2013/10/19 (Sat) 侠女闖天関 第24集(30集ヴァージョン)

先週の今頃は、まだアイスクリームが恋しかったのに、
もう、鍋物が恋しい今日この頃。
秋はどこへ行っちゃったんだ~ 


さて。


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誰の前だろうが、口も態度も大きい陸剣萍、
「この東洋の丑鬼が。自分の弟子を殺そうなんて、どういう料簡よ!?」
不正を見れば剣を抜く、武功蓋世のこの陸剣萍さまが退治してくれるんだからね。と、啖呵を切ったまでは良いんですが、
「ねえ、あなたの義父とあいつ、どっちが強い?」
「義父の方」
水若寒とぼそぼそ。
「あなたとあいつでは?」
「わたしが少し劣る」
「この前、わたしの剣で、あなたは死にかけたよね。私の武功で、あいつに勝てると思う?」
「あの時、どれだけの力で戦った?」
「当然、全力」
「あの時、わたしは死ぬつもりだった。半分の力も出していない」
「…………………………それを早く言いなさいよ」
とまあ、大体こんな調子で、2人のじっとりとした目つきがかなり笑えるんですが(^▽^)
どうやら近藤には敵わないと悟った剣萍、
「あっ!」
声を上げて、何かと思った近藤が後ろを見た隙に、若寒引っ張って逃げ出すという、古典的な手は効果的であるがゆえに古典に――って、前にも書いたな(^▽^;)
ですが、若寒が未だ本調子じゃないせいもあり、あっさり追いつかれてしまいます。

と、ここで剣萍、若寒を庇うように前に出るや、
「2人とも、害虫みたいにしつこいな。追い払っても、追い払っても、まつわりついてくる。だから――これは、自分で招いた災い」
手にした小さな竹筒の中身を振りかけます。と、

「な、なんだ? 何かがわたしを咬んでいるぞ?」
あちらこちらを、ばりぼりと掻きだす近藤に、
「それは『盗墓派』の秘密兵器で、『屍毒虫』と云うんだけど、わたしは、近藤小忠治と名付けなおすべきだと思うんだよね。なんせ、あんたにそっくりで、忠実で頑固で、目先のことしか見えなくて、新鮮な人間の血肉が大好きで、子供も孫も、子々孫々までその人間の血を吸うんだ。寄生された人間が腐り果てるか、死体になるまで。ね。あんたにそっくりでしょ。あんたたち、義兄弟になるべきだよ」
「な、な……」
「ああ。もう一つの毒もあるんだ。ほら、見て、見て。綺麗な水泡」
言われて慌てて見てみると、手の功から腕にかけて、ピンク色の水泡が大量に……

と、まあ、適度に台詞など要約して書いてるわけですが、書いてて実に気持ちがいい。
ので、もっとやってやって――な気分なんですが(笑)

毒消しがあるはずだという近藤に、
「ご明察」
薬瓶を渡しておいて、1時間以内にきれいな水で洗い流さないと、毒消しも効果がないからねと追い払います。

こうして虎口を脱した2人ですが、逃げる途中、頽れるように座りこんだ若寒、これ以上剣萍を巻き込むことはできない、この髪とともに君への情を断つと髪のひと房を断ち切り、剣萍の前から去ってゆこうとします。

「もう逃げないで」
低く、それを呼び止める剣萍。
「人からは逃げられても、自分の心からは逃げられない。逃げないで、自分を受け入れて」
剣萍の声にがくりと膝を落とし、自分は義父に従って実父を殺す手助けをした。親殺しの大罪人だ。どうやって世間と、自分と向き合えばいい。訴える若寒の見つめる、その実父の形見、剣萍との婚約の証でもある玉辟の上に、涙がしたたり落ちます。

「変えようのない過去より、未来を考えようよ」
そっと、その若寒を抱きしめる剣萍です。
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こういう場合、恋愛に関しては女性の方が圧倒的に勁いですよね。
理屈や大義名分じゃなく、情と本能で動くせいかな。
と、感動しつつ溜め息。
(それにしてもここは、剣萍の方が7歳も年下には思えんかった(^▽^;)


