笑傲江湖 第25話、第26話

今回の分は、原作とエピソードの順番が入れ替わってるのね。
まあ、話の流れからすれば、こっちの方が自然かなとも思えたんですが、
そうなると、ちょっと齟齬(そご)のある展開も……
まあ、いいか。他人のやることだし(笑)

さて。



獏大先生に逢った令狐冲、先生からこれまでの経緯――
盈盈が令狐冲の命を助けてもらうために、少林寺へ十年間、幽閉の身になったこと。
それを助け出そうと、この半月で百人あまりの邪派の人間が少林寺へ潜入しようとして捕らえられたこと。
それでは埒が明かないと見た邪派の面々が、集団で少林寺に乗り込もうと決め、来月の15日に五覇岡で集会を開くことを教えます。
そうして、この事態を上手く収拾するためにも、この一党の盟主になるように令狐冲に勧めるのですが、
先生、令狐冲のことをすっかりお気に召したようですが「稀に見る賢い豪傑」って……
か……賢いかなぁ(^▽^;)

で、令狐冲、獏大先生に用意してもらった馬を飛ばして、五覇岡へ急ぎます。

その五覇崗では、盟主の地位争いの真っ最中ですが、名乗りを上げてるのが桃谷六仙ですからね、緊迫のしようもありません。
それでも――というか、それだから、石を投げる奴もいて、
「誰だ!?」
「お前の親父だよ」
(こういう親父だとかジイ様だとか言うのって、中国の喧嘩の場合の常套なのかな?)
で、そこから、アニキの親父だったら、俺たちの親父だ。似てるかどうか、顔を見てやろう。ってことになりまして、親父だなんて名乗ったお兄ィさん、六仙につかまって、ぶん回されることとなりました。
(腕は立つんだもんなぁ、六仙(^_^;)

と、そこへ飛び込んできた令狐冲、六仙の方が男前だとおだて上げて、その場を丸く治めます。
「おっ母は、俺たちをブサイクだと言ってたけど、間違ってたんだなぁ」
「令狐冲は、いい奴だ」
……って、あのな(^▽^;)
まあ、世の中は誤解と曲解で成り立っておると、某友人も言っておったしなぁ。
当人たちが幸せなら、それでいいか。

というところへ、いきなり斬りかかって来た相手がいて、それが老頭子で、令狐冲はビックリ。
と、令狐冲を殺せば聖姑から褒美が出ると老頭子。
聖姑は令狐冲に惚れてるんじゃないのかと、驚く六仙の~ええと、何番目だっけ? に
「聖姑さまの側にいれば、誰も令狐冲には手が出せん。聖姑さまは、令狐冲を側から離したくないんだと」
…………お~い。全部バレてますよ、盈盈ちゃ~ん(^▽^;)

で、まあ、そこは老獪(ろうかい)な老頭子、儂はこのように令狐冲に斬りかかって討ち果たせなかった上に、手加減までしてもらった。
令狐冲を殺す気がないわけではないが、令狐冲が強すぎるんだと、一応聖姑向けの口実を作り上げて見せ、
(顔と姿の美しさでは、六仙が一番だがと持ち上げた上で……って面白がって言ってるな、このおっさまも(笑)
少林寺へ聖姑を迎えに行くための一党なのだから、盟主には令狐冲が相応しかろうと、彼を盟主の座につけます。

そうして、鳴り物つきで賑やかに少林寺へ向かう途中――
ロバに乗ってポクポクとやってきたのは――冲虚道長!
(この方、原作ではここが初登場なので、正体が知れたところで冷狐冲も読者も驚くんですが)
(先週の回でもう、登場しちゃってるので、名乗られて驚いてるの、冷狐冲だけという……間の抜けた展開だわ(^▽^;)

楽隊に怯えたロバが道をふさぎまして、
無理にどかせようとした一党の一人を令狐冲が止めたことから、道長と令狐冲、手合わせをすることになります。

道長の操る、猛烈な勢いで回転する剣に当惑する令狐冲ですが、
技に方がある以上、必ず破綻もあるという風太師叔の言葉を思い出し、回転する剣の軌跡の中心に思い切って剣を突き入れ、技を破ります。

剣の腕ばかりか度胸も見識も並外れていると、すっかり令狐冲を気に入った様子の冲虚道長、
(男らしさも風格も備わってるって、ここまでベタ褒めするかい、普通? (^▽^;)
(てか、並外れた見識を持ってたら、多分、剣を交えた時点で、相手が武当派の掌門だって気付いてますって)

