侠客行 第19週

先日、マクザムさんのサイトを覗きに行ったら、この『侠客行』も商品化されるそうです。
で、『連城訣』や『永楽英雄伝』の時にやったように、予約を取って、その予約が一定数に達したら商品化するというのをやったそうですが、その一定数と云うのが100名。

ハードル低っ (^▽^;)

というか、これの損益分岐点って、そんなもんかいな?
(低予算作品だったとは聞いていますが、いったいいくらで仕入れたんですかね(^_^;)

さて。

臘八粥のせいで、バタバタと倒れた一同、しばらくの間を置いて息を吹き返します。
で、ここは地獄か。だったら、腹が減ったから、鬼を呼んで食事の支度をさせよう丁不四に、死んでいたら腹が減るはずがないという丁不三ですが――あの時代だったらさ、死んだ人は紙銭を焼いてもらって、それであの世で買い物をしたりしてるんだし、お供物がどうとかという話もあるんだから、お腹がすくという発想もアリじゃないのかな?

というのは、置いておいて (/・ω・)/□

実はこの粥、食べると酔うものが多いという両島主の言葉に、何故こんなことをしたのかと問う一同。
(んで、粥でぶっ倒れたという原作にないハナシは、単に貝海石(ばい・かいせき)のエピソードに移るための、場面転換ネタだったんですな)

それに対する両島主の答えは――
四十年前、手を携えて武林の賞善罰悪を行い大事を為そうと目論んでいた両島主、ある時、南海の無名の小島に、驚天動地の武芸の秘伝が隠されていることを知ります。
そうして、この島に渡り、見つけたものが、24の石室に分けて描かれた、李白の『侠客行』の詩の図解。
喜んで、早速修業に取りかかった2人でしたが、数か月もするうちにそれぞれの解釈に相違が生じ、それならばと、それぞれの解釈で修業をして半年、手合わせをしてみて――
どちらの解釈も間違っていたことに、愕然とします。

そこで考えた2人、偶然島に流れ着いた少年たちを弟子とし、敢えて武芸は授けず、学問だけをさせて図解の研究をさせてみたり、
中原から、科挙を受ければ進士及第間違いなしの、学問に優れた名士を招いてみたり、少林、武当の大家に解釈を問うてみたり――と云う話が省略されておりましたが、
それでもなお、解釈に食い違いが出たため、これはもう、国中から達人、奇才、異能の士をかき集め、ともに研鑽するしかないと考えた両島主、
おりしも島では『断腸蝕骨腐心草』なるものが開花しまして、これに薬を加えて粥にすれば、武芸者にとっての良い滋養になるから、これを持て成しとして、供に武芸を研鑽しようと、各派の掌門、幇会の主を招いた、ということで、
10年ごとと云うのは、『断腸蝕骨腐心草』の開花が10年に1度だからなのでした。

そうして、侠客島行きを断れば皆殺し――と云う噂が立ったのは、詩にちなんで『侠客島』と名付けたこの島に住む以上、義侠のふるまいをせねばならぬと、かねて志した賞善罰悪を弟子に実行させたから。
で、悪事をなしていない門派、幇会は滅ぼされてはいないと、証拠書類まで示して見せます。
(しかし、弟子の数も多そうだけど、大した情報収集力だ(^_^;)

さらに、侠客島の悪名を広める原因となった、島へ行ったものが誰一人として帰っていないという事実は――島へ渡った武芸者たち、すっかりこの武芸に取りつかれ、連日、武芸の研鑽打ち込み、誰一人として中原へ帰る気をなくしている、と。
そうして、天寿を全うした人以外は、皆が皆、無事で島にいると聞かされ、秘伝の刻まれている岩屋に案内された一同、そこで、死んだと思っていた懐かしい人たちと再会いしますが、その人たち、再会をさして喜びもせず、また詩と注釈の解釈に入ってしまいます。
ばかりか、招かれたばかりの人々も、あれよと言う間に、ミイラ取りがミイラの状態に――
(んで、今回もまた一緒の結果みたいだから、もう、人を呼ぶのは止そうかと、密かに相談し合う両島主)