さて。

一方こちらは、皇宮に戻った朱玉龍。
息子の無事を喜び、曹佑祥に対する怒りをあらわにする父皇帝に対し、母の容妃が曹佑祥を庇う言葉を口にしたこと、さらには、その母から、第三の天書の鍵を見せられたことから、あの小屋で聞かせられたことは、すべて事実であったのかと愕然とします。
が、母の言葉、母の願いに逆らうことはできず、思いがけなくと云うか、心ならずも曹佑祥と協力することに。
再び曹佑祥を訪れ、作戦を聞こうという玉龍に対し、曹佑祥、一切の罪を東洋人になすり付け、無極を、その東洋人と結託して彼を陥れた犯人に仕立てることで、自身の復帰を図るとともに復讐心を満足さるという方法を語ります。
う~む。こんな○○宦官、一刻なりと、情の一かけらなり、持ち合わせがあると思った私が馬鹿だった。(つか、宝貝と一緒に人間性も斬り落としちまったか?)

と、ここで話は戻って、再び剣萍と若寒。
また、近藤と雪子に追いつかれてしまいますが、ここで剣萍、天書の鍵と引き換えに、自分たちの助命と解放を申し出ます。
が、
「奴に渡してしまって。わたしたちが生き延びることの方が大事だもの」
と、箱の蓋を開ければ、中身は二個の飛鏢。
え~と、渡していいんだよね? と戸惑うところを、やおら箱を取り上げた若寒、明後日の方へ向けて放り投げます。
(こういう時の無表情と云うのは、実に効果的ですな)

そうして、近藤が箱を取に言っている隙に、都合よく川のほとりに繋いであった小船に。
(で、若寒のもやい綱を解く手付きの鮮やかなこと)

こうして再び虎口を脱し、ようやく寄り添うことの出来た2人でしたが、これからは身も心もずっと一緒に――と思う剣萍に対し、重傷の自覚のある若寒、再びの、それも永遠の別れを予感しているようで、
「林家の仇討は、君に任せることになりそうだ」
「あなたの傷はわたしが負わせたものだ。もし、その傷が治せなかったら、全力であなたの命を支えるよ。それで力を使い果たしても、一緒に死ねるのならいい」

同じセリフを雪子さんも言ってたんですが、やっぱり、愛し合う2人の間で交わされると、感動の度合いが違いますな。(若寒の態度も違うし(笑)

……と云うようなことがおこっているとは夢にも知らない陸鼎文おとーさん、冤罪が晴れて、元の屋敷に戻り、使用人たちも帰ってきて、感激することしきり。
(剣萍と武媽はいないけど、小龍小福と宋隠娘がいて、にぎやかだしねぇ)

というところへ、僧形に戻った無極大師兄が訪ねてきます。
自分の犯した罪を悔い、小龍小福に謝罪するために来たという無極を、小龍は快く許しますが、小福は、どうにも許すことが出来ません。
(色々、いじめられてたしねぇ(^▽^;)
鼎文おとーさんに言われ、渋々許した形はとりますが、当然不満たらたら。
宋隠娘が小龍に『屍毒虫』の説明をしているのを聞き、結果として宋隠娘を焚き付ける形になったんだよねぇ。宋隠娘自身も、可愛い息子が何かと無極大師兄に苛められてるのを見て、快く思ってなかったし。
で、大師兄に『屍毒虫』を寄生させてしまいます。

が、そこは仕返しですから、
「私の大事な法宝はどこへ行ったの~!?」
と大騒ぎを演じ、小福が持ってきた毒消しを大師兄に飲ませるのですが、これがどうやら、とんでもないシロモノだったようで(^m^)

