新白髪魔女伝 第9集~第10集

はや、ほぼ4分の一を終えた『新白髪魔女伝』。
それぞれが――このあたりで運命の転機をむかえることとなるようです。

で、9集については、例によってこちらを読んでいただくとして……

新白髪魔女伝 第9集

……というわけで、衝撃的な状況で想いを寄せる女性の正体を知らされた上、絶縁宣言をされてしまった一航さんですが――考えたら、言い分と言うか、取ろうとした行動からすれば、一航さんの方に理があるし、勇気もありますよね。
一緒になるのなら、周囲からの祝福は難しいにしても、理解か、最低限でも了解を受けるのがいいに決まってるし、それで、どうしても師父が許さないというんだったら、それから、それこそ天涯海角、この世の果てまで一緒に逃げればいい。
というか、武当を捨てられないのかと一航さんを責めた霓裳(げいしょう)の方が、そもそも名月峡を捨ててかけ落ちなんてできないだろうに。
(で、一緒に逃げようと言われたら、そんな無責任な男はまっぴらだと、振る気でいたんだろうな、練霓裳(^^;)

それで、多分、こちらの方が持ってる情報が多いだけ、そんな霓裳の気持ちを察することが出来るだろう岳鳴珂(がく・めいか)――ということで、あんなに想われて、この野郎――ってことで、ヤケ酒の挙句に一航さんに喧嘩を売ったわけですな。

で、その岳鳴珂のこまやかな気遣い――宿で用意させたご飯、あんなふうで倒れた後だから、あっさりしたものを――とわざわざ言いつけてて、宿の従業員の台詞に、それがちゃんと入ってたのに、いくら字幕の時数が限られてるからって、「お食事ですよ~」で、全部切り捨てるなや ヾ(--;)

で、その続きですが――

10集-1


練霓裳(れん・げいしょう)が玉羅刹(ぎょくらせつ)に扮していたことを知っていたと告げた岳鳴珂(がく・めいか)、鉄飛龍(てつ・ひりゅう)が東廠(とうしょう)に降った以上、玉羅刹の死は、時をおかずに江湖に知れ渡るだろうと、名月峡の危機を訴えますが、師父の仇を討つという霓裳の決意は揺るがず、自身で都へ乗り込むとまでいい、友人として協力するという岳鳴珂の言を信じようとはしません。
……男は信用できないって、師父も、厄介なことを弟子に教え込んでいってくれましたよねぇ。いくら、自分が愛していた男性に裏切られたからって (--;)
(その師父にだって、鉄飛虎(てつ・ひこ)とか天揚(てん・よう)とか、命がけで尽くしてくれる男性、身近にいたというのに(^^;)

さて一方、武当山に戻った卓一航(たく・いっこう)。
謹厳実直、四角四面の白石道人はもとより、彼を案じる師父の紫陽掌門にすら一切の釈明をせず、自ら望んで厳しい罰を受けます。
練霓裳への断ち切れぬ未練と、彼女を傷つけた胸の痛みに、自分を苛むような修行を続ける卓一航――って、
10集-3
なんて恰好で修業してるんだ~~と思ったんですが、これ、要するに滝行の代わりですかね。
その、一航の姿に、かける声を喪う辛龍子(しん・りょうし)。

どう考えても、これまでの一航とは違う。このままでは体をこわすぞ。
彼の身を案じる耿紹南(こう・しょうなん)と何萼華(か・がくか)は、辛龍子から無理やり事情を聞き出しますが――さすが、“末っ子”の辛龍子、こういうことにも敏いですね。
一航は一言も、霓裳の正体については話していないのに、どうやら彼女が名月峡の人間だったと、アタリをつけてます。
(しかし、さすがに練霓裳=玉羅刹とまでは――これは誰しも、予測は不可能でしょう)

それで諦めたのか。武当派と名月峡とでは一緒になれない――って、ちょっと大師兄、可能性はあったのに、それを潰したの、あなたでしょ。
唯一の――と言っていい、霓裳と一航の恋の理解者、状況によっては霓裳の背中を押してくれたかもしれない人を殺しちゃったんだから。

ともあれ、それじゃあ自分がと、食事を届ける役目を引き受けた何萼華、一航の憔悴ぶりばかりか、自分で自分を傷つけている様子に、(たかが)女のためにこんなになって、そんなことまでして、
「以前の卓師兄はどこへ行っちゃったの!? 元の卓師兄に戻ってよ!!」
取りすがらんばかりに、かき口説きますが――

たかが恋、されど恋。決意の一つ、剣の一閃で心の痛みごと両断出来るものなら、命の――とも、運命の――とも言わない。思い切ろうとして簡単に思い切れるものじゃないことは、言ってる何萼華自身も、多分、よくわかってることだとは思います。

