秋水長天

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新白髪魔女伝 第29集~第30集

卓師兄至上の辛龍子をして、「还不如一剑杀了他」――まだ、殺された方がマシだったと言わしめるほどの過酷な運命に見舞われた卓一航。
なおも、嫉妬に狂った耿紹南の悪意が襲い掛かります。

15週-1

さて。

卓一航が慕容冲によって武術が使えない体にされた。この知らせは、偶然に辛龍子たちの話を立ち聞いた王希照によって練霓裳の元へ、辛龍子自身の手紙によって何萼華の元へと、それぞれ、一航を思う女性たちにもたらされます。

衝撃を受けた2人ですが――動いたのは何萼華。で、やはりやってくれました。と云うか、今回のはポカじゃないのかもしれませんが、とにかく、この娘が動くとロクなことがない (-“-)
内功が強いものの助けがあれば、断たれた筋脉を治すことが出来ると聞いた。ならば黄葉師叔に助けてもらおうと、一航を連れ戻すべく下山。
(今の状態で武当山へ戻ったら、一航さん、殺されるって ヾ(~O~;)

15週-3
こんな姿を見せて、そうでなくてもガタガタになりかけている武当派の、師弟たちをさらに動揺させたくないと帰還を拒む一航さんに、
「じゃあ、私も戻らない」
萼華を避けて一航さんが座った寝台に、自分もドスン。
ままさんやふく*たまさんの言い方じゃないけど、ホント、お子様か!? と思いましたよ、私も。
で、耿紹南が、卓師弟は療養中なんだから邪魔をするなと、腕を取って連れだしたのには、最近憎たらしくなってる大師兄なんだけど、よくやってくれましたと(笑)
月英ちゃん(孔明のヨメ)が“ぷくっ”とふくれるのは可愛いケド、キミがふくれっ面になっても可愛くないのよ。
と云うか、ふく*たまさんも書いておられましたが、ここまで一途に一航さんを慕ってるのに、健気だとか可哀想だとか思えない。しつこい、もう、いい加減に諦めろよと思っちゃうのは、何故なんでしょうかねぇ。

それにしても、この萼華といい耿紹南といい、自分が相手に思いきり執着しているくせに、その執着の相手がそれぞれ、想い人を諦めかねてるのは理解できないって、これまた、どうしてなんでしょうねぇ……。

ということで耿紹南、萼華の言動から、一航さんが生きている限り、彼女の心は自分のものにならないと、殺害を決意してしまいます。
で、お前のせいだ。一航、俺を恨むなよって、つまり、恨まれるようなことをするって自覚はあるわけだ――じゃなくて、
私がしみじみと、この人を馬鹿だと思うのはこういうところで――俗に再婚でも死に後へは嫁くなと言われるくらいですから。ましてや、片恋で結ばれなくても死なれちゃった相手だったら、余計に忘れられなくなっちゃうじゃないですか。
むしろ、積極的に一航さんの恋を応援して、萼華を決定的に失恋させて、優しく優~しく慰めて寄り添って、それも、数年がかりで口説き落とす、くらいの感覚でゆかなきゃ。
(まあ、この大師兄がそこまで賢かったら、そもそも白髪魔女伝が成立しない~~でもないかな? 他にも障害は山盛りだし(^^;)

と云うところで、先週は出番のなかった珊瑚ちゃんですが――

鉄飛虎を救うため、咄嗟に天狼剣譜ごと紅花鬼母の懐に飛びこんだ彼女、当然、大人しく紅花鬼母の弟子になんぞ収まっているわけがない。
15週-2
公孫雷の天狼剣法練習風景を、こっそり盗み見、盗み聞き。
手作りの桂花糕(けいかこう)と云うお菓子で公孫雷を餌付け。(料理と云うか、お菓子作りもうまいんですな)
「お父さんにもお母さんにも愛されなかった可哀想な私。一人でも身を守れるように、天狼剣法を教えてよ。え? あんたが代わりに守る? そんなことできるわけないじゃない! 親友だって言ったんだから、教えてくれたっていいのにぃ~(TOT)」
と、泣き落としで承知させたうえ、言わせた要訣(でいいのかな?)を、それ間違えて覚えてると言い張り、剣譜を持ち出させ、贋物とすり替えた上で逃走。

