秋水長天

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侠女闖天関 第21集(30集ヴァージョン)

10月も3分の一過ぎたというのに、まだ長袖に切り替えられません。
こんなのは、初めての気がする~^^;


さて。

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漸く再会なった剣萍と若寒。ここまでに至る経過ですが……








雪子の隠れ家らしき場所で意識を取り戻した水若寒ですが、もはや彼に生きる意志は無く、雪子の治療の手を拒み、街中へとさまよい出ます。
殺手であり続けようとするなら、愛を諦めろ。情を持つな。自分は、殺手に不要な情を持ってしまったために、この有り様。その言葉を遺言の用に残して。

そうして、書画を商う屋台に目を止めた若寒の脳裏をよぎるのは、陸剣萍と出会ったあの日のこと。
あるいはあの時から、自分はあの娘に惹かれていたのか――

というこのシーン、20集ヴァージョンでは若寒が雪子に色々と語るシーンがバッサリとカットされておりまして、雪子の執着だけがクローズアップされる形になってて、
うえ~。雪子さん、歪んでる~ (~_~;)
と思ってたんですが、全部見ると、いいシーンだったんですよね。
雪子さんの執着は、やっぱりすごいケド(^_^;)

という頃、こちらは屋敷へ戻って来た小龍、小福に朱玉龍。
何とか武媽と宋隠娘を結び付けたい3人――というか、2人が想い合ってるのに、タイミングのズレと意地の張り合いが邪魔をしてるだけだというのは、明白ですもんね。
(しかし、この“想い合う”という単語が、剣萍と若寒にはピタリとあてはまるのに、武媽と宋隠娘に対して使うと、妙に浮くのは何故だ? (^_^;)

まずは、玉龍が武媽の誤解を解きに行き、
荷物をまとめて姿を消してしまった宋隠娘を、小龍が刺客に襲われたふりをして引っ張り出し(刺客に化けたのは、当然玉龍)武媽からと称して詩を書いた紙を渡し、デートの段取りを整える等々と、涙ぐましい努力。

で、デートに行く以上ドレスアップしなきゃと、小龍玉龍、寄ってたかって、武媽に頭巾をかぶらせ服を羽織らせ、扇子まで持たせますが、これが、似合わね~ (^▽^;)
当然武媽も、冗談じゃないと、とっとと脱いじゃってますが、それにしても2人とも、どういう趣味? って、日本人の感覚で評価しちゃいかんのですが。
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おまけに、頭の上のムダ毛を整えようよと、小龍が剃刀まで持ち出したものだから、冗談じゃない、巨大なお世話だと逃げ出した武媽、助けてくれと剣萍の部屋へ逃げ込みます。

若寒が残していった笛を手に、彼への想いに浸っていた剣萍、武媽に飛び込んでこられて驚いたものの、追って来た小龍玉龍から事情を聞き、任せておいてとこっそり合図。
部屋に戻ると、私はあの宋隠娘という人は気に入らないんだよね。武媽のお嫁さんになんてとんでもない。人のお妾さんだったし――と言った感じで、あれこれ欠点を並べ立て――要するに、武媽の本心はわかってるので、逆を突いたわけですな。
で、
「私は反対!」
「しかし……。儂、あの男人婆、好きだし」
「武媽! 本当に好きなの?」
「好きだ~」
「本当に?」
「本当に!」
「天に誓って?」
「天に誓って!」
と、武媽が手を上げたところで、
「はいっ」
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(ここの、武媽の上げた手を握るタイミングが絶妙)
「はい」
「………」
「それでいいの」
謀られた~と呻く武媽でしたが、そういうお前さんだって、忘れられない男がいるだろう。朝に夕に、水若寒のことを想っているのはお見通しと、枕の下に隠してあった玉笛を取り出します。
「あっ! 返して」
「これはどういうことかな~?」
「そっ! だから、その、玉で造られてるから、どのくらいの値打ちがあるのかな~と思って」

ふ~ん。と、武媽が笛を持って行ってしまって、しょんぼりとする剣萍。
ですが、すぐに回れ右をしてきた武媽、大事に持っていろとばかり、剣萍の手に笛を握らせます。
その笛に、そっと頬を寄せる剣萍(娘心ですよね~)
その様子を、ほとんど親の気分(って、男ばあやですもんね、もともと)で、にっこりと眺めながら部屋を後にした武媽でしたが、扉の外には玉龍が待ち受けていて――
しかし、「ぎゃぁ!」って、あなた、別に命に係わるわけじゃなし。服ぐらいで ヾ(^▽^;)
(でも、私でもあの服は厭か(笑)

