秋水長天

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シルクロード英雄伝 第12集

瑪瑙の行動の意味と、それを取らせた燕逍遥(イェン・シャオヤオ)の真意が読めず、行動に迷う周豹(ジョウ・ビャオ)と趙虔(チャオ・チェン)。
罠かもしれないから、ここは一旦引いた方がと云う趙虔の慎重策を退け、周豹は瑪瑙に直接問いただしてみることに。

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という頃、金爵酒坊では燕逍遥と黄獅(ホァン・シー)の立ち合いが始まっておりました。
力で、直線的に押す黄獅に、こちらは旋回して拳を避け、体さばきと俊敏さで対する燕逍遥。さすがに危なげなく――とはゆきませんが、なかなか見応えのある勝負で、これ、瑪瑙のシーンと交互じゃなくて、連続して見せてほしかったな~。
(撮るのが大変って言うのは関係ないよね。編集すればいいわけだから)

で、素手で石を割り柱をへし折る黄獅に(だから、店を壊すなと……ヾ(--;)
さすがの燕逍遥も危ないか、と思ったら、穀物の袋を投げつけ(なかなか豪快)そこにあった縄を利用。ああ、なるほど達人には、濡れ手ぬぐいでも縄でも武器になるのよね~~と思って見ておりましたら、その縄を使って、あれよという間に黄獅の行動の自由を奪っておりました。さすが(^▽^;)
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そうして、自分と手を組むようにと要請。
刀爺を裏切ることはしない。殺すなら殺せと、飽くまで突っぱねる黄獅に、刀爺が話通りの英雄なら、自分は依頼主に金を返して、刀爺殺害の仕事をやめてもいい。そのためにも、五堂十二旗の中に潜む内通者が知りたい。それさえわかれば、消えた3旗主の行方も分かる。協力してほしいと言う燕逍遥ですが――

黄獅がわずかに逡巡の表情を見せた時、要らんお邪魔虫が出現。
(まあ、不要だからお邪魔虫というわけですが)
これが、あまり似合わん甲冑に身を包んで部下引き連れた謝(シェ)司冠で、重罪人を捕えに、つまり燕逍遥を捕えにやって来たことを匂わせ、
そうして、黄獅の縄を緩めた燕逍遥が、その相手をしている間に、黄獅はその付近に隠れていた何者か――あとの展開によると匈奴によって拉致されてしまいます。
(だからお邪魔虫だと言うんだ、このオッサンは(――〆)

中原の漢人で飛駝と対立する者はおらず、西域において飛駝と対立すのは呪奴と匈奴。そうして、孔雀刀を取り戻したい匈奴が、その在処を知るただ2人の、しかももう一方の斑勇(バン・ヨン)は投獄され、明日の命も知れぬ状態とあっては、ほぼ唯一の人物となる刀爺を殺そうとするはずはない。と、つまりは燕逍遥が匈奴と結んでいると、そう思われていることを示唆しておき、自分が皇帝から命じられた調査のためには燕逍遥が邪魔だと、腰の剣を抜いて見せます。
そこに刻まれたのは『先斬後奏』。
「このことばの意味が分かるかな? 下級の役人を斬るのに、事前の奏上はいらぬ」
「俺は役人じゃない」
「話はもっと簡単。上奏そのものが要らぬのさ」
剣を抜き放つ謝司冠。
刀を構えなおす燕逍遥。
と、次の瞬間、どこからともなく多数の矢が射こまれ、咄嗟に近くの幕屋に飛び込んだ燕逍遥、そこから屋上へ、そうして、用意されていた馬に飛び乗って逃走します。
その馬を用意し、供に逃れたのは、なんと百花(バイホァ)でした。

何故何度も俺を助ける。自分の手で殺すためか。問う燕逍遥に、自分を連れて逃げてと取りすがる百花。
一緒にいたい。教団はもういや。殺戮の日々もいや。この想いに代償や陰謀はない。私は天琴(テンチン)とは違う。あなたを傷つけたりはしない。
しかし、その百花の告白を燕逍遥、他の男ならその愛に応えてやれたろうがと、退けます。
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「戻れ」
言い捨てて向けた燕逍遥の背を、今のは策略、言った言葉は全部嘘と、哀しいまでの誇りの高さが百花に言わせた言葉が打ちます。
教団のため、天琴と同じように手玉に取り、夢中にさせて捨てるつもりだった。
世の中の女は皆同じ。ずっと一人で、一生を過ごすがいい。

