2013/06/25 (Tue) 蕭十一郎 第8集~第9集

今朝、PC立ち上げてブログ画面を開いたら、いきなり拍手が増えてて、凄い嬉しかったです。
というか、読んでいただけてるってわかると、それだけで書く張りが違うですよね~。
(拍手を下さった方、多謝!)

さて。

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逍遥公から鉄牌の奪回を命じられた霊鷲、連家堡に忍び込んで様子をうかがっていたのを、逆に連城璧に気配を悟られ、捕えられてしまいます。
が、こちらはこちらで逍遥公に捕えられた白緑両老頭を案じていた城璧、2人を返してよこすことを条件に、鉄牌を返すことを約束。
が、霊鷲を恩人と思い込んでいる妹の城瑾、彼が逍遥公の手下と知っても、あの人は良い人だからと、その場で鉄牌を返してしまいます。
小瑾(城瑾の愛称ね)、騒がしいわがままお嬢だけど、気性は真っ直ぐですからねぇ。

一方、潭から本を探し出したものの、文字も絵も一切書かれてない白紙の本の謎ときは、さすがの蕭十一郎のの手にも余るよう――って、どちらかというと熱心なのは風四娘で、あれこれ試して失敗した挙句、
「おい。油の匂いがするぞ」
「炸書(油で揚げている)してるのよ」
「炸書!?」
(ったく、あにするだ、この姐ちゃんわ(・_・;)
てな具合で、2人で置いておくと、こちらも相当に騒がしいんですが(また、十一郎も手は出さない代わりに、蹴ったりとかしてますからね。ホント、ほとんど姉と弟だわ)
偶然から、上から光を当てると、下に隠された文章が投影されるという仕掛けであることを発見します。

そうして、四娘を退けて本の内容に見入っていた十一郎、表情を厳しいものにすると、本を再び潭へ放り投げ――
城璧を助けに行ってくれたら、どんなお礼でもしますと言った沈璧君の言葉を盾に、連家堡へ入り込みます。

十一郎への反感を、言葉には出さないが、直截に表す小瑾。
(で、これが、お茶請けの豆類を投げつけて、尽く躱されたり、お茶を持ってきた執事の二鍋頭(アルコウトウ)の足を引っ掛けて、これは何をやらかそうとしたんでしょうかねぇ、
とにかく、宙に飛んだ茶碗と飛び出したお茶を、十一郎が鮮やかに受け止めて、
「連姑娘。請啊(どうぞ)」
 いや。なかなか楽しい。 というか、終始こういうコミカルさ、明るさがあるから、続けて見てゆけるんでしょうねぇ)

十一郎が、まだ璧君に未練を残しているのかと思い、二人の間を疑う城璧。
城璧のよい妻であろうと努めつ、十一郎に対しては冷たく堅苦しく振舞いつつ、彼へ向かう心を、どうしようもない璧君。
(で、城璧に寝室に押しかけられて、つい拒絶しちゃったりして)

そうまでして――夫婦の間に波風を立て、愛する璧君を苦しめてまで連家堡に入り込まなければならなかったのには、深い訳がありましたが、これが十一郎自身の口から語られるのはもう少し後のこと。
今の段階では、密かに城璧を見張って、何やらを探る様子。
(それでまた、軽功の動きとか、屋根の上に立っているところとかが格好いいんだ。……この雰囲気、十分の一程度でいいから『侠客行』に分けてやってほしい)

そうして城璧の方は、霊鷲が取り戻しに来た鉄牌の星形十字に既視感を感じ、割鹿刀を子細に検討、鞘に逍遥窟の穴の位置があらわされていることを発見、不思議に思っておりました。

一方、鉄牌と引き換えに両老頭の解放を約束した霊鷲、毒で意識を失っている雪鷹に別れを告げ、両老頭の鎖を解いて逃がした後、師父である逍遥公への詫びに、自害しようとします。
(律義で生真面目で、根っこは善良なんだ、この子)
が、それを止めた逍遥公に、そんなことでは許されないと、毒掌を浴びせられたところを、戻ってきた両老頭に救われます。

霊鷲がこれで連家堡に入り込めば都合が良いし、両老頭には自分の幻術がかけてある――と言いながら、その後、確か霊鷲に関しては放ったらかしだった逍遥公(爆)
んで、意識を取り戻した雪鷹に、霊鷲はお前を見捨てたんだよ~とか言う小公子。
ここの弟子たちって、本っ当に仲が悪いなぁ(~_~;)