令狐冲を林に誘い、彼が偶然身につけてしまった吸星大法は害をもたらすから、この先は修行をやめるようにとアドバイス(いい人です)
盈盈が半月も前に少林寺から去ったことを伝えます。
(そういえば、この人が盈盈ちゃんを放すようにと、方証大師にアドバイスしたんでしたっけ)

が、盈盈が姿を見せず、それを実際に証明する方法がない以上、現在率いてきた面々はそれを信用しないだろう。このまま彼らを少林寺へつれて行くしかないが、その代わり少林寺のものは、草一本傷つけさせないと約束する令狐冲。

その彼に冲虚道長、古来から英雄で女のために身を誤った者は多い。これ以上、盈盈とかかわりを持たないようにと解きますが、
令狐冲、聖姑に助けられた命。彼女のために使えれば本望と、きっぱりと言い切ります。

冲虚道長、いい人なんだけど、莫大先生に一歩及ばないと思うのは、こういうところです。
その点、邪派の女だけれど聖姑の令狐冲を思う心は純情そのものと、ちゃんと認めてる莫大先生、正真正銘の粋人ですわ。

と、そのころ――
多分少林寺へ向けてでしょう、馬を飛ばしていた盈盈、
途中、食堂に立ち寄りますが、お客たち、力一杯胡散臭いなぁ……と思ったら、中にいる奴全員刺客(お運びのオバさんまで(^_^;)
なので、盈盈ちゃん、派手な大立ち回りを繰り広げることとなります。

それにしても、このドラマ、盈盈ちゃんの戦うシーンの多いこと。しかも、めっぽう強いし。
途中、途中、飛び上がって扉を蹴り飛ばして閉めたシーンがあって、その扉で、入ろうとしていた刺客の数人が跳ね飛ばされたのには、思わず上手い!
(そのうち、SSのどこかで使ってやろうっと(^w^)

ですが、多勢に無勢で盈盈ちゃん危うし――と言うところに、あの柄頭に日月をあしらった剣が飛んできて、向門天の兄貴登場。
(しかも、圧倒的に強いし)
それにしても、つくづく……渋めの男前だわ、この人。
メイクのせいもあるけど、これが“あの”金輪国師と同じ人とはねぇ……。

と言うところへ、さらに任我行まで登場なんですが――
殆ど、人型の自然災害ですな、この人は。
しかし、吸星大法というのは、触れた相手の内力を吸い取る技で、プチブラックホールを作り出して空気から人間から、吸い寄せる技ではなかったはず……
(というか、『犬夜叉』の弥勒サマの風穴をヒントにしてないか、このシーン?)

かくして、漸く十二年ぶりの父娘再会がなりまして、
「人は、生きる理由があれば逆境にあっても生きられる。お前が儂の生きる理由じゃ」
盈盈に向かって云う任我行は、すっかりお父さんの顔で、
思わず、うるっとしちゃう向門天の兄貴なんてのも、なかなか良かったのに、
このお父さんが、先には、あんな風に変わっちゃいますかぁ……

というところで、場面は変わって少林寺。
漸く到着した令狐冲一行ですが、いつの間にやら衣装が違う~じゃなくて、
何やら気配がおかしい。
と、そこへ姿を現したのは、先に着ていた藍鳳凰。
かなり前からここにいるけれど、寺は無人らしいと言います。

まずは祖千秋に手紙を持ってやらせますが、やはり無人の気配に、やむなく黄河老祖と各頭領だけを率いて寺に入ると決めた令狐冲、
寺の中のものは椅子一つ動かしてはいけないと厳命します。

そのころ、裏山かな? に避難していた少林寺足すことの正派ご一行様の元へ、一足遅れて岳不羣たちが到着。
令狐冲が一党の盟主として少林寺へ入ったと聞き、思わず「あの馬鹿」
逆に、令狐冲が盟主でよかったと冲虚道長と獏大先生。で、方証大師もそれに賛同。
令狐冲が邪派をまとめている以上、争いを避けたいと云う少林寺の意向は果たされると喜びます。
が、それに反対するのが左冷禅。
……って、この辺の分布がなかなか面白いんですが、つまりは令狐冲を嫌ったり敵視したりしてる人間は、必ず腹に一物も荷物も持ってるってコトなんですね。
そういえば、岳不羣の偽君子ぶり、しっかり冲虚道長にはバレてるしなぁ……ぼそっ