即バレして、紅花鬼母と公孫雷に追われたところを、折よく岳鳴珂に遭遇。これから妓楼に入るんだという岳鳴珂にくっつき――と云うより、最悪だけど仕方がないと、自分の方から引っ張って入ってゆき、強引に助けさせます。
そうして、一回助けてやったんだからもういいだろうと、離れて行こうとする岳鳴珂に貼り付いて、貼り付いて、これまた強引に自分を守らせることにしちゃったんだから、大した娘――と云うか、このパートは、岳さん受難の話ですかねぇ。

霓裳をダシにしても岳鳴珂に言うことを利かせられなかった珊瑚ちゃんが、咄嗟に彼を不実な浮気者の亭主に仕立て(で、自分は妊娠中の可哀想な妻を装い)誤解したギャラリーたちに焦った岳さんが、ずる賢い娘だと怒りながら珊瑚ちゃんを連れて行く場面なんて、お約束の展開で、岳さん気の毒だな~と思いながらも、笑っちゃいましたケド(^▽^;)

それにしても、なんだってこの子はこう、妓楼で同衾を装って鬼母たちの目をくらましたときといい、剣譜を持ってるのがバレちゃったときといい、岳鳴珂に対して強気なんだろうねぇ。
15週-4
後の展開から考えると、このお嬢さん、この段階からすでに岳さんのことが好きなのか、それとも、向う側へ突き抜けている岳さんの“良い人”ぶりを知っていて、とことん利用してやれと思っているのか……何にしても、目下のところは、岳さんにはとんだ災難です。

……にしても珊瑚ちゃんや。それまでまともに武術を習ったことのないものが、マニュアル読んだからって、いきなり気を発することは出来んと思うぞ。

と云うところで話は戻りまして、卓一航殺害を決意した耿紹南は、慕容冲に命令。
前回は生かしておけとの仰せであったが、今回、意志は変わらないかとの慕容冲の問いに耿紹南、大事を成すためには非常であらねばとか、あれこれもっともらしいことを並べていましたが……ぶっちゃけ、一航さんに嫉妬しとるだけやん(--;)

というか先週のあれ、最初は一航さんを殺す計画だったんだけど、慕容冲の行為を耿紹南が見かねて、思わず一航さんを助けてしまった。まだ師兄弟の情はや良心は残ってたんだ~~と、私は思い込んでたんですが、本当に武功だけ奪う計画だったんですね。
とすると、何だかな~。師兄弟の情とか、良心の疼きとかつっても、こう、思わず助けちゃったんだったら、良心に従ったわけで、まだ救いがある感じなんだけど、そうじゃなく、あの、一航さんを助けた行為までが計画のうちだたとしたら――あんな、生殺し状態で一航さんを苦しませる気は、耿紹南にはなかったのかもしれませんが、その本質に、なんとも冷たい厭なものを感じざるを得ません。

ともあれ耿紹南、白石道人の容態が悪化したという偽の知らせで全員の帰還を促し、その帰路で一航を襲わせることとし、命を受けた慕容冲は、竜組を招集。

この慕容冲の動きは、白敏の報告によって練霓裳の知るところとなりますが、
「あんな男の生死など知ったことか!!」
激しく言い捨てる霓裳の言動から、断ち切れない一航への想いと苦しみを汲んだ白敏は、卓一航のことは兎も角、これは名月峡の姉妹たちの仇を討つ絶好の機会と進言。
こういうあたりは、さすがに一緒に育って長い付き合いの白敏ならではで、というか、持つべきはこういう部下というか。
霓裳に対する白敏、2歩も3歩も引いてはいるけど、位置的には一航さんに対する辛龍子みたいな感じかな。

そうして――この白敏の進言を受けての単身での霓裳の動き。こっそり聞いていた朱雀は、伝書鳩で慕容冲に知らせようとします。
霓裳に同情したり、そのために命じられた毒を盛れなかったりと、徐々に変化を見せて来た朱雀ですが、やっぱり慕容冲を斬り捨て、慕容冲から離れることはできないんですかねぇ。
霓裳の動きを知らせずにおいて、それで慕容冲が討たれれば、自由の身になれる――って、考えたら私も、相手がドラマのキャラとはいえ、恐ろしいことを考えてるな(^▽^;)

ところが、この鳩を飛ばしているところを、偶然にも王照希が見てしまい、許婚だと思っていた娘の正体を知ってしまいます。
何か隠し事をしてはいないか。私は君に、命を捧げてもいいとまで思っているが、君は――自分には正体を打ち明けてくれはすまいか。切ない思いでの王照希の問いかけの真意は、しかし朱雀には通じず、それでも何かは感じ取ったのか、自分に何かがあっても、あなたはしっかり生きて、幸せになってほしいと、朱雀は答えます。
15週-5
王照希の表情が胸に痛い。と云うか、先の展開を知ってると非常に書きにくいんですが……このカップルも、皆さん予測の路線を走行中です(/_;)