そうして、連家堡へ運び込まれた霊鷲ですが、毒掌のせいで瀕死の状態。
で、二鍋頭さんなんか、白布とお棺を用意した方が正解なんじゃないかと言って、ひとりでの黄泉路は寂しいだろうから、もう一組用意してやるから、お前も一緒に行くかと苛められる始末。
(両老頭とこの執事さんと徐姥姥、結構仲良しみたい(笑)
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それにしても、この連家沈家といい、楊家といい、使用人はこういう騒がしい人しかおらんのか? と思ったら、これは執事見習いみたいなものかしら? の東来という若者とか、護衛隊長――なんだろうなぁの賈信さんとか、あと楊家の番頭さんみたいな人とか、ギャグキャラやじゃない人もそれなりにいました。……って、それなりというあたりが何とも(笑)
でも、これで『永楽~』みたいなガチャガチャにならないあたりは、メインの部分がしっかりしてるからなんでしょうねえ。

で、その東来に案内されてきた十一郎、頼まれて内功治療を引き受けます。
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さすが、こういうシーンは格好いい!

が、璧君が食事を運んでくるわ、治療をやってる房のすぐ外で、私は連城璧の妻でとか璧君と城璧が会話をしてるわで、心が乱れがちなうえに、様子を見に来た小瑾がねぇ、雪鷹に襲われた時の剣を構えた腰つきから、武芸の心得はなさそうだなと思っていたら、基礎知識もなかったようで。はい。やってくれましたよ。

ねえ、どうなのよと、内功を送っている最中の十一郎の腕を叩いて、おかげで、霊鷲の方は治療が佳境を過ぎた後だったらしく、命は助かりますが、十一郎は内傷を負ってしまいます。
で、これは――と思ったら、後の方には影響はしなかったようですが。

それで、兄ちゃんに怒られた小瑾に十一郎のための薬を渡した後、両老頭が十一郎と城璧の武芸を比較して云々してたのは、2人が争うことになった場合を案じてたのかな?

で、その両老頭は、夢の中でお互いを相手に争うという、全く同じ夢に悩まされ、しかも、夢に登場した逍遥公に命じられるままに刀を持って戦えば、目が覚めれば、実際にその場所に傷を負っているという、とんでもない状態になっておりました。
で、まあ、これは必然的に、逍遥公に何かされたのだろうという結論になるわけですが、取り敢えずは霊鷲に訊ねてみようと、連れだって出かけて――
自分の房の前で物思いに沈む璧君と、物陰から紅紗を手に、その璧君を見つめる十一郎という、とんでもないものを見てしまいます。

というところへ、白叔緑叔何してるのと小瑾がやってきてしまい――咄嗟に2人で頭を寄せて小瑾の視界をふさぐ両老頭。結構いい人たちだ(笑)

で、十一郎が立ち去り際に紅紗を落とし、それを小瑾が拾い、それ私のと、璧君が取り戻し、はい、みんな行った行ったと、徐姥姥が騒がしい3人を追い出し、同じくらい騒がしい姥姥を璧君が追い出し――という何やかやがありまして……
璧君が部屋に戻ろうとすると、いつの間にやら、紅紗を探しに来ていた十一郎が、そこに立ってるんですね。
(このあたりは泥棒さんだから――って、違うか(^▽^;)

そうして、
「それをくれないか。君を偲ぶことのできる唯一の品なんだ」
(う……、うわぁ……)

そうして、差し出された紅紗ごと、璧君の手を握り、
(うわぁ)
バカなことはしない。君のためにならないことはしないから安心してくれ、という十一郎。
しかし、自分のためを思うなら連家堡を去ってくれという璧君に、十一郎、自分個人の都ではなく、蕭家の使命にかかわることだから、それはできないと言って立ち去ります。

いつか分かる。そう言い置いて。

「いつか分かる」

う~ん。こういう情感たっぷりな場面、大好き――って、女性でこういう場面の嫌いな人は少ないんじゃないかとは思いますが(笑)

一方、十一郎の度重なる勝手な行動に深く傷ついた四娘、
(なんか、今回は、ご飯作らせといて、その間に出て行っちゃって、帰ってこなかったりしたらしい)
楊開泰に泣きつき(本当に泣きながらしがみついてた(^▽^;)
連家堡に同行してもらいます。

