シルクロード英雄伝 第13集

このあたりから、燕逍遥(イェン・シャオヤオ)の瑪瑙に対する態度が軟化――と云うか、2人の気持ちが、わずかずつですが近づいてゆきます。
が、南天星(ナン・テンシン)の燕逍遥に対する扱いが変化。
飛駝の旗主たちは次々と消されて行き、敵の正体は見えず、その数だけが増えてきたような……(--;)


さて。


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気を失っている間に、逍遥客桟に運ばれたのでしょう。
意識を取り戻し、瑪瑙の手当てを受ける燕逍遥。ですが、多分、こういう具合に誰かに、それも女の子に世話をしてもらうと云うことがなかったんでしょうね。戸惑ってる感じがよく出ていたり、ふっと表情が年相応のものになっていたり(って、演じている呉奇隆さんは、この頃30歳前後だそうですが)で、そういうところが、何やら実に可愛い(^m^)
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ホント、いい男は大概可愛らしいと言うか、男は可愛くて何ぼというか――って、最近よく思います。

そうして、これ以上一緒にいると危険だと言う燕逍遥に、自分は友人だからという瑪瑙。
「宮中では剣の他に刺繍も習ったの。その傷も、綺麗に縫えるわよ。――子猫なんてどう? きっと似合うと思うわ」
さすがに、この冗談には、ちらっとですが笑ってましたな。
で、あの状況では匈奴との結託を疑われても仕方がなかったから、自分を傷つけたのを気にすることは無いと、こういうあたりは察しのいい燕逍遥。
何故、そうまでして戦うのかと問う瑪瑙に、自分のせいで罪のないものが死んだ。黒幕を暴き、せめて死んでいったものへの手向けにしたいと答えます。

「でも、今のままでは孤立無援だわ。あなたが死ねば、悲しむ人がいる」
「悲しむものはいない。だから俺が選ばれたのだ。天涯孤独だからな」
「いいえ。今は違うわ。悲しむ人がいる」
あなたが死んだら私が悲しいと、直截には言えない瑪瑙と、そういう瑪瑙の気持ちを察してくれない燕逍遥。いや~。察していても、わざと気付かないふりをするかな。どちらにしても、ちょっと切ないです。

で、大抵の武侠ドラマでは、治療と云ったらまず内功治療で、次が傷薬、という順かな。なので、傷口を縫うと言う実際的な行為が出て来たのが、なんか新鮮でしたが、
(しかも、縫合用にちゃんとまがった針で、針先を焼いて消毒もしてたし)

「傷は浅い。眠れば治る」(あんたは野生動物か? (^_^;)
刺繍は遠慮すると、冗談に冗談で返す燕逍遥(目元がほんの少しだけ笑っていたような)を宿に残し、瑪瑙は傷薬をもらいに南天星の元へと馬を飛ばします。

が、それまで自由に出入りさせていたものを、刺客と一緒にいるものと逢えば侯爺の評判にかかわると、剣にかけても瑪瑙を入らせまいとする家令の安順の態度。勝手なことするなと、その安順を退けながら、薬をやるのは容易いが、朝廷から下賜された薬を与えたと知られれば、刺客と付き合いがあると疑われ、立場がまずくなると言う南天星の言葉に、自分の考えが浅かったと、引き下がろうとする瑪瑙。
それをとどめ、燕逍遥が自分に忠誠を誓うなら、堂々と治療をすることが出来ると言う南天星。
(あの孤高の一匹狼さんに、それは無理だって ヾ(~O~;)
  つか、狼って、本っ当、思い通りに行かね……って、これはゲームの話ですが)

この主人たちの態度の変化と、その理由――謝(シェ)司冠の疑いの目が燕逍遥に向いていて――を聞かされ、さらには、自分が燕逍遥の元にやられたのは、彼の身辺を探るためと聞いて、少しショックを受けたようですが、さすがに、まだ自分の主人の本性まではね。
(その点は善良な娘なので。……しかし燕逍遥、いつの間に朝敵になったんだ? (~_~;)
なので、安順と翡翠の手を経て渡された金創薬を、主人の自分に対する思いやりと信じ、持ち帰ります。

その、瑪瑙が帰って来た気配――と云うよりは、誰かが、それも周囲を伺いながら入ってくる気配に、なんでしょうね、ふ……と目を開けた燕逍遥。
で、このシーン、天井から差し込む光の、最初はぼやけているのに、ゆっくりと焦点が合って行く感じ、燕逍遥がうすく目を開けるところ、その呼吸の感じ等々が、なんだか自分までが熱を出して寝ているような? そんな体感が伝わってきて、演出上手いな~と、こういうあたりで感心したりしております (^^ゞ

