新・笑傲江湖 第13集~第14集

ついこの間始まったばかりと思っていた『新・笑傲江湖』。早くも~~これ、多分3分の1くらいの地点ですよね。
で、ここまで見て来て漠然と思ったのは、多分製作者側がやろうとしたのは、冲さんと林ちゃんを中心にした愛憎劇――か、冲さんと東方不敗がラヴい話か、兎も角情愛がらみのあれこれ。ってことで、アクションの方は、CG使って派手に見せておけばいいやって感じで、お座なり――とまで言ってしまうと語弊があるんですが、心理描写の丹念さに比べると、かなり力が抜けてる気がします。
なので、これまで、ずっとアクションの方にも力を入れてある作品を見て来たので、些かならず、物足りない感じ。
まあ、そういうドラマなら、そういうドラマとして見るまでですが。

さて。

独孤九剣伝授


折角再会できたというのに、何やら沈んだ様子の妹、儀琳(ぎりん)が気になった東方不敗(とうほう・ふはい)、相弟子の尼僧に話を聞き、それが衡山以降だと知って、原因は令孤冲(れいこ・ちゅう)にあると、つぴーんと来るあたり、さすが実の姉――と云うより、こちらも冲さんに恋してますからねぇ。

で、姉としては、妹を好きな男に逢わせてやろうと――考えるだけでも、すでに常識から脱線してるでしょ。なんせ妹、髪は伸ばしてるし、言動もそうは見えないけど、一応は尼さんなんだし(^_^;)
これがまだ不戒和尚(原作の方での儀琳ちゃんのお父ちゃん)なら、常識の方がお近づきになるのを怖がって、遠くの塀の後ろから、恐る恐る様子を伺ってるような人ですから?
何をやったって、不戒和尚だからで済んじゃうわけですが。

それでもって、こういうことに日月神教の配下を使うわけには行きませんから、お取り持ちと云うか、お使い役に選ばれたのが田伯光(でん・はくこう)。
可哀想に、例によっての美女という名のお花を摘みに、それもどうやら、ターゲットは皇帝のお妃の一人だったらしいんですが、そのお妃と入れ替わっていた東方不敗に捕まって、言うこと聞かなきゃ宦官にしちゃうぞと脅されて、死穴を点穴された上、毒を飲まされ、崋山へとお使いに送り出されます。
しかも、手枷足枷、自分ではずせと放置されたわけだから~~あれは、儀琳ちゃんに手を出そうとしたお仕置きだったのか、単に遊ばれただけだったのか……(~_~;)

という頃、次の試験のためにと修練に打ち込もうとする令孤冲でしたが、その武術の尽くがすでに破られているとあって、どうにも集中できません。
その迷いが吹っ切れないうちに、師父と師娘を迎えてしまいます。

で、師父が言うには、田伯光が、今度は洛陽で悪さをしていると。
それを聞いた冲さん、師父と師娘の手を煩わせるのも何なので、自分が退治に行きたいが、なんせ面壁の身――岳不羣(がく・ふぐん)のことだから、弟子がこう言い出すのも計算のうちだったかもしれませんな。
それなら、功を持って罪を贖わせてやってもいいが、その前にまず試験と、師娘と立ち会わせます。
が、こういう肝心な時にも冲さん、まだ迷ったままなので、師娘の技を受けるのに、あの技もダメだ、この技も破られていると、つい考えてしまって動きが精彩を欠く――どころか、完全に止まってます。実際に敵と戦ってたら、確実に死ぬよ、あなた。

で、しっかり気を入れて戦いなさいと、剣を叩き落とした上で、師娘が繰り出した鋭い一剣。
ここで、咄嗟に壁面で見おぼえた技が出てしまったところが冲さんの不運。
師娘の剣を差し出した鞘に納め、そのまま次の技に繋げたところで、
「何をしているか、この馬鹿者!」
岳不羣が怒声とともに剣を叩き落とします。

つい……

実は25年前、崋山派内部で、剣技の習得を主流とする剣術派と、気の錬成を主流とする気功派との間に、血で血を洗う争いが起こり、結果として気功派が勝ちを収め、生き残った剣術派は崋山から姿を消した、という裏歴史があったんですな。
それで、冲さんの使った技は、その剣術派の技だった、ということで、
「そのまま修業をすれば、3年もたたないうちに、剣の技が気を凌駕するぞ」
と、岳不羣は怒るわけですが、普通で考えたら、それのどこが悪いんだ? って感じですが。
野心やらなにやら、腹と胸に一杯ため込んでるくせに、そういう決まり事からは一歩も外へ出ない生き方をしてるわけなんだな、このオッサンは。
(だから、風太師叔に罵倒されるわけだ)