という事で、取り敢えずは作戦は成功した――と思った3人、街へ戻ってお茶を飲みながら、
「武媽からお母さんへの礼物(ってことは、結納?)は、何がいいかなぁ」
って、小龍がそこまで考えるのか (^▽^;)
(玉龍にもそう突っ込まれてましたが)

で、あれでもない、これでもないと思い悩んでいるうち、糖葫芦(たんふーる=サンザシの飴)と聞いた小福が、食べたくなったと買いに行ってしまい、
残った2人、ぶらぶらと後を追うように歩いているうち、こちらは、生ける屍と言った体で、蹌踉と歩む若寒を見かけてしまいます。

で、後を追いかけ――て、
若寒が倒れ込むように座り込んだベンチが、『蕭十一郎』のときの連家堡の、十一郎がグッタリ座り込んでたベンチのようだとか、背景の建物が、『流星剣侠伝』の、あの、どこのホテルだ~~の錦繍山荘のようだ、というのは、取り敢えず横によけておいて。
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追いついた玉龍、釈明を受けたいことが数多くあるからと、同行を要求しますが、先に義父に逢わなければならないと、若寒はこれを拒否。
ならば腕ずくでも――となるのが、武侠ドラマのお約束ですが、それにしても若寒、重傷を負った体で、それも、保って一日か半日と自己診断したほどの重体で、よくあれだけ動く。

が、小龍の下からの突きを、体をそらす――と云うより、ほとんど顎を上げるだけで躱すという動きで、おお! と、こちらを唸らせたところで、翻った小龍の掌を受け、吐血します。
で、動かないから、点穴されたかな~~と思ったら、そこへ、後ろから呑気に近づいてきたのが小福で、この子も、ちっとは空気読め言いたくなるんですが ヾ(--;)
若寒、その小福を人質に、この場を逃れます。

そうして、早く立ち去れと小福を解放し、入って行ったのが東廠で――命があったら、結局、戻る場所はここしかないのか、と思うと、何やら痛ましい (/_;)

その若寒を、言動が理解できないため、脳が壊れちゃったんじゃないのと見送った小福、それでも素直に帰ろうとしたのかな、あまり堂々と動いていたもので、東廠番子に捕まってしまいます。ヾ(--;)やれやれ。

半歩遅れでこの様子を目撃、助けに行こうとする小龍。止める玉龍。と、さらに、その場に飛んできた大師兄。二人でもって、自分たちが何とかするからと、取り敢えず小龍を帰らせます。

一方、曹佑祥の前に出た若寒、こんな義父でも、他に親がなければ慕う気持ちはあるものか――と云うか、正体を知らないものねぇ。
小龍に負わされた義父の怪我を気遣い、剣萍、小龍の武功の急速な進歩に不安を感じている様子の義父に、自分の息がある限り守ると言いますが、
「ふん。わが身も守れぬものが。 他の者を巻き添えにさえせなんだら、それでよいわ!」
曹佑祥、若寒を突き放します。
が、
「義父がそれをご懸念なら、ご無用に。この場から立ち去るまでです」
立ち上がり、背を向ける若寒。
「待て」
それを呼び止め、今のは怒りから、つい口にした言葉と、部屋へ戻っての養生を命る曹佑祥。
「あれこれと、下らぬことを思いわずらうでないぞ」
う~ん。毎度思うんですが、こーゆー男にも、一応義子に対する情はあるのか、はたまた、まだ利用価値があると思ってのことか。
どうも、悪い方、悪い方へと、考えちゃうんだよねぇ。
四半世紀ほども前の日本なら、絶対に吉良上野介がはまり役ってタイプの人だし。
(今は吉良さんに対する評価って、ずいぶん変わってますもんね)

さて、そうしまして、捕えた小福のところへ来た曹公公、答えなかったら焼き印を押すぞと脅して、お前の秘密を話せ――って、いったい、何が聞きたいんだ?
で、脅された小福、泣きながら話すんですが、なんか、大師兄の服にネズミの死骸を放り込んだとか、どうも、あんまりロクな話はしていないようで。
「お前など、生かしておくだけ煩わしい」
曹公公、小福を殺そうとしますが、
「公子がまた血を吐かれました」
大師兄が助け舟に入ります。

