2013/07/27 (Sat) 侠客行 第12週

なんだかんだと文句を言いながらレビューを書いている『侠客行』ですが、それでも、それなりに鑑賞に堪える作品なんだよなぁと、思い知らされた昨日(金曜日)。
『るろ剣』途中から見たんですが、5分で切っちゃった(^_^;)
(剣心の抜刀斎時代の殺陣が、腰は据わってないわ姿勢は悪いわ、頬の十字傷は手書きそうろうだわ……)


さて。



毒を追加された2種の酒にも、命を奪われるに至らず、
狗雑種(のらいぬ)、目の前の張三、李四と名乗る2人が、侠客島の善悪二使いとは夢にも思わず、義兄弟の契りを結びます。
そうして――
ふく*たまさんの所のコメントに、この子は対人方面に関しては5歳児とみなして鑑賞すべきだと書いたんですが、本当に5歳児ですね~。
2人が離れたがってるのにも、撒こうとしているのにも気付かず、ここで別れたらいつ逢えるかわからないから~~と、何処までもくっついて行ってしまいます。

でもって、この2人が善悪二使いとは知らないから仕方がないと言えば言えるんですが、
人がこっそり隠れているところ、バラしちゃったら拙くないですか?
まあ、彼としては危険だからと、警告のつもりだったんでしょうが。
ところが、この2人には、その危険な場所――鉄叉会の隠れ場所が目的地だったわけで。

怖ければここで別れようという張三李四に、怖いけれど義兄弟の誓いを立てたんだからと同行する狗雑種、2人に、その義気の篤さを感心させます。
殆どおかーさんに育児放棄されて育った子なのに、なんだって、こういう方面だけ発達したんでしょうねぇ。
(というか、子供はただ手をかけて育てればいいと言うものじゃないのかな?)

その鉄叉会の隠れ家。攻撃を軽く切り抜け、総舵手に賞善罰悪令を受け取らせた張三李四でしたが、ここで狗雑種と無理な飲み比べをやったツケが回り、身動きが取れなくなってしまいます。
で、誰しも、生きて帰れない侠客島へなんぞ行きたくありませんからねぇ。ここぞとばかり襲い掛かる鉄叉会。
なんとか義兄たちを守ろうとする狗雑種――で、ロクに武芸も使えないのかって言われてましたが、見た目には、結構動きがサマになってるもんで、「?」。
ああいうところは、わかりやすいひと工夫がほしいですねぇ。

と、ここで体内の入った毒手の効果が、『毒手』という思いがけない形で現れ、彼としては非常に不本意でしょうけどねぇ、鉄叉会皆殺しという形で義兄たちを救った狗雑種、さらに、言われるままに内功を使って2人の毒を吸出し、その命をも救います。
(で、この2種の毒のおかげで、狗雑種クンの内功は、さらに強くなるわけでしたね? って、誰に聞いてる(笑)

狗雑種に感謝しつつも、役目のために「あ。誰か来た」という実に単純な方法で、彼を置き去りにする2人(笑)

という頃、どうしても石破天(せき・はてん)を諦められない叮叮璫璫(てぃんてぃん・たんたん)、あの手この手の脱出法に失敗した挙句、巧みに祖父と大叔父を争わせ、その隙に乗じて脱出成功。頭はいいんだよね。……とすると、この子の両親って、どんな人だったんだろう?

ところが丁不三、今回は孫を連れ戻しに行かずに、弟と共に寨主の葬儀の行われている金刀寨へ。息子と執事が、侠客島へ行きたくないばかりに、次の寨主の座を譲り合うばかりで埒があかない。そこへ、自分が寨主になると名乗りをあげます。
ところが――ここもオリジナルだったかなぁ。どちらにしても、大体葬儀の最初のあたりで察しはついちゃうと思うんですが、寨主の死は、侠客島への正体を恐れての偽装。
で、善悪二使いの来訪でバレちゃうわけですが、自分が寨主を継いだのだからと主著下丁不三、侠客島への招待状を手に入れます。
ところが、侠客島へ行きたい理由のある丁不四と、またまた喧嘩に――善悪二使が、この兄弟は一派の掌門ではないしと、わざわざ招待リストから外したのにねぇ(^▽^;)

というあたりで、すみません、またまた寝ちゃったらしくて (^^ゞ
気が付いたら狗雑種と叮叮璫璫(髪型が変わってたんで、誰かと思ったよ)が一緒にいたんで、話しはどこまで進んだの!?(@@)))
と、ビックリしたんですが、心配したほどは進んでいませんでしたな。
(実は狗雑種と叮叮璫璫の再会、もう少し後の方であるのです)

