侠女闖天関 第18集(20集ヴァージョン)

17集終了時、武媽は剣萍の元を去ったと書きましたが、もう1シーン見せてくれるようで……

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曹佑祥によって正体を暴かれた武媽、追って出た剣萍に当時のいきさつを話します。

それによると武媽――実は東洋人の武士で武原夢之助(って、こういうドラマとしては非常に珍しく、まともに日本人な名前だよね)。
主君である豊臣秀吉の命令で誠王に協力。誠王に命じられるまま、密かに陸鼎文夫妻の死穴を点穴します。
が、それに対する誠王の報酬は、夢之助を毒殺しようとすること。
「狡兎死すれば走狗煮られるか」
密かに傷つけた親指から毒血を絞り出した夢之助、敢然と誠王の前を去り、今度は陸夫妻を救おうとしますが、臨月でもあり、これまでの戦いで消耗していた夫人の杜慧心は、剣萍を産むと同時にはかなくなってしまった――と云う次第。
(しかし……盛られた毒を絞り出すというのも、結構当たり前にやるんですな)

以上の理由で、自分は母を害した人間。この場で仇を討てと迫る武媽に、そんなことはできないと、ついには小児のように泣き出してしまう剣萍。
その剣萍を不甲斐ないと攻めたて、何とか怒りを引き出そうとして、それならこの手で殺してやると、ついには剣萍の首を締め上げる武媽でしたが、

「武媽になら殺されたっていいよ」
「なんだと!?」
「武媽に恨みなんてない。あるのは愛だけだもの」

真の侠者は、危難の中で人を助ける勇気とともに、仁慈の心を持ち合わせ、他者の苦痛に対する思いやりを持っているもの。
亡くなった母は、真の女侠だった。私も母のようでありたい。
母は、本当に疲労と出産のために消耗して亡くなったので、仇討などは望んでいないはずだ。
言う剣萍に、
「本当に……成長したな」
しみじみと云った武媽、もう、陸家に留まることはできないが、いずれまた会おうと、莞爾として去ってゆきます。

こうして、剣萍とは切なくも爽やかに別れた武媽でしたが、何と、その武媽の後を追いかけてきちゃったのが宋隠娘。
「わかってるよ。あの臭宦官に嵌められたんだろう?」
(で、ちょっと、私の書きやすさの都合で、先にこの武媽の方のエピソードを書いちゃいますが(^^ゞ
何くれとなく武媽の世話を焼き(武媽の感覚でいうと、まつわりつき(笑)
「ちょっと、お茶を買ってくるよ」
武媽を座らせてその場を離れた――はずが、武媽が何気なく視線を向けると、宋隠娘、複数の男たちに襲われています。
「今助けるぞ!」
駆け付ける武媽。
ですが、振り返ったのは、隠娘と同じ衣装を身につけた雪子で、武媽がはっとした時には、すでに点穴の間合いで――らしくもないほどあっさり捕まっちゃいました、武媽。

んで、雪子さんが出て来ると、当然のようにもれなく登場するのが近藤忠治って、大概にこのオッサン、鬱陶しくなってるんだけどな~。
(しかし、小悪党じゃなくラスボスの格で、うっとうしがられる悪役も珍しい(笑)
でもって、武媽を相手に話すことと云ったら、『太公天書』か、その鍵を手に入れるために協力しろと言う以外にはないんですが、あの、花を活けながらってのはナニかな、後日、このドラマを日本人が見た時に、笑いを取るため――ではないだろうな、さすがに。
(私は日本人の武士ですと力いっぱい主張させてるつもりなんでしょうけどねぇ、お約束通り、微妙にハズしてます(^_^;)

でもまあ、設定としては、自分は風雅を心得ているつもりの人間の残忍性というか、そのあたりのギャップは出ているんで、悪くはないんですよね。

と云うのはともあれ、本来なら何を言っても応じるはずのない武媽に対し、近藤が取った方策は、一旦、武媽を解き放ち、捕えて来た宋隠娘を見せつけ、彼女の顔を傷つけると脅しをかけることでした。
流石忍者の頭領。やり方が実に穢い。