「もう助けない。次に会った時は必ず殺す!」
言い捨てて去る百花を、燕逍遥はどういう想いで見送ったのか。
わずかに目を伏せた横顔の、睫毛の長さばかりが妙に印象的でした。
(ここで、そりゃ付け睫毛でしょうなどという野暮は仰いませぬように(^▽^;)

一方、馬車に藍雕(ラン・ディアオ)らが乗せられているか、それを確かめたい周豹と、阻止しようとする瑪瑙も、激しく刃を交えますが――こちらは瑪瑙の方が圧倒的に不利で、何度も川の中に叩きこまれます。
(女でも容赦しないと言ってましたが周豹、かなり手加減してるんじゃないかな)
んで、周豹の武器、前回、大刀だって書きましたが、見間違いで、槍というか矛というか、そんな感じのものでした。お詫びして訂正(なんせ、手元に中国の武器に関する本がない――いい加減に買おうかなぁ)

幾度となく叩きのめされ、川の中に倒れ込んでも、なお立ち上がろうとする瑪瑙。
ここまで来ると、彼女をそうまでさせるものって何だろうと言う気持ちになりますが……やっぱ、意地かなぁ。
その意地も気力もようやく尽きようとした時、耳に届いた小さな音に、周豹の方が周りを見回すと、そこはすっかり匈奴によって包囲されておりました。
趙虔の協力で、その場から逃れる周豹。
(で、気力尽きた瑪瑙は気絶)

そうして砂漠へ逃れ、趙虔の案内で馬を進める周豹の目に飛び込んできたのは、どいうわけか気を失って倒れている黄獅。
助けなければ! 馬を飛び降りて駆け寄り、抱き起した周豹の肩に、趙虔の刀の鞘が打ち下ろされます。
匈奴との内通者、五堂十二旗の裏切者は、なんと趙虔でした。
(なるほど、飛駝客桟の主人なら、金鳳(ジン・フォン)の酒に薬を入れさせるのも簡単なわけだ)

そうして縛り上げた2人に、自分たちに協力するようにと要求。
どちらか1人が協力すれば、もう1人の命も保証する。(ただし、任務が終了するまで、もう1人は人質)とまで言いますが、2人は頑として応じようとしません。
結果、匈奴に身を売るな、自分たちが死んでも、仲間が仇を討ってくれると言い張った周豹は生き埋め。黄獅も、複数の匈奴になぶり殺し同前に打ち殺され――こうして旗主2人が砂漠の中に消失します。

という頃、瑪瑙を案じた燕逍遥は、一路彼女を待たせた川のほとりへ。
で、まず馬車を見て、いないからと瑪瑙を探して、見つけて走り寄りかけて、途中から近寄る歩みがゆっくりになるあたりが、彼女に対する心理の微妙なところを現しているようで、なかなか面白いんですが、
「周豹か。奴はどうした? 怪我は?」
と、一応、彼女を案じる言葉が口から出てるのに、瑪瑙の方は燕逍遥が匈奴と結託して、周豹を捕えるかあるいは殺させるために自分を利用したと思い込んでいて、詰問はするものの、効く耳は持っていない様子。
対する燕逍遥の方は――いるんだ、とことん言い訳を嫌う人間って ヾ(--;)

挙句、懐から玉の髪飾りだそうですが、それを取りだして渡し、洛陽の『四海銭荘』でそれを見せれば金が受け取れる。その金で一人で暮らして行けと。
「もう、巻き添えにはしたくない」
という燕逍遥也の思いやりが、逆に徹底的に瑪瑙を傷つけてしまったようで、
匈奴と結託するような裏切者の金など欲しくない。たとえ死んでも戦いを挑むと、剣を抜かせてしまいます。
が、燕逍遥の方は、
「疲れているんだ。言い訳もしたくない。殺すなら殺せばいい」 ヾ(~O~;) をいっ!!

言われた瑪瑙、燕逍遥に近づき――
----!」
「………!!」

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「もっと深く刺さなければ死なない」
「なぜ避けないの? 死んじゃうわ」 あの……ヾ(~O~;)
「言ったはずだ。俺は決して、無為な殺人はしない。信じてくれ」
「なぜそれを、言ってくれないの?」
「言えば、信じたのか?」
答えを待たず、意識を失った燕逍遥を抱きしめる瑪瑙。
川面を、草の間を、ただ風だけが渡ってゆきます。

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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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