で、原作では、一人で食べるものを探して道観へ入り込んだ狗雑種、道士と黒白双剣の夫妻が賞善罰悪令の所有を争うのを見て、夫妻が道士に令牌を奪われたものと勘違い。
優しい観音様と閔柔(びん・じゅう)に恩義を感じている狗雑種、令牌を取り戻そうとして、毒手で道士を傷つけてしまいます。

実は夫妻、師兄にあたる掌門に代わって侠客島へ行くことで、息子の中玉(ちゅうぎょく)が色々と世間様に迷惑をかけた、その償いをして恥を洗ごうと、そういうつもりだったわけですが、
道観の方では、そのため、夫妻が令牌を奪って行ったものと勘違い。
追手をかけ、毒まで使ってと夫妻を非難します。

また争いになっては――と、様子を見ながらも身を隠していた狗雑種でしたが、さすがにこれは見過ごしにできず、ついに姿を見せ――
というところで、次週に続きます。

所で、このドラマってば、突然ラクダが登場して、どのあたりが舞台なんだ~~と思わせられることもしばしばですが、今度は、夫妻が野営するのに、小さなテントを張ってたりしましてね。
これまで、野宿のシーンって言うと、大概、火だけ焚いて、そのまま寝ちゃってたり、ご都合主義的に小屋があったりしたんで、非常に珍しいものを見た気分になりました。

あと、狗雑種が義兄になった2人を呼ぶのに、両位哥哥じゃなくて二位哥哥と呼んでたの。そう言う呼び方もするんですね~。
(『蕭十一郎』で、十一郎が白緑両老頭を呼ぶのに、両位前輩と呼んでたから、2人とか2つまとめるときは、そういうものだと思ってました)



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こんにちは(^^♪ 

毎回解説をいまかいまかとお待ちしています
何故かと言うとストーリーが解らないからです
今回はざっくりとした質問の仕方をお許し下さい(>_<)
①不三と不四は何故に島に行きたいのかそれぞれの理由
②そもそも島はとはいったいなんですか?
 お粥の招待?
 悪と善?
勝手な解釈では10年にいちど言い方を変えれば日本で言う
監査庁みたいなところが、市町村の代表を招集して、行いが悪い長には死をよい長にはお粥(ご馳走を)という感じでしょうか?
二人の使者はリストがどうのこうのと言っていたので
呼ばれる対象者は決まっているのでしょうか?もしそうなら身代わりなんてきくのでしょうか?

つまらないちゃちな内容の質問の仕方で申し訳けありませんがまた教えて頂けたらと思います。

  

2013/07/28 21:36 | 大仏 [ 編集 ]


大仏 さんへ 

> 毎回解説をいまかいまかとお待ちしています

毎回、こんな力の抜けたレビューを心待ちにしていただいて、誠に恐縮です。
でも、実際、原作を読んでいないとわかりにくいでしょうね~。
と思えるところ、結構ありますものね。

で、ご質問についてですが、
私の答えで不足している分については、きっと八雲幇主が、より詳しく解説してくださるものと期待して(笑)
(私的には、そんなに深く原作を読み込んでいるわけではないので(^_^;)

> ①不三と不四は何故に島に行きたいのかそれぞれの理由

不三の方は、ドラマオリジナルのようで、理由は不明。
不四の方は、行方不明になった娘がありまして、それが侠客島に渡ったという噂がある。
それで、娘を探しに行きたい、というのが理由だったはずです。
(原作では、狗雑種クンが島へ行ったら、招待されたお客さんたちの中に、いきなりいるんですもの(^▽^;)

> ②そもそも島はとはいったいなんですか?