という頃――なんですが、この20集ヴァージョン、ここからの重要なシーンがバッサリとカットされておりまして、そのせいで、なんだって曹佑祥に命じられて武媽を追って出たはずの水若寒が、魂の抜けきった顔で曹佑祥と一緒にいるのかと、大変に疑問の思ったものですが、この間に何があったかと云うと……

後から内容を確認するつもりで、チラ見しただけだったので、正確ではありませんが。
場所は多分、例の曹佑祥の隠れ家で、若寒と剣萍が一時的に暮らした小屋なんでしょうね。
剣萍と別れるなんて出来ませんと泣く若寒に迫って、曹佑祥、無理やりに退婚書――と云うから、現在の離婚届ですか? を書かせてしまいます。
で、ちらっと見た時には、まあ、この子ってば(呉奇隆さんに“この子”ってのもなんですが(^▽^;)まだ義父の桎梏から逃れられていないのかと、歯痒く思ったものですが、あの、何話か前の「十八年、手元で育てた我が息子だ」という曹佑祥の台詞を聞いてればねぇ。義理堅い上に、あの環境の割には、実にマトモに育っちゃった若寒では、ひとたまりもありませんわ。

そうして、望みの一切を失い、まさに生ける屍のようになった若寒を、さらに、曹佑祥、殺害しようと襲い掛かります。
自分はもう長くは生きないのに、何をそう急ぐのかという若寒に、ならばこそ、現世の苦しみから救ってやろうと嘯く曹佑祥。十八年前、幼かった彼を救った理由を、自分に似ていたからだがと語り始めます。
が、これが、かなり恐ろしい話で――
彼には弟があったんですが、博打好きの父親に菜人として売られてしまい、曹佑祥が助けようとしたけれど駄目だった――という事は、金持ちの食材にされてしまったという事なんですよね。
(う~ん。これは、水滸伝の人肉饅頭より恐ろしいしショッキングだ (・・;)
で、目の前で弟を殺され、自分は川辺まで逃げた曹佑祥、頭に傷を負い、川に落ちたのを、当時はまだ小皇子だった誠王に助けられたと。
そうして自分は誠王の忠臣となったのに、同じような状況で救い上げた若寒は、剣萍と遇ってから、命令の実行にためらいを見せるようになり、やがて面従腹背するようになった――と、つまりは曹佑祥、若寒の背信を責めているわけでしょうが、それ、なんか違うし ヾ(--;)

「何が同じなものか。あなたは怨みだけを生きがいにしてきた」
自分は愛を糧にいきていると若寒が言うように、曹佑祥の場合、幼馴染で主君である誠王の大切な人であった容妃を皇帝に奪われ、それを不服とした誠王が謀反を起こして討たれ――という、いわば、心の聖域を破壊されたところから出発しているのに対し、若寒の場合、殺手としての暗黒の生の中に、ようやく剣萍と云う光を見出し、それを頼りに、陽の射す方向へ歩き始めた、いわば一方の出発点がもう一方の終着点――と云うのとは、ちょっと違うかな。
兎に角、義理やら恩やら全部取っ払ってしまえば、価値観その他、相容れるべくもない2人、でもあったわけです。

ともあれ、若寒を始末し、『太公天書』を手に入れたのちは、病んだこの世の方向を変え、腐った人心を正してやる。嘯く曹佑祥に、そんなことが出来るはずがないと言う若寒。
「あなたも、あなたの弟を殺したという金持ちと同じだ。誰よりも病んで、誰よりも腐っている。そんな人間にこの世を正す資格などあるものか」
「黙れ!」
若寒の言葉に憤怒の形相になって襲い掛かる曹佑祥。
「あの世で、あなたの弟を探し出し、兄に何が出来るか、一緒に見ていてやる」
なおも言う若寒。

そうして――

若寒の涙ながらの退婚書と、傍らに置かれた玉璧を見て、剣萍が追ってきた時には、若寒は、まだ、かろうじて命を保っていましたが、

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「すぐ医者へ連れて行くから」
それまで頑張ってと、剣萍が若寒を背負って歩き出した、その手を一瞬固く握りしめると、微かに笑みさえ浮かべたまま、息を引き取ってしまいます。

