射鵰英雄伝 新版 第5集~第6集

この1週間ほど、何やかんやですっかり忘れておりましたが、『武侠ドラマ総選挙』、そう言えばもう、結果が出てるよな~と覗きに行ってきましたら……
なんとなんと、『白髪魔女伝』が『浣花洗剣録』と『大旗英雄伝』を追い抜いて、9位になっておりました。
という結果には、何の異存もありませんが、これって現象的は~まあ、いいか(笑)

さて。

射鵰新版3-1

自分は趙王の実の子ではないのではないか。ということの他に、母の父に対する態度のよそよそしさにも鬱屈を抱く完顔康(わんやん・こう)。
気晴らしに街へ出たところで、『比武招親』を行っている父娘、穆易(ぼく・えき)実は楊鉄心(よう・てっしん)と養女の穆念慈(ぼく・ねんじ)を見かけます。
念慈の使う楊家槍に興味を持ったか、念慈本人に興味を抱いたか、身分違いと辞退する穆易を押し切って試合を挑んだ完顔康、勝ちを収めたものの、念慈を娶ろうとはせず、さらに再試合では念慈の靴を奪い、取り戻そうとした穆易に傷を負わせます。
比武招親

これを見かねて飛び出したのが、見物人に交じっていた郭靖。正義と道徳を解く郭靖と、自分は自分の好きにやるという完顔康。必然的に争いになり、康が九陰白骨爪を使おうとしたところを、これも群集の中にいた丘処機(きゅう・しょき)の師弟である王処一(おう・しょいつ)に阻止されます。

約束を守らせようと追って来た郭靖を、屋根から突き落として撒いた完顔康でしたが、今度は王処一に捕まります。
丘処機の弟子でありながら、邪道な武芸を身につけ、上長への礼儀も門派への敬意も持ち合わせない完顔康に怒った王処一は、康の武芸を使えなくしようとしますが、駆け付けた霊智上人ら趙王府の食客たちに阻止され、これと一戦。その場は何事もなく分かれますが、後刻、霊智上人の使った毒に倒れます。
(後から効いてくる毒って、陰険でイヤだなぁ(~_~;)

一方郭靖は、娘姿に戻った黄蓉(こう・よう)と再会。郭靖の身の上を聞いた黄蓉は、早くに母を亡くし、父には構われないわが身(と、当人は言ってるけど、実は溺愛されてるのよね~)と引き比べ、仇討の協力その他、つまりはこの先、行を共にすることを申し出ます。
そうして連れ立って歩いているところで、毒に中って倒れている王道士を見つけ、宿に連れていって手当(また、お蓉がメチャ詳しいのね、デトックス処置(^▽^;)
薬草を買いに出かけますが、必要な薬は霊智上人と完顔康によって買い占められた後。なんとしても助けたいという郭靖の願いで、薬を手に入れるた、趙王府に忍び込む2人。

かたや穆念慈の元へは、完顔康からの手紙が届けられ、それを読んだ念慈は趙王府へ。
残された手紙を見た穆易――楊鉄心も、娘を案じて王宮へ向かいますが、霊智上人たちに発見されてしまい、傷を負って逃れるところを、趙王妃によって救われます。

部屋の様子から、それが妻の惜弱(せきじゃく)と気付く楊鉄心。
夫とは気づかぬまま事情を聞き、趙王から彼を庇うため、そして息子の過ちを正すため、宮殿へ向かう惜弱。

その頃郭靖と黄蓉は、欧陽克(おうよう・こく)たちに見つかってしまっていましたが、黄蓉の機転でその場を逃れ、王妃の部屋を逃れて来た楊鉄心と合流(と言うか、郭靖が偶々拾ったわけですが)。
そこをまたまた趙王たちに見つかってしまいますが、これも黄蓉の機転でその場を収め、王宮を逃れます。
そうして、宿の前で、これも完顔康の元を逃れて来た穆念慈と合流(というか遭遇)。
(なんか、お蓉が穆姐さんを『比武招親姑娘』とか言ってた気がするぞ(笑)
翌朝、自分の正体を明かした楊鉄心によって、郭靖は牛家村での惨劇の詳細を知ることとなります。