ともあれ、最初の十年は剣の技の方が優るだろうが、二十年、三十年と修行を続ければ、気の方が剣を越える。気を高めれば木の葉でも人を殺せる。と、解いた岳不羣、
実は今日は、令孤冲に紫霞功を授けて、田伯光を退治に行かせる心づもりだった。が、今の状態では、それはできない。邪道な技は忘れて、残る期間は気功の鍛錬に集中するようにと言い置いて下山します。

なるほどと師父の言葉に納得した冲さん、こういうあたりは郭清並みの単純さですが、早速修業に入ります。が、師父と師娘が田伯光を退治に崋山から降りるのを待ち受けていたように――と云うか、実際に待ち受けていたわけですが、
「おーい。令孤冲。出て来いよ!」
酒瓶2つ抱えた当人が、やってきてしまいます。
あっちこっちで悪さをしまくってたの、師父と師娘を引っ張り出すためだったためだったわけですね。

酒には目がない上に、長安の謫仙楼の銘酒と聞いて大喜びの冲さん。で、ここの冲さんは、李亜鵬ほどには盛大に酒をこぼしませんな(笑)

ですが、ほどほどに酒を酌み交わしたところで、師父に言われたとおりに正邪の区別は付けなければと、酒瓶を打ち割った令孤冲、儀琳に逢うために山を下りてほしいという田兄ィの頼みを断固拒否。
田兄ィの快刀三十手を受けられるかどうかで賭けを始めますが、賭けに負けても「俺は下山するとは言ってない」と、断固拒否。
(つか、寝っ転がっちゃうんだから、もはや駄々こね?)
下山してくれって
疲れたからもう休むとか、無茶を言っては、洞窟に入って、壁に刻まれた各派の絶技を速習、出て行って田兄ィに挑戦して、負けてはまた――を、原作と李亜鵬版では結構何度も繰り返してたんですが、こちらでは、あっさり切り上げちゃいましたね。

そうして、冲さんが洞窟へ入る度に新しい技を身につけて来るのは、中に各派の達人がいるのではないかと疑った田兄ィ、それでも、崋山派は“清”の字のつく世代は死に絶えたはずだ――と口にした途端、疾風のごとく現れて、田兄ィを点穴した白髪白鬚の老人が、その“清”の世代の唯一の生き残り。
かつては独孤九剣の使い手として江湖にその名を轟かせた風清揚(ふう・せいよう)太師叔です。
(しかし、本っ当、比べちゃいかんと思うんですが、于爺の風太師叔はメッチャ恰好良かったなぁ)

んで、ここはそのまま、前のレビューの文書を転用しても差し支えのない展開で(笑)
岳不羣の弟子は出来が悪いと呆れ顔の風太師叔、その場で技をあわせて自在に流れるように使うことを伝授。
それでも田伯光に剣を飛ばされ、押さえ込まれた冷狐冲に、
「『金玉満堂』は剣でないと使えんのか」
ハタと気づき、剣を剣訣に代えて田兄ィを点穴する冷狐冲。

で、バッタリ倒れた田兄ィをその場に残し、冲さんを洞窟にいざなった風太師叔、独孤九剣の3手を伝授するのですが――
こう、両方比べてみると、李亜鵬版の、太師叔が冲さんの帯を持って振り回しながら伝授するというやり方、実に要領が良かったなぁと思います。
つか、こちらの版の、言葉で説明するやり方の方が原作通りなんですが、悪いと思いつつ、見てて欠伸が出てきちゃいました。
(時間も時間だし、疲れてもいたし(^_^;)

ともあれ、おかげで勝ちを収めた冲さん、言われたとおり、太師叔のことは一切口外しないと田兄ィに誓わせたうえで下山させ、改めて独孤九剣の伝授を乞います。
冲さんの気性を気に入った太師叔も、それを快諾。これで独孤九剣が絶えずに済むと喜びます。

で、ここからがドラマオリジナル。
冲さんに合わせてやろうと儀琳ちゃんを連れ出したものの、理由を聞いた儀琳ちゃんに、私は出家の身だし、令孤兄さんには小師妹がいますと帰られてしまい、田兄ィには、任務失敗したから、他の人にしてと断られてしまった東方不敗、
そういえば、師父から面壁の罰を喰らったら、酒と鶏を差し入れに来てくれと言われていたなと思い出し――思い出すの遅いって ヾ(^▽^;)

