蕭十一郎 第16集

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傷心崖下春波闊

曾是惊鴻照璧影

断腸夢里秋水長

朝朝魂牽与君逢



目の前の惨状が逍遥公によってもたらされたものである。賈信に告げられた風四娘、
「開泰は!?」
即刻、彼の元へ駆けつけます。

そこに見出したのは、一片の骨すら残らず、ただ床に広がる血痕となった楊天賛と、そのただ中に自失して座り込む楊開泰。
四娘の懸命の呼びかけに我に返りますが、あまりの衝撃におのれを失っており、
父に逆らって結婚しようとしたために天が罰を与えたのだと、四娘を退けようとし、果ては、連城璧を父だと思い込む始末。

その開泰を点穴して眠らせ、楊家牧場の立て直しに必要なものは、人でも金でもどんどん送り込め。家内のことは、二鍋頭を寄越して――開泰のことは、風姑娘、あなたにお願いできますかと、こういうあたりは連城璧、さすが少堡主というか、大家のあるじの貫録だと感じるんですけどねぇ。
(璧君のコトになると、なんだってああも大人げというか、見境がなくなるかな(--;)

という頃、密かに連家堡を訪れた小公子――正確には、霊鷲が正堂の扉を開けたら、正面の椅子に座ってたわけですが、裁ち落された片腕を、これは雪鷹のものだと差し出し、割鹿刀の在処を探り出せ。さもなければ、残った手足ばかりか命まで断つと師父が言っている――って、ちょっと待て。
確か、逍遥公の武功を身に付けるためにって、雪鷹が両腕を落としたのは半月以上前のはずで、だったら落とされた腕は、相当に腐敗しているはず――と言う以前に、こういうものを置いて行かれて、どう処理せいと云うんだ!? ヾ(~O~;)

更には、戻ってきた城璧の前に姿を見せた小公子、璧君のことは弟子、すなわち彼女のせいだからと逍遥公が、落日峰(というのですな、あの崖は)に悼妻碑を建てたから、それに文字を彫って欲しいと、彼を誘い出します。

そうして、石碑の表面に毒薬かな、薬を塗っておいて、武侠のお約束で、剣でもって妻を悼む詩を彫り上げた城璧が毒を吸って動けなくなったところを崖下に。
(だから、それじゃ死なないんだって ヾ(--;)

その崖下では、やはり蜜月真っ最中の蕭十一郎と沈璧君。
で、ここでちょっと印象的な――というか、後の伏線となる台詞がありまして、
ちょっとした会話というか、言葉遊びで、璧君が十一郎を狼に例えるんですね。
(郎と狼は同じ音だし。そういえば、“大盗蕭十一郎”の置き文には、狼の絵が描かれていたし)
その璧君に、狼というのは最も忠貞な生き物で、一生涯ただ一個の伴侶を守ると十一郎が教える。
そうして、伴侶を失ったら、
「ただ一匹で古巣を守って、孤独な余生を過ごすんじゃないかな」

これが、もしも目覚めたら、この幸福が一場の夢だったということになっている気がして怖い、という璧君の台詞とともに、この2人だけの小さな桃源郷が毀れようとしている予兆――と思ったら、2人が背を向けた後ろの川に、連城璧が、どぼーん! ヾ(~_~;)
(ここ瞬間、『大人物』の、楊凡が物思いに沈んでいる真後ろに、楚楚がどさーっと落っこちて来て、というあれと重なりました(^▽^;)

で、
「城璧!?」
と、十一郎が条件反射的に助けに飛び込んでましたが、
私だったら瞬間、このまま流しちゃおうかって、迷うと思う(^_^;)
(つか、大陸での放映当時、流しちゃえばよかったのにと思った視聴者が、大多数だったでしょなぁ)

城璧を家へ運び込んだ十一郎と璧君も、
「どうしましょう?」
「助けるのが先決だ」
とは言ってますが、ねぇ。
こんなことなら、いっそ2人で遠くへ逃げちゃってればよかったのに~~とも思ったんですが、住み慣れた場所だし、十一郎の怪我もあったし、そうもゆかなかったか~。
(いや。今からでも遅くないから)

一方、逍遥窟へ戻った小公子、雪鷹に師父は留守と言われ、
「え~? 折角あたしが連城璧を始末してきたのにぃ」
言った言葉を、丁度戻って来た逍遥公に聞きとがめられ、
誰がそんな勝手な真似をしろと言ったか!? 一思いに殺してしまうなど、とんでもない。持っているもの、大切なものを、一つ一つ奪い、壊して、塗炭の苦しみを味わわせてやろうと思っていたものを。それを殺してしまうとは~~と怒られ、ついに「死んでしまえ!」とまで言われ、兄弟弟子の雪鷹にも、
「師父は、もうお前なんか見たくないってさ。出て行けよ」
(もともと、仲悪かったしな~)

