秋水長天

 遊子帰客 夢断故郷雲水之間    西風古道 回首一片秋水長天

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蕭十一郎 第14集

本編とは関係のない内容なので、なんでございますが(笑)


十二国記最新刊丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫 お 37-58 十二国記)すでに書店に並び始めております。
で、早速入手いたしましたが、いつにもまして内容が濃くて重いですからね~。
少しずつ、ゆっくり読んで、感想はそのあとで。


さて。
ほぼ三分の一を経過した『蕭十一郎』
今回の内容、私的にはすごく好きなんですが……

14-3_20130630134751.jpg








結婚の報告に連家堡を訪れた楊開泰、連城璧に相手は誰かと問われ、つい、照れくさげに口を濁すところへ、この結婚は許さんと、とーちゃんの楊天賛がやってきてしまいます。
んで、このバカ息子――と振り上げた手を掴み止めた城璧、なるほどなと、何やら悟った様子。
婚姻は男女双方が想い合っていることが何より大事。この結婚、父上に代わってわたしが認めよう――と、少堡主らしい度量を見せ、開泰を送り出した後、
「よくも欺いてくれたものだ」
天賛の後ろ頭に向かって、ぼそりと一言。
はて、何のことでしょうかと判らぬふりで誤魔化した天賛でしたが、お互い、何かに気付いたこと、気づかれたことは十分に分かったようです。
(こういう、わかりやすい狐と狸ぶりは、見ていて面白いですな)

一方、城璧に命じられて開泰を送りに出た二鍋頭アルコウトウ、小公子が賈信に何やら命じられて出てゆくのを目撃、お約束の黒装束に黒覆面で、密かに後をつけます。
故あって蕭十一郎を心にかけてるこのオジさん、前回の話で徐姥姥が城璧に、璧君が小公子に拉致されて、十一郎が逍遥公と手を結んでいて~~と泣きながら訴えるのを横で聞いていて、むぅ~という顔をしていましたが、やはり、ただのギャグ要員のオッサンじゃなかったわけです。

ところが、小公子も伊達に逍遥公の手下をやっているわけじゃなく――というか、悪辣な分頭は悪くないんですよね~。
あ~。あたし疲れたからちょっと休んでゆこうっと。と、岩の窪みに座り込み――上から見張っていた二鍋頭が気づいたときには、そこから見えていた靴とズボンだけを残して消え失せておりました。
……そういえば逍遥公の武芸って、東籝(とうえい)の忍術と天竺の幻術の融合って言ってましたものねぇ。空蝉の術だったわけだ(笑)
丫头やーとう(小娘)にしてやられたと悔しがる二鍋頭。

そしてこちらはもう一方の楊開泰。
泥鰌や二鍋頭との会話から、風四娘が真心のある良い女性だということが父に伝わればいいのではないか、と思い立ち、一計を案じます。
そうして泥鰌を使って、
「大変です! 少爺が逍遥公に捕まって――」
と告げに行かせますが、四娘が、それは大変と大慌てで吹っ飛んで行ってしまったものですから、どこに捕まっているかを伝え損ね、
「ま~た親父が行方をくらましちまった。取り合えず計画は止め」
と四娘宅を訪れた開泰に、そのまま逍遥窟のある荒山へ行っちゃったら危険だろうがと怒られ、開泰とともに大急ぎで後を追います。

四娘、かなり開泰の方へ心を傾けてきましたかな?
ですが途中で、慌てて出てきちゃったけど、相手はあの逍遥公なのよねと、はたと気づいた四娘。武功では適わないから、頭を使って――と、行きつ戻りつしながら考え始めたところへ、本当に逍遥公が出現。
「お前を探していた~」
「あ…あたしの方は用はないから、さようなら――じゃなくて! あっ、あの、楊開泰っていう莫迦が捕まってるはずなんだけど、放してやってくれない?」
(…………………………………ヾ(--;)

当然、逍遥公が聞き入れるはずはなく(というより、捕まってないし、開泰(^_^;)
あわや四娘、命を奪われかけますが、そこへ開泰が駆け付け、逍遥公は逃げ去ります。
……ここで逍遥公の正体、大概わかってきましたよね。
14-4.jpg