という中、一人文字が読めない狗雑種(のらいぬ)クンだけが、解説をしてもらってもわからないしと、一人ウロウロ。
で、帰りたければ自由に帰っていいよと言われているので、帰りましょうよと時々大舅に当たる白自在(はく・じざい)をつつくのですが――
駄目だ。ジイさま、すっかり嵌りこんでる(~_~;)
……という、こういうあたりが武芸者の業なんでしょうねぇ。
というより、武芸のみならず、芸でも技術でも学問でも、好きな道となると、こういうことってありますよねぇ。
まるっきり歯が立たなきゃ投げちゃいますけど、手が届きそうで届かないとかいう微妙なあたりだと、つい、むきになるというの。

という頃、偽の賞全罰悪令で東海に集められた他派の掌門、幇主たちは、島へ着いてからでは間に合わないと、船上で臘八粥を振舞われておりました。
んで、こちらは以前に八雲幇主が解説してくださったような、、もち米や雑穀、小豆、緑豆、落花生、竜眼、蓮の実、胡桃、棗、クコの実などなど――入るものはいろいろ違ってくるんでしたよね? の、まともなお粥だったようで、完食して、旨かったなとか言っていた一同、こちらは本物の毒に中って、バタバタと倒れます。
(それにしても、薬を呑むのにもチリレンゲを持ち出してくるような国で、お粥に箸だったんで、なんか、物凄い違和感を感じました。あれも地域性とか、何かあるのかな?)

この貝海石の悪行を、何とか阻止しようとした侍剣は、逆に邱山峰(きゅう・さんほう)に取り押さえられて小舟の上。
その小舟の上から、火薬を仕掛けた船に向けて、火矢を放つ邱山峰(で、あの距離で導火線に命中させるんだから、大した腕前だわ(^▽^;)
ですが、陰謀に気付いて駆けつけた謝煙客(しゃ・えんかく)の"碧針清掌"によって、火は消し止められます。
(んで、また内力を使い果たして、ぺたんと座りこんじゃう謝煙客が、なかなかぷりてぃ(笑)

それを見届け、粥には毒消しを入れたから陰謀は失敗だと笑った侍剣、人間の醜さには愛想が尽きたと、邱山峰を道連れに海へ飛び込みます。
おそらくは侍剣を刺殺し、一人陸へ這い上がる邱山峰でしたが、そのままその場に倒れ、息絶えます。
その肩には、侍剣が身の守りにしていた毒トカゲが――
(せっかくここまで生き延びたのに、可哀想な侍剣 (/_;)

その失敗の報を聞きながら、武林制覇の野望はやまず、凌霄城を手に入れようと西域へ馬を進める貝海石。
ですが途中、滅多に起こらない二重の災害に見舞われ、遭難します。
(んで、雪の中で固まってる連中に、思わず『八甲田山』を連想しちゃったんですが(^▽^;)

が、雪鳩の鳴き声に遭難者の存在を知った封万里(ふう・ばんり)が、これは恩を仇で返すで返す輩だからと花万紫(か・ばんし)の止めるのも聞かず、これを助けてしまい――
予言通りに恩を仇で返され、凌霄城を占拠され、師妹ともども石室に閉じ込められてしまいます。
そうして、水も火の気もない石室で――と云うところまでやっちゃったら、白自在たちが戻ってくるまで、どうやって生き延びさせる気だろうね?
というか、仮死状態にでもならない限り、生き延びる道はなさそうなんだけど(~_~;)

一方こちら、話は戻って侠客島の狗雑種クン。
他の人たちみたいな武芸への執着はないし、何より字が読めない、学問がないから、たまにほかの人たちが解説してくれても、その解釈がわからない。
張三李四の義兄たち以外は、誰も相手をしてくれないし、それならいっそ、一人で中原へ戻って、阿秀たちに島の様子を話して安心させよう。
そう決心して、まだ見ていなかった最後の、24番目の石室を見にゆきます。
そうして、島主たちに挨拶をした後で、ふと目を止めたのが、壁一面に書かれた蝌蚪(かと)文字というオタマジャクシのような奇妙な文字。
眺めるうち、穴道の中で内息がピクリと動きます(原作の方の表現)。
で、おやと思ってさらにみていると、別の穴道でもピクリ。
さらに、見ている文字によって、内息が穴道同士をつなぎ――実はそれ以前、このドラマではその肝心の部分が省略されちゃってますが、各石室の絵を見ているうちに、やはり内息が動くのを感じた狗雑種クン、絵に従って23室の内功武術の修練を済ませています――夢中になって幾日もかけて内息を繋げてゆくうち、全身の内息が一つにつながり、まったく無意識のうちに、これまで身につけた武芸の型を演じ始め、ついに、それらが混然とひとつになって、武芸の完成を見ます。