これは、作品中の人物たちにとっても謎で、だから大きな恐怖の対象になっているわけで、
なので、どこまでお答えしていいものか~~。

兎に角、南海の方(幇主によると、石垣島説があるとか~でしたっけ?)に、侠客島と名付けられた島がありまして、そこの島主たちが、ある特別な理由があって武芸や知識に優れた人たちを集めています。
で、その理由については、ミステリー小説で、途中で犯人の名前をバラすようなものなので、ご勘弁いただくとして、
その過程で、侠客島に住んでいる以上は、島の名前にふさわしい振る舞いをしなくてはと、善悪二使を遣わして、悪人の成敗をさせている。
(……のが、隠れて悪事を働いている幇会とか結構多いので、招待を断ると皆殺し~~といかいう噂が立ってしまったようで)

で、十年に一度というのは、お客さんに振舞う、武芸者には大変な滋養になるというお粥の材料にする植物の開花が、十年に一度……じゃなかったかな。ちょっと覚えてません(^^ゞ

ということで、査察庁云々という解釈も、それほど大きく外れてはいないと思います。

> 二人の使者はリストがどうのこうのと言っていたので
> 呼ばれる対象者は決まっているのでしょうか?もしそうなら身代わりなんてきくのでしょうか?

はい。対象者は決まっています。
なので、身代わりを立てても、相応しい人物でないとハネられるようです。

というようなところで、よろしいでしょうか?
まだ不明な点がありましたら、答えられる範囲(というより、私の知識と記憶が追いつく範囲ですが)で、お答えしますので、どうぞ、気楽にご質問を。

あと、お粥については、こちらのコメント部分で、幇主が情報を入れてくださっています。
http://reiazumi.blog112.fc2.com/blog-entry-300.html


  

2013/07/29 06:42 | rei★azumi [ 編集 ]


 

reiさんの書かれている通り、これから謎解きしていく内容がほとんどなのでドラマを見ながら楽しんで解答を見つけて行ってください。

侠客島の使者がおそれられている理由は、過去に島に行った武林の達人、少林寺や武当といった超大物の長老たちでさえ、行ったきりでなんの音沙汰もなく一人足りとも帰ってきたことがないためでもあります。
招かれる対象は、一派(長楽幇とか鉄叉会とか)を率いる、あるいは弟子を持って指導している門派(雪山派とか上清派とか)、といったところの実力と見識を備えたトップです。
謝煙客は実力はピカ一ですが一匹狼なので当てはまりません。
そして義侠心があることが大切なので、それぞれの行状を調べつくし悪行があれば罰を与え、問題がなければ侠客島に招かれることになります。
しかし、具体的な説明があるわけではないので、行方不明になる達人と皆殺しにされたという出来事だけが尾ひれをつけ、恐怖の対象として江湖に広まったわけです。

話に出てくるお粥は「臘八粥」といいます。臘月(12月)八日に、厄除けや健康を願って食べるもので、小豆や蓮の実、棗、クコの実などが入っています。別名「八宝粥」ともいいます。
「臘八粥」が日本に伝わり、正月十五日の小豆粥や七草粥になりました。
しかし作中で出てくる「臘八粥」は見た目も匂いも異なり、10年に一度だけ収穫できる「断腸蝕骨腐心草」というとんでもなく恐ろしい名前の薬草が入っているというので、さすがの猛者たちも震え上がる代物です。
それを食べるとどうなるか…はドラマを見てのお楽しみですw

2013/07/29 14:38 | 八雲慶次郎 [ 編集 ]


有難う御座いました 

こちらの解説を見た後に、録画していますので

再度充実してみる事ができます

今回の解説を聞き、振り返ってみると何故

命を懸けてまで(げんてつれい)→ひらがなですみません

を手に入れたいか良くわかりました。

侠客島に行きたくないからということですね。

逆に白黒双剣のお二人や不三、不四はそんなところに

是非とも行きたくて招待状(あの鬼の顔みたいな奴)を

手に入れようとしているので、前者はほんとの武芸者みた

いで後者はほんとの変わり者みたいな感じが強調されて

登場人物により味付けしてるような感じがしました。






2013/07/29 17:19 | 大仏 [ 編集 ]


思いつきでまたコメント^_^; 

①「断腸蝕骨腐心草」→ほんとに恐ろしい名前ですね

腸がひきちぎれ、骨が蝕まれ、心の臓が腐れてしまう感じの

名前がびびります

②ドラマのタイトルの侠客行は侠客島に行くという意味が込

められているのかな?色々わかってくるとほんとにドラマも

楽しく見れます。 rei★azumi様 幇主様 有難う御座い

ました。

2013/07/29 17:31 | 大仏 [ 編集 ]


 

題名の「侠客行」は李白の詩で「侠客の歌」というような意味です。
侠客島の名前は、この李白の詩から付けられたものです。
ではこの物語に「侠客行」という李白の詩がどう関係しているのか。
それは登場人物が侠客島に行くところまで話が進むと明らかになります。

2013/07/30 21:54 | 八雲慶次郎 [ 編集 ]


 

幇主様

いつもご解説有難う御座います

思いつきで質問すみません

幇主様は中国語はお話しできるのですか?

