゃんと大臧と白三空が戦ってる所も映ってるんです。
で、そちらへ画面が移って、2人が間合いを取って対峙してる、その遠景で今度は宝玉と木郎がちゃんと戦ってる。
こういうところの撮り方は本当に、感心させられます。

……という激闘の末、剣の腕では宝玉に劣ると思ったのか木郎、突如、後ろざまに奔月めがけて刀を投じます。
あっ! と思いながら、兵たちに妨げられ、近づくことさえ出来ない宝玉。
というところへ、突如飛来して奔月を救ったのは、紫衣侯と白水聖母。
どうやら2人、外部から木郎の動きを見張っていて、絶妙のタイミングで援護射撃に現れたようですね。

こうして、思いがけない助け手の登場で危機を脱したかに見えた一同でしたが、逃すまいとした白三空が、ま~た、上手い具合にギリギリまで顔が見えないように、それぞれの動きが工夫してあるんだ(~_~;)
おかげで、はたと振り返った、その顔を見て、我が娘! と白三空が気付いたときには、手を止めることが出来ない距離になっていて――
父の掌打を受けて白艶燭負傷。
さらに、艶燭を庇って木郎の混元神気(だったと思う)を受けた侯風も内傷を負います。
二人と、奔月を庇って撤退する青年たち。

その背に向けて、木郎率いる弓隊の矢が放たれますが、
「それまでよ!」
飛び出してきた脱塵によって、それ以上の攻撃は妨げられます。

「何を考えている!?」
怒りを隠さない木郎に、もう、翻意させることは無理ねと顔を上げた脱塵は――

というところで、次回、いよいよ最終週です。

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テーマ : テレビドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

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