秋水長天

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シルクロード英雄伝 第20集

いよいよ――と云うか、やっと、最終回です。


さて。

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思いがけない場所で刀爺に再会した燕逍遥(イェン・シャオヤオ)。
刀爺は彼を奥へ通そうとしますが、その時、そこを訪れた南天星(ナン・テンシン)の私兵が、呪奴との和議を図るために孔雀刀を返還するようにと刀爺に要求します。

「儂も老いた」
この目の黒いうちに、呪奴との怨恨を解き、西域に平穏をもたらしたかったのだがと嘆く刀爺。
(孔雀刀の返還に)自分も同行しようという燕逍遥。

この青年の侠気にいくらか慰められただろう刀爺が、彼と蒋虯(ジャン・チョウ)、そして趙虔(チャオ・チェン)を伴ったのは、とある石窟。
で、ああいうところの照明関係の管理、いったい誰がやっているものか、こういうドラマの例に洩れず、通路には煌々と火が灯っております(笑)
(石油か、天然ガスでも引いてあるかな?)
――と思ってたら、石窟の奥に、番をしているお坊様が2人、おられました。
しかし、あれだけの蝋燭がついてると……暑っいぞ(笑)

そうして、その奥の石櫃に納められていた孔雀等は、長の年月に真っ赤に錆びて、
「感に堪えない」
言う燕逍遥ですが――
この台詞、YOU TUBEの中文版で見たら
「真是难以想像」
だったので、これはむしろ「想像もつかなかった」の方が相応しいような気が?
しかし……金鵬教の教主の娘から定遠侯の手に渡った時点で、柄とか鞘とかの拵えは無くなっていたんでしょうかね。

んで、繰り返し見てると、刀爺が刀を取り出した時点で、趙虔の表情が――なんと表現するかなぁ、とにかく動くのがわかるんですが、案の定、ここで正体をあらわにし、刀を狙って石窟に乱入してきた呪奴の一団と刀爺たちが戦っている、その隙を狙って、刀爺を後ろから刺します。
が、あまり武芸の心得がないんでしょうねぇ。負わせた傷は、さほど深くは無く、自分の方が返り討ちに合います。
ま、自業自得ですな。

一方燕逍遥は石窟の外、数名の敵を自分に引き付け、足場の悪い浅い川の中での立ち回り。
アクション、いろいろ工夫が凝らされてますなぁ。
……と見とれていたら、気付いたら敵さん全員、水の中にお寝んねしておりました。やっぱ強いわ。
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というところへ、彼を援護するつもりで出て来た刀爺に声をかけられ、逆に駆け寄って、傷はどうか、孔雀刀はと気遣う燕逍遥。
この時の声が、上ずるというのか、ちょっと高くなって掠れているあたりが、いかにも戦った直後という感じで、妙にリアルで――声、やっぱり吹き替えなのかなぁ。だとしたら声優さんも、相当に上手い人ですよ。

と、そこへ、翌場所が分かったなと思うんですが、例の変装の達人のダーカがやってきて、百花(バイホァ)が瑪瑙と天琴(テンチン)を殺そうとしている。助けてやってくれと――呪奴の中も、百花に賛同している人間ばかりじゃなかったんですな。

南天星の方は自分たちだけでいい。女たちを助けに行けと言われ、駆け付ける燕逍遥。

一方、勝ちに奢った百花は、焼けた鉄棒などを用意して、殺してから顔に印をつけるの。さて、どちらを先にしようか――などと、言葉で2人をいたぶるのに熱中していたおかげで、間一髪――より、もう少しゆとりがあったかな。ともかく燕逍遥、女性2人の危機に間に合いました。

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百花の喉元に刀を突きつけながら、いつか助けられた借りをここで返す。立ち去れとい燕逍遥。今ここで自分を殺しておかないと、後悔することになる(実際には、私がお前を殺すと言っているらしい)という百花。
決して自分を愛さないとわかっている男に、すべてを捨ててもと思うほどに焦がれてしまった女。その女の心を承知で、それでも、想いを返せない男。
いくばくかの間の、おそらくは複雑な感情の交錯ののち、
「去れ」
再び口にされた燕逍遥の言葉に、踵を返す百花。

「なぜ逃したの?」
縄を解かれながらの天琴の言葉に、借りを返しただけだ。お前たちの間の争いには興味はないと答える燕逍遥。
無言のまま、百花の後を追う天琴。

そうして――
ようやく互いを男と女として意識し始めたんでしょうかねぇ(そうあってほしいという願望が、多分に入ってます)今までとはとこか違った表情で互いを見ているような燕逍遥と瑪瑙。
で、天琴たちの様子を見に行くと言いながら、すぐには出て行かず、何やら恥ずかしげに、
「ありがとう」
礼を言う瑪瑙。
これに対して燕逍遥が、片方の口角をちょっとだけ上げて、小さく笑みを作る。この反応の仕方が実にいい(^^)