一方、少林寺が無人になっていることを確認した冷狐冲、盈盈がすでに寺から解き放たれたことを一同に話します。
が、黄河老祖たち、盈盈の行方は少林寺の僧でなければ判らないだろうと主張。僧侶の行方を捜すためと、食料調達のためにと、二百人を下山させようとしますが、
左冷禅が伏せておいた一派のために下山を阻止され、
ではと、冷狐冲が先頭に立って下山しようとしますが、これも弓隊に狙い撃ちにされ、負傷者を多数出した上で、寺へ引き返さざるをえなくなります。

争いは避けたかったのに、結果として人殺しの片棒を担いでしまったと嘆く方証大師に、
あんな連中は死んで当然と言う岳不羣。
本物の出家と偽君子の差……というか、いよいよ馬脚が現れてきたな、岳不羣。

さて、寺の方では、桃谷六仙が例によっての天真爛漫(?)振りを発揮して、揉め事を引き起こしかけますが、
「おやぁ? これは珍しい。今、ネズミが6匹、ネコをくわえて逃げていったぞ」
冷狐冲の言葉を真に受けて寺内を捜しまわり、結果、抜け道を発見します。

と、先に原作を読んでた私は思ったんですが、当人たちは盈盈ちゃんが閉じ込められてる地下室を発見したと思ったんですな。
でも……そう思ったんなら、なんだって皆で、どんどん入ってゆくの?
しかも、松明はともかくも、武器から旗まで持って。
本当に地下室だったら、中でぎゅう詰めだよ?

まあ、実際には地下室じゃなくて抜け穴だったので、全員が無事に下山。
そこで冷狐冲が一旦の解散宣言。
一同を散らしておいて、自分は盈盈の手掛かりを得るために、少林寺へ取って返します。

と、人の気配。
で、慌てて額の裏へ隠れますとが、ほどなく上がる誰何の声。
が、意外や、それに答えたのは向門天。
さらには、寺に入ってきた正派の面々の前に、任我行と、盈盈までが姿を見せます。

で~ここでの任我行の毒舌が、なかなか面白いんですが、
(特に、岳不羣に対して、言うこと、言うこと(笑)
書いてるとどこまで長くなるか判らない(メモも取ってない)ので、省略。
(でも、崋山派は、寧女侠なら知ってるが、岳なんとかさんは知らんなぁ、とか
 尊敬する人物も軽蔑する人物も3人半という任我行、口出しした余滄海に、
「お前は、お呼びじゃない。あと30年も修行すれば、軽蔑する方にいれてやってもいいが」
 いや、いや。なかなか仰いますなぁ(笑)

(でも、向門天の左盟主が君子だったら、正々堂々と勝負などするものか。とっくに正派とつるんで云々――ってのが一番きっついかもしれない(^m^)

と、そうこうするうち、話は任我行一行を下山させるかどうかになり、
方証大師たちと三番勝負を行い、負けたら少林寺に留まって十年、修行をしてもらうということになります。

で、第一戦は任我行と方証大師。
枝葉を揺るがし、石灯籠まで震撼させる重厚な戦いぶりは、互角と見えましたが~
余滄海を狙うと見せかけた任我行の作戦に引っかかり、一敗地に塗れる法証大師。
卑怯な手をという冲虚道長に、任教主は頭を使って勝ったんだという方証大師は、さすがに人柄が練れておられます。
(というか、ここで一緒になって非難したら、かえってみっともないから)

続く二回戦の、任我行VS左冷禅は、以前より威力を上げた『寒冰真気』で左冷禅の勝ち。
十二年より前に手合わせしたことがあるんですね、この二人。

そうして迎えた三回戦。
一旦は冲虚道長VS向門天かと思われたのですが~
任我行、岳の裏に隠れた冷狐冲を呼び下ろし、冲虚道長と対戦するようにと言います。
迷った末、盈盈のために道長と立ち会う決意をする冷狐冲。
ですが冲虚道長、一度立ち会って負けた以上、次も勝てる気はしない。4人で山を降りるようにと言ってくれます。