ここで育って、小小にはこの逍遥窟が家。頼るのは師父だけ。行く場所なんかないよぉ~。信じない。師父がそんなことを言うなんで、信じない。と泣く小公子。さすがにちょこっと、哀れになりました。
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で、その師父の逍遥公、ちょこちょこと家を~~じゃない、逍遥窟を空けて、どこへ出てゆくかというと楊家牧場。窓からこっそり開泰の様子を見ていたわけで――やっぱり正体、楊天賛おとーさんだったわけですね。
(しかし、ああいう“なり”をして、子供想いっていうのも……(^▽^;)

その楊開泰、四娘と泥鰍の手厚い看護で意識を取り戻しますが、ショックのあまり、一定時期以降の記憶――四娘と結婚の約束をしたあたりからかなぁ――が、すっぽり抜けておりました。
が、泥鰌がこめかみを揉んで、はい、思い出して、思い出して~とやると、
「父上が死んだ1? 父上が!」
で、そのまま昏倒。…………立ち直れるのかなぁ(^_^;)

というところで、話は戻って崖の下。
意識を取り戻した連城璧、最初は自分が死んで、あの世で璧君と巡り合えたのかと、
そうして、2人とも生きているのだと知らされてからは、天が自分にもう一度機会をくれたのだと喜びますが……
十一郎も無事で、これが、璧君と心を寄り添わせているところを見てからが、特に十一郎に対する態度が、大人気無い、ない。
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対する十一郎としては、相手は名目上でも璧君の夫だし、現在は怪我人でもあるしで、一歩引かざるを得ないわけですが、当然、内心穏やかじゃぁありませんわなぁ。
(璧君と言い争いはするし、冷静になろうと思ってと川に潜ったりもしてたし ヾ(^^ )ヨシヨシ
でもって璧君も、育ちがいいからなぁ。これが四娘だったら、啖呵の二つ三つも切って、城璧に自分から三下り半を突きつけてるでしょうに。

それにしても、十一郎と璧君が主人公とヒロインだからというのはあるにせよ、あれだけ璧君が好きで好きで仕方のない城璧なのに、な~ぜか殆ど同情する気になれない。
のは、なぜかな~と思ったら、以前に、木郎神君に関することでどこかに書いた、愛には何より相手を思いやる心がなくてはいけない。それがなければ、ただの押し付けで暴力で――という、あれなんだなと、思い当りました。
そういえば城璧の行動で、本当に璧君の“心”を思いやってのものって、いったい、いくつあったんでしょうね?

それよりなにより、城璧が相手では璧君、十一郎に対するように、子供みたいに追いかけっこをして走り回ったり、お互いにからかいあったり、喧嘩にもならない軽い口争いで、「もう!」とかって、相手を川の中へ突き落す、なんてことは、絶対にありませんからね。
(やったんだ璧君、十一郎を(笑)

ホント城璧、勝ち目はないんだから、男だったら潔くあきらめろって。

こなた、という次第で、当主が行方不明になってしまった連家堡では、
そういえば割鹿刀も消えていますし、もしや両者ともに逍遥公の手に落ちたのでは~と賈信が言い出し、
それは大変と、てきぱきと指揮を執って、救出準備を整えさせるあたりは小瑾、わがままでも箱入りでも、さすがは連家堡のお嬢さん。
(やるときはやるわけね)

ですが、先に割鹿刀を手に入れることを命じられている霊鷲は、城璧と刀が逍遥公の手に入っているかは疑問。逍遥窟は迷路になっているうえに、師父の幻術で姿を変える。大勢で攻め入るのは危険と、小瑾を止めます。
「ああ、わかった。弟が心配なのね」
「俺が心配なのは君!」
あらら……(^^)
「と、連家堡」というのは、照れからの付け加えですな。

ともあれ、自分が先に偵察に行くという霊鷲に、私も一緒に――って、なぜか自分から危険に飛び込みたがるんだものなぁ、このお嬢さんわ(^_^;)

そうして小瑾とともに逍遥窟に入った霊鷲は、腕はくっついてましたが、逍遥公の武功を身につけて、すっかり人が変わったような雪鷹と再会します。
彼に小瑾を捕えられ、反徒呼ばわりされた霊鷲は――

いうところで、17集に続きます。



蕭十一郎 第16集

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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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