蕭十一郎 第13集

「いいこと、風四娘すうにゃん。あの2人の間には、あんたの入り込む隙間なんてないんだよ」
自分は身を引く決心をした風四娘、十一郎の世話を璧君にゆだね、その間に姿を消してしまいます。
それも、登場時はあれだけ金金言っていた彼女が、持っていた銭票を全部おいて。

本当に、つくづくいい女――な分余計に、彼女の潔さというか侠気おとこぎが切ない。
で、例の『剣の民』時代の会長を務めた友人なら、絶対に四娘の方がいいのに~~とか言いそうだなと、ふと思い出してニヤリ。
確かに四娘とか『PRIDE』の蘇桜とか、女性に好かれるキャラですよね。
でも、こういう自分の足で立って、戦って、時には男性を守れるほどの女性って、却って男性には恋愛対象になりにくいのかな?
――少なくとも十一郎には、四娘は近すぎる存在だったんでしょうね。
仮に璧君が現れず、あのまま2人で何年かを過ごしていたとしても、男と女の関係になったとは考えにくい。

とすると、当初は美貌に目がくらんだとはいえ、この四娘にとことん惚れぬく楊開泰、懐の深さはひょっとして耶律斉並み?(^▽^;)
(深すぎて、向うがわに突き抜けとるんだそうですよ、斉くん)

さて。
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自分の意識が戻ったというのに、世話を璧君に任せて、疲れたらか寝ると、顔も見に来ない四娘に、予感を覚えたんでしょうねぇ。
「四娘。開門あけてくれ
璧君に支えられなければ歩けないような体で四娘の部屋を訪ねた十一郎、空になった部屋と残された多額の銭票に彼女の心を悟り、探しに行くという璧君を引き留めます。
が、やはり、その寂寥はいかばかり、でしょうねえ。

一方、一人馬を進める四娘、「救命我たすけてくれ~」の声に、ふと彼方を見れば、高~い岸壁の上で助けを求めているのは楊家牧場の当主の楊天賛。
当人の申告によると、連家堡からの帰りに、何やら黒い影を見かけて、追いかけたのか逃げたのか? (この辺の台詞になると、いちいち静止画像にして、わからない単語を検索するのも面倒くさい(^▽^;)
ともかく、それで怪我をして、あの崖の上で助けを待ってたと、そういうことのようです。

で、四娘に送られてきた楊家牧場では、息子の開泰が心配しきっていたのは当然ですが、父上はまだ戻られないのかと、連城璧が訪ねて来ており、
(2人とも昨夜の戦いで怪我をしているので、その見舞いの意味もあったんでしょが)
帰ってきた天賛にちゃんと両腕があるのを見て、お供の賈信さんに、
「なあ。昨夜、逍遥公は水に落ちる前、両腕を忘れ物にしていったよな?」
と、実際にこう言ったわけではありませんが、天賛を逍遥公と思ったのは、自分の誤りであったのかと――それでも、まだ幾分の疑念は残している様子です。

そうして屋敷へ戻った城璧を待っていたのは、例によって騒がしい妹の小瑾でしたが、彼女の口から城璧、十一郎が重傷を負って春風楼という宿屋にいること、老太君が逍遥公の手に落ち、廃人同然の体にされたこと、小瑾たちに保護された徐姥姥がこの屋敷にいることを知ります。

その徐姥姥から、姑爺――というのが、お嬢様の婿さんに対する使用人の呼び方なんですね。『大人物』でも楊凡、田心からそう呼ばれてましたし。
「姑爺~。璧君をお救いください。老太君をお助けください」
泣き付かれて――乳母やがあんまり泣くもんで、命じられた東来が替えの手巾をどっさり持ってきて、涙でびしょびしょになったのを厭そう~に摘み上げるのが、ちょっと笑えました。
ここで璧君が十一郎と一緒にいると知らされた城璧、2人に対する憤りと復讐心を燃え上がらせ、
「璧君を救うために、お前にやってほしいことがあるのだよ」
徐姥姥の肩を叩きます。
婿殿の言動に、何やら恐ろしげなものを感じつつも頷く徐姥姥。
……何も知らないって怖い――つか、身分とか家柄とか立ち位置とかって、これほど周囲の人の目を曇らせるものなんですねぇ^^;

そうして夜。
仲良く食事を始める十一郎と璧君――って、あれだけの重傷が、もう起きて歩いてるんだから、彼もタフですね~。
というところへやってきたお邪魔虫の徐姥姥、老太君が心配して私を迎えに寄越されました。外に馬車を待たせていますから、早く早くと急き立てます。
更に、老太君が心配のあまり病気になってしまったと言う徐姥姥に、そんなはずがないと知っている十一郎、ついて行こうとする璧君を引き留め、彼女は嘘をついていると言いますが――その理由を言えないところが辛いとこですよね。また、ここで話したって、逆に信憑性ないし(~_~;)
で、すぐに戻ってくるからという璧君を引き留められません。

やむなく彼女を見送った十一郎、彼女を救わなければと、沈家へ向かって馬を飛ばします。

一方、徐姥姥の言葉を信じて、何も知らずに実家へ戻った璧君は、そこで漸く起こった異変を知らされ、家人全員が殺されているのに愕然。
「お祖母様は? お祖母様はどこ!? お祖母さまぁ」
探し回り、密室と呼ばれている件の岩屋まで来、刀台の横に残された薬瓶を見つけたところで、一切が逍遥公の仕業であり、老太君も逍遥公の手に落ちたこと、そうして蕭十一郎が逍遥公と結んでいることを徐姥姥から聞かされます。