という一部始終を陸邸に潜んで見届けた雪子、薬を吐き出しに池のほとりに来た無極に姿を見られ、咄嗟に鏢を投げつけて姿を消します。

で、怪我をして手当てを受ける大師兄に、運が良かったんだから感謝してねと言いつつ、毒消しの中身の種明かし。
したら――効果があったんだから、本物ではあるんでしょうが、なに? 蛆と? 人間の排泄物と? 鼻水?
そりゃ吐くわ、大師兄。

でもって、近藤に毒消しを差し出してた雪子の、戦々恐々ぶりにも納得がゆく。
で、近藤も、「そんなもん飲むくらいなら、儂ゃ死ぬ!」っていうわけだ。
でも、扶桑から秘蔵の殺手が着いたって知らせがあったら、なんか、勢いで飲んでましたけどね。
――にしてもこの人、ずっと包帯巻いてた方が似合ったかもしれない(笑)
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ともあれ、小福による毒消しの種明かしとその態度に、謹厳な鼎文おとーさんが笑い出してしまい、ほかの皆も――で、やむなく苦笑いを始めた無極大師兄も、つられて本格的に笑い出し、陸邸は久々に明るい雰囲気に包まれます。

それを、物陰から笑んで眺める玉龍。ですが、その笑みがすぐに陰ったのは、その無極を犠牲にしなければならない慙愧の念から、でしょうね。
(親のいう事には従わなければいけない、この時代の子供って、不幸だよなぁ)

というところで再び話は戻って剣萍と若寒。
まだ旅と言うほど本格的なものではないけれど、道を辿っていた 2人の前に、いきなり、物凄い勢いで藁屑が盛り上がり――

はっと、剣萍を庇って身構えた若寒の前、姿を見せたのは――

何やら、とぼけた様子のジイ様。
すると、後から出て来た連れ合いらしいバア様が、ジイ様の頭をすぱーん! と――
フ……フライパン? (@@;)
(いや。片手鍋っスか。明代ですから)

で、この2人の、亀がどうとか、太陽が西から登るとかの、何やら意味不明なやり取りに、呆気にとられ、警戒を解き、やがて微かに笑い出し――
「ねえ、この2人、頭がおかしいの? それとも、混乱してるだけかな」
囁いた剣萍に、
「それはアルツハイマー症というものなんじゃよ」
と、いきなり、2人の後ろから出現したジイ様。……ただモノじゃないな(~_~;)

てか、『アルツハイマー病』という訳が出た時には、マジで吹っ飛びかけましたが、考えたら、英文を普通に訳しただけですものねぇ。
(しかし……たま~にマトモな訳が出ると、本当に本気でびっくりするぞ、エキサイト翻訳(^▽^;)

と云うのはともあれ、2人を驚かしたジイ様、
「ウチの年取った雌鶏を見んかったかね?」
「雌鶏?」
「うん。雌鶏。探してくれんかのぉ」
「え。あ。いいですよ」
「何処に――」
と、見まわして雌鶏を見つけた若寒、そーっと近づき、手を伸ばし、鶏が動いたところを膝で軽く蹴り上げ、次の場面では鶏の両足をキャッチしていて、
「お見事!」
思わず声が出ました。
場面繋いでのトリックだとは分かってるんですが、それを見事に見せる呉奇隆さんの体さばきとか、画面を編集する人のテクニックとか、やっぱり「お見事!」です

が、内功を動かしたためか(それじゃ令孤冲だって(^▽^;)
無理に無理を重ねたのを堪えていたためか、そこで若寒が倒れてしまい、老夫婦の家に担ぎ込まれ、そのまま2人、この奇妙な老夫婦のお客になることになります。

折角のお客さんだから、食事を――と言ったとたんに、料理の仕方をころりと忘れてしまったというお婆さんに代わり、剣萍が料理をするんですが、粉をこねている剣萍の後ろからそっと寄り添って、手を添えている若寒の表情が、少し寂しげだけれど穏やかで、
2人とも本当に幸せそうで、本当に良かったねえと、しみじみ思ってしまいました。
楊龍カップルとか、珠児と大臧君とか、十一郎と璧君の時は、ここまで思ったこと、ないのになぁ……。

