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孔明のヨメ 3

孔明のヨメ。 (3) (まんがタイムコミックス)孔明のヨメ。 (3) (まんがタイムコミックス)
(2014/02/06)
杜康 潤

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すっかり孔明さんに惚れ込んだ黄承彦おとーさんの熱意に押し切られ、話が出てから僅か3日で結婚した孔明さんと月英ちゃんも、ゆっくりとですが、着実に愛を育てていっています。
が、時代の大波は、そんな2人をも避けていってはくれず――

ひょんなことから――と云うよりは、このメンバーなら、なるべくしてなった、と云うべきなんでしょうが、孔明さんと月英ちゃん、水鏡先生の塾の同窓である徐兄(徐庶)、鳳統(士元)とともに、荊州を被う暗雲に立ち向かうこととなります。
そうして、エリート役人ではあるけれど権限の限られている士元と、それぞれ行動力、洞察力、推理力その他に恵まれてはいるけれど、一介のの庶民である徐兄と孔明さんが、一旦は自分たちの無力に歯噛みしたりはしたものの、結局は解決策を見出しちゃうんですからねぇ。
なんか、この3人が揃えば無敵なんじゃないかって気がします。
(でも、この3人にやる気を出させたの、月英ちゃんだったりしますケド。

ということで、いちゃラブ三国志だったはずが、今回ちょっとシビアと云うか、三国志外伝らしい展開になって来たぞ――って、もとから外伝ですか(笑)



それにしても、この3人が、歴史の表舞台で、こういう具合に力を合わせたことって無かっのたんだよなぁ、と云うのと、
徐兄が月英ちゃんに、伏龍、鳳雛と云うそれぞれの綽名を聞かせて、(現在は存分に力をふるう場が与えられていないけれど)いずれは大人物になるという意味だよと語るシーンで、時を得て天に昇った龍、翼を広げた大鵬の力をもってしても、時代の流れ、歴史の向かう方向は覆せなかったのかと、かなり切ない気分になりました。

でも、考えてみたら、すべては「義に背く」とか言って荊州取らなかった玄ちゃんのせいなのかも。国と民を守るつもりだったら、自分は泥水被る覚悟もせんとね。
(と云うか、こういうあたりで玄ちゃんは結局、君主じゃなくて『任侠の人』だったわけかなぁ?)

あと、孔明さんは実際には、軍略よりは内政の方に才能があった、と云うのが何かの本に書いてありましたが、なるほどそうかと思わせる――つまりは、そこを踏まえて描かれているのだろうあたりとか、孔明さん、月英ちゃん、徐兄、士元のそれぞれがバラバラに体験したことが、結果として一つの、それも士元の依頼で徐兄が調べている、ある事実に縒り合されて行くあたりとか、それに関して、戦争とは実際に武器を以て戦場へ出て行くだけのものじゃない、軍師の役目とは、戦場での作戦を立てることだけじゃない、物流、経済を動かして相手の国力を削ぎ、時に戦わずして勝利を得るように導いて行くことでもあるのだなぁと気付かせるあたり、絵の可愛らしさに騙されておってはいけませんなぁと、妙な感服の仕方をいたしました(笑)

話自体は、何回読み返しても飽きない、楽しい展開になってるんですけどね。
月英ちゃんは相変わらず――と云うより、可愛らしさがアップしてる? と思ったら、絵そのものも可愛らしくなってました。
で、この、見た目の可愛らしさと、一生懸命なあまり、ときどき“ひょこ”と、“孔明さんたちからすれば”とんでもない発言をするので、パタパタ走り回っては、すっ転んで「きゃあ」とか言ってるドジっ子に見えちゃいますが、これが、実に聡明で、いざとなると結構胆も据わってる、なかなか大した女性なんだなぁと、改めて感心したり、
それと、1巻では関羽、張飛が孔明さん、月英ちゃんと第三種接近遭遇(でいいのか?)してますが、この3巻では趙雲が登場。これまた、ああ、なるほど趙雲だ、と云う感じの趙雲で、なんか嬉しかったですが、
(私、孔明さんと同じくらい好きなのよね、趙雲って)
その他、各キャラが、登場した段階ではちょっと意外と思わせられるような性格設定でも、それが、読み進んでゆくと、実際にそういう性格だったように思わせられる、そういうキャラの立ち方もいいなぁと思えます。
(これを読むまで、徐兄は、もっと悟った感じの学者タイプ、徐母はおしとやかな老女だと思ってましたもの)

その他、書いて行くとだんだんにとりとめがなくなりそうなので、このあたりでやめておくとして、最後に、この巻を読んでいて、いいなぁと思った月英ちゃんの台詞、
いろいろ苦労をかけますという孔明さんに、
「何かを成すのに『労』はつきもの。でも決して『苦』ではありませんから」
これ、本当にいい台詞ですよねぇ。

