秋水長天

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蕭十一郎 第38集

今日は久々の雨。普段なら通勤その他に鬱陶しいと感じるところですが、この数日、兎に角熱かったですから。何やらホッとしております。
(しかしな~。数年前までは、朝になると気温が下がってよく眠れたものだったのに、近年は、明け方になると暑さで目が醒める。これってどうよ?(^_^;)


さて。

待つ





あのまま屋敷に引き返した十一郎と開泰。
割鹿刀が手に入らず、四娘を助けに行けないことにいら立つ開泰に、今は待つしかないという十一郎。
璧君は? まだ助けられないのか? と、しばしばつつきに来る徐姥姥(この人の焦燥感もわからんではないが(^_^;)に、二鍋頭も一日行方不明だし~~と愚痴られ、覆面の前輩の正体につき、一歩真相に近づく十一郎。
(で、徐姥姥に愚痴られた時に、十一郎がこめかみを揉んでたようだったのが、いかにも睡眠不足ッぽくてリアル――って、考えたら三日ぐらい寝てないんだよねぇ)

という頃、蕭沛から起きていることの全貌を聞き、更には、連城壁が逍遥公の邪道な武芸を身につけたと聞かされた両老頭は愕然。
信じられない、ありえないを連発する白老頭に対し、城壁の脈を診た時の異常を忘れたかと、蕭沛の言うことは信ずるに足ると、冷静――と云うよりシビアな緑老頭。
こういうあたりが、両者の性格の違いで、キャラがよく練ってあるところ(笑)
――にしてもおとーさん、直接手合わせしたわけじゃないのに、よく城璧が逍遥公の武功をって判ったね、と思いましたが、城璧が東来たちの血を吸った、あれで察しを付けたんでしょうね。儂ゃ専門家だ、とか言ってますし(笑)

ともあれ、突然賈信が部屋まで捜索に来て、ヒヤリとさせられる場面もありましたが、無事に切り抜け、十一郎にはくれぐれも自分の正体は明かしてくれるなと頼んで、蕭沛は息子の許へ。
暴走寸前の開泰と、その手綱を何とか引き留めて待っていた十一郎に合流。ともに逍遥窟へ入ります。

が、
「荷仙子 魚宝貝  青青水草両頭隔  船儿船儿水中過」
岩扉を開けるために蕭沛が口訣を呟いた、瞬間、十一郎の脳裏に、ある光景が浮かび上がります。
それは、まだ幼い自分に、父が口移しに口訣を教え込んだ時のもの。
口訣
(また、この時の小っちゃい十一郎が、船儿のアール音とか全然舌が回ってないあたりも含めて、もう滅茶苦茶可愛くて(^^)

父は生きていた。そして、あの人が父だったのか!
思いもかけない喜びに、茫然とする十一郎。
(で、そのまま呆然と立ってたり、つい、涙目になって顔を見てて、おとーさんに怒られたりしてますが、まあ、無理もない。というか、父一人子一人状態だったんだろけど、お父さん大好きだったんだろうなぁ)

と、そうこうして、璧君と四娘の捕えられている岩室に到着した3人ですが、
「ああ~。なんてことだ。あいつめ、なんてことをするんだ! 痛いか?」
「うん。痛い」
開泰と四娘は、いきなり自分たちの世界を作っちゃうし、十一郎は刀を持ったまま呆然としてるし――
「ああ、もう、何をやってるんだ!? 2人を助けに来たんだろうが!?」
「前輩。十一郎を責めないでください。私を傷つけないかと恐れてるんです」
璧君の言葉に、儂がやるから刀を貸せと――ついでに、頭ひとつ小突いて割鹿刀を取り上げた蕭沛おとーさん、その時に十一郎が口にした『郎児』という幼い時の呼び名に、
しまった! 正体悟られたか!? が、ここは2人を助けるのが先決。
ままよと割鹿刀を抜き放ちます。

で、この刀、護刀人である蕭家の人間にも扱いは難しいようなんですが、それでも一刀で鎖を断ち切り、返す刀で璧君を閉じ込めた鉄盒を両断します。

倒れかかる璧君に駆け寄る十一郎――てのが、もう、滅茶苦茶動き早かったですな。
どのぐらい早いかというと、あの尼寺に珠児がいると聞いた大臧君が、台所へすっ飛んでいった、あれとどっちが早いかと言うと、十一郎の方が優るんじゃないかというくらい早かった(^▽^;)
そうして、腕の中で気を失った璧君を、「先に戻ります!」と、抱いて逍遥窟から飛び出してゆく十一郎。