……という、これがドラマ最大の見どころであり、製作者というか、演出、特撮の腕の見せどころでもあるはずですが……
おそらく、他のドラマの演武のシーンに比べて、見劣りするんだろうなぁと予測してたら――って、そもそも、そういう予測をされること自体が、情けなくね?

予算がなくたって、役者の力量が落ちたって、監督の腕とアイディアとで――って、ひょっとして、不足してたは、そっちか!? ヾ(--;)

ともあれ、狗雑種クンが我に返ってみれば、これで漸く積年の疑問が解けたと、両島主は大喜び。
で、狗雑種クンから説明を聞いて、画に添えられていた注釈は、修行者を誤った道へと導くためのものであったか。そうと気付かず四十年――と、嘆息もします。

そうして、この秘伝の書はもう役目を終えたと、狗雑種クンが内力全開で演武したため崩れ始めた壁を示し、他者の嫉妬と、それによって起きる災いを避けるため、この武芸を習得したことは、誰にも秘密にするようにと忠告。
島は噴火のために沈むと。その証拠に、壁の絵は尽く崩れたと嘘をついて、皆を島から立ち去らせることにします。

が、治まらないのは他の武芸者たちで―ーその嘘に気付いて騒ぎ始めた時には、無意識の狗雑種クンと想わず手合わせをして、内力を使い果たしていた両島主、弟子たちに遺言を残した上で、息を引き取っておりました。
それを見た狗雑種クンは――と云うところで、次回、ようやく最終回です。

あ~。やれ、やれ。

しかし……侠客島エピソード、おそらく1話分くらいに要約されるだろうなぁと予測は立ててたんですが、こういう予測が当たるのって、嬉しくないなぁ。
(しかも、丁不四が島へ渡りたがってた理由と云うのを、省略しちゃったでしょ。あれ、重要な人物とつながってたのに~(~_~;)


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テーマ : テレビドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

コメント

reiさんのレビューを読んで、狗雑種クンが奥義を獲得した様子がとてもよくわかりました!
もう少し丁寧に見せてほしかったですねぇ。
どうでもいいことを水増しして、そういう大事なところを削るって、本末転倒もいいとこだわ(-"- )

島主が亡くなったのも、え?なんで?とびっくりだったんですが、そうですか、内功を使い果たしてたんですか。。。

あぁ、しかし、ようやく苦行も終わりましたね!(笑)

ふく*たま さんへ

> もう少し丁寧に見せてほしかったですねぇ。
> どうでもいいことを水増しして、そういう大事なところを削るって、本末転倒もいいとこだわ(-"- )

全く同感。
このドラマならば、ここがメイン。で、本来ならば、作る方も演じる方も見る方も、一番力の入るシーンのハズなのに~。
という肝心な部分を削るって、だとしたら、どういう意図でこのドラマを作ったか、まったくわかりませんよね。

> 島主が亡くなったのも、え?なんで?とびっくりだったんですが、そうですか、内功を使い果たしてたんですか。。。

はい。原作には『おもに石室での手合わせで、滾々と湧き出す石天はの内力に抗し、渾身の力が枯れ果てたためであった』とありましたから、大体、そういうことであろうと。

それにしても、ドラマや映画と云うのは、原作を読んでいない人にも、それなりにわかるように作るべきものなのに、このドラマは~ (-"-)

> あぁ、しかし、ようやく苦行も終わりましたね!(笑)

ですね~。
本当に、お疲れ様――って、ふく*たま さんは、あと1回レビューが残ってますか! ^^;

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