あと『ヨメウラ三国志』と云うところで書かれていた、毎年秋に行われるという神戸の三国志祭、一度行ってみたいなぁ。

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Comment

 

今回は1、2巻と違い、シビアな展開で、徐々に三国志に近づいてきてるなと思いました。
このあと、どんな風に三国志につがるのか楽しみであります。

あと、孔明さん&月英の関係も少しずつ夫婦らしくなってきてるなと感じましたし、月英ちゃんが物凄く可愛らしくなっててますます月英ちゃんが好きになりました(^-^)
  • posted by 矢神由香 
  • URL 
  • 2014.02/21 21:43分 
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Re: 由香さんへ 

本当に、結構意外な方へ持って行きましたよね、話。
本編へは、まあ、あの『三顧の礼』で、いやでもつながるわけですが、
そこまで描くのか、どのあたりで完結させるのか、
その間に、孔明さんたちが玄ちゃんたちと、どの程度ニアミスや接近遭遇をするのか、
そのあたりも楽しみどころですね。

> あと、孔明さん&月英の関係も少しずつ夫婦らしくなってきてるなと感じましたし、月英ちゃんが物凄く可愛らしくなっててますます月英ちゃんが好きになりました(^-^)

全く同感です。
月英ちゃんの場合、物凄く頭はいいんですが、とにかく一生懸命すぎて、それが笑いを誘っちゃう、
と云うあたりが魅力なのかな、と思いました。
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2014.02/22 08:44分 
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>でも、考えてみたら、すべては「義に背く」とか言って荊州取らなかった玄ちゃんのせいなのかも。

ですね。キッパリ(`・ω・´)
伏龍、鳳雛、どちらか片方だけでも手に入れれば天下が取れる、と言われていて、両方とも手に入れたのに、天下が取れなかったってのは、やはり、主君に問題があったとしか思えません~。

>ああ、なるほど趙雲だ、と云う感じの趙雲で、なんか嬉しかったですが、

私もです~♪誠実な感じが趙雲だなぁ、と。
酒屋の酒が売り切れってとこでは、張飛が買い占めたのか?と思いましたが(笑)

>「何かを成すのに『労』はつきもの。でも決して『苦』ではありませんから」
これ、本当にいい台詞ですよねぇ。

同感です。この台詞には私もドキッとしました。
こんな風に言ってもらえたら、孔明さんも千人力ですよね。
  • posted by ふく*たま 
  • URL 
  • 2014.03/04 16:34分 
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Re:ふく*たま さんへ 

> ですね。キッパリ(`・ω・´)

やっぱり ^^;

> 伏龍、鳳雛、どちらか片方だけでも手に入れれば天下が取れる、と言われていて、両方とも手に入れたのに、天下が取れなかったってのは、やはり、主君に問題があったとしか思えません~。

ですよね。折角手に入れた伏龍、鳳雛、鎖をつけて引き留めるようなことばかりやってましたものね。
玄ちゃんが荊州を受け継いでいれば、蔡一族の処遇だって、決して悪いようにはしなかったはずだし、
色々万々歳だったのに。

> 酒屋の酒が売り切れってとこでは、張飛が買い占めたのか?と思いましたが(笑)

私もです(笑)×2

> 同感です。この台詞には私もドキッとしました。

本当に。こういう言い方、考え方(と云うより、感じ方かな)があるんですねぇ。
これもまた、月英ちゃんの聡明さと一途さを現してるのかな。

> こんな風に言ってもらえたら、孔明さんも千人力ですよね。

同感です。
心情的に、これ以上頼もしい味方はない! と云う感じで。
(しかも、実際的、物理的にも頼もしかったりして(^▽^;)
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2014.03/05 07:42分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

こちらでは、はじめまして。m(_ _)m
二週に一度、お会いしております、Hでございます~(笑)。

『三国志の女たち』は、ご覧になったことあります?
正子公也氏、影井由宇氏とともに、我らが先生がイラストを描いておられます。
今度の練習に持っていきましょうか。(*^^)v
  • posted by 高遠瞳 
  • URL 
  • 2014.03/07 20:16分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: 高遠瞳さんへ 

わぁい! ようこそ~ \(*^▽^*)/

> 『三国志の女たち』は、ご覧になったことあります?
> 正子公也氏、影井由宇氏とともに、我らが先生がイラストを描いておられます。
> 今度の練習に持っていきましょうか。(*^^)v

わぁ。ありがとうございます。
是非お願いします。
もしかして図書館に……と検索をかけたんですが、残念ながら置いてなかったので。
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2014.03/08 09:06分 
  • [Edit]
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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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