一方、開泰と四娘は――一生そばにいて君を守るとかって、ここで悠長にプロポーズしてるんじゃない ヾ(~O~;)
楊龍カップルか、君たちは ヾ(--;)

んで、おとーさんに、
「こら! そこのバカップルもとっとと逃げる!!」
追い立てられ、ともあれ、一同無事に逍遥窟から脱出します。

という頃の連城璧。
刀に毒を塗った上に、人員まで配置しておいたのに、まんまと十一郎(と、思い込んでおるわけですな)に逃げられ、毒に中ったはずが死体も見つからない。ということで怒り心頭。
その有様で、この連家堡の護衛頭が務まるかと怒った後で、一旦賈信を部屋から退け、毒に中ったはずの人間が、まんまと連家堡から逃げおおせたのはどういうわけかと、両老頭を詰問にかかります。
で、白老頭一人なら、どうなったかわかりませんが、そこは肝が据わっている――と云うより、おそらくはもう、城壁を見限ったんでしょう緑老頭、
「我々はあなたを失望させました。この場でお暇をいただきます」
くれぐれもお元気でと、白老頭を引っ張って連家堡を去ってしまいます。

次々、自分の身近なものが離反。しかも、尽くが十一郎の側に移ってゆく。
おのれ、この借りは十倍にして返してくれると、更に十一郎に対する憎悪を煮えたぎらせる連城璧。だから、自業自得だって云うの! ヾ(~O~;)

さて、そうしまして、舞台は一番最初に戻って十一郎宅。
で、ここで一番忙しい思いをしているのはお医者さんでしょうが、同時に、行く部屋ごとにアテられたかもね~。
ことに開泰と四娘は、起きようとする四娘を、せめて医者に診てもらうまではと開泰が止めようとして、ドタバタやってるうちに、いきなり手が滑ってチュッ-☆
はた目から見れば、キスしてる真っ最中の部屋へ踏み込んじゃったコトになりますから。
kiss_20130724213310.jpg

で、四娘助けたって知らせが行ったんでしょうね、果物山盛りの籠を持ってやって来た泥鰍の、あんが、と口を開けつつ嬉しそうなのは置いておいて、
開泰と視線を交わしながら、何やら嬉し恥ずかしといった風情の四娘が、これまためちゃくちゃ可愛かったです。

そうして、十一郎と璧君は――なんか、今更書くまでもないや~というか、書き出したら台詞全部書かなきゃ治まらんしね (^^ゞ
至上の愛
内容的には、ここもすごく好きなんですが……

ただ、璧君を抱きしめて、もう離れないでくれと言った十一郎の声が、ちょっと涙声だったのに、うるっときました。

……というところへ冰冰が、璧君と2人でお話をさせてもらっていいですか、ということになり、2人を残して部屋を出た十一郎、徐姥姥から、二鍋頭が体の具合を悪くしているうえに、屋敷に戻って来たのが同じくらいの時刻だったことを聞きます。
(で、これは! と思った十一郎が、天に向かって、あと一つ幸運を与えてくれって言うのが、なんだか可愛いかったんですが)
診察をした医者から、二鍋頭の不調は、胸に掌打を受けた内傷によるものと聞いた十一郎、早速二鍋頭の部屋へ。

そうして、
「郎児、父上にご挨拶いたします」
椅子に座らせられたうえ、いきなり叩頭されて、わわわと焦りまくる蕭沛おとーさん(笑)
父子再会
胸の内傷は自分が負わせたものだし――と、次々と証拠を挙げられ、自分が過ちを犯し、それに怒って名乗ってくれないのなら、打って罵ってくれとまで言われても、頑として父だと認めようとしません。

そういうことならと悄然と立ち上がった十一郎、明日から父を探す旅に出ると宣言。
時期と状況を考えろ、これまで父親を探そうとしなかったのにという二鍋頭に、それは自分が、父は死んだものだと思い込んでいたからだが、と言った十一郎、しかし自分の父は、自分を断崖下に投げ落とした。果たして、探しに来てくれたのかどうか、息子の自分のことなど、考えてくれたことがあるのかどうか――
「探しに行ったとも!!」
思わず怒鳴るおとーさん。
数えきれないほど繰り返し谷底へ降り、永遠と言っていいほど長い時間探し回った。焦りで頭がおかしくなりそうに――
「――――!!!!」