と云うところで再び話は戻り、俺は先に戻って報告しておくからという耿紹南を見送って、武当山への道を辿り始めた一航さんたちですが、多分、どれほども行かないうちでしょう、錦衣衛に取り囲まれます。……あなたたち、気配に疎すぎ ヾ(--;)

でもって、卓師兄を守れと言われたのに、なんで一航さんから離れるかなぁ、萼華は(~_~;)

で、一旦離れると、相手は最精鋭の竜組なので、容易に一航さんのところへは戻らせてもらえず、その間に、わが身を守る力さえ失った一航さんは、慕容冲に叩きのめされた上、崖の上へと連れ去られます。
と云うここが、身についた武術の型は失われていないんだけど、それを使う四肢の力が亡くなっていて、まさに龍車に向かう蟷螂之斧、慕容冲に歯が立たないという、その演出が、さもありなんという感じで、上手いなと感じました。
と同時に、仮にこれが、力で相手に対するわけではない太極拳や合気道だったら、どうだったんだろうなぁ、とも。

閑話休題それはともあれ

卓一航を文字通りの崖っぷちに追い詰めた慕容冲、廃人同然となった身を、何故に命まで奪おうとすると問う一航に、武功は失っても、武当派随一言われた頭脳は健在。息の根を止めておかねば安心できないと言い、ならば、なぜあの時に殺さ仲たかと重ねて問わえれると――ここが、悪役ながらさすがと思るところで、勝ちに奢ってあれこれバラしたりはしないわけですね。再三再四錦衣衛の邪魔をした一航を、ただ殺しては飽き足らない。苦しませ、絶望させてから命を奪うと言い放ちます。
尤もこれってば、実際は一航さんに対して憎しみは感じていない、ただ、ビジネスライクに処理をしようということのようで――やっぱりヤな奴だな、慕容冲。

そうして、あわや! と云うところへ飛び出してきたのが練霓裳。
(しかし、あの位置への跳び蹴りで、慕容冲もよく吹っ飛ばなかったもんだ(^▽^;)
現在の霓裳ならば、相手が慕容冲一人なら、十分に一航さんを守り切れるはず――だったのですが……
2人が戦っている間に横から飛び出してきた、これは黒衣に身を包んだ耿紹南によって、卓一航は崖下に突き落されてしまいます。
(大師兄が先行する振りで姿を消したのって、自分の手で一航さんを始末するつもりだったのか!)

咄嗟に、自分も身を躍らせ、一航を助けようとする練霓裳。
15週-6
(それでも、そんな急場でも、白髪になった自分を見る一航さんから顔をそむけるのが、なんとも切ない女心です)
自分がそれほどまでに霓裳を苦しめたことを知り、つかまれた、この手を放せという卓一航。
「あなたの命は私のもの。あなたを殺すのは私」
絶対に放すものかという、その霓裳の手をもぎ放し、俺を忘れろと、その言葉を名残りに、谷底へと落下してゆきます。
(さすがに、だから死なないからと云う突っ込みは、あまりの悲壮さに、入れる気にならんかった――って、入れてる、入れてる ヾ(~O~;)

懸命に、その一航の姿を探し求める霓裳。
慕容冲から、一航に逢いたければ冥府まで追って行けと言われながら、卓師兄が死ぬはずがないと、互いに言い聞かせる何萼華と辛龍子。
(必死なあまりか、萼華の顔が、夜叉というか般若のようになっとりましたが)

そうして、どんな形であれ、崖下に落ちた一航の死体を探し出せと命じる耿紹南に、武当派の掌門に収まるまでは正体を知られるべきではないと、こまごまとした忠告を出す慕容冲――と云うところで、次週に続きます。
(先の展開を知らない人、1週間が長いだろうね~)

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Comment

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>と云うか、ふく*たまさんも書いておられましたが、ここまで一途に一航さんを慕ってるのに、健気だとか可哀想だとか思えない。しつこい、もう、いい加減に諦めろよと思っちゃうのは、何故なんでしょうかねぇ。