というのがざっとのあらすじですが、やっぱお蓉が出て来ると話が面白い――というか、お蓉の頭の回転の良さ、機転の利かせ方と、郭靖のおっとりぶりとの対比が楽しいです。

黄蓉3-3
美女というよりは、可愛いという感じのお蓉ですが。

んで、とにかくお蓉は靖さんが気に入っているので、軽功の腕前とか色々褒めるわけですが、これが中程度の男だったら、からかうなよ~とか言うだろう所を、なんせ郭靖ですからね~。そんなこと言われたの初めてだとか言いながら、素直に喜ぶわけで(笑)
いや~。郭靖だなぁ~。とか思いながら、可愛かったです。

あと、薬草を買いに行った時のそれぞれの反応が、出さなかったら殺すわよと脅しにかかるお蓉と、お願いします頼みますと叩頭までして拝み倒す郭靖ってのがいかにも~でね、笑いました。

それにしても、楊鉄心を連れて出て行こうとしたところで、趙王たちに見つかってしまったところ。お蓉の、咄嗟に郭靖を点穴し~の、楊鉄心に向かっての「爹~御免なさい~💦」と、あとの郭靖の口パクには、思い切り受けちゃいました。
しかも、俺はバカだから、必要だったらいつでも唖穴を点穴してくれって(笑)
もう、もう、いかにも靖さんで、いかにもお蓉だわ。

あと、お蓉は郭靖から優しさを教えてもらったと言ってますが、郭靖がお蓉のために用意して、懐に入れておいて潰れちゃったお菓子、またしまおうとしたのを取り上げて、美味しいと言って食べる、こんな風に、きちんと優しさを受け取ることが出来るんですものね。
ここのシーン、好きです。

が、もいうっぽうのカップル――というか、まだカップル未満ですが(笑)
なんか、李亜鵬版では薄幸な、儚げな印象だった穆姐さん、こちらでは相当に気丈というか気が強くてプライドが高い感じ。(まあ、何と言っても楊過の母ですから(笑) これには納得)で、武芸も相当に出来る、という感じですね。

穆念慈3-2

劉詩詩は幼少からバレエを――というプロフィールを読んでいたせいか、この頃の動きはまだ、武術というよりバレエっぽいかな~と思ってしまいましたが。
(『犀利仁師』あたりになるともう、足の運び、手の動き、見入っちゃいますけどね~(笑)

ああ、そう言えば、比武招親の、完顔康に足をもって放り投げられるのと、郭靖と完顔康の軽功を使っての屋根の上の追いかけっこ、『犀利仁師』の方は、ここをパロってたか~~と気付きました。郭靖は屋根から落ちるときに、空を飛ばなかったけどね(笑)

それにしても完顔康は――いくら王宮でわがまま放題に育てられたからって、どうやって育てたら、ああいう性格になるんでしょうねぇ(^^;)
おとーさんおかーさんの他に頭を押さえる人がいなかったら、逆にもうちょっと鷹揚に育ちそうなもんですが。
しかも、おかーさんは小動物にまで優しいのに、息子の方は思いやりというか、相手の痛みに対する想像力が全く育っておらんと言うのは……。

というか、皆が郭靖をバカだバカだと言って、郭靖自身も「俺はバカだから」と言ってますが、本当の意味でバカなのは、楊康の方だったんじゃないでしょうかね。

それにしても、穆姐さんを王宮に呼びつけて、何をするのかと思ったら点穴して足を洗ってやってるって……それじゃまるで変態さんだって ヾ(~O~;)

asihakireini.jpg
つか、足が汚れてるのは誰のせいだっけ? 💢

そういえば穆姐さんが、康が用意した靴を小さすぎると怒ったり、裸足でいるのに気付いた郭靖が、自分の靴を提供したらぴったりだったり(本当か?)というのは、時代も南宋だし、穆姐さんが旅暮らしで纏足(てんそく)していないということを暗に表したかったのかな~という気も、ぼやっとしますが、
実際には、纏足をしていない女性は嫁にゆけないと言われるくらい一般化したのは、以前に読んだ『纏足の靴』という本によると、清代に入ってからだそうで、これは綿花の栽培が盛んになって、女性は家の中で機織りをしてお金を稼げるようになったので、自分で労働しなければいけない階級の女性も纏足をするようになった、ということでした。確か(笑)
ちなみに纏足、毎日布を巻きなおすし、巻くときには足にパウダーはたくし、布は香料に漬けておくし――ということだったので、何かの小説に書いてあったほど臭くはないだろうな、と思いました。
以上、余談(笑)