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あんたたち、結婚しなきゃねと、何かと口にする2人。

そうして、夫妻の昔話を聞いたりと、和やかな時を過ごす4人でしたが、老夫婦が気を利かせて席をはずし、若い二人が自分たちの世界に浸った、その時を狙いすましたように、近藤からの追っ手の3人のくの一が現れます。
で、こういう場合、普通は人質にされるのは女性の方ですが、これは剣萍が主人公なので、刀を突きつけられるのは若寒の方(^_^;)

が、またまたそこに現れた老夫婦、剣萍には白い布(と云うか、ちょっと新体操のリボンのような)を武器として、若寒には剣を渡し、2人の危機を救います。
その上、
「剣人合一」
「違うでしょ。人剣合一ですよ」
戦っている2人にアドバイス。ホント、ただモノじゃないな (~_~;)

が、老夫妻、背後をくの一の1人につかれて負傷、老人の大技(「乾坤大揶移(けんこんだいない)」と叫んでたよ―な気がする(^▽^;)で3人を追い払いますが、夫妻も致命傷を負ってしまっておりました。

自分たちはもう十分すぎるほど生きた。子供や孫が先立つのを見送り、友人知人も、とうに塵に帰した。ここで死ねるのは、むしろ喜び。ましてや、往年の英雄の名を辱めず、それにふさわし最期を迎えられるのだから。
穏やかに語る老夫妻。夫人の方は、百年前に神医が作ったという、死者さえよみがえらせるという秘薬を、自分たちにはもう必要のないものだからと2人に与え、老人の方は、2人の手をしっかりと結び合わせ、
「人は死ぬものじゃ。が、愛情は断ち切ることはできん」
運命に負けず、必ず添い遂げるように。自分たちの物語を越えて生きて行くようにと言い置いて、息を引き取ります。

で、この老夫婦なんですが、恋愛には理解があるし、若寒が自分はそれほど長く生きられないと言った時に、旦那さんの方が、大丈夫、大丈夫と、儂も若い時に毒に中って、半月か10日しか生きられんと言われたが、この通り、この年齢まで元気よと励ましたり、
旦那さんが隻腕だったり(ないの、左腕ですが)、奥さんの方が年上だったり、
奥さんには若いころ、名前がなかったり、
2人が結ばれるには波乱万丈で、奥さんは度々旦那さんの前から姿を消したり、旦那さんはしょっちゅう奥さんを悩ませたり、そうして、旦那さんの武芸は、奥さんから習ったものだったり――って、なんだか、楊過と小龍女が終南山に帰らずに市井に紛れて暮らしたら、こんな風になったんじゃないかと想像したのを、ドラマ用に更にアレンジした、ような印象を受けました。(お爺さんの姓は柳だし)
もっとも、これはあくまでも私が受けた印象であって、実際には、この2人にあてはまる武芸者、他にいるかのもしれませんけど。

とにかくトボけてるんだけど、非常に味のあるジイ様バア様で、大好きなエピソードの一つです。

と云うのは兎も角も、夫妻を葬った後、剣萍に勧められて薬瓶を開ける若寒ですが、百年の星霜の内に、薬は塵か土くれに似たものに変質――と、2人の目には見えたんでしょう。
それでも、お婆さんの思いやりだからと、薬を瓶に中に戻す若寒。

老いるという事について、2人の間の信頼について、それぞれに深く想うところのあった出会いと別れだったようです。

一方、大理寺で陸鼎文を無極を前にした玉龍、陸鼎文の冤罪は東洋人の近藤忠治の謀略であり、曹佑祥とはかかわりがないと言い渡します。
さらに、曹佑祥が誠王の位牌を祀っていたことについては、今まで無極以外にそれを見たものがいなかったからと、無極と雪子との共謀に仕立て――

というところで25集へ。


侠女闖天関 第24集







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Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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