新白髪魔女伝 第21集~第22集

ようやくと言うか、早くもと言うか、折り返し地点に到達いたしましたが……

武当襲撃



練霓裳からの申し出を聞いた紫陽掌門は、白石、黄葉の二道人と合議の上、それを受けることを決定。
弟子たちを二派に分け、それぞれ卓一航と辛龍子、耿紹南と何萼華に率いさせ、錦衣衛、東廠を迎え撃ったうえ、合流して四象剣陣で金独異を足止め。
練霓裳は慕容冲を三道人――作中では三長老と呼ばれておりましたな――の元へおびき寄せ、待ち受けた三長老が、寄ってたかって慕容冲をフクロにして閻魔さまの元へ送り届ける――という計画を立てたのですが、ここで黄葉道人が、
「三長老と四大弟子が揃って出払ってしまっては、あとの守りが心配です。慕容冲なら師兄たち2人で充分でしょうから、私は残る弟子たちと一緒に留守を守ることにします」
と、一抜けた宣言。
これがねぇ、人の腹の中は読めないもんで、とんでもない結果になるとも知らず、紫陽掌門、承知してしまいます。

一方、王照希は遊興にふける瑞王を襲い、見事本懐。
ここがなかなか恰好良くて、単身、悠然と詩を口ずさみながら船で瑞王を訪れるところから、扇子を使って警護の――あれは、錦衣衛でしたかね? ――を倒して行くあたり、見せ場でございました。
(で、命乞いをする瑞王に、亡父と同じ苦しみを味わえ、とか言いながら、一撃でとどめって、案外慈悲深い? (笑)

で、同じころの一航さんと霓裳はと言うと、由緒正しい恋人らしく、暇があるとイチャイチャ――もとい、互いの気持ちを確かめあわずにはいられないようで……
つかの間の
(何のかのと言いつつ、こういうシーンは好きだし)
互いの身を気遣いならが、すべてが片付けば、江湖を離れ、2人で幸せに暮らせると、明日に希望を託します。

物陰からそれを眺め、悲しみにくれる何萼華。
その何萼華に、一航は練霓裳しか見ていないのだから、奴のことは忘れて、自分を見ろと言う耿紹南。……しかし、この人も大概不器用だよね~。死す練して悲しんでる女の子に、こういう言い方をしてもね~。つか、失恋の痛手に付け込むなら、もっと他にやり方もあるだろうに――って、ちがうか(^^;)

ともあれ、そうして訪れた運命の『明日』。

それぞれに武当山の守りについた耿紹南組と卓一航組ですが、いっそのこと卓一航が総指揮を執ってたら、こんなことにはならなかったかな。
一航組と紹南組み、ものの見事に明暗を分けます。

まず、腕を頼みに、格別の作戦も立てなかったらしい耿紹南組は、錦衣衛最精鋭の竜組に遭遇したという不運もありますが、慕容冲に何萼華を捕えられたうえ、その場を逃れた一同は、東廠の張った罠にまともに引っ掛かり、ほぼ壊滅。――って、武当山の結界の内なんだろうから、ああいうところに家とか村あったら、普通怪しまないか? (^^;)

一方、最初から師弟たちの腕前が自分たちに及ばないことを考慮に入れていた卓一航と辛龍子は、逆に毒煙の罠に敵を誘い込み、ほぼ無傷で勝利を得ます。
しかも、よく見てたら、師弟たちを上手に使って、複数で1人の敵に当たらせるとか、工夫してたようですし。

直後、耿紹南組に異変があったとの合図ののろしを受けた一航たちは、練霓裳に救われた何萼華と合流。耿紹南の元へ駆けつけ、現れた金独異に、師弟たちの仇と四象剣陣で挑みます。