10集-2
それでも、あの様子は本当に、見るに見かねるよねー。
ということで、私たちが心配していることは忘れないで、自分を責めて傷つけるのはやめてと、何萼華、雨の日も風の日も、毎日食事を届ける約束をします。

その萼華を気遣い、慰めようとする耿紹南。
(しかし、まだ一航が好きなのかって、あなただって、まだ萼華が好きなんでしょうに)
で、「泣いていいぞ」とかって、ここの耿紹南はまだ、優しいお兄さんなんですけどね。
一航さんが戻って来た時、烈火のごとく怒っている白石道人に、自分の指導が悪かったからで、罰は自分も一緒に受けますと、一航さんを庇って跪いてますし。

それにしても……このあたりの展開、つい、『笑傲江湖』の冲さんが面壁させられているあたりのエピソードを思い出して、比べてしまいました。
なんか、それぞれの気持ちの向きが180度違うだけで、な~んとなく状況的に似ているような……(^_^;)

という頃、こちらは鉄珊瑚(てつ・さんご)を名月峡まで護送する女兵たちと、許婚の孟秋霞(もう・しゅうか)をむかえに行くため、それに同行している王照希(おう・しょうき)。
で、孟秋霞(もう・しゅうか)に化けている朱雀、自分の正体が露見するのを恐れて王照希を殺そうとしますが、お約束のパターンで、上手い具合にタイミングが逸れちゃった上(笑)
彼が許婚の顔どころか、絵姿すら見たことがないと聞いて、思いとどまります。

が、なんとか彼が孟秋霞を娶るのを思いとどまらせようとしたんでしょう、彼女はどんな人かと聞かれ、可憐な人だけど、酷い目に遭ったせいで怯えていて、夜中に徘徊する癖まで――と言ったのを、
「可哀想に! 早く引き取ってやらねば」
言われてしまったあたり、なかなか笑わせていただきました。
全くの善意の人ってのは、案外始末に悪いもので~(^▽^;)

……という具合に、孟秋霞な朱雀が王照希の殺害に失敗している間に、鉄珊瑚の方は、見張りの女兵を毒で昏倒させて脱走。
追って来た孟秋霞と王照希も毒で退け、やれやれと思ったとたん、今度は目の前に紅花鬼母。
こういうのを称して、前門の虎後門の狼――と言うのとはちょっと違うか――と思ったら、本当に追いついてくるんだものな~孟秋霞と王照希。

で、ここでも王公子、良い味を出してくれまして、目の前の派手なオバさんを見て、
「誰?」
「紅花鬼母よ」
「ああ、紅花鬼母ね。…………紅花鬼母って誰?」
……まあ、お約束ですが(^^;)
(京極夏彦さんも作中で、来ると思ったところに来るのが、お笑いの基本だと書いておられたことですし)

で、このとぼけた若様、文弱の書生かと思いきや、意外に高手で。
10集-4
紅花鬼母の投じた毒花を、鮮やかに扇で受け止め、投げ返し、紅花鬼母が、孟秋霞を連れて立ち去れば見逃してやるというや、
「了解しました。ありがとう。さようなら」
とばかり、孟秋霞の手を引っ張って、速やかに退却。
しかも、助けてよと言う珊瑚に、
「あなたと私は他人同士で、何の義理もない。では、再会。あ、違いましたね。不再会」

で、すたこら逃げて来た先で、文句を言おうとした孟秋霞の機先を制するように扇を開くや、その扇はボロボロ。
紅花鬼母の花に毒が仕込んであった。あっさり立ち去ることを許したのは、そのためだと、内功を使って自分と秋霞の毒抜き。
かなり、腕もたちそうですが、頭も切れます。
んで、この人と一航さんと岳鳴珂と、3人が組んだら、金独異も慕容冲もメじゃないってくらい無敵だろうな~と思うんですが……お話は、そうはうまくゆかないんですよね~。

で、一方、王照希達に見捨てられてしまった珊瑚、お前の来ている服は毒に染まった、このままでは体中が爛れて死ぬぞと、紅花鬼母に脅されるや、毒に中ってお腹が痛いふり。
『天狼剣譜』の隠し場所に案内します~と、あっさり降参するや、死にたくないから、こうしてご奉仕するんですと、悪びれずに口にするあたりが珊瑚ですが、弟子にしてくれれば母とも思って乙返しますと、言葉巧みに紅花鬼母に取り入って弟子入り。
信用させたところで逃げ出しますが、またまた、孟秋霞と王照希に捕まってしまいます。
(しかし王公子、代わりの扇をどこで手に入れた――というか、背負ってる荷物の中に、替えの扇が一杯入っていたら、かなり笑えるな~と思ってしまいました(^w^)