お前のせいだと言われ、水だ、医者だと命じられ、泣きそうになりながら駆け回る泥鰌。
この子も、根はいい子だからね~。
そうして意識を取り戻した四娘、まず開泰の無事を確かめ、自分のせいで~~と泣き出す開泰に、
「いいの。あたしは無事だったんだから。ほら、ほら。大の男が泣かないのよ」
「はい。泣きません。あなたが無事だったんだから」
という返事を聞いて、再度失神。
さて、2人の心――というより四娘の心、どれほど近づきましたやら?
良いカップルになりそうなんですけどね。

という、同じ夜。こちらは捕らわれの身の十一郎。
重傷の身で、璧君を逃がすこともできないと密かに嘆き、
(それどころか、点穴した璧君を抱き上げることすらできないし)
点穴を解かれた璧君が、小公子が留守の今のうちに一緒に逃げようというのに、
「俺は行かない。君は行ってくれ」
もう、君の顔は見たくない。どこか遠くへ行ってしまえ。君がいなくなれば、俺は小公子と穏やかに暮らせると、心にもない言葉を投げつけますが、
「行けよ!」
言う言葉が、もう完全に哀願口調で。
言語が違っても、口調と表情で、こういうのって判るものなんだなぁと、妙な感心の仕方をしながら見ておりました。

そういうことを言うのは、もしかして傷のせいなの!? 気付いた璧君、傷を改めようとし――また、十一郎がほとんど抵抗できなくて、寝台の上に押し倒されとるわけですが (^_^;)
そこへ戻ってきた小公子、
「酷いことをするわね」
って、お前が言うな! お前が。
城璧に命じられてる以前に、自分が愉しくて二人を弄ってるんだろーが!

十一郎の態度にはきっと訳がある。思った璧君、翌日、傍らで十一郎の様子を観察。
小公子に勧められるままに酒を、肴を口にし、人生にはいい酒と美しい景色さえあればと嘯く十一郎の、そのありありと苦痛に耐えている様子に、さっと汗衫をはだけさせ、
「これはどういうこと!? 医者にも診せず、傷口を崩れ爛れるのに任せて、体に障る酒に肉に蟹!! ――彼を……殺す気なのね!?」

これに対する小公子がね、あたしは、な~んにも悪いことはしていません。いい待遇に、彼の好むいい酒にいい肴。行きたいところへだって連れて行くし、彼の望みは、何だって叶えちゃうんだからと、
何より、その傷は彼がどなた様から賜ったか、お忘れのわけじゃないでしょうねと、
これがもう、小面憎さを人型に固めて服を着せたようで、この臭丫头、先にどんな悲惨な死に方が待ってるか~~と楽しみにさせられるいう、
いや、いや。なかなか上手い女優さんですな。
(いや、配役がいいのか)

本当に望みを聞いてくれるのかと問う十一郎、
彼女の言うことを信じないでと泣く璧君の言葉を遮り、
「俺に付いて来るか?」
「ええ」
「一緒に死ねるか?」
「ええ」
14-5_20130630134753.jpg
「生死を共に。ならば、彼女の話を信じようが信じまいが、違いはない」
言った十一郎、行きたい場所があると小公子に告げます。

そうして、璧君とともに連れてこられたそこは――(十一郎が馬に横乗りってのが、いかにも重体の様子で……演技だか演出だか、細かいですな)

「かつて、この場所で父が人手に掛かった。だから、俺はここが好きだった。父がいつも俺を護ってくれている。そう感じられて……」
霧か、靄で下の見渡せない高い崖の上に立つと、人間など、所詮一個の臭皮嚢と、そのまま真下の川へ身を投じ、
「生未同衾死同穴 待っていてね」
璧君も後を追います。

が。

当然、武侠ドラマの登場人物が、それも主人公とヒロインが、話半ばにも達せずに、崖から落ちたくらいで死ぬわけがございません。
(というか、こんな頃からとっくに定番だったんだね~~って、発端はやっぱり、神鵰の原作ですか?)
懸命に十一郎の手当てをする璧君の、彼を見る優しい表情とまなざし、
一瞬だけ意識を取り戻した十一郎が、握った璧君の手に口づけをする、
そこが、なんとも良かったです。

14-1_20130630134749.jpg
で、後のこの場面がすごく好き

一方、小公子から2人が死んだと報告を受けた城璧は、璧君の最後の言葉を聞いて、激しく打ちのめされます。
(璧君は生かして、嘆き悲しんでいるのを慰めて、自分のものにするつもりだったんですかな?)