そうして軽功を使って崋山を登っている東方不敗に目を付けたのが、冲児寝ちゃったし、自分は気晴らしに散歩でもしてこようかと、外へ出た風太師叔。
で、ここはこのドラマとしては珍しく、武侠ドラマのお約束、ご挨拶代りの立ち合いとなるのですが――東方不敗が独孤求敗の弟子で、風太師叔がその独孤求敗の編み出した独孤九剣の伝承者なら、2人は武芸の同門で、戦って見たら「おやぁ?」となりそうなものですが、そういうのはないんですね。
取り敢えず、内功だけの勝負だったから、わからなかった、ということにしておけばいいのかな(笑)

と云うのはともかく、東方不敗がほどほどのところで勝負を切り上げたがったのと、令孤冲が、これは俺の友人ですと言ったおかげで、事態は何とか無事におさまり、約束通りの差し入れを喜ぶ冲さんでしたが、東方不敗が儀琳ちゃんの実の兄と名乗り、妹に会うために下山してくれと言ったことから、
「絶対下山はしない」
面壁が終わるまで待つか、死体にするか、どっちかにしろと、これも一種の駄々こねですかな。
んで、考えたら、点穴してお持ち帰りするという選択肢もあるみたいですが、
(なんせ、鶴に乗って飛べるほど、冲さん軽いし?)
それには、どちらも気がつかないみたいですね(笑)

で、冲さんがその気ならと、彼の寝台に横になった東方不敗、
「お前が下山する気になるまで、ここで寝る。お前は地面で寝ろ」
宣言して、そのまま眠っちゃったわけですが……
多分そうなるだろうなぁと思ったら、案の定。目が醒めたら、冲さんが隣で寝ておりました。
完全に男だと思い込んでるからね~。
……
んで、男と一緒に寝るくらいなら凍死した方がましだと、掛布団を取り上げて移動した東方不敗でしたが、再び目覚めると、すぐそばで火が焚かれており、
「お前が火を焚いてくれたのか?」
「命の恩人を凍死させるわけには行かないからな」
こういうところが、冲さんの人に好かれるところなんでしょうね。

そうして、剣の練習を始める冲さんを見ていた東方不敗、その技は、相手が強くなればなるほど威力を発揮するようだと解説。
(てことは、独孤求敗、東方不敗には独孤九剣は伝授しなかったのか)
冲さんの頼みを受けて、稽古相手を務めます。
で、このあたり、ツンデレと云うのかな? な東方不敗が意外に可愛かったり、あっという間に経過する時間を、見る見る短くなる蝋燭で表してるのが上手いなと思えるので、余計に、こことか、冲さんと田兄ィの立ち合いとか、時間が短いのが非情に惜しい!!

それと、このあたり、李亜鵬版の1話分を2話ぐらいかけてじっくりやってるんですよね。
これはそのうちどこかで、それも、気に入っているエピソードが、端折られそうな気がします(^▽^;)

と云うところで、以下次週。


スポンサーサイト

テーマ : テレビドラマ - ジャンル : テレビ・ラジオ

コメント

こんにちは。

自分で調べないまま質問なのですが・・・。
田伯光さんは、沖さんより年上なのでしょうね?
同い年ってことは無いですよね。(沖さんより腕が上だし、結婚の件もあるし)
でも俳優さんだけ見ていたら
若者同士なので・・・。

今週は、小師妹の話の進展がなかったので
残念です。


みどり さんへ

ようこそ(^^)

田兄ィの年齢については、今、ちょっと原作を見てみたんですが、特に記述はありません。
が、悪名ですが、名前も売れてますしね。おそらく、冲さんよりは年上だと思います。

> でも俳優さんだけ見ていたら
> 若者同士なので・・・。

そう。うっかりしてると、冲さんの方が年上に見えたりしますものね。
ちなみに、よく引き合いに出される李亜鵬版では、もう少し年配の、
なかなか味のある役者さんが演じて見えました。

> 今週は、小師妹の話の進展がなかったので
> 残念です。

小師妹と林ちゃんについては、来週あたりから、
お家(崋山派)の方が、それどころじゃなくなってきますからねぇ。
まあ、徐々には進んでゆきますので、長い目で見てやってください。

>これまで、ずっとアクションの方にも力を入れてある作品を見て来たので、些かならず、物足りない感じ。

同感です。一応、武侠ドラマと銘打っているからには、それらしいアクションシーンを期待しますよね。
でも、このドラマでは無理っぽいですねぇ(^▽^;)

>で、姉としては、妹を好きな男に逢わせてやろうと――考えるだけでも、すでに常識から脱線してるでしょ。

意外に、東方不敗も若い頃から修行三昧で世の中の常識には疎い、とか?
それとも、このドラマの恒山派というのが、ミッションスクールのようなものだから、とか?