と、ちょどそこへ、後を追った十一郎が来てしまい、
薬瓶を突きつけて、これはあなたがお祖母様にあげたものかと訊く璧君に、
そうだ
「あの晩、あなたはここへ来たの?」
「是」
「あああああああ!」
狂乱の声を上げた璧君、そこにあった剣を抜き放ち、十一郎の胸へ。
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「なぜ? どうしてなの!?」
「君の痛みを、苦しみを少しでも軽くできるなら、俺は喜んでこの剣を受ける」
囁くように言い、がくりと膝を折る十一郎。
その胸の傷から、璧君の手にした剣の切っ先から、滴り落ちた血が地面を染めて行き――

瞬間、飛び込んだ何者かが乳母を気絶させ、璧君の背に向かって剣を突き出します。
咄嗟に璧君を庇い、自分が刃を受ける十一郎。
(――って、後で冷静になって考えたら、このパターン3度目ヾ(--;)

で、十一郎が倒れた後の、この小公子の顔が――下手なホラーより、それ系のインパクト大でした(--;)
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という大事が起きているころ、楊天賛を送って行った風四娘は、帰ろうとしたところを開泰に引き留められ、
俺にとっては、あなたが一番の大切な女性です! と告られ、
この何日間か近づかなかったのは、あなたが言われたように、父にとってのあなたの印象を考えてのことで――と、純真で真っ直ぐなお坊ちゃんに、真正面から口説かれた形になっちゃって、十一郎と別れて来た寂しさもあり、
つい、

「じゃあ、私を娶って」

ぽろっ、と (・・;)

で、これに飛びついたのは、開泰ではなくて泥鰌の方。
瞬間ぼうっとした開泰に、冗談よと立ち去りかけた四娘を追いかけさせ、一気に話をまとめさせます。

ああ、これで想いが叶ったと大喜びの開泰。父の部屋を訪ねて、結婚したいんですがと話しますと、
「ああ、いいよ。風姑娘以外の女性なら」ヾ(~O~;) おいおいおいおいおい。

あの女性は楊家牧場の嫁に相応しくないから。世の中に、星の数ほど女性はいるんだから、お前に相応しい女性を、父さんが見つけてやるから。言う楊天賛に、四娘以外の女性を娶る気はありませんと、開泰は当然の反発。
で、泥鰌も横から少爺わかさまの応援をして、余計に事態を悪化させ(爆)
勝手にしろ! 勝手にします!! という例のパターンで、楊開泰、家をおん出てゆきます。

そうして四娘の家へ直行。
やっぱり、お父様に反対されたのよね。いいわ。自分は何があっても四娘を娶るつもりだという開泰。
が、自分にはもう、何の財産もないという開泰を、男の誠実は万金に勝ると四娘は受け入れ――

と、そこへまた、これは手鍋下げてもを実践するような形で、体の前後左右に荷物を下げた泥鰌が、俺は少爺わかさまのオプションですから、という感じで押しかけてきてしまい……
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四娘の胸に、わずかに複雑な想いを残しつつも、この結婚、勢いで纏まることになりそうです。

ということで、例の赤い結婚式の招待状を持って春風楼を訪れた四娘でしたが、
従業員に、蕭というお客様ならとっくにお発ちになりましたよと告げられ、
――あたしに一言の別れも告げずに……
もう璧君のことしか胸にも頭にもないのかと、まさか長年の相棒最大の危難に見舞われているとは知る由もない四娘、なんとも言えない寂しさを噛みしめます。

そうして、十一郎もろとも小公子に捕らわれの身となった璧君、小公子の口から――
う~ん、私だったら、こういう台詞にしたいですねぇ。

「お姐さん。人間って云うのは、嘘をつくんだよ。
 どうして、あそこに都合よく剣があったと思う?
 姥姥? 違うね。あの人のいい婆さんに、あんたを騙すなんて出来やしない。
 そう。正解。謀ったのは、あたし。理由? 蕭十一郎を罠にかけて、傷を負わせるためさ」

謀に引っかかり、誤解で大切な人に重傷を負わせてしまったのかと、璧君を激しく後悔させます。

が、なんとこれが、逍遥公ではなく連城璧の頭脳から出たことで――逃げたかと思った小公子、また城璧に捕まってたんですね――自分のせいで重傷を負った十一郎が、じわじわと衰弱死するところを見せつけて、一生涯続く後悔と苦しみを与えてやれ――って、やりますか、そこまで? (--;)

そういえば、可愛さあまって憎さ百倍という言葉もありましたが、どっちかというと~~

「ね~ぇ、ちょっと、このバカ野郎。
    嫌われる方、嫌われる方行ってどうするのよ!?
という、野梨原花南さんの小説の中の台詞をお贈りしたい。

というかこの男、十一郎だけじゃなく、開泰と比較しても、何だってこう違うかね~。

で、城璧に命じられた小公子は、生来の邪悪さを発揮。わざと十一郎に馴れ馴れしく振舞い、2人の、特に璧君の心を弄びます。
そうして十一郎の方も、小公子に心を移した振りで、璧君に冷淡に接し、ここから去らせようとしますが、それが却って璧君を意地にさせてしまい、
「彼が回復してから、一緒に出てゆきます」
言わせてしまいます。
互いが互いの人質になってるって事態を理解してないあたり、十一郎の苦衷が察せないあたり、さすがお嬢様ヾ(--;)

で、十一郎がまた倒れましたぁ~とか、二人の様子の報告に来た小公子、忙しいんだから奴が死にでもしない限り報告に来なくていいと城璧に怒られて帰る途中、これは結婚の報告に来た開泰と鉢合わせ。
一戦に及んだところを城璧にお仕置きされて、つれて行かれます。

すっかり、小公子を自分の配下にした気分の城璧ですが……
逍遥公の無事を知っても知らなくても、小公子にとっては、城璧は師父を傷つけた憎い仇なんですけどねぇ……。



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