21集-1

で、その最中に、義子の公孫雷を連れた紅花鬼母が現れて、金独異を助けようとするんですがね、まあ、金独異の方は、首尾よくお亡くなりになってくれたわけですが、この公孫雷というのが、精神は子供のままなんですが、武術の腕はずば抜けているという一種の奇才で、手傷を追っている耿紹南という弱点を突いて四象剣陣を破った上、一航、萼華の両儀剣法も、発動前に阻止するという――これで、紅花鬼母が引き上げを命じなかったら、萼華はどうなっていたかわからないという……厄介な相手が現れてくれました。

公孫雷

その頃、練霓裳は計画通りに慕容冲を2長老の元へ誘い出すことに成功。
(考えたら、ここのところ、彼女が一番活躍してる?)
待ち受けた紫陽掌門が、圧倒的な力量の差で慕容冲を追い詰めます。
(んで、この時の掌門の手つきが、なんか太極拳ぽかったです)
が、あと一歩で慕容冲の息の根を止められるというところで、黒装黒覆面の男が現れ、慕容冲を連れ去ってしまいます。

その黒覆面の男は、実は黄葉道人。その前身は宮中に仕える侍衛で耿某。
命の恩人である鄭貴妃が男子を生んだことにより宮中の嫉妬を一身に浴び、毒殺された折、その遺児である桂王を託され、身元を隠して武当山に隠れていたのでした。
身分を明かし、証拠である鄭貴妃の血書を示した黄葉は、擁立する瑞王を喪った慕容冲に対し、自分と一緒に桂王を擁立するように提案します。

こうして、思いもよらず多大な犠牲を出した上、獅子身中の虫のおかげで半分のせいかしか上げることのできなかった、武当山防衛戦。
耿紹南と練霓裳はそれぞれ、自分のせいで多くの犠牲を出したことを悲しみ、掌門である紫陽真人もまた、それ以上の悲しみを感じておりました。
同時に、慕容冲を連れ去った謎の男の内功が武当派のものであったことから、あれは黄葉だったのではないかと推測、密かに白石道人に告げます。
さらに掌門、黄葉道人が武当派の門をたたいた時に、捨て子を保護したと耿紹南を抱いていたわけですが、この時から2人の出自にはずっと疑問を抱いていたと語り、それを受けた白石道人、それとなく黄葉道人に探りを入れ、彼が内傷を負っていることから、黒覆面の男に間違いないと確信します。
……ってまあ、よくもこの人が、上手に探りを入れたものだと思いますが。
相手が黄葉道人ですからねぇ。しかも前身が、宮中の侍衛だったと来てますからねぇ。探られてると悟ってても、悟ってないふりなんてお手の物でしょうからねぇ。危ないもんだ(^^;)

一方、練霓裳は、慕容冲を討ち果たせなかった以上、名月峡への報復は必置と考え、谷へ帰ることを卓一航に告げます。
自分も同行すると言った一航は、下山の許しを得るために霓裳と共に掌門の部屋を訪れますが、霓裳の申し出を受けたことを後悔していた紫陽真人はそれを禁止。
さらに一航一人を部屋に残し、霓裳と別れるように命じます。
その理由は、霓裳の師父である玉羅刹が、一航の両親の仇であったから。
卓一航の父は兵部侍郎の地位にあった卓継賢。妻子連れで兵糧の護衛にあたったところを賊に襲われ、兵糧を奪われた上に、自分と妻は殺されてしまった。その賊が玉羅刹だというのです。
自分の出自を知らされると同時に、最愛の人と結ばれてはならない理由を告げられ、衝撃に、ただ声を放って泣くしかない卓一航。
一航が仇討の念に取りつかれ、道を誤らないように、敢えて身元のしれない孤児として育てたという掌門ですが――ここで知らせるなんてひどいですよね。
そんなくらいだったら、一航さんが霓裳を救いに下山しようとしたときに、言ってくれればよかったのに。
それかいっそ、あの世まで秘密にしたまま持って行ってくれて、長年の友人だったという一航さんの親には、「ごめん」と云っといてくれたらいいのに。
おまけに、霓裳のせいで武当派に大きな犠牲を出したからって、名月峡の危機はほったらかしかい。
(あっちにゃ、非戦闘員が大勢いるっていうのに、出家のやるこっちゃねェな ヾ(--;)