で、瑪瑙は天琴と百花の、燕逍遥は孔雀刀を巡る争いの、それぞれ決着を見届けに、その場からさっと別れて行くあたりも、なんかいいなと思うんですが(笑)

一方、なおも自分に従うという配下十余名を連れて洞窟から逃れた百花。追いつき、もはや無益な争いはやめよと諭す天琴に、何を言われようと考えは変わらぬと、剣を向けます。
するり。脱いだ打ち掛け(背子というのかな)で敵の刀を奪い、反撃する天琴。
(この人もかなり腕が立ったんだ(^_^;)
で、動きそのものは、アクションというよりはむしろ、舞いとか型とか言う感じでしたが、群がる敵を片付け、ついに百花一人と対峙する天琴。
そこへ瑪瑙も駆けつけ、2人を相手にした百花、ついに自身の敗北を悟り、生き延びるために今は退けと、かけられた2人の情けを拒んで、崖から真下の川に向かって身を投げます。
「――これで安らげる」
……いや、多分死なないから――と思った人、かなりいるんじゃないかな?
私も、ラストシーンで、西域か洛陽か、どこかの街を歩いてたら大笑いだなと思いましたもの。
(さすがに、それはありませんでしたが)

その同じころ、左右に呪奴を従え、悠然、待ち受ける南天星の元へ蒋虯を従えて向かった刀爺。
ですが、孔雀刀は呪奴に返すべきもの。南天星ごとき悪人の手に渡せば、西域にまた多くの血が流れると言い、南天星とその配下と、激しく刃を交えます。が――なんか、アクションの型が燕逍遥と一緒(^_^;)
って、こういうところで、こういう突っ込みを入れちゃいけないのね。

が、さすがの刀爺も負っている傷のために劣性に回り、蒋虯の方も、多数を相手のため、刀爺の救援には回れません。
ついに、孔雀刀の包みを奪われようとした、その時、
その場に駆け付ける燕逍遥。

「生きていたのか」
驚きの声を発する南天星――そういえば、安順に命じて、殺させようとしたんだっけ(すっかり忘れてた(^_^;)
決着をつけずに死ねるかという燕逍遥に、狙いが孔雀刀ならば、これを手に入れようとしたものは皆死ぬと――それ、自分のことだって ヾ(^_^;)オイオイ

そうして、ついに刃を交わす2人ですが――やっぱり動きというか、なんか、体の切れが違う気がする。
で、2人が打ち合ううち、宙に舞った孔雀刀の包みがほどけ、錆びた刀身が地面に突き刺さり、
それを傍らに、向き合って静止した2人の、互いに構えた剣と刀が、それはもう、凄まじい刃こぼれで、こういうところはリアルだな~と感心して見ていましたら、
再び激しく打ち合い出した2人の、どちらかの得物が折れて吹き飛びます。

で、え!? どちらの? と思っているうち、燕逍遥が足元の地面に刺さっていた孔雀刀を蹴り飛ばし、それが南天星の腹に――こ……こういう使い方をするか~というか、抜身の錆刀だったのは、このためだったかと、思わずため息が出ました。
(で、刀爺も蒋虯も無事だったのに、ちょっと安心(笑)

そうしてすべてが終わり、西域を去る日、ここに残っても――と云う拉依(ラーイー)と堅く抱き合い、友として別れを告げた燕逍遥、
(で、2人の別れの言葉が「再見」なのが、いいなぁと)
刀爺から孔雀刀を返され、これも西域を去ってゆく天琴と呪奴の一行を密かにも見送ります。
かつて天琴に贈り、彼女が姿を消した日に残していった耳飾りを眺め、おそらくは、改めて、自分の中での恋の――一つの季節の終焉を感じる燕逍遥。
同じように天琴も、自分の耳飾りに触れた――と云うことは、やはり彼女も同じ思いだったのでしょうか。

そうして、砂漠に踏み出そうとした燕逍遥を待っていたのは、旅支度の瑪瑙。
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一緒に帰りたいという瑪瑙を、自分といれば命の保証はない、巻き込みたくないと、思いとどまらせようとする燕逍遥ですが、
「あなたが自由をくれたの」
だから、自分のことは自分で決める。危険な目に遇っても一緒にいたいという瑪瑙に、ついに折れ、彼女と同行することとなります。
彼女と轡を並べながら、俺も生き方を考え直そうという燕逍遥。
連れ立った二つの騎影が次第に小さく、砂漠のかなたに消えてゆきます。
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……ということで、『シルクロード英雄伝』全20集の終了でございます。
お付き合い、ありがとうございました。

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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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