ということだし、郭靖の方は、兎にも角にも目上に対しては礼儀正しいし、あと、義侠心がある、義に篤いってのは、とにかくポイント高かったみたいで、だから郭靖が上長に受けが良くて、康の方がメッチャ受けが悪い、というのはわかりましたが(それにしても康クン、相手が師叔だとわかったら、そこで手をとめて頭くらい下げるもんだよ?)
王処一サンもねぇ。穏やかそーな人だと思ったんですが、意外に気性が激しい――というより全真七士、本当に穏やかなのは馬鈺(ば・ぎょく)さんだけかい?
(まぁ、康が壁に叩きつけられた時に、ザマミロと思ったのは否定しませんが(笑)

しかし王処一さん、康の技を一手見ただけで、で、郭靖に至っては内功を横から見てただけで、それぞれの師匠(郭靖の場合は指導者だけど)を見て取ってしまうって、さすが慧眼ですな~。
でも、全真派ということは、皆同じ技を学ぶんだろうに――ああ、あとから練ってゆく過程で、それぞれの解釈とか考えとか入ってきて、それで誰々の技とか個性が出て来るわけかな?

してみると、百手もあれこれ出されながら、お蓉の正体がわからなかったコックンというのは――まあ、当てようとするの他派の技だし、若いですからね~。(むしろこの場合は、お蓉の方がすごいのか(^▽^;)
しかし、初見で男装のお蓉を少女と見破れなかったのは――女好きの名が泣きますゾ(笑)
錯錯錯

ところでこのドラマ、原作では確か一晩で一気に起こった王宮でのあれこれを、三日ぐらいに分けて描いてあるんですね。
おかげで郭靖と楊鉄心は名乗りを交し(お蓉は穆姐さんに嫉妬しないで済み(笑)牛家村での惨劇の詳細と、父の最後についてを聞くことが出来たわけですが――第1集のシーンを、ほとんど要約なしにそのまま使う意味って何だろ?
まあ、見応えはあるんで、繰り返してくれても別にいいというか、これで尺をかせいでるとかは思いませんが(笑)
視聴者的には、近くの村の人に助けられてからの楊鉄心の方を、も少し詳しくやってほしかったな~。
(多分、あの助けてくれた奥さんの方の、お腹に中にいたのが、穆姐さんなんだろうけど)

ところで原作では楊家は、岳家軍の武将、楊再興(よう・さいこう)の子孫となっていた記憶ですが、このドラマでは“あの”楊家将の子孫ということになっているようです。これって胡歌が2006年の『少年楊家将』で楊六郎を演じたから――というわけではないですよね?
(ちなみにピーター・ホーが楊四郎で、劉詩詩がそのヨメ。巴音さんが悪役で、コックンな大師兄も皇帝役で出てました)

……と思ったら、ちょっと先を見てみたら、ちゃんと楊再興の子孫と言ってました。
う~ん。ややこしい(~_~;)



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コメント

No title

>その場は何事もなく分かれますが、後刻、霊智上人の使った毒に倒れます。
(後から効いてくる毒って、陰険でイヤだなぁ(~_~;)

手合せでは毒を使ったらしい表現が無かったので、「あれ?毒に中らなかったっけ?」とビックリしてたら、やっぱり毒に中ってたという・・・
王処一さんには、ここで毒に倒れていただかないと話が進みませんものね(^^;)

>美女というよりは、可愛いという感じのお蓉ですが。

同感です。どうなのかな?と思っていましたが、どうしてどうして、なかなか!(笑)
ただ、八雲幇主が仰るには、これまでで「最も丸い黄蓉」と評判が悪かったそうですが・・・

>あと、薬草を買いに行った時のそれぞれの反応が、出さなかったら(中略)脅しにかかるお蓉と、お願いします頼みますと叩頭までして拝み倒す郭靖ってのがいかにも~でね、笑いました。