それにしても、ちゃんと服に着替えて寝てたと言うのは、誰かが来た時に備えての刺客の心得だとしても、瑪瑙が出かける前よりも、状態、悪化してるやん(^_^;)
で、この薬を呑めばすぐによくなると言った瑪瑙ですが、
(金創薬って、塗るものじゃなかったのか? と思ったら、塗るのと飲むのと、両方使えるらしい^_^;)
「俺が飲むと、伝えたのか?」
燕逍遥の言葉に、銀の簪を使って確かめ、薬につけた先端が黒く変色したことに愕然――とする暇もなく、呪度の差し向けた討手に対処しなければなりませんでした。
(しかも、瑪瑙の気配に無理に起き出してきた燕逍遥、一言云って、また気を失っちゃったし)
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実は直前、
孔雀刀が刀爺の手に渡った本当の理由は、それを持って西域に逃れた教主の娘が、定遠侯・斑超に恋をして、刀を渡してしまったため。
恋情は教義の邪魔になると、百花(バイホァ)の燕逍遥に対する想いを諌めようとした天琴(テンチン)、すべては自分の手で燕逍遥を打ち取るためだと言い張る百花を、協議に背き、何度も彼を救った罪で、破門にしようとします。
(百花もここで破門にされてればな~。ただの女として生きて行けただろうに)

が、そこに現れた東天王の使者が、百花が羅漢となっていることを明らかにした上、彼女のしたことも東天王の命で、燕逍遥を教徒とするためのものであったこと、却って不和を招いたため、東天王は燕逍遥の処分を決めたことを告げます。

さらに、南天星のもとへ送り込んである密偵から、燕逍遥は重傷を負っていると知らせがあった。抹殺するなら今――と云われ、やむなく天琴は命を下し、こういう次第となったわけです。

客桟を取り囲んで討ち入ろうとする――目算で20はいるかなぁ――討手の気配にも、意識を取り戻す様子の無い燕逍遥。

自分が重傷を負わせてしまった――いつの間にか愛するようになってしまった男を守るために瑪瑙が取った手段は、彼の衣服と刀を身に付け、顔を隠して彼に成りすまし、討手を引き付けることでした。

建物から飛び出し、討手を斬り伏せながら、草原を疾駆する瑪瑙。(しかも、相当な腕前で)
草の中に身を隠し、討手を一人一人排除し――結局見つかって乱戦になったけど、半数以上を斬り倒したんだから、大したものだわ――ようやく討手を振り切ったと思った先に、待ち受けていたのは百花でした。

「お前は何者?」
「敵に答える名などない」
「それは燕逍遥の刀でであろう。奴はどこにいる。答えれば楽に死ねるぞ」

斬りかかった瑪瑙の刀を逆に奪い、顔を隠した笠をはねのける百花。
「燕逍遥はどこ?」
なおも答えようとしない瑪瑙に振り下ろされようとした刀をはねのけたのは、燕逍遥に手に持たれた瑪瑙の剣。

(ここで、百花の命を奪わないことで)先日の借りは返したと言う燕逍遥。
決着をつけようと言う百花に、その必要はない。命を粗末にするなと言った燕逍遥ですが、この討手は天琴の命で出されたもの。覚悟しておけと投げ返された刀を受け取り、百花たちが去るのを見届け、その場に頽れます。
(相当無理してたんだ)

同じころ、謝司冠からの呼び出しを受けた葉亀(イエ・グイ)。
南天星の秘密を教える代わりにと問われた、刀爺が朝廷が授けようと言った官位を断った理由を、西域のため――実査には、西域に住む漢人の利益のためやね――と答えます。
官位を受け、臣下となれば、朝廷が西域を放棄した場合、刀爺もそれに従わねばならない。
そうならないため、何より“国家”の利益を優先せよと、定遠侯に命じられたからだと。
ただ、そのことを知られれば、飛駝隊商は朝廷に近い存在として諸国の不信を招き、戦乱となる恐れもあるため、敢えて朝廷には奏上せずにいるのだと。

なるほどと納得して見せた謝司冠、定遠侯の息子である斑勇(バン・ヨン)の投獄は、敦煌太守の誣告によるものとされているが、実はその黒幕は、妹婿である南天星との噂がある。それは、孔雀刀を手に入れるためで、斑勇を投獄させることで刀爺を脅したのだと、一応、南天星と手を結ぼうとしている葉亀への牽制のつもりなんでしょうな。
で、考えている南天星のもう一つの顔については、まだ口にしませんかー。
なかなか思わせぶりなおっさんです^_^;

という頃、燕逍遥と瑪瑙は討手の目を逃れて、伏図都尉の岩屋に似た場所へ。
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「すまない」
おそらく初めて耳にする、燕逍遥のこの言葉に、気にしないでと答える瑪瑙。
「不思議な女だ。宮廷育ちのくせに、勇敢で、剣の腕もいい」
彼が口にした、おそらくは賞賛の言葉に、瑪瑙の顔にようやく笑みが浮かびます。


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