ドラマの中での表現の違いまでご指摘されている

文面があったので聞いてみました。

もちろん私は中国語は出来ません ハンユーヘンナンで

御座います。(@_@)

2013/07/30 23:26 | 大仏 [ 編集 ]


 

私は書いている文章はある程度は読み取れますが、ほとんど聞き取れず話す方はさっぱりです。
ある程度わかるのは原作小説を読んでいるのと、武侠作品にはパターンがあるからだと思います。独特の用語を知っていると、かなり理解しやすくなります。(ドラマは視聴者が用語を知っている前提で作られています。)

武侠ドラマで中国語を勉強しよう!というのもありですが、現代では使われない単語や言い回しが多いので、実際に使うと時代劇みたいな話し方するやつだと思われます(^^;
例えば「拙者は○○でござる」と話している感じでしょうか。

2013/07/31 21:02 | 八雲慶次郎 [ 編集 ]


 

>人がこっそり隠れているところ、バラしちゃったら拙くないですか?

あはは、ホント、黙っていることが出来ないお子ちゃまなわけですね(笑)

>殆どおかーさんに育児放棄されて育った子なのに、なんだって、こういう方面だけ発達したんでしょうねぇ。

おかーさんから「ウソはつくな」って教育されてたみたいだし、自分の言葉には責任を持つ子なんでしょうねぇ。

>ロクに武芸も使えないのかって言われてましたが、見た目には、結構動きがサマになってるもんで、「?」。

私も、あれ、そうなの?と思いました。
善悪二使には、狗雑種クンが使う武芸が、似て非なるものだけど、雪山剣法とか謝煙客の武芸だとか見えてたのに。

>言われるままに内功を使って2人の毒を吸出し、その命をも救います。

あれは、毒を吸い出してたんですか!
内力を注いでるんだと思ってました(^▽^;)
毒と内力と使い分けられるんだ~、なんて思ったりして(笑)

>ところが、侠客島へ行きたい理由のある丁不四
>実は夫妻、師兄にあたる掌門に代わって侠客島へ行くことで、息子の中玉(ちゅうぎょく)が色々と世間様に迷惑をかけた、その償いをして恥を洗ごうと、そういうつもりだったわけです

丁不四にも黒白双剣にも侠客島へ行きたい理由があったんですね。
皆が行きたがらない侠客島への招待状を何であんなに欲しがるのかなーと疑問だったのです。
そうか、行きたい人もいるんだ(笑)

2013/08/02 17:24 | ふく*たま [ 編集 ]


ふく*たま さんへ 

> あはは、ホント、黙っていることが出来ないお子ちゃまなわけですね(笑)

ホント、5歳児ですよねぇ。
で、あれ以降、狗雑種クンが何か余計なことをいう度に、「五歳児、五歳児」とつぶやいて、アタマ抱えるのを我慢してます(笑)

> おかーさんから「ウソはつくな」って教育されてたみたいだし、自分の言葉には責任を持つ子なんでしょうねぇ。

そういう面に関しては、不思議な子ですねぇ。

> 私も、あれ、そうなの?と思いました。
> 善悪二使には、狗雑種クンが使う武芸が、似て非なるものだけど、雪山剣法とか謝煙客の武芸だとか見えてたのに。

やっぱりそうですか。
善悪二使に関しては、武芸の腕と同様に見る目も高い、ということでいいんでしょうが。
武芸が未熟、とか言う芝居も、やっぱり演技力を要するんでしょうね。

> あれは、毒を吸い出してたんですか!
> 内力を注いでるんだと思ってました(^▽^;)
> 毒と内力と使い分けられるんだ~、なんて思ったりして(笑)

あらら(^▽^;)
此処も、原作を読んでいないとわからないところでしたか!
というか、これは、作中で一言、二言、説明があってしかるべきでしたね。
内力をこう使って、毒を吸い出してくれとか、ですね。

> 丁不四にも黒白双剣にも侠客島へ行きたい理由があったんですね。

そう。
この人、史婆婆一筋かと思ったら、実は……というわけで(^_^;)
何かと問題の多いジイ様ですよね~。

> そうか、行きたい人もいるんだ(笑)

そうなんですよ~(笑)

2013/08/03 09:23 | rei★azumi [ 編集 ]


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ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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