そうして十一郎を捕まえて(ついでに蹴ったり殴ったり追っかけまわしたりして(笑)聞き出した、彼が連家堡に入り込んだ理由とは――
蕭家は護刀之家族という、数百年にわたって割鹿刀を守護してきた家柄。
で、十一郎の父も、彼がまだ幼いころに、割鹿刀を巡る争いで命を落としているわけですが、
その父から託された、例の天書に書かれていたことによれば、約二百年前、東籝(とうえい=武侠世界における架空日本)教が中土に侵入してきた時、蕭家の先祖は時の大侠・沈浪とともにこれを撃退した。
そうして、次に侵略があった時のために、蕭家の子孫は命を賭しても沈家と割鹿刀を守ることを家訓として定めた。
その沈家と蕭家はともに没落し、割鹿刀が沈家から連家へと贈られ、そうして東籝浪人という言い方を四娘はしてましたが、その流れである逍遥公が動き始めた現在、蕭家の末裔である十一郎は、命を捨てても連城璧を守らなければいけない――と、そういうことなんでが、これは……十一郎ならずとも「損だ!」と言いたくなる状況ですよねぇ。

で、ここでちょいと笑っちゃいましたのは、飛び込んできた四娘が十一郎を追いかけまわして怒るところで、これを押さえた十一郎が「咿」か「咦」か、何だろ? とにかく「いー」つって四娘を宥めるわけですが、
(これ、結構頻繁に出て来た気がする)

動物じゃないんだから~と、瞬間思って、後から「あれっ?」と考えたら、この「いー」っての、馬を止めるときに使ってる声でした。
ホント、動物じゃないんだから(笑)
四娘と
それにしても、中原広しと云えど、十一郎にこーゆーコトができるのって、四娘だけでしょうねぇ(笑)

さて。
密かにこれを立ち聞いた連城璧(って、立ち聞きはイケナイ行為じゃなくて、もはや江湖の作法ですな(^▽^;) 何かと繁多な自分に代わって璧君を守ってほしいと、十一郎に申し出ますが――なんか、この男がこういうことを言うと、何やら思い切り、裏とか含みとかがあるような気がする(^_^;)

ですが、十一郎が答えを言う前に、屋敷の表の方から騒ぎを知らせる音(というか、なんか法螺貝の音のような?)。
これは実は、小公子が下働きの娘になって屋敷に入り込み、それを追ってきた雪鷹が、自分もその身内と偽って屋敷に入ろうとし、あれ、いきなり正体見破られたのかなぁ?
(まあ、大概、あのなりじゃバレますが(^▽^;)
で、剣戟沙汰になった、その騒ぎを知らせるものでした。

その声を聴いて飛び出していった城璧、璧君の部屋に向かうや、状況を話し――
危険から遠ざけるためと連れて行ったのは、割鹿刀を収めた密室。
実はこれ、沈浪の子孫である璧君に割鹿刀が抜けるかどうか、試すためだったわけですが、むろん、璧君にも刀は抜けません――というのは、もう少し後の話。

そうしてその間に、こういう時は奥に引っ込んでればいいのに、自分も戦いたがって飛び出してきた小瑾が、人質にされた上に連れ去られるという事件が起きておりました。

で、それを、璧君を案じて部屋の中で動物園の熊さんをやりつつも、四娘に指摘されると意地を張って、それで喧嘩になって――って、事細かに書こうとするから、いつも長くなるんだな(^▽^;)
そんな十一郎のところに、大変だ、人が攫われたと、開泰が飛び込んできたものだから、てっきり璧君が逍遥公にさらわれたと思い込んだ十一郎、血相変えて飛び出してゆきます。
(んで、開泰の方は、情報は正確に伝えろと四娘に怒られてます。当然やね)

そうして――馬の蹄の跡を確かめて、きっちり2人に追いつくあたりが、さすが十一郎で、連家堡の面々は、途中で迷子になってたみたいですが(^▽^;)――こちらは雪鷹に毒薬を飲まされた上(で脅されても、「連家堡が天の果てまで追いかけても、あんたを殺すわよ!」言い切って背を向けるあたり、このお嬢さんもなかなかの気概ですが)あわや、レイプされそうになった小瑾を助けるのですが、
十一郎の方は璧君だと思い込んでますからね、無事だったか、心配したんだと抱きしめて、で、感触が違うんで顔見て、あれぇ? てなことになってるのに、
小瑾の方は、この人、私のことが好きだったんだと勘違いしてうっとり。
この小瑾の様子に不穏なものを感じつつ、無下にもできず~と、焦っていると言いますか、狼狽している様子の十一郎――という、ここ、すんごい笑えました。