でもって、今度こそは逃げられないようにと、犯人護送の刑事みたく、珊瑚と自分の手を手錠で繋いた孟秋霞、珊瑚から、紅花鬼母に追われる理由を聞き出そうとしますが――これが、殺すと脅せば、そんなことをしたら練姐姐に怒られるわよと切り替えし、逃げ出そうとしたから誤って殺してしまいましたと言えばいいとやり返せば、それならどうぞ、殺してごらんと開き直るという具合で、とにかく珊瑚の方が一枚上なのでした。

一方、王照希の方は、そんな――堂々と手錠を見せて歩いて平気なような孟秋霞の様子を見て、名月峡は邪派だと聞いていたが、やはり信用できないと……一刻も早く許婚を連れ戻す決意を固めていましたな、あれは。

ということで、一航さんの方が、かなり深刻で痛々しい状態になってましたので、この3人、ちょうどいい気分転換でした。

で、その頃、練霓裳を都へ伴った岳鳴珂は、仇討にはやる彼女を諌め、三日の猶予を乞うと、慕容冲を通じて瑞王を動かし、東廠に鉄飛龍を引き渡させようと謀ります。
錦嚢(きんのう)も手に入れられずに、頼み事かよ~と怒った慕容冲ですが、名月峡との提携は鉄飛龍を殺すことが条件と言われ、その鉄飛龍が凌慕華の師弟だったらしいと聞き、なるほど、玉羅刹が鉄飛龍を殺そうとするのは、鉄飛龍が何か過ちを犯して玉羅刹を怒らせたからかと、自分なりに納得したようですが――
(ホント世の中は誤解と曲解で成り立っとる――というか、あれは岳鳴珂が、そう仕向けたんだな)

というところで、次回に続きます。

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コメント

>で、その岳鳴珂のこまやかな気遣い――宿で用意させたご飯、あんなふうで倒れた後だから、あっさりしたものを――とわざわざ言いつけてて、

なるほど、そういう経緯でしたか。
この一事だけでも、霓裳は岳鳴珂の気持ちに気づいても良さそうだし、せめていいヤツだと思っても良さそうなもんですが、一航さんじゃなかった、という失望の方が大きかったんですね(^^;)

>……男は信用できないって、師父も、厄介なことを弟子に教え込んでいってくれましたよねぇ。いくら、自分が愛していた男性に裏切られたからって (--;)

玉羅刹も愛した男性に裏切られてるんですか…
いらぬことが代々受け継がれてしまうようですねぇ。
飛紅巾も同じこと言ってたような…。

>が、なんとか彼が孟秋霞を娶るのを思いとどまらせようとしたんでしょう、彼女はどんな人かと聞かれ、可憐な人だけど、酷い目に遭ったせいで怯えていて、夜中に徘徊する癖まで――

自分が孟秋霞になりすましているのに、なぜそんなことを言うのかと思っていたら、諦めさせるつもりだったんですね。
なのに、この反応

>「可哀想に! 早く引き取ってやらねば」

本当に善良な人なんですね~(笑)

>で、ここでも王公子、良い味を出してくれまして、

ここはかなり楽しいシーンでした(笑)
王公子の反応が一々予想外で。しかも、鮮やかでしたね~。

>とにかく珊瑚の方が一枚上なのでした。

相手に応じてうまく立ち回りますよねぇ、珊瑚ちゃん。
見ていて小気味の良かったです(笑)

Re:ふく*たま さんへ

> この一事だけでも、霓裳は岳鳴珂の気持ちに気づいても良さそうだし、せめていいヤツだと思っても良さそうなもんですが、一航さんじゃなかった、という失望の方が大きかったんですね(^^;)

恋は盲目――と云うのが、この場合当てはまるかどうか……ですが、
普通、ここまで色々と気遣われたら、大概気付きそうですけどねぇ。

> 玉羅刹も愛した男性に裏切られてるんですか…

はい。これはドラマの方の設定のようですが。

> いらぬことが代々受け継がれてしまうようですねぇ。

ですよねえ。
しかも、『七剣~』の原作では、他のことまで受け継がれていたようで……ヾ(--;)

> 本当に善良な人なんですね~(笑)

まさに!
耶律斉が、懐が深すぎて向う側に突き抜けてると、某所で評されてたんですが、
この人の善良さも、その域に達している気がします(^▽^;)

> ここはかなり楽しいシーンでした(笑)
> 王公子の反応が一々予想外で。しかも、鮮やかでしたね~。

でしたね。
なのでこのシーンは、見直すたびに「おおっ!」となります。

> 相手に応じてうまく立ち回りますよねぇ、珊瑚ちゃん。
> 見ていて小気味の良かったです(笑)

同感です。
時々おマヌケぶりも発揮しますが、頭はすごくいいんですものね、珊瑚ちゃん。

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