で、一航さんも、あの時代の人ですからねぇ。そうとわかってまで、霓裳と一緒になることはできないと、感情を隠し、むしろ冷酷にすら感じられる態度で別れを告げますが――部屋へ戻り、霓裳からもらった鈴を前にして、再び涙。
それくらいなら、運命を呪って、霓裳と抱き合って泣けばいいのに。
確かにやせ我慢は男の美学の一つではあるけど、美学の発揮のしどころが違うッちゅーに。
つか、自分の方からあれだけモーションかけといて、どんな困難にも2人で立ち向かおうと言っといて、勝手と言えば勝手な話で。結局はあきらめられないんだから、思い切りよく駆け落ち――できないあたりが、一航さんの限界なんだろうなぁ。
(にしても、これは、霓裳が可哀想すぎるぞ)

こうして一航を武当山に引き留めた紫陽真人、後進に道を譲り、自分たちはそれを後見しようと思うが、次の掌門は誰に――と、意見を求めるふりをして、実際は黄葉道人に探りを入れたんでしょうなぁ。
今回の件から考えても、統率力に優れた卓一航の方が掌門には相応しかろうと宣言。これが藪蛇にならねば――って、こういうあたり、先の展開を知ってると、却って書くのが難しい(笑)

という頃、傷心のまま名月峡へ戻ろうとしていた練霓裳は、紅花鬼母と遭遇。
以降、物語は坂道を転がるように、悲劇に向かって突き進んでゆきます。

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!!

霓裳,
怒れーーー!!! 


>つか、自分の方からあれだけモーションかけといて、どんな困難にも2人で立ち向かおうと言っといて、勝手と言えば勝手な話で。結局はあきらめられないんだから、思い切りよく駆け落ち――できないあたりが、一航さんの限界なんだろうなぁ。
(にしても、これは、霓裳が可哀想すぎるぞ)

まあったく同感ですっ!!!
霓裳は九娘の件をしっかり乗り越えたじゃないかーーー
今となっては一航さんのあれこれすべてが腹立たしい…
 
せっかく
>由緒正しい恋人らしく、暇があるとイチャイチャ―― 
(思わず爆笑~^^)と、久々のアクション満載で21集は満喫したのに

でも良く考えると、白髪になってしまうほどのショックを受けるから『白髪魔女伝』なんですよね(;_;)

Re: まま さんへ

> 霓裳,
> 怒れーーー!!!

そう、そう。これは、どれだけ怒っても恨んでも、当然だと思います。 

> 今となっては一航さんのあれこれすべてが腹立たしい…

まったくですよ。
守れないような誓いなら、するもんじゃない……というか、
どうでも別れなきゃいけないのなら、それなりの別れようがあろうというものじゃないですか、ねえ。

> でも良く考えると、白髪になってしまうほどのショックを受けるから『白髪魔女伝』なんですよね(;_;)

確かにそうなんですが、実は……(あとはネタばらしになるから書けません。23集をお待ちください)

>ここがなかなか恰好良くて、単身、悠然と詩を口ずさみながら船で瑞王を訪れるところから、扇子を使って警護の――あれは、錦衣衛でしたかね? ――を倒して行くあたり、見せ場でございました。

カッコよかったですね~。
で、あんまりすんなりコトが運んだので、もしかして、影武者?と私は疑ってしまいました(笑)

>つか、失恋の痛手に付け込むなら、もっと他にやり方もあるだろうに――って、ちがうか(^^;)

同感です(笑)
「俺を見ろ!」じゃなくて、ここは忍耐強く、傷心の何萼華に寄り添って~、ですよね。

>武当山の結界の内なんだろうから、ああいうところに家とか村あったら、普 通怪しまないか? (^^;)