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余りのことに呆然として、ただ涙を流す剣萍。

……って、こちらも、あまりのことに呆然――と云うか、思わず「嘘だろー!?」と叫びましたって。
重傷負っても、剣萍が間に合ったんだから、内功治療で助かると――普通は思いますよね?
それが、よもやまさか、こういう展開になろうとは(・・;)
(でもまだ、OPのネタバレ映像には、若寒の登場シーンで放映されてない部分があるから)

そうして、
「大丈夫だ、剣萍。これがあれば、経脈を断たれていても助けられる」
急を聞いた玉龍が霊薬を持って駆け付け、
若寒の亡骸を目にしてはいられなかったのでしょう、離れたところで呆然と座り込んでいた剣萍が、玉龍の言葉に我を取り戻し、元の場所に駆け戻った時には、若寒の姿は、その場から消え失せておりました。
あれが、一場の悪夢ではなかった証に、彼の愛用した玉笛だけをそこに残して。

衝撃の余り昏倒する剣萍。
意識を取り戻し、若寒の形見となってしまった玉璧に頬を寄せてすすり泣き、今度は彼女の方が魂の抜け殻に――なってしまったかに思えたのですが、さすがヒロインというべきか、意外に強かったですねぇ。

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川の流れを見ながら、ずっと付き添っていた玉龍に、以前の自分とは違う、若寒の後を追ったりはしないから安心してと云う剣萍。これまでの玉龍の献身に礼さえ言い、
(で、照れてる玉龍が、ちょっと可愛かったり)
「激しく燃える炎は、すぐに燃え尽きて灰になってしまう。細い川の流れは、いつまでも続く」
思えば、若寒との恋は、激しい炎のようだった。自分は、この川の流れのように、細く長く、平穏な暮らしを求めるべきなのだろう。
「そういえば、私を娶るという話になっていたよね」
「若寒が死んだばかりだ。日延べをするよ」
「でも……一生、彼を忘れられなかったらどうしよう?」
「いいよ。その時は一緒に彼の思い出話をしよう。彼は――私にとっても友だった」
無理に忘れなくていい。若寒を愛している、その想いごと嫁に来い。そうまで言ってくれる玉龍に、剣萍、身をゆだねる決意をします。
いやぁ、つくづく良い男だ。

こうして、剣萍との婚儀が決まったことを玉龍から聞いた曹佑祥、自分は丁度その時には、練功の最後の仕上げにかかり、一室に閉じこもるので、婚儀には参加できない。
そうして、その最後の仕上げの時が最も危険な時でもあり、練功に失敗すれば、そこが自分の葬送の地となる。だから――と、玉龍に天書の鍵を渡します。
これが、どういう結果と相成りますやら。

という事で次回、剣萍と玉龍の婚礼と相成りますが……

あ~。何か、書くのしんどかった~(~_~;)



侠女闖天関 第18集


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コメント

>それまで頑張ってと、剣萍が若寒を背負って歩き出した、その手を一瞬固く握りしめると、微かに笑みさえ浮かべたまま、息を引き取ってしまいます。

ここまで読んで、思わず
えぇぇぇ~っ、うっそ~!?Σ(゚Д゚ノ)ノ
と叫んでしまいました。
まさか、亡くなるなんて、そんな展開があるなんて!

>でもまだ、OPのネタバレ映像には、若寒の登場シーンで放映されてない部分があるから

だ、大丈夫なんですね?
あぁ、よかった・・・。

ふく*たま さんへ

> ここまで読んで、思わず
> えぇぇぇ~っ、うっそ~!?Σ(゚Д゚ノ)ノ
> と叫んでしまいました。
> まさか、亡くなるなんて、そんな展開があるなんて!

でしょー!
叫びますよねぇ。
最終回ならまだしも、大きな山場を前に、ですもの。
いやぁ。本当に驚きました。

> だ、大丈夫なんですね?
> あぁ、よかった・・・。

はい。
意外に早く復活します。

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