そうして、東来に命じて庭に咲いたすべての薔薇を伐らせ、2人が身を投げた崖の上から、花びらを撒きます。

が、その下では何も知らない璧君、この花弁は天が2人を祝福してくれるのかと喜び、
十一郎も、天にいるだろう父に想いを馳せます。

十一郎の父、蕭沛は、割鹿刀を巡る争いで複数の追手にこの場に追い詰められ、伴っていた幼い十一郎を生かすため、天書を託して、この崖の上から投げ落としたのでした。
……無茶苦茶やりますな、おとーさん(^_^;)
というか、その経験があるからこその、起死回生というか、ある程度の僥倖を狙っての確信犯だったんだ、十一郎。
(しかし……崖落ちした人間は死なないという武侠の約束事を逆手にとっての、すんごい展開(~_~;)

で、それ以降、再び父の姿を見ることはなかったという十一郎ですが、
ここでバレちゃってますよねぇ。
14-2_20130630134750.jpg
はい。死んだはずの父の蕭沛、連家堡の執事の二鍋頭さんでした。
正体かくして連家堡に入り込み、そことは深い付き合いの沈家を密かに見守っていたのですね~。
(沈家への資金援助については、二鍋頭が詳しく知っていると老太君が言っていたのも、多分そういうことだったんだ)

というのはともあれ、ここで2人で暮らしてゆこうかと、肩を寄せ合う璧君と十一郎。
(で、ちなみにここ、第1集で十一郎が璧君を連れて来た隠れ家の近くのようで……例の、狭い範囲でごちゃごちゃ、ここでもうまく使われているようです)

とは、無論夢にも思わない城璧、沈家が滅び、璧君が死んだ今、お前だけが残っていてどうなる。璧君の供をしろと、割鹿刀を崖から川へ放り投げ、屋敷に戻って酒におぼれます。
で、お嬢さん、兄上を何とかしてあげてくださいよと、小瑾が軟禁されていた部屋から賈信に呼び出されますが、こちらも、十一郎とあによめが一緒に死んだと聞かされ、兄以上にショックを受け、嘘よ、嘘よと叫びながら飛び出してゆき、
(その横で、十一郎の死を耳にした二鍋頭の表情というのも、かなりでしたが)
そうして飛んでいったのが風四娘の家。

ところがこちらは、意識のもどらない四娘を囲んで、開泰と泥鰌が、ああでもないこうでもない。
熱が下がらないのなら、逆に暖めて汗をかかせたらという泥鰌の言葉に、
「有道理」
掛けられるものを全部持って来いと、2人で四娘を布団蒸し状態。
暑くて死ぬ~と四娘が起き上がったところへ、闖入した小瑾が、十一郎と嫂子ねえさまが一緒に死んだって本当? 嘘よね? と、まくしたてたってねぇ(^▽^;)

で、人の悪い四娘、しかも小瑾にはいい感情を持ってないしで、おかげで私は熱が出て、こんな大病を――と言ったようですな。さらにショックを受けた小瑾を追い帰し、嘘よ~って、あのな(^▽^;)
大体あの男が簡単に死ぬわけがないのよ。今頃は気ままな旅の空――と、十一郎は璧君を連れて旅に出ちゃったと思い込んでいる四娘でした。
ま、たしかに生きてるけどね、十一郎。

そうしてまた場面は変わって――
多分、ここは唯一、ストーリー進行には関係のないシーンなんでしょうが(笑)
(十一郎と璧君の、いわばラブシーンだし)

緊急! となれば、男押し倒して着てるものを引っぺがすのも厭わない璧君の、一旦落ち着いたら、手当てのためでも相手に触れるのをためらうお嬢様振り――自分が怪我をさせた、その罪の意識も手伝っているようですが、に、
苦労して手当てしてるんだから、包帯くらい手伝ってやれよ~と、突っ込みを入れつつ(笑)
(かなり痛そうな呻きも聞こえてくるもので)

どっちかというと赤面モノの――というか、これが自分で書いた小説の台詞だったら、後で正気に返って読み返したら、恥ずかしさでその辺のたうち回るぞっ! という甘い台詞の数々と雰囲気、しっかり萌えながら鑑賞いたしました (^^ゞ



蕭十一郎 第14集



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| 蕭十一郎 | 2013-06-30 | comments:0 | TOP↑















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