ここの対比、巧かったですよね~。私も笑いました。

>しかも、俺はバカだから、必要だったらいつでも唖穴を点穴してくれって(笑)
もう、もう、いかにも靖さんで、いかにもお蓉だわ。

そうそう。
会ってすぐの相手に言えることバカ―じゃなくて言葉か、と。靖さんじゃなきゃ言えません。

>というか、皆が郭靖をバカだバカだと言って、郭靖自身も「俺はバカだから」と言ってますが、本当の意味でバカなのは、楊康の方だったんじゃないでしょうかね。

自分のことをバカだと思っている人は、謙虚ですものね。逆に、自分のことを賢いと思っている人は、それ以上の努力をしませんものね。

>穆姐さんが旅暮らしで纏足(てんそく)していないということを暗に表したかったのかな~という気も、ぼやっとしますが、

なるほど~、穆姐さんの身分の低さを表すものでしたか。
大足が何なんだ?と思ってしまいました(^▽^;)
でも、康もヤらしいですよね。靴を取り上げたんだから、靴のサイズだってわかってるはずなのに。そう何度も辱めることないのにっ 💢

>(それにしても康クン、相手が師叔だとわかったら、そこで手をとめて頭 くらい下げるもんだよ?)

ですよねぇ。
説教臭い道士は嫌いだって、よくもそんな口がきけるものです。Qちゃんを師父とも思ってないんでしょうね(-“- )

>(まぁ、康が壁に叩きつけられた時に、ザマミロと思ったのは否定しませんが(笑)

うんうん。

>視聴者的には、近くの村の人に助けられてからの楊鉄心の方を、も少し詳しくやってほしかったな~。

同感です。
私、第4週は、鉄心さんの回想の続きが始まると思っていたので、「あれで終わり!?」と拍子抜けしました。
穆姐さんを預かることになった経緯などをきちんとやってほしかったです。

Re: No title

> 王処一さんには、ここで毒に倒れていただかないと話が進みませんものね(^^;)

ですね。これは本当に、重要なポイントで。
(と言う割にはこの毒エピソード、私はすっかり忘れてました)

> 同感です。どうなのかな?と思っていましたが、どうしてどうして、なかなか!(笑)

でしょ(笑)
このお蓉も、私はキャラ的には気に入っています。

> ただ、八雲幇主が仰るには、これまでで「最も丸い黄蓉」と評判が悪かったそうですが・・・

ええっ? と、思わず、幇主のコメント、読みに走りました。
向うの方はキツイですな~(;´Д`)

> 会ってすぐの相手に言えることバカ―じゃなくて言葉か、と。靖さんじゃなきゃ言えません。

ぶっ!
(座布団3枚かな(笑)

そういえば、ある小説の中に、「利口に小さくまとまるよりも、バカと呼ばれて大きく生きろ」という言葉が。
(記憶だけで書いてますので、正確じゃありませんが)
なにやら靖さんのことのような(笑)

> 自分のことをバカだと思っている人は、謙虚ですものね。逆に、自分のことを賢いと思っている人は、それ以上の努力をしませんものね。

ですよね~。
で、このあたりも、郭靖と楊康の運命を大きく分けたか――と思うと、改めて金庸先生の人物配置の巧みさに気づかされます。

> なるほど~、穆姐さんの身分の低さを表すものでしたか。
> 大足が何なんだ?と思ってしまいました(^▽^;)

あくまで私の想像にすぎないんですが。
それにしても穆姐さんの靴のサイズ、本当に郭靖と一緒だったって……(^_^;)

> でも、康もヤらしいですよね。靴を取り上げたんだから、靴のサイズだってわかってるはずなのに。そう何度も辱めることないのにっ 💢

そう、そう。
本当に失礼というか、無礼な奴ですよねっ💢

> 説教臭い道士は嫌いだって、よくもそんな口がきけるものです。Qちゃんを師父とも思ってないんでしょうね(-“- )

そのようですね。
もっともQちゃんの方も……なんといっても、Qちゃんですからねぇ。

> 同感です。
> 私、第4週は、鉄心さんの回想の続きが始まると思っていたので、「あれで終わり!?」と拍子抜けしました。
> 穆姐さんを預かることになった経緯などをきちんとやってほしかったです。

私もです。
実は、『射鵰~』の中文版が見られるサイトが(YOU TUBE以外で)見つかって、そこでチラチラ先見をしてたんですが、どうも穆姐さんが鉄心さんの養女になった経緯は描かれていないようで。
色々なところを細かく描いてるかと思うと、こういう肝心な部分を……(--;)

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