という頃、下働きになって連家堡に入り込んだ小公子、璧君の居場所を探ろうと奥へ入って行ったところを両老頭に見とがめられ、例のごとく服を脱いじゃって、2人を狼狽させての一戦。
というところへ四娘と開泰が駆け付けてきましたので、
「お姐さん。お爺さんたちが~~」
四娘に泣きつきます。
それを、よしよし、いい年をしてとんでもない爺たちだねと抱きしめた四娘、両老頭から取り戻した服を着せてやるふりをして、ビシッと点穴。
正体知ってたんだ~。
(というか、さすがこういうところは蕭十一郎の相棒)

一方、小瑾が攫われ、十一郎によって救われたと聞いた璧君は、なぜ彼女も自分と一緒にこの密室に保護しなかったのかと怒り、自分をこの部屋に置いたのは、割鹿刀が抜けるか確かめるためだったのかと、不信感をあらわにします。
(そういえば、十一郎が、自分には割鹿刀が抜けたって言ったの、璧君は聞いてたんだよねぇ)

そうして十一郎の方は、もし夫人を守り切れなかった場合は、死を持っても償いきれないからと、璧君の守護を断り、
盗賊に連夫人の警護をさせようとしたのかと、璧君の態度はさらに頑なになり――夫婦間の溝、徐々に深く、広くなってゆきます。

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沈浪 

沈浪は古龍の「武林外史」の主人公で、この後に書かれた陸小鳳や楚留香などの創作に大きく影響したと言われています。
また他の作品にも度々名前が出てきており、言及はされていませんが「多情剣客無情剣」の阿飛は沈浪の子であろうと思われます。
つまり蕭十一郎は多情剣客無情剣の200年近く後の話ということになります。

2013/06/25 13:34 | 八雲慶次郎 [ 編集 ]


 

十一朗と璧君の恋って切ない…。

読んでて、余りにも切なすぎて胸が痛いです。( ノД`)…

こういう内容の話は私的には好きなんですが、悲恋すぎたら駄目かな。
やはり最後は十一朗 と璧君、二人そろってハッピーエンドになるよう願ってしまいます。
(あと、四娘もハッピーエンドであってほしいですね)

2013/06/25 16:42 | 矢神由香 [ 編集 ]


八雲幇主へ 

いつもいつも情報ありがとございます。

へぇ~。こういう具合につなげてるんだ~と、感心(という表現も、妙ですが(笑)
でも、『多情剣客~』で講釈師が楚留香を語ってたり、なんだかで鉄中棠の噂が出てきたり、葉開が李尋歓の弟子だったり~と、読者が喜ぶニヤリをやってくれる古龍なら、なるほど、こういうのもアリですねぇ。

> また他の作品にも度々名前が出てきており、言及はされていませんが「多情剣客無情剣」の阿飛は沈浪の子であろうと思われます。

ううむ……。としか言いようがないですが、なんかすごいですねぇ。
(しかし、「思われる」ということは、どこかに、そう思わせる表現があって……ということは古龍セインセイの頭の中にもそういう設定があって、読者は気づくかな~なんてニヤニヤしながら書いていて~~なんてことを荘ぞすると、結構楽しいですね(^^)

それにしても二百年かぁ……と思うと、『はるばると……』という表現も変ですが、そんな、ちょっと不思議な感慨を覚えてしまいます(^^ゞ

2013/06/26 06:32 | rei★azumi [ 編集 ]


由香さんへ 

ね、ね。切ないでしょ。涙モノでしょ。
(特に、思い切ろうとしつつも、互いに向かう気持ちをどうしようもないところとか、璧君への十一郎の献身とか)
おかげで、他のエピソードが霞んじゃってますが。

> こういう内容の話は私的には好きなんですが、悲恋すぎたら駄目かな。

ネタばらしになるので多くは言えませんが、プライドのようなことにはならないので、安心してください。
四娘もね、ちゃんと自分のおさまり場所を見つけますから(^^)

2013/06/26 06:39 | rei★azumi [ 編集 ]


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Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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