私もまったく共感できず、ほんと、いい加減にしろと言いたくなります(苦笑)。で、何でかと自分なりに考えた結論が
好きな人の想い人(つまり霓裳)を貶めて、自分の優位性を(暗に)主張するいじましさ。
一航さんの状況や心情を少しも考えない振る舞いや、感情の押し付けのうっとおしさ。
(日頃の問題行動の数々は言うまでも無く!)
殊勝な言葉とはまったく裏腹なこれらの行動に辟易してしまうのです。
誰だって、自分の大切にしているものを否定されて気分の良いはずがありません。相手のことを思っているといいながら、自分のことばかり主張し、置かれた状況への配慮などありはしない。
そこまで言うのなら一歩引いて一航さんの気持ちを見守りつつ、そっと陰日なたに尽くした方がありがたみが染み渡ると思うのですが。まあ、死んだってこの娘には出来ない芸当ですよね(苦笑)
少しは辛龍子を見習え!って違う違う(爆)

こんなことを考えていたら、これはそのまま耿紹南にも当てはまるのでないかと。
一航さんを否定して何とか萼華を振り向かせようとする、そのエネルギーがまったくお門違い。

>それにしても、この萼華といい耿紹南といい、自分が相手に思いきり執着しているくせに、その執着の相手がそれぞれ、想い人を諦めかねてるのは理解できないって、これまた、どうしてなんでしょうねぇ……。

そうそう!で、それぞれがどんどん意固地になっていくんですよねぇ。

そして「骨の髄まで武当派の弟子」の一航さん。思い巡らすのは掌門や門派のことーー。武功を失い、自らのアイデンティティーが根本から覆され思い悩むのはわかるんですがーー。これ以上言うまい(_ _;)

>自分がそれほどまでに霓裳を苦しめたことを知り、つかまれた、この手を放せという卓一航。

ようやく自分が仕出かしたコトの残酷さを理解できたのでは。でも時既に遅し…

>懸命に、その一航の姿を探し求める霓裳。

ただただ痛々しく、切ないです…。


でも武侠ドラマ(小説)の「崖」ですからね(爆笑) 
  • posted by まま 
  • URL 
  • 2014.06/21 18:01分 
  • [Edit]
  • [Res]

Re: まま さんへ 

なるほど~。
何萼華の鬱陶しさへの分析、仰る通りですね。
同時に、恋の愛のと云うよりは、大好きなお兄ちゃんに恋人が出来ちゃって、焼餅焼きまくって拗ねてる妹、
的な幼児性も感じてしまうからかもしれませんね。
(これが、本当の妹ならまだ、可愛いんでしょうが(^^;)

> そこまで言うのなら一歩引いて一航さんの気持ちを見守りつつ、そっと陰日なたに尽くした方がありがたみが染み渡ると思うのですが。まあ、死んだってこの娘には出来ない芸当ですよね(苦笑)

まったくですね。

> 少しは辛龍子を見習え!って違う違う(爆)

いや、違わないです。ぜひ見習ってほしい(笑)

> こんなことを考えていたら、これはそのまま耿紹南にも当てはまるのでないかと。
> 一航さんを否定して何とか萼華を振り向かせようとする、そのエネルギーがまったくお門違い。

本当に。
おかげで今週も、耿紹南に向かって、何度「馬鹿」と呟いたことか (--;)

> そして「骨の髄まで武当派の弟子」の一航さん。思い巡らすのは掌門や門派のことーー。武功を失い、自らのアイデンティティーが根本から覆され思い悩むのはわかるんですがーー。これ以上言うまい(_ _;)

いや、いや。多分一航さん、霓裳のことも想ってます。自分が師父に従っていれば、霓裳を愛さなければ、彼女をあそこまで苦しめることもなかったわけですから。
(ただ、そうなると霓裳は、3回ぐらい死んでた可能性があるわけで……難しい問題です(^^;)

> ただただ痛々しく、切ないです…。

本当にねぇ。あの一瞬で霓裳、さらに一航さんを思い切れていない自分を、自覚してしまったわけですし(/_;)

> でも武侠ドラマ(小説)の「崖」ですからね(爆笑)

はい。
お約束の「崖」ですから(笑) 
  • posted by rei★azumi 
  • URL 
  • 2014.06/22 17:01分 
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rei★azumi

Author:rei★azumi
ヒト属ネコ科 コタツ猫亜種 読書ネコ
『神鵰侠侶』で金庸にハマった、金庸初心者。
とりあえず、金庸の小説全作品読破を目指すも、突如神鵰侠侶二次小説にハマる。
さて、この先、どうなりますことやら。

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