そうして、密かに玉龍と逢って、曹公公の罪を暴くための打合せ。
と、小福を何とか助け出さなきゃ、という事で、
「小龍を」
「あれはまだ子供だろうが」
「では、陸剣萍を」
「東廠だぞ。水若寒に遇いでもしたら、彼女は間違いなく、他のことは全部忘れる」
――という事で、結局は武媽に、白羽の矢が立つこととなりました。

で、酒楼ですかね、あれは――に早々と来ている武媽のところに大師兄が来るんですが、頭の中は宋隠娘一色になっている武媽、肩を叩いた大師兄の手を取って頬にあてて、玉龍から渡された詩を、それも、もうちょっとロマンチックに語ればいいものを、相当に緊張してますな――などと云うあたり、さすが『喜劇』。

ともあれ、大師兄から事情を聞かされ、東廠の見取り図を置いて行かれた武媽、(大師兄のことなんか信用できないとか言ってましたが)東廠に忍び込みます。
そうして、小福を助けた片手間に、水若寒をゲット。
布団に包んでそのままお持ち帰りと云うのが、なかなか凄いんですが、空き部屋の寝台に放り込んで、(小福には、腹が減ってるだろうから何か食べて来いと、部屋から出しておいて)
「お前さんが本当の恥知らずかどうか、そんなことは儂は知らん。とにかく剣萍に逢って、胸の内を全部話すんだな」
剣萍はこの玉笛を枕の下に隠して、ずっとお前を偲んでいると、笛を卓の上に置いて出てゆきます。
「青春ってのは長くない。手遅れにならんようにな」

ギャグなヘアスタイルをしてるけど、こういう面では武媽も極上の良い男で、なるほど、この“男ばあや”に育てられれば、剣萍が良い娘に育つわけだ。
(と云うか、だからオッサンと爺様は、武侠ドラマには必須なんだよね)

おかげで、その間、宋隠娘はすっかり待ちぼうけなわけですが――

さて、一方、訳の分からないまま、小福に空き部屋に引っ張ってこられた剣萍、
卓の上に若寒の玉笛があるのを見つけ、どうして? と思いつつ手に取って、
歌口のあたりに指が行くのが、ここに彼の唇が触れて――とか云う感じで、娘心だよねぇ。

というところで、小さく咳が聞こえて、はっとして見ると、当の本人が寝台の中から、やけに真っ直ぐな、素直な感じの目で剣萍を見ていて――
これは、普通なら心臓が跳ね上がるというか、誰かの小説に、心臓が鼓動を一つ飛ばして打った、というのがあって、私も真似をして使ったことがあるんだけど、ほとんどそれでしょうな(笑)


そうして、
「ごめんね。こんなに酷い傷を負わせるつもりはなかった」
「詫びるべきは、わたしのほうだ。もし、私たちが共存できないことが定められた運命なら、むしろこうあれと自ら望んだ結果。これで漸く、内心の際限のない苦痛を止めることが出来る」
「そこまで思いつめることは無いよ。あなたは一介の殺手だ。命じられたことをやっただけでしょ」
互いの胸の内を――いや、胸の内はお互いわかってるな。
ただ一点と、正体が暴かれたあの日のことを語り、あれは雪子の企みで、自分には陸鼎文を傷つける意志はなかったこと。第二の鍵を手に入れる使命のため、を黙っているしかなかった。それは信じてほしいと言い、
「信じるよ」
剣萍の言葉に、安心して逝けると言います。
唯一の心の心残りは、幼いころの記憶をなくしていて、自分がどこの誰かわからないこと。

「ほかのことならともかく、そのことなら、私はあなたを助けられる」
習得した化物神功で、脳内の鬱血を取り除ける――って、考えたら、恐ろしいものを抱えて生きてましたな、若寒 (;゚Д゚)

そうして、実行しましょうと若寒を起こし、髪の毛を払いのけた剣萍、その首筋に梅花の刺青を見つけます。
「これは林家庄の――林家の子供の印だ。あなた、本当に林小龍なんじゃないの!?」


というところで22集へ。

しかし、やっぱり、主人公カップルには、こういうしっとりしたシーンがなくてはいけませんよねぇ。
(と、つい『永楽英雄伝』と比較してしまうんですが……)



侠女闖天関 第21集

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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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