が、立ち去ろうとする冷狐冲を呼び止める岳不羣。
冲虚道長は見逃しても、自分は見逃すわけには行かない。代わりに自分が戦う――って、だったら、もっと早く声をかけなさいって。
あたしは省略しちゃってるけど、この間にもあれこれあって、冲虚道長の台詞からアンタの台詞まで、たっぷり5分以上は経過してるんだから。
という以前に、なんか、うすらみっともない男だな~と感じてしまったのは、私だけ?
(自分の妻である師娘の、冷狐冲への想いも無にしてるしサ)

さて。そのうすら~じゃない、岳不羣。戦う以上は師匠も弟子もない。殺すか殺されるか、命を懸けよなんぞと、口先ではいかにも武芸者らしい立派なことをのたまってくれましたが――
というところで、来週に続く。
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コメント

>このドラマ、盈盈ちゃんの戦うシーンの多いこと。しかも、めっぽう強いし。
彼女は、正真正銘の女侠ですね。生まれもった特別な才能を感じます。
しかし、令狐冲といい・・・・金庸作品には、優柔不断ちっくな男性が多いですね(笑)
『悩み苦しみ、とても人間的』といえば、そうなのですが・・・・(笑)

Dさんへ

本当に、盈盈の格好良さに比べたら、冷狐冲は……
まあ、男というものは、普段はボ~ッ……としていても、非常時に格好良ければそれで良い、という節も、あるにはあるんですが(笑)
どうも『人間らしさ』と、『未熟さ』『格好の悪さ』を混同している描き手さんが、多いようで……(-_-;)

こんにちわー。

今回は、原作とあまり違わないような・・・
読んでから数日たっているから、記憶が・・・。

そんな事より!
reiさんのつっこみは的を射てますなぁ~。
>(てか、並外れた見識を持ってたら、
多分、剣を交えた時点で、
相手が武当派の掌門だって気付いてますって)
という所には、なるほど!っと思いました。
(え?みんなとっくに気づいてます?)

では、次回も楽しみです(^-^)ノシ

このドラマ、途中までしか見てないんですが、令狐沖は原作以上にボーッとしてる(笑)のでしょうか?
私のイメージだと、原作令狐沖って「小事は自分で解決、大事は丸投げして最終的に周りが解決」という感じです(これでも令狐沖ファン・笑)
ヒロインが小龍女だったらどうなっていたのか(^_^;)
でもこの令狐沖の「気ままさ、こだわりのなさ」こそが、金庸の描きたかった個性なのかもしれませんね。

無双ちゃんへ

今回、少林寺襲撃のストーリーの進行そのものは、
抜け穴の中で金属製の羅漢像(だったかな?)に攻撃されるシーンが省略されている以外、
変更はないようですが、
原作の方では、これの前に冷狐冲が何とか言う将軍サマに化けて、
恒山派の尼さんたちを助けるエピソードと、
『辟邪剣譜』発見のエピソードが来ています。
この『辟邪剣譜』発見が後になると、来週の師弟対決で、
冷狐冲を蹴飛ばした岳不羣が足を骨折する理由に齟齬が~

私の突っ込み~
つい、一灯大師と初めて出会ったときの楊過と、比較しちゃったもので (^▽^;)
(あの時点では楊過のほうが年は若いし、江湖での経験も浅いのにって
……比較する方が間違ってるんですが(笑)

JINさんへ

ドラマの冷狐冲、原作ほど小師妹に未練じゃないし、
原作に書かれている妙な勘違いや思い入れが省略されている分、
颯爽としているはずなんですが……
演じてるのが、ヤーポンですから。
洒脱さよりは、むしろ茫洋とした印象を強く受けてしまって。
郭靖のイメージを引きずってるわけじゃないんですけどねぇ。
ただ、作品集版が大幅に改訂されているせいで、
原作ほどには丸投げのイメージは受けません。
むしろ、原作よりは内省的な印象も受けました。

>ヒロインが小龍女だったらどうなっていたのか
冷狐冲 : 奇麗だけど、俺なんかにゃハナも引っ掛けないだろうな。
小龍女 : 軽薄そうな男。
で、台詞二つで終ったりして(笑)
(出会った状況にもよるでしょうけど)

以前読んだ本に、中国人は集団で何かをやるより、組織とは関わりなく、
一人一人で動いた方が本領が発揮できるし、その方が好みらしいと書いてありました。
冷狐冲が金庸作品一の好漢と言われるの、
こういうあたりも関係してるのかなと思いました。

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