そうそう。私ですら、何で武当山の中にあんな家が?と思ったのに。
それ以前に、大師兄が「追え!」と命じた時に、いやいや、深追いは禁物やろ!と思いましたケド(^^;)

>……ってまあ、よくもこの人が、上手に探りを入れたものだと思いますが。

わはは!確かに~!
掌門が白石道人に打ち明けた時も、そんな大事なことを話して大丈夫か?と思いましたが、黄葉道人と話している時も、白石道人がぼろ出すんじゃないかとハラハラしました(笑)

>一航が仇討の念に取りつかれ、道を誤らないように、敢えて身元のしれない孤児として育てたという掌門ですが――ここで知らせるなんてひどいですよね。

本当に。
仇討ちの念に憑りつかれないように~と、敢えて孤児として育てたのだったら、その秘密は墓まで持ってってほしかったですね。中途半端な。
掌門は一航さんに狼の話をして戒めてましたけど、結果として、一航さんの傷を深くしたのは、掌門でもあるわけで、どの口が説教するか!?って感じですね(-“- )

>(にしても、これは、霓裳が可哀想すぎるぞ)

はい~、23集では涙しました(T_T)

Re:ふく*たま さんへ

>で、あんまりすんなりコトが運んだので、もしかして、影武者?と私は疑ってしまいました(笑)

あはは……。
流石に、そこまで王公子エピソードを大きくしたくはなかった、ということでしょうが(笑)
この簡単さ、桂王=耿紹南を神輿に担ぎ出させるためだったわけですねぇ。

>「俺を見ろ!」じゃなくて、ここは忍耐強く、傷心の何萼華に寄り添って~、ですよね。

そう、そう。岳鳴珂を見習え~~ですよね。(横で見てるわけじゃないから見習いようがないんだケド(^^;)

>そうそう。私ですら、何で武当山の中にあんな家が?と思ったのに。
>それ以前に、大師兄が「追え!」と命じた時に、いやいや、深追いは禁物やろ!と思いましたケド(^^;)

こういう点でも大師兄、まったく頭を使っておりませんな(^^;)
黄葉道人もねぇ、将来帝位を狙わせるつもりだったら、まず、頭脳面から鍛えるべきでしたね。

>掌門が白石道人に打ち明けた時も、そんな大事なことを話して大丈夫か?と思いましたが、黄葉道人と話している時も、白石道人がぼろ出すんじゃないかとハラハラしました(笑)

私は中文版で、半分くらいしか意味が分からない状態で、先に概略を見てたので、そこまでハラハラはしませんでしたが(笑)
それにしても、大体感情が先に立ってしまうこの人が、よくもまあ、でした。
(と思ってたら、25、26集で、感情に先走ってとんだことに~(--;)

>仇討ちの念に憑りつかれないように~と、敢えて孤児として育てたのだったら、その秘密は墓まで持ってってほしかったですね。中途半端な。

ですよね! まったくこの人はっ!!
多分、親の仇が玉羅刹と教えなかったのは、一航さんの腕では仇討に行っても返り討ちに合うと思っていた、ということもあるんでしょうが。そして、当の玉羅刹が死んだと聞いたので、明かす気になったということもあるのかもしれませんが……
今更討てなくなった仇の名前を教えて、愛し合う2人を引き裂くくらいなら、本当に、秘密は墓まで持って行け!! ですよね。

>掌門は一航さんに狼の話をして戒めてましたけど、結果として、一航さんの傷を深くしたのは、掌門でもあるわけで、どの口が説教するか!?って感じですね(-“- )

まったくです!

>はい~、23集では涙しました(T_T)

本当に。
そうして、こういう時に肩を抱いてやるためにこそ、恋人ってのは居るんだろうに――と、さらに一航さんに腹を立て――
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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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