>ここで、咄嗟に壁面で見おぼえた技が出てしまったところが冲さんの不運。

いつも思いますが、見ただけの技が出来てしまうってすごいですよね。
これも素質なんでしょうかね。

>岳不羣は怒るわけですが、普通で考えたら、それのどこが悪いんだ? って感じですが。

内功と剣術と両方修練すれば、最強でしょうにねぇ。

>(しかし、本っ当、比べちゃいかんと思うんですが、于爺の風太師叔はメッチャ恰好良かったなぁ)

カッコよかったですねぇ~~!
比べられるのはリメイク版の宿命ですから、仕方ないですし、本人もある程度覚悟の上で演じてらっしゃるでしょうけど、于爺と比べられるのも不運ですよねぇ(^^;)

>東方不敗が独孤求敗の弟子で、風太師叔がその独孤求敗の編 み出した独孤九剣の伝承者なら、2人は武芸の同門で、戦って見たら「おやぁ?」となりそうなものですが、そういうのはないんですね。

私も、気づいてもよさそうだよなぁ、と思いました。
今までの武侠ドラマだと気づいてたと思うんですが…この辺に原作改変の皺寄せがきているのかな?(^▽^;)

>で、考えたら、点穴してお持ち帰りするという選択肢もあるみたいですが、

あっ、ホントだ!そういう手がありましたね(爆)

>それと、このあたり、李亜鵬版の1話分を2話ぐらいかけてじっくりやってるんですよね。

そうそう、話の進み方がゆっくりめですよね。
これからどんな展開になるんでしょ。
今のところ、それなりに楽しんでみてますが(笑)

ふく*たま さんへ

> 同感です。一応、武侠ドラマと銘打っているからには、それらしいアクションシーンを期待しますよね。
> でも、このドラマでは無理っぽいですねぇ(^▽^;)

残念ですね。
私は、『新白髪魔女伝』でフラストレーションの解消が出来ますが……

> 意外に、東方不敗も若い頃から修行三昧で世の中の常識には疎い、とか?
> それとも、このドラマの恒山派というのが、ミッションスクールのようなものだから、とか?

ミッションスクール説に一票。かな(笑)
ここの雰囲気では、若い尼さんたちは、世俗と縁が切れていない、
と思ったかもしれませんね。

> いつも思いますが、見ただけの技が出来てしまうってすごいですよね。

全くですね。
咄嗟となると、苦労して身につけたはずの技だって出てこなくなるのが普通でしょうに。

> 内功と剣術と両方修練すれば、最強でしょうにねぇ。

ですよね。
と云うか、他の流派では、それが普通でしょうに。

> 比べられるのはリメイク版の宿命ですから、仕方ないですし、本人もある程度覚悟の上で演じてらっしゃるでしょうけど、于爺と比べられるのも不運ですよねぇ(^^;)

ですねぇ。
ご本人は、自分独自の風清揚をと思って、演じておられるのかもしれませんが。

> 私も、気づいてもよさそうだよなぁ、と思いました。
> 今までの武侠ドラマだと気づいてたと思うんですが…この辺に原作改変の皺寄せがきているのかな?(^▽^;)

書いておられましたものね。
これでは、独孤求敗を東方不敗の師にした意味がほとんど無い。
と云うか、本当に思い付きで、独孤求敗の名前を持ってきたんですねぇ。
折角だから、もう一ひねりすれば、面白いことになったかもしれないのに。
勿体ないですね(^_^;)

> そうそう、話の進み方がゆっくりめですよね。

こんなにゆっくりで大丈夫だろうか、とも思うんですが、
途中でアップテンポするんでしょうね。

> これからどんな展開になるんでしょ。

取り敢えずは、原作の流れに沿ってゆくようですが、
チラ見した感じでは、とんでもない改変もチラホラと(^^;

> 今のところ、それなりに楽しんでみてますが(笑)

はい。同じくです。
東方姑娘エピソードとか、それなりに面白いですし。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)