もう、この時の十一郎の、してやったりという感じの嬉しそうな顔ったら (^▽^)
で、騙したな~というか、より正確には、ひっかけたな~と言うべきでしょうが、これでは、おとーさんも認めないわけにはゆかず、目出度く二十年ぶりの父子の対面と相成りました。
(んで、一旦認めちゃうと、結構おとーさん、涙もろかったりして(^m^)

ともあれ、この半年の孤独と不幸が一度に解消された思いの十一郎は、四娘を相手に、
そうして冰冰は、実は連城瑾であったとの正体を明かしたのち、璧君を相手に、2人の再会とこれまでの経緯を語ります。

それによると、城璧によって崖下に投げ落とされた小瑾、運よく湿地帯に落ちて命は助かったものの、怪我をして、動けるようになるまでずっと毒草の中で過ごし、漸く崖の上に這い上がって来た時には、記憶がどうにかなってたのかな?
兎に角、自分を助けて城璧に対抗できる人間は蕭十一郎しかないと思い当り、十一郎を探しに出かけ、
そして、十一郎の方は、放浪先の鎮で、子供たちに追いかけられている気のふれた老婆に逢った――と思ったら、それが小瑾だったという次第。
で、奇毒に中っているうえに、妊娠している小瑾の世話をしているうち、自分自身がきちんと生きている人間でないと、本当に彼女を助けることはできないと気付き、璧君と別れて以降、死灰のようだった心を何とかよみがえらせ――つまりは四娘によると、小瑾が十一郎を助けたことになるわけですが、小瑾の方は無論、十一郎がいなければ自分はどうなっていたかわからないと、彼に大きな恩を感じているわけです。

そうして、小瑾から城壁が逍遥公の邪道な武芸を身につけようとしていると聞き、再び、護刀人としての使命を果たすべく舞い戻った――と云うことで、戻って来た日に開泰の酒楼で殺害した双侠は、城璧と手を組んで在外で少なからぬ数の侠士を殺害していた悪人、とのことでした。
城璧、この鎮の外では、そこそこ派手にやってたようですかね。
というか、その城璧に関する情報をきっちり手に入れてる十一郎も、結構すごいかも~~と思うのに、実際の戦いでは、どうして受け身になるかな~。

しかし、割鹿刀があるのだから大丈夫と言う冰冰に対し、城壁の考えは、常人には計り知れないところがあると、不安を感じる璧君。

という頃、その非常識の権化の連城璧、逍遥公がずっと開泰の様子を見ていた壁の穴を塞いだ後、司馬相を連れて来て、さあ、仇を取れと逍遥公を殺させようとします。
が、こんな状態(手足を失い、瓶に入れた薬液の中でかろうじて生きている)のものを殺しても、むしろ救ってやることになるだけど、司馬相、剣を収めて去ってしまいます。

が、自分は司馬相のように甘くはないと連城璧、体内の血を入れ替えることで、蝕心草の毒による璧君の牽制から自分を解き放ち、同時に、逍遥公の血を入れることで本当の連家人になる――と云うことは逍遥公、本当に山中に捨てられた小瑾の伯父。つまりは先代堡主の連正庵の兄弟、ということのようですね。
そうして、連家のちならいずれもおなじ。息子(開泰)か自分か、どちらかを選べと言われた逍遥公――どちらを選ぶか、わかりきっていますよね。

そうして、あれは一個の廃人。自分の役に立てることで救ってやるのだと嘯く城壁を、皮肉な視線で眺める司馬相。

……ということが隣家で行われているとは夢にも知らず、開泰は四娘との婚礼のためにもと商売に身を入れ、泥鰍は、気が早くも婚礼の準備を始め、誰が嫁を娶るんだと、開泰に怒られたりしておりました。

というところで、次回は多分、39と40集、まとめてお送りすることになると思います。

ところで、今回お気に入りというか、ツボだったシーン、
↑の父子再会と、後、四娘に開泰と一緒になるんだと告げられた十一郎が、ああ、やれやれ、これでやっと肩の荷が下りたと、なんせ我儘で、衝動的で――と、四娘の欠点を指折り数え始めて、怒られるところでした。
おまけ

本当にこの作品は、本線とはあまり関係ないような、こういうシーンが結構面白いんだから(^^